飲みやすいワインはどう選ぶ?上手にワインを選ぶコツをご紹介!

近年ワインを日常的に楽しむ方も増えてきています。コンビニやスーパーにもワインコーナーがあったり、おうち時間が増えて、晩酌のお酒を普段とは違うものに変えてみたり、また、オンライン飲み会では、お店の飲み会と違って、選ぶアルコール飲料の幅が以前よりも広がったため、ワインを手に取る人も増えているようです。

以前から、ワインの存在は知っていたけれども、いざワインを選ぶときになると、何を基準に選べばよいのかわからないものです。

せっかく飲むのであれば、「美味しいワイン」を選びたいと考えるものですが、「失敗したくない」という気持ちが強く、価格が安いものを選んでしまうこともあります。

もともとワインの味が苦手な人であれば仕方がないですが、ポイントを押さえれば、手頃で美味しいワインと巡り合うこともできます。

ということで今回は、無数にあるワインから「飲みやすいワイン」をどのように選べばよいのか。ワインを選ぶ際に“大失敗”しない選び方のコツを見ていきましょう!
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飲みやすさで言ったら白ワインが始めやすい

ワインを初めて飲む方ならまず白ワインから飲んでみることをおすすめします。「赤ワインは苦手だけど、白ワインなら飲める」というワインファンも多く、フルーティな味わいの白ワインであれば、普段カクテルなどを飲んでいる方にも、飲みやすいワインです。

また、キレが良い白ワインであれば、後味がすっきりとしていて、刺身や、魚介料理、また、煮物などにも合わせやすく、普段の食事のお供として楽しむことができるので、「ワインを飲むぞ!」と気負わずに、日常の晩酌のお供として飲めるのが特徴です。

白ワインがすっきりしていて飲みやすいのには、その作られる工程に秘密があります。

苦手な人の多い赤ワインの持つ特有の渋みは、ワインを造る際にブドウの皮や種を一緒に発酵させることによるものです。

皮の持つ渋みやえぐみがワインの味の中に含まれるので、赤ワインを苦手と感じる人が多いのです。

その点白ワインは白ブドウの皮や種を予め取り除き発酵させます。いわゆる「ブドウジュース」が白ワインのもととなるのです。

これにより赤ワインのような“渋み”や“えぐみ”がワインの中に含まれず、透明感溢れるブドウのフレッシュでフルーティな味わいを楽しめるのです。

白ワインの「甘口」「辛口」とは?

白ワインの中にも甘口なものと、辛口なものがあります。「白ワイン」と一括りに思われがちですが、白ワインにも生産者が狙って造る味の違いがあります。

その味はもちろん使われるブドウの品種によっても細かく変わりますが、出来上がった白ワインの味には大きく分けて2種類があります。それが「甘口」と「辛口」です。この違いについて見てみましょう。

甘口の白ワイン

甘口と呼ばれるワインは、ブドウの果実が持つ甘味が残っている白ワインにことを主に指します。

ワインがブドウジュースからアルコール分を持つワインに変化するのは、ブドウが持つ糖分が発酵してアルコール分に変わるからです。

この過程の途中で、本来のブドウが持つ糖分が残っている場合、ブドウの甘味を強く感じられる「甘口」となります。

味は、全体的にまろやかで、ブドウのフルーティな余韻がお口に残るものが多いです。

辛口の白ワイン

辛口と言っても、スパイシーな味を感じられるわけではありません。

ブドウが発酵するプロセスで、ブドウの持つ糖分のほとんどがアルコール分に変わり、糖度が低くなった白ワインが「辛口」と呼ばれます。

その味は、キリっとスッキリ飲めるものが多く、食事と合わせる際は、辛口の方が好まれることが多いです。

このような味の違いを購入する際にどのように見極めたら良いのでしょうか?

「甘口」「辛口」といった違いは、ワインによっては、ボトルの裏のラベルに「甘口」「やや甘口」「やや辛口」「辛口」といったようにそのワインの味の特徴を表記しているのものあります。

この表記を参考にして、自分の好みを知ることで、自分にとって飲みやすいワインを選ぶことができます!

スパークリングワインの甘口・辛口の違いは?

白ワインの派生形として、スパークリングワインがあります。

スパークリングワインとは、発泡性のあるワインのことをさし、炭酸の入ったワインはスパークリングワインと呼ばれ、たまにレストランなどで「泡」などと表現されるものがこれにあたります。

スパークリングワインには規定があり炭酸ガスが3気圧以上のワインでなければなりません。

また、1気圧未満の場合は微発泡とよばれ、スパークリングワインには含まれないことになっています。

あとで紹介するヴィーニョヴェルデもこの微発泡に属し、スパークリングワインではないのです。

スパークリングワインは、炭酸を辛いと感じるために甘さを感じにくくなります。

そのため製造工程で糖分を添加する、ドサージュという作業があるほどです。

この工程により、甘さの調節が行われるのです。甘味を詳説することで、味わいにコクや、まろやかさ、ボリューム感を出すことができるのです。

ワインで有名なフランスでは、このスパークリングワインの甘辛度を7段階に分けそれぞれぞれに名称を与えています。

超辛口:糖度0~3g or 3g 以下
(甘辛度表記)
・ブリュット、ナチュール(Brut Nature)
・パ・ドゼ(Pas dose)
・ドサージュ・ゼロ(Dosage zero)

極辛口:糖度6g未満 or 0~6g
(甘辛度表記)
・エクストラ・ブリュット(Extra Brut)

辛口:糖度12g未満 or 12g以下 or 15g以内
(甘辛度表記)
・ブリュット(Brut)

やや辛口:糖度12-17g
(甘辛度表記)
・エクストラ ドライ(Etra dry)

やや甘口:糖度17-32g or 17-35g
(甘辛度表記)
・セック(Sec)

甘口:糖度32-50g or 33-50g
(甘辛度表記)
・ドゥミ・セック(Demi Sec)

極甘口:糖度50g以上
(甘辛度表記)
・ドゥー(Doux)

 

ドサージュの工程で添加される糖分の量は生産者がどういうワインを造りたいかによって異なりますが、出来上がったスパークリングワインの糖度によって、このように分類されるのです。

ブリュット・ナチュールが一番辛口で、下にいくごとに甘くなり一番甘口がドゥです。

どのスパークリングが飲みやすいというのは、個人の感覚によって変わりますが、世界で流通しているスパークリングワインの多くは、ほどよいコクとキレの感じられる”極辛口のエクストラ・ブリュット”に仕上げられています。

スパークリングワインは、炭酸を感じられるワインのため飲みやすく、食前などに、おつまみが無くても楽しめるワインです。

一般的に白ワインよりも価格が高く設定されているため、「飲みやすい」ワインではありますが、日常的に使うというより、会食の食前酒や、パーティーなど、特別な時に用いられることが多いワインとなっています。

飲みやすさなら断然ヴィーニョヴェルデがおすすめ!!

飲みやすいワインをお探しに方におススメしたいのは、ポルトガルのヴィーニョヴェルデという、白ワインのような微発泡ワインです。

“ヴィーニョヴェルデ”という名前自体聞きなれない名前ですが、このワインは、ポルトガルのヴィーニョヴェルデ地方でしか生産されないワインで、実は今世界中で人気が出てきているワインです。

その理由は以下のものがあります。

・微発泡で飲みやすい

・他のワインよりもアルコール度数が低いため飲みやすい

・価格が他のワインに比べ安価

ということがあげられます。上で、スパークリングワインについて書きましたが、ヴィーニョヴェルデとどう違うか見ていきましょう。

このヴィーニョヴェルデに使われるブドウは、一般的なワインに比べ1~2か月早く収穫されます。完熟する前の若いブドウを使用し、ワインが発酵する過程で発生する気泡をそのまま楽しめる形で製品化されるのがこのヴィーニョヴェルデの最大の特徴と言えます。

この地域はもともと赤ワインの産地でしたが、瓶内二次発酵製法によって造られた、軽い微発泡を帯びた白ワインが人々の心を捉え、白ワインにシフトしていったといわれています。

今では自然発泡のヴィーニョヴェルデも少なくなってきていて、ボトリングする前にガスを添加するようになりました。

そしてアルコール分はは9-12.5%程度に調節され、炭酸のガス圧は0.7気圧前後(スパークリングワインの平均は2.8-3.8)で、アルコールが高いものに限り、バランスを取るためにガス圧が低めに調整されます。

このヴィーニョヴェルデは、ワイン大国ポルトガルでも気軽に楽しまれているワインで、暑い夏場などには、水の代わりに飲まれるほど親しまれています。

それもあり、ヴィーニョヴェルデは非常に安い価格で流通していて、日本においても手軽に楽しめ飲みやすいということで、人気が出てきているワインなのです。

飲みやすい赤ワインとはどういうワイン?

「赤ワインはどうも苦手」とか、「美味しいと感じたことが無い」という人も多いですよね。

事実、赤ワインは上でも述べたように、ブドウの皮や種が製造に使用されるため、“渋み”や“えぐみ”などを感じてしまい、それが「美味しくない」につながっているようにも感じます。

白ワインは「甘口」や「辛口」といったようにワインの性格が表現されますが、赤ワインは「ライトボディ」「ミディアムボディ」「フルボディ」と表現され、いまいちピンときません。

そして、その3種の中で選んだとしても、ブドウの品種や、作られ方によっても味わいは100種100様で、自分が本当に好きと思える味に出会える確率は低いかしれません。

通常赤ワインは食事と合わせて楽しまれることが多く、その食事との相性を楽しむことも多いワインです。

そのために高級レストランには、食事と合うワインをおすすめするソムリエがいるのですが、赤ワインは「自分の好みのワインを探す」というよりは、「その食事を素敵に演出する」という立ち位置で飲まれることが多いです。

「あの食事で飲んだ“あのワイン”は美味しかった」とか、「あのワインは、この食事には合いそうだ」という風に、贔屓の赤ワインを一種類選ぶというよりは、“自分なりのレパートリーを作っておく”。という楽しみ方が良いかもしれません。

そのような楽しみ方をするためにも、どういう赤ワインをセレクトしていけばよいのか、自分好みの赤ワインの見つけ方を見ていきましょう!

赤ワインを知るには「ボディ」を知る

いきなり“ボディ”と言われてもしっくりこない方もいるかもしれませんが、これは味や香りの傾向のことを指します。

ワインの味や香りが複雑なほど「ボディがある」という風に表現されます。また、口に含んだ時に感じるワインの濃厚さや重たさなどのことを指します。この“ボディ”が、赤ワインの大きな特徴を分ける指標になります。

フルボディの赤ワイン

渋み、香り、味が濃厚で、色も濃く、ずっしり重たさを感じるようなワインのことです。ワインの味が凝縮されているような感じがします。合わせる料理も、さっぱり淡泊なものだと、ワインの味の方が強すぎるので、濃厚なソースがかかった料理や、肉料理と合わせるのが一般的です。

ミディアムボディ

ミディアムボディの感じ方は人それぞれですが、フルボディを好む人には、軽めのワインという風に感じますし、軽いワインを好む人にはフルボディのように感じる方もいます。渋み・酸味が程よく“バランスの良い”ワインのことを指します。ワインに慣れてきて、「日常的にワインを楽しみたい」という方は、ミディアムボディのワインを飲む方が多いようです。

ライトボディ

その名のごとく、“ライト(軽い)”なワインです。フルボディと比べると色調も薄く、渋みが少ないワインのことを指します。香りや味わいもさらっとしていて、口当たりがよく、アルコール度数も低いものもあります。ミディアムボディ以上のワインを飲みなれている人からすると、「少し物足りない」と感じることもあります。しかし、気取らずに飲めるので、ワイワイと楽しいお酒の場には向いているワインともいえます。

このように3種類のワインに大別される赤ワインですが、実は、このボディを分類する明確な基準はありません。ワインのボトルに書かれている味の評価は、ワイナリーやメーカーなどが独自の基準でつけているものです。

そのために、この3つの分類を参考にしてワインを選んだのに「ライトボディなのに、ちょっと味が濃すぎて料理に合わせにくい」と感じたり、「フルボディと書かれているのに、少し物足りないな」と感じることもあり得ます。

このようなことが起こりやすいのが赤ワインの特徴でもあります。

ですので、最初はライトボディやミディアムボディのワインから飲み始めると“赤ワインのイメージ”を掴めると思います。いきなりフルボディのワインに手を付けると「渋みが強すぎる」や「美味しくない」と感じることもあるかもしれません。

また、ライトボディの赤ワインは、飲みやすい一方で、ブドウの味を十分に感じられず、せっかく赤ワインを楽しもうとした人が、ワインの美味しさを感じられずに赤ワインの良くないイメージを作ってしまう可能性もあります。そこが赤ワインの難しいところでもあります。

もし、飲みやすい赤ワインを探すのであれば、自分の判断ではなく、人のおススメを参考にすると良いと思います。

ワインに興味がある人なら「**料理に食べたときに飲んだ“あのワイン”が美味しかった」など経験的に美味しいと感じているワインがあるはずです。もし、近くにワインを飲む方がいたら是非聞いてみましょう!飲みやすいワインにたどり着く近道です。

飲みやすいワインのオススメ

最近ではコンビニでもワインが売られていて、ワインを身近に感じるようになってきました。しかし、いまだにワインを“苦手”と感じる人が多いのも事実です。

そういった人に理由を聞いてみると「渋い」「酸味が強い」「苦い」など、際立ったネガティブなイメージをお持ちの方が多いです。

世界にこれだけ多くのワイン好きがいるわけですから、すべてのワインがそのようなワインではありません。

“手頃”で“飲みやすい”ワインはたくさん存在します。ではなぜそのような感想に至ってしまうのでしょうか。

多くの場合、ワインをあまり飲んだことのない人が、安くて品質の良くないワインを手にしてしまった時にこのようなことが起こります。

今身近で手に入るワインには、コンビニやスーパーで売られている500円もしないワインなどもあります。

これらの多くは、しっかりした管理のもとで造られていないものもあります。

もちろん中には飲みやすいものもありますが、多くのものは”ワイン好きを納得させる味”ではありません。

つまり、低品質のワインであることもあるのです。

ワインを知らない人がそのような低品質ワインを飲んで“美味しい!”と思うことは難しいはずです。

おいしさを追及しているワインが、その価格で売られること自体考えにくいからです。

しかし、あと500円足して、1000円辺りのワインになってくると格段に質が上がります。

ワイン好きの人が納得できるワインが、1000円ほどかければ無数に存在するのです。

是非、美味しいワインと巡り合いたい、飲みやすいワインと出会いたいと思うなら、1000円くらいのワインから始めてみてはいかがでしょうか。

飲みやすいワインは好みの違い

以上飲みやすいワインを選ぶ基準などを見てきましたが、ワインと一言で言ってもその種類は様々です。

そして、その日の気分や体調によっても飲みやすいワインは変わってくるはずです。

しかし、一回飲んだワインを、基準に当てはめてみて、どのようなワインだったのかということを自分で評価できるようになることによって、次回ワインを選ぶ時には、違うテイストのワインを選べるようになります。

ワイン選びに“成功”や“失敗”はありません。「こういうワインもある」という風に、色んなワインがあることを認めて、その味を楽しむことよってワインのことがどんどん好きになっていきます。

是非、飲みやすさを追求しながら、「美味しいワイン」と出会っていってくださいね!

ここからは低価格で高品質と言われるポルトガルワインを紹介します。白・ヴィーニョヴェルデ・赤の一本ずつを紹介していきたいと思いますので、ご覧ください。

ドナ・エルメリンダ【白】

世界最大級のワイン・コンペティション「Challenge international du vin」、2020年ゴールド受賞

日本の女性審査員が選ぶアジア最大のコンペティション「第8回サクラアワード 2021」ゴールド受賞

アジア最大規模のワインコンテスト「ジャパンワインチャレンジ」にて、2019年金賞を受賞した実力派の白ワイン。

色調は緑がかった麦の穂色。濃厚なトロピカルフルーツとはちみつの香りが漂います。酸味と甘み、アルコールと果実感の複雑な味わい。その余韻は長く口の中に残ります。

原産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:シャルドネ、アリント、アンタオン・ヴァス、フェルナオン・ピレス

詳しくはこちらから【ドナ・エルメリンダ】

 

フガス

日本の女性審査員が選ぶアジア最大のコンペティション「第8回サクラアワード 2021」ゴールド受賞!

トロピカルフルーツや柑橘系を思わせるフルーティーな香り。軽快で爽やかな飲み口で、余韻はエレガントで味わい深い風情が漂います。8~10℃にキリッと冷やしたヴィーニョ・ヴェルデ「フガス」は、白身魚の料理、鶏肉のような淡白な肉料理と相性が抜群です。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方

品種:ロウレイロ、トラジャドゥラ

詳しくはこちらから【フガス】

ドナ・エルメリンダ【赤】

色調は濃く深い赤色。樽の香りや、完熟した赤肉系果実の上品な香りが漂います。高品質のまろやかなタンニン。心地よい味のハーモニーが長く口に残ります。

原産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:カステラォン、カベルネ・ソーヴィニョン、トウリガ・ナショナル

詳しくはこちらから【ドナエルメリンダ・赤】

 

ポルトガルワインについてもっと知りたい方はこちらの記事もご参照ください。

ポルトガルワインまとめ。知りたいをぎゅっと凝縮!

 

アルコール度数低めのおすすめワイン。ヴィーニョヴェルデを飲もう!

近年ワインの消費量が日本でも上がってきていて、日常的にワインを食事に取り入れたいと思っている人も多くなってきていると思います。

多くの場合が、今飲んでいるお酒の代わりにワインを飲んでみたいけど、ワインがどんなお酒なのか詳しくわからない。また、ワインのアルコール度数がどれくらいのものなのか知りたい、と思っている人も多いのではないでしょうか?また、ワインも飲みたいんだけど、強いお酒は苦手だから、もっと手軽にワインを楽しめたらなぁ、という人も多いはずです。

そこで今回は、ワインの特徴を踏まえながら、手軽にほろ酔い気分を味わえるワイン、ヴィーニョヴェルデをご紹介していきたいと思います!

今後のワイン選びの参考になればと思います。

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アルコール度数の表示はどういう意味?

そもそもお酒に含まれるアルコール度数とはどのようなものなのでしょうか?その測り方を見てみましょう。

日本の国税庁がアルコールに関する「酒税法」を定めています。これによるとアルコール分1度(容量パーセント濃度で1パーセント)以上の飲料が「酒類」として定義されます。

その中で、「アルコール度数」とと呼ばれるものは、『温度が15℃の液体に含まれる、エチルアルコールの容量』のことを指すのだそうです。

ワインで例えてみると、100mlのワインがあった時、そのワインのアルコール度数が14%だった場合に、そのワインにはアルコールが14ml含まれていると計算できます。

「アルコール度数」とは、その液体の中のアルコールを割合で示しています。ですので、例えば、自分が飲むワインの量が500mlでも750mlでも、その量に関係なく14%のアルコールが含まれているということになります。

この「アルコール度数は」ワインだけでなく、様々なアルコール飲料に当てはまることで、アルコール度数が14%と表示されていれば、どんなお酒であってもアルコールの強さは等しいということになります。

このアルコール度数は、世界的に同じ基準で表示されるため、海外でアルコール飲料を楽しみたい方もあ酒の強さの参考にできるものです。

ワインとその他のお酒のアルコール度数の違いは?

お酒はそれぞれのシーンによって楽しまれ方が変わります。高級なバーに行ったとき、友人と外食する時、会社の飲み会、オンライン飲み会、晩酌など、それぞれのシーン、そして、一緒に食べるものによってどのお酒を飲むか考えるのも、お酒の楽しみ方の一つだと思います。

ただ、実際にどのお酒にどれくらいのアルコール度数があって、それを知ったうえでお酒を楽しんでいる方も少ないと思います。そこで、日本で飲まれているアルコール飲料の一般的なのアルコール度数を見てみましょう!

ビール アルコール度数5度

日本酒 アルコール度数15度

焼酎 アルコール度数25度

ウィスキー アルコール度数43度

ワイン アルコール度数14度

缶チューハイ アルコール度数5度

どうですか?意外に感じるものなどはありましたでしょうか?ビールは日本では好まれて飲まれますが、アルコール度数は5度ほどです。他のアルコール飲料よりも低めで、気軽に飲めるのが人気の秘訣ではないでしょうか。

また、ビールが苦くて苦手という人が、缶チューハイを飲むというのも頷けます。ビールと同じくらいの度数で、味の面ではビールよりも格段に飲みやすいのが選ばれる理由なのではないでしょうか?

それに比べてワインはアルコール度数14度とビールよりも3倍近くのアルコール度数があり、多くのワインボトルは750mlありますから、そこそこお酒の強い人でないと手が出しにくい飲み物なのかもしれません。

ワインなぜアルコール飲料なの?

 

他のアルコール飲料の中でも14度の度数をもつワインですが、なぜブドウジュースがアルコールを持つ飲み物になるのでしょうか。ここでは、ワインの作り方を簡単に見てみましょう。

ワイン造りはポルトガルにおいても約4000年も前から始まっている、とても古いアルコール飲料です。今のように製造工場などなくても作れるものなので、古くから人々の間で選ばれてきた飲み物なのかもしれません。

シンプルな工程で作れてしまうワインの作り方を見てみましょう。

ワインの作りの基本的な5工程

ワインは他のアルコール飲料と比べても、とても簡単に作れます。原料であるブドウに多く含まれるブドウ糖がアルコール発酵を促すため、あまり手を加えなくても、自然とアルコールを含む液体になります。

ワインの作りの基本的な流れは以下のようになります。

1.ワインの原料となるブドウを粉砕、もしくは圧搾

2.搾り取られた果汁をアルコール発酵させる

3.発酵させたのち、樽やタンクに詰めて熟成

4.その液体をろ過して濁りを除く

5.その液体を瓶詰めしてワインの完成

このプロセスを経て、ブドウがワインへと変わっていくのです。また、ワインは瓶内においても熟成が進みます。その意味ではボトルからグラスに注がれ、口にする瞬間に真のワインとなるともいえます。

このようにしてブドウがアルコール飲料となります。ワイン造りの際のアルコール度数を決めるのは、ブドウがもつ糖度によって決まります。

ただ、様々なワイン世界に存在しますが、多くのワインのアルコール度数の平均は14度だと覚えておくと、今後ワインと出会った時に、「このワインは飲みやすそう」とか、「このワインはアルコール度数が高めだ」などと判断できるようになると思います。是非、「ワインはアルコール度数約14度」と覚えておいてください。

ポルトガルが誇る低アルコールのヴィーニョヴェルデ

そこで、今回ご紹介したいのが、ポルトガルのヴィーニョヴェルデ地方でしか作られない、微発泡・低アルコールのヴィーニョヴェルデです。

なぜこのヴィーニョヴェルデが今世界で注目され始めているのかというと、低アルコールで、とにかく飲みやすいからです。今までワインが苦手だった人も「これなら美味しく飲める」と世界中でファンを増やし続けています。

では一体どんなワインなのでしょうか。

このワインは、ポルトガル北部、スペインとの国境地帯に位置する、ポルトガル最大のブドウ産地ヴィーニョヴェルデ(ポルトガル語で“緑のワイン”の意)地方でつくられています。

使用されるブドウ品種は主にポルトガルの固有種であるロウレイロ、アリント、アルヴァリーニョ、トラジャドゥラ、アヴェソなどで、完熟の1週間前に収穫されたブドウから生産されるため、フレッシュでフルーティな味わいが特徴です。

多くの場合はアルコールが控えめで10度程度。そして微発泡なのも飲みやすさが増す特徴です。この特徴から、「ビール以上、ワイン未満」とも称されています。

この地方は古くローマ時代よりワイン生産が行われています。1908年に原産地呼称として認定され、すでに100年以上の歴史を誇ります。

ヴィーニョ・ヴェルデが生産されているのは、世界でもポルトガルだけ。そして、ポルトガルでもこの地方だけです。

 

ヴィーニョヴェルデに関する詳しい記事はコチラから

飲んでみたいワインNo.1!今噂のヴィーニョヴェルデとは?

ヴィーニョヴェルデはどんな料理に合うの?

このヴィーニョヴェルデですが、ポルトガルでは気軽に飲むお酒として楽しまれています。ライトな飲み口で暑い夏場などは、お酒好きの人が水代わりに飲んでしまうほど、軽快で口当たりの良いワインです。

そんなヴィーニョヴェルデはどんな料理と合うのでしょうか。晩酌や、家飲みに新しいワインを探している方にピッタリのこのヴィーニョヴェルデは、実は日本の料理ともよく合うとされています。

お刺身、白身魚のフライ、野菜の天ぷら、また、南蛮漬けや、煮物などに合わせても美味しく飲むことができます。

とにかく、すっきり爽やかなこのヴィーニョヴェルデは、その飲みやすさと、料理を邪魔しない軽快な口当たりで、和食の世界からも注目されているワインなのです。

アルコール度数低めのワインならヴィーニョヴェルデを!

以上見てきましたように、日本にも様々なアルコール飲料があります。その特徴として、ビールや、缶チューハイを除くと、アルコール度数が高いお酒が意外と多いということが分かりました。

平均的なワインでもアルコール度数が14度ほどあり、お酒が得意でない方にはハードルの高い飲み物になっているのが現状のようです。

しかし、世界に目を向けてみると、ポルトガルの伝統的なワインにヴィーニョヴェルデというワインがあり、低アルコールで楽しめるということもわかりました。

「お酒は好きだけど、すぐに酔っぱらってしまう」という方や、「ワインを試したいけど、自分の好みと味が合わない」という人も多くいるかと思います。そういう方は是非このヴィーニョヴェルデを試してみてください。

きっと、新しい感覚でワインを楽しめるはずです!

おすすめのヴィーニョヴェルデ

ヴィーニョヴェルデは、クセの少ないチーズやアボカドをのせたサラダ、意外なところではポン酢をほんのり効かせたフレッシュな前菜と合わせるのがおすすめ。

もう定番ともいえる天ぷらとのマリアージュや、冬なら水炊きのようなシンプルな鍋ともよく合います。

ワインのフレッシュさを存分に味わうために十分に冷やして楽しむことをおすすめします。

 

フガス

日本の女性審査員が選ぶアジア最大のコンペティション「第8回サクラアワード 2021」ゴールド受賞!

トロピカルフルーツや柑橘系を思わせるフルーティーな香り。
軽快で爽やかな飲み口で、余韻はエレガントで味わい深い風情が漂います。
8~10℃にキリッと冷やしたヴィーニョ・ヴェルデ「フガス」は、
白身魚の料理、鶏肉のような淡白な肉料理と相性が抜群です。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方
品種:ロウレイロ、トラジャドゥラ
味わい:辛口

詳しくはこちらから【フガス】

 

ポルタノヴァ

 

シトラスで華やかな香り、心地よい発泡感とエレガントな余韻を味わえるワインです。
8~10℃にキリッと冷やしたヴィーニョ・ヴェルデ「ポルタ・ノヴァ」は、
魚介料理、特にアジの南蛮漬けと相性が抜群です。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方
品種:ロウレイロ
味わい:辛口

詳しくはこちらから【ポルタ・ノヴァ】

 

ヴァランダ・ド・コンデ

 

フレッシュな南国果実を感じさせる、非常にエレガントでフルーティーな風味 。
全体のバランスが良く、厳選されたアルヴァリーニョとトラジャドゥーラが最高のハーモニーを奏で、果実味と新鮮さが特別な味わいを与えています 。
8~10℃にキリッと冷やしたヴィーニョ・ヴェルデ「ヴァランダ・ド・コンデ」は、
シーフード料理や和食と相性が抜群です。

 

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方
品種:アルヴァリーニョ、トラジャドゥーラ
味わい:辛口

詳しくはこちらから【ヴァランダ・ド・コンデ】

 

ポルトガルの料理が今美食家に大人気!その魅力を徹底解説

今世界中の美食家から注目を浴びているのが、ポルトガル料理です。その背景にはポルトガルが近年、国をあげてワイン造りに力を入れていて、世界で評価されるワインを数多く生み出していることによります。

ポルトガルのワインが注目されることで、世界中の美食家がその国の料理にも興味を持ち始めたのです。

日本ではまだまだなじみの薄いポルトガル料理ですが、新鮮な魚介がふんだんに使われたり、米を食べる食文化は、日本食と共通する部分が多いとも言われています。

では、世界が注目し始め、これからブームがやってくると噂されるポルトガル料理とはどのようなものなのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

ポルトガルの料理の特徴は?

ポルトガルの料理は、長い歴史の中で、その国土に関係を持った人々の影響を強く受けています。海に面した国なので、魚や甲殻類、また、卵、ジャガイモなども良く使われます。

ポルトガル料理というと、一番有名なのが、“バカリャウ”と呼ばれる干し鱈ですが、ポルトガル料理のバリエーションは幅広く、それらの料理は1000年に及ぶ歴史のなかで作り上げられてきたと言われています。

長い歴史の中で、さまざまな地域の多様な人々が、郷土料理に影響を与えました。 ポルトガル料理は、フェニキア人、ローマ人、ムーア人、ケルト人に至る、多様な民族の影響により、その多様性に特徴があります。

数多くある魚介類を使用した料理の存在感が物語るように、ポルトガル人は料理に地中海と大西洋の海の幸を多く使用します。

そして、大航海時代にはコショウ、シナモン、ナツメグなどのスパイスなどの新しい香りや味覚が加わり、現在のポルトガルのグルメに大きな深みを与えることになりました。この時期に、砂糖、豆、じゃがいもなども料理に加わり、現在のレシピに至るのです。

ポルトガルの料理のレシピはこれら食材がメインとなる

それぞれの国のグルメははそれ自体がその国の文化と言えます。ポルトガルでは、ユネスコから無形文化遺産に登録されたものもあります。そしてポルトガルの料理は、健康的で長寿食であるとされている地中海料理に属しています。

ユネスコによる判定はいくつかの基準に則って行われます。 収穫と漁の方法、調理プロセス、レシピを作り上げた歴史、食材の品質と多様性など、その食材の扱われ方も重要です。

必然的にオリーブオイル、野菜、チーズ、新鮮な魚やシリアルといった、ポルトガルの食文化に根ざした伝統ある食材が使われることになり、ユネスコの要求する基準とポルトガルの料理のテイストがマッチし、それにより文化遺産として認められることになりました。

ポルトガルは美食の国

典型的な地中海料理に使用される、ポルトガル独特のカタプラーナ鍋は、ポルトガル料理を代表するアイコンになっています。ポルトガルの、海沿いの多くのレストランで現在でも使用されています。

また、国内で飼育される良質の黒豚は、先住民が育てていたものから品種を変えることなく、現在でもそのままの形で使用されています。ポルトガルの黒豚は、肉をよりジューシーで美味しくするために、ドングリのみを飼料として育てられています。

アレンテージョ地方では、この豚を地元の特産品としていて、どのレストランのメニューにもあるほどです。

また、ポルトガルを代表する産業であるオリーブから造られるオリーブオイルは、国際市場において高い評価を受けています。

そして、ポルトガルには美味しいチーズもあります。クリーミーなものからドライなものまであり、ポルトガルで生産されているものの中では、ケイジョ・ダ・セーラと呼ばれるチーズが最も良いチーズの一つとして知られています。

エストレーラ山脈に伝わる、伝統的な方法で羊乳から作られた、硬化したバターチーズですが、食卓に彩りを添えます。

ポルトガルのワインやスイーツも世界的に有名

また、ポルトガル国内には、北部から南部に至るまで、特徴的で高品質のワインが造られています。ポルトガルで最も特徴的なワインといえば、ポートワインといって間違いないでしょう。

ポルトガルで生まれたこのユニークなワインは、ユネスコによって世界遺産に分類されている世界最古の境界地域、ドウロ渓谷の土壌と気候の恵みによって作り出されます。

ポートワインについて深く知れば、自然と人間が長い時間を共にすることで、良質で面白味のある製品が生み出されるということを改めて感じられるでしょう。

コチラもご参照ください

驚きのポテンシャル!今飲みたいポートワインの魅力をまるっと解説

 

また、ポルトガル料理を語る上で、スイーツも忘れてはいけません。ポルトガルでは全国に点在する修道院で昔からスイーツが作られてきました。中には、修道院で発見された古代の修道院スイーツのレシピもあります。

これらのレシピには、砂糖、卵、アーモンドなどの共通の材料がよく使われます。最もよく知られているスイーツはは“パステルデベレン”(エッグタルト)です。

このタルトは、ジェロニモス修道院の僧侶が、修道院でかかる費用をまかなうために発売したとされ、今日でもパティシエによって作り続けられ、その味を忠実に現代に伝えています。

その他、ポルトガルを訪れた際に食べておきたいものはたくさんあります。

-ポルトガルのオリーブオイルとニンニクで味付けした焼き魚

新鮮な魚をシンプルに焼いた料理は感動ものです

-とても新鮮なヴィーニョヴェルデ(緑のワイン)

ポルトガルでしか生産されないフレッシュなワイン

-海沿いの街で食べるシーフードのカタプラーナ

ポルトガルでしか食べられないシーフードの鍋は、見た目も感動的

-ポルトで有名なフランセジーニャ

ポルトを代表する超ボリュームのあるクリーミーなサンドイッチ

-バイラーダ地方の子豚の丸焼き

古来から食べられる豚の料理。皮がパリッとしてジューシーな逸品

-パステルデナタを添えたコーヒー

小さなデミタスカップで飲む少量の濃いコーヒーが思い出に残ります

数々の料理が、旅の思い出に彩りを与えます。素朴ながら印象深い料理の数々がポルトガルでは味わうことができるのです。

コチラもご参照ください

驚異のポルトガルグルメ7選とは?総選挙で選ばれた料理をご紹介

ポルトガルの料理で最も有名なのは干し鱈(バカリャウ)

干し鱈(バカリャウ)はポルトガル料理を代表する料理です。ポルトガル料理と言えばバカリャウ。と言われるほど、ポルトガルの食文化に密着したバカリャウについても見ていきましょう。

ポルトガルにおけるタラの漁とその塩漬けの文化は14世紀にまでさかのぼることができます。ポルトガル人がタラを理想的な魚と見なしたのは大航海時代の時で、長い海の旅に耐えたタラが重宝されたのです。

タラ漁の先駆けは、塩漬けしない状態で魚を天日で乾かし、船に乗せて運んだバイキングたちでした。中世においてポルトガル人は塩を製造していていて、北欧諸国との交渉の切り札として使用されていました。北欧諸国からタラを輸入し、かわりに塩を輸出していました。

“タラと言ったらノルウェー”は大航海時代から

タラ漁は現在のカナダのニューファンドランドとグリーンランドにおいて大型帆船によって行われていました。近代ではトロール船が使われています。

化学物質を使わない伝統的なポルトガルの天日干しと塩漬けの手法は、魚の栄養を損ないません。この手法により、独特の香り、風味、食感を保つことができるのです。

ポルトガルでは“ノルウェーのタラ”が有名ですが、この商品が登場したのも、大航海時代に、タラ漁と塩漬けの方法が組み合わさったこの時代からでした。

バカリャウはリスボンで火が付き国民食へ

このタラですが、何世紀もの間、一流の食べ物とは見なされていませんでした。 1790年頃に、バカリャウ料理がリスボンの街の人から注目されるようになり、街全体に行き渡り、次第に中流階級と上流階級の食生活にも溶け込んでいきました。

このようにして、バカリャウは、各地の貴族、医師、外国人、そして裕福な人々によって消費され始めたのでした。

ポルトガルには広大な海岸線がありますが、種類豊富な海産物が獲れるにも関わらず、漁獲高が低いため、はるか遠くのタラが国民食として根付くことになりました。国内のタラの年間消費量は、国民1人あたり55〜57キロと非常に高く、どれほど愛されているかがうかがえます。

世界で注目を浴びるポルトガルのバカリャウ

ポルトガルにはイワシやサバといった魚の漁場がありますが、タラは輸入量が多く、保存しやすく、栄養分が豊富でタラを使ったレシピも豊富です。現在ではタラはポルトガルの食のアイデンティティの一部となり、多くのレシピが世界中に紹介されています。

このように、バカリャウは安価で手に入ることや、保存のしやすさから、ポルトガルの人々の食生活に大きな変化をもたらし、どの家庭の食卓にも上るようになりました。今日では、グルメの多様性により世界中から注目される食材となっています。

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ポルトガル料理と言えばバカリャウなのはなぜ?その背景に迫る!

ポルトガル料理を構成する3大要素

各国の料理には、特徴的な食材や、また、食の構成があり、それらが組み合わさることによって、その国ならではの食文化を織りなします。ポルトガル料理も多くの特徴がありますが、それらはどのような構成で組み立てられるのでしょうか。大きな枠組みで見ていきましょう。

魚介類と肉料理

国境の総延長の約半分が海と接するポルトガルは、イワシとタラが、海水の冷たい遠洋で漁獲され、ポルトガル料理で最もよく使われる魚として知られています。また、ザル貝、ムール貝、など、天然の多種多様な貝もまた、ポルトガル人に好んで食される食材です。

肉料理に関しては、肉と内臓、特に豚肉の加工肉のハムやソーセージが際立つ郷土料理を各地で楽しむことができます。

ワイン

ポルトガルのワインの醸造の歴史は、国の誕生以前より古くから行なわれています。ポルトガル領土内における最初のブドウ園は紀元前2000年頃に始まったと考えられています。その後、多種多様な人々の影響を受け、ブドウ園の栽培と生産に大きな進歩をもたらし、今ではポルトガルの文化的シンボルして扱われるまでになっています。

ポルトガル国の創設により、ワインはその重要性が強く打ち出され、すぐに最も輸出される製品となりました。この流れは、ポルトガルがポルトガル帝国を通じて世界のさまざまな地域にワインを紹介した大航海時代まで続きました。

今では、一人当たりのワインの年間消費量が世界一になるほど、ワインが生活と密着し、楽しまれています。

スイーツ

ポルトガルのスイーツのほとんどは16世紀の修道院で生まれました。修道院の女性人口は主に信仰によってではなく、社会的な強要もあり、修道女を選択した女性で構成されていました。

それを示すように、ポルトガルのスイーツの名前の多くは、カトリック信仰の影響を受けています。修道院長の指輪(argolas da abadessa)、修道女の腹(barrigas de freira)、修道士のキス( beijo de frade)、天のスライス(fatias celestes)、天のぼろきれ(farrapos do céu)、天のご馳走(manjar celeste)、修道院長の耳(orelhas de abade)、修道院長の手のひら(palmas de abade)、天使の会話(papos de anjo)、天からのチーズ(queijos do paraíso)、ロトのパン(pão de ló)などです。※ロトは旧約聖書の登場人物

多くのお菓子は卵がベースになっています。 18世紀~19世紀にポルトガルはヨーロッパ、ひいては世界の主要な卵生産国になりました。しかし、これらの卵は、ワインを醸造する際に樽に入れワインを浄化させるために使われ、ワインを輸出することを目的として生産されていました。

さらには、卵白は女性の衣服にアイロンをかけるためにも使用されていました。当時のポルトガルには卵黄がたくさん残っていたため、その卵黄が美味しいポルトガルのお菓子の製造に使われたということです。

つまり、ワインの製造と、お菓子作りには切っても切れない結びつきがあったということです。

 

ポルトガルの食文化は魅力的なものばかり

以上見てきましたように、ポルトガルは美味しいものであふれることが運命づけられた土地と言っても過言でないくらい、良い食材に恵まれ、また独特な調理方法も多くあり、誰もが楽しめる食文化になっています。

魚、肉、チーズ、ワインなど、食の基本となるものがすべて国内で調達でき、また、古くより伝わるレシピが、現在においても大事にされているのを見ると、世界の美食家たちがポルトガル料理を楽しむのも納得できます。

是非、機会があればポルトガル料理を召し上がってみてください。きっと新しい発見があるはずです!

ポルトガルの料理と合わせたいポルトガルワイン

あまり知られていませんが、ポルトガルはワイン王国なのです。そんなポルトガルワインの魅力はなんといっても、その土地ならではのブドウを使った、オリジナリティ溢れる味わいです

1ヘクタールあたりのブドウの固有品種が世界最多といわれるポルトガル。多品種をブレンドした味わい深いワインが数多く生産されています。

そんな特徴を持つポルトガルワイン。以下ではAraiBrandオススメのワインをご紹介します。

ポルトガルワイン【赤】のおすすめ商品

口の中に広がるブドウ本来の果実味に、どこか懐かしさや温かみを感じられるのがポルトガルの赤ワインの特徴です。ここではおすすめのポルトガルの赤ワインを紹介していきます。

ドナ・エルメリンダ

ジャパンワインチャレンジ2019銀賞を受賞したワインです。色調は濃く深い赤色で、マデイラの香りや高級な完熟した赤肉系果実の香りが漂う質のまろやかなタンニンが感じられます。心地よい味のハーモニーが長く口に残る赤ワインです。

原産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:カステラォン、カベルネ・ソーヴィニョン、トウリガ・ナショナル

味わい:ミディアムボディ

詳しくはこちらから【ドナ・エルメリンダ】

キンタ・ダ・レデ レゼルヴァ

熟した果実の複雑な風味をはっきりと感じられます。トーストを感じさせるベリー ジャム、チョコレートや濃い色合いの花の香りがほのかに漂い、バランスの良い、骨格のしっかりした飲み口です。

原産地:ポルトガル/ドウロ地方

品種:トウリガ・ナショナル40%、トウリガ・フランカ30%、ティンタ・ロリス30%

味わい:フルボディ

詳しくはこちらから【キンタ・ダ・レデ レゼルヴァ】

ポルトガルワイン【白】のおすすめ商品

ポルトガルの白ワイン用ブドウ品種はほぼ土着品種で、その種類も多岐にわたります。ポルトガルにはイワシなどの魚を塩焼きで食べたり、フリットにして食べる文化があります。日本と共通した食文化があるという点でも、ポルトガルの白ワインは、日本の食にも合わせやすいワインです。その中でも白ワインのオススメをご紹介します。

ドナ・エルメリンダ【白】

アジア最大規模のワインコンテスト「ジャパンワインチャレンジ」にて、2019年金賞を受賞した白ワインです。
色調は緑がかった麦の穂色。濃厚なトロピカルフルーツとはちみつの香りが漂います。酸味と甘み、アルコールと果実感の複雑な味わいで、余韻は長く口の中に残ります。

原産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:シャルドネ、アリント、アンタオン・ヴァス、フェルナオン・ピレス

味わい:辛口

詳しくはこちらから【ドナ・エルメリンダ白】

レゲンゴス セレクション

色調は透明感のある麦の穂色。熟したマンゴーやパッションフルーツのアロマの香りと共に、バランスの取れたフレッシュな味わいが楽しめます。

原産地:ポルトガル/アレンテージョ地方

品種:アンタォン・ヴァス60%、ゴウヴェイオ40%

味わい:辛口

詳しくはこちらから【レゲンゴスセレクション】

ヴィーニョヴェルデのおすすめ商品

爽やかでキレのある酸とフルーティな果実味に溢れ、軽やかな辛口のヴィーニョヴェルデ。アルコール度数が低めで飲みやすく、ワイン初心者でも親しみやすい味わいも魅力です。飲み疲れることなくカジュアルに楽しめるグリーンワインは、国内でも人気がでてきています。そんなヴィーニョヴェルデのおすすめをご紹介します。

ヴェルデガル・ブランコ

グリーンアップルや柑橘系果実のアロマ漂う、フレッシュでほのかな甘みのあるライトボディなワインです。バーニャカウダなどの野菜料理、白身魚の料理と好相性。ライトで微発泡なので、乾杯の一杯にもおすすめです。特に春から夏のシーズンのお食事に、4~8℃までしっかり冷やしてお飲みください。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方

品種:アリント、アゼル、ロウレイロ、トラジャドゥラ

味わい:中辛口

詳しくはこちらから【ヴェルデガル・ブランコ】

フガス

フルーティで軽快、滑らかな口当たり。柑橘系の色調を持ち、モダンで爽やかなワインです。8~10℃にキリッと冷やしたヴィーニョ・ヴェルデ「フガス」は、白身魚の料理、鶏肉のような淡白な肉料理と相性が抜群です。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方

品種:ロウレイロ、トラジャドゥラ

味わい:辛口

詳しくはこちらから【フガス】

 

ポルトガルワインを通販で1本からご購入頂けます

ワインは専門店でお買いになっている方も多いかと思います。しかし、現在ではお好きなお店のネット通販でワインを購入できるようになってきています。国内でも、ワインを楽しむ人が増えてきて、そのニーズの高まりとともに、気軽にネット通販で購入するできるように環境が整ってきています。

しかし、ワインなどの飲料をネットで購入する際の問題は、インポーターがレストランなどに直接販売するために、個人で買う際もケースで買わなければならないということが起こりうるということです。

AraiMartでは、20種を超えるポルトガルワインを1本からご注文いただけます。ポルトガルにグループ会社があるため、 日本でなかなか出会えないポルトガルワインを、お求めやすい価格でご提供しています。国内でも人気が高まってきているヴィーニョヴェルデももちろんごお取り扱いしております。ご自宅のセラーに、ポルトガルの彩りを添えてみるのはいかがでしょうか。

AraiMartのポルトガルワインを覗いてみる

ポルトガルグルメの定番!家庭の味”カルド・ヴェルデ”について

ポルトガルには伝統的に受け継がれてきた郷土料理が各地に存在し、地元の人だけでなく、ポルトガル各地の人や、旅行者を楽しませる、観光資源になっています。

その中でも、ポルトガル全土で楽しまれている、ポルトガルを代表するスープ、カルド・ヴェルデについて今回は見ていきましょう。

カルド・ヴェルデの起源は?

カルド・ヴェルデの歴史は15世紀半ばに始まったとされていますが、これよりも前に作られ、食されていた可能性もあるとされています。

ポルトガル北部の地方、主にミーニョ地域でこのスープは生まれたとされています。500年にも及ぶ長い歳月を経て、そのレシピは地域の気候風土や、生産される農作物によって、その土地に適応する形で変化してきました

カルド・ヴェルデの原型を作り出した農民たちは、より豊富な材料を使用することで、ポルトガルの全人口を満足させるスープを作り出したといえます。

カルド・ヴェルデはどんなスープ?

カルド・ヴェルデの基本的で伝統的な材料は、ケール、ジャガイモ、オリーブオイル、黒コショウ、塩で、にんにくと玉ねぎも伝統的に加えられますそこに、チョリッソのスライスが添えられます。

このスープはイタリアの結婚式で出されるスープ、“ミネストラ・マリタータ”によく似ていると言われることもあり、ヨーロッパの食文化の奥深さに気づかせてくれます。

カルド・ヴェルデは、スープに浸して食べるためのコーンブレッドまたはライ麦パンが付くのが一般的な食べ方です。

ポルトガルの典型的な料理にもなっているこのカルド・ヴェルデは、寒い冬の夜には体を温めるために飲まれ、その家庭的な味から、とても人気のある伝統的なポルトガル料理で、このスープの発祥の地であるミーニョ地方のお祭りでは、はなくてはならないものとなっています。

カルド・ヴェルデが主役のお祭り?

このスープが主役となるお祭りは、ポルト地方の、ペニャフィエルの自治区の教区であるIrivo(イリヴォ)という街で開催されます。このイベントは毎年7月の第3週の週末に開催され、地域の活性化、また、町おこしとして機能しています。

そして、このイリヴォ・カルド・ヴェルデ・フェスティバルは、近年、青年開発協会とコラボレーションし、イリヴォ教区評議会が積極的にプロモーションを展開しているため、国内でも話題となりつつあるお祭りとなっています

ポルトガル人みんなに愛されるスープ

この伝統的なスープのレシピは、作られる地方や、作られる人により少しずつ異なり、豊富なバリエーションが存在します。そのバリエーションから、飽きの来ない魅力的なスープとなっています。

その豊富なレシピを全て紹介するには、ポルトガル国内のすべての地域を回らなければならなくなり、それほど、ポルトガルの食文化にしっかりと根付いているグルメと言えます。そして、その多様性こそが、“驚異のポルトガルグルメ7選”に選ばれた理由の1つといえるでしょう。

そのシンプルさと手軽さから、メインディッシュの前、または夜食などとしても作られることがあります。

伝統的で本場の雰囲気を演出したい時には、このスープは粘土製のボウルで提供されます。そしてコーンブレッド、ライ麦パンが添えられることで、さらに味わい深いものになるのです。

カルド・ヴェルデでによく合うワインは?

塩味が効いた、ジャガイモのと葉野菜のスープであるカルド・ヴェルデは、是非ワインと合わせたいポルトガル料理です。ポルトガルワインの魅力はなんといっても、その土地ならではのブドウを使った、オリジナリティ溢れる味わいです

1ヘクタールあたりのブドウの固有品種が世界最多といわれるポルトガル。多品種をブレンドした味わい深いワインが数多く生産されています。

そんな特徴を持つポルトガルワインですが、今回はカルド・ヴェルデに合うワイン、キンタ・ダ・レデのワインをご紹介します。

日本で飲めるキンタ・ダ・レデ

キンタ・ダ・レデの作られるドウロ地方はポルトガルのワインの激戦区です。多くの良質な固有品種のブドウがあり、飲む人の喜びを約束するワインが多く製造されています。

その中でも頭一つ抜けているのが、キンタ・ダ・レデのワインです。

500年以上続く伝統と、近代化による革新によって素晴らしいワインが造られています。そんなキンタ・ダ・レデのおすすめのワインをご紹介します。

レデ レゼルヴァ【白】

クリスタルのように澄んだ緑がかったシトラス色。マンゴー、パパイヤなどのトロピカルフルーツの豊かな香りで、白い花とシトラスのニュアンスが感じられます。フルーティーでフレッシュ、若々しい味のワインです。心地よい味わいで余韻もたっぷり。

産地:ポルトガル/ドウロ地方

品種:アリント40%、ラヴィガート20%、ゴウヴェイオ40%

味わい:辛口

詳しくはこちらから【レデ レゼルヴァ白】

 

レデ レゼルヴァ【赤】

色調は澄んだザクロ色。完熟した赤系果実のはっきりとした香りが特徴。アルコール漬けした野生の果実のニュアンスとトーストとバラの繊細な印象も。果実味溢れるワインです。

産地:ポルトガル/ドウロ地方

品種:トウリガ・ナショナル20%、トウリガ・フランカ50%、ティンタ・ロリス30%

味わい:フルボディ

詳しくはこちらから【レデ レゼルヴァ赤】

 

キンタ・ダ・レデ レゼルヴァ【白】

芳香性が非常に豊か。

フレンチオーク新樽のトーストと、トロピカルなアロマのバランスが良いワインです。

白い花や柑橘類のニュアンスも。フルーティーでフレッシュ、口の中で心地よいボリューム感があります。上質で繊細な構造を感じさせ、余韻は長く続きます。

産地:ポルトガル/ドウロ地方

品種:アリント30%、ヴィオズィーニョ30%、ゴウヴェイオ40%

味わい:辛口

詳しくはこちらから【キンタ・ダ・レデ レゼルヴァ白】

 

キンタ・ダ・レデ レゼルヴァ【赤】

熟した果実の複雑な風味をはっきりと感じる。トーストを感じさせるベリー ジャム、チョコレートや濃い色合いの花の香りがほのかに漂う。バランスのいい、骨格のしっかりした飲み口。

産地:ポルトガル/ドウロ地方

品種:トウリガ・ナショナル40%、トウリガ・フランカ30%、ティンタ・ロリス30%

味わい:フルボディ

詳しくはこちらから【キンタ・ダ・レデ レゼルヴァ赤】

 

AraiMartでは、20種を超えるポルトガルワインを1本からご注文いただけます。ポルトガルにグループ会社があるため、 日本でなかなか出会えないポルトガルワインを、お求めやすい価格でご提供しています。

国内でも人気が高まってきているヴィーニョヴェルデももちろんごお取り扱いしております。ご自宅のセラーに、ポルトガルの彩りを添えてみるのはいかがでしょうか。

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ポルトガルに世界最高峰のチーズあり!一族が支える伝統の味とは!

ポルトガル北東部、内陸の地セロリコ・ダ・ベイラでは、経験豊富な自然愛好家さえも驚く、古くから継承されてきた特有の文化があります。それがこの地方特有の名物”Queijo Serra da Estrela”(セラ・ダ・エストレラチーズ)の製造です。

今回は、このポルトガルが世界に誇る伝統的なチーズについて詳しく見ていきましょう。

大自然に囲まれて育つ子羊からとるミルク

この地方は、谷や丘に溶け込むように散在する巨大な丸い岩石や、オリーブの木、松の木、ミモザ、ブドウの木などが特徴で、牧草地で覆われた地域もあり、自然の多様性を感じられる魅力的な土地です。

このように、豊かな自然に恵まれたセロリコ・ダ・ベイラは、ポルトガルで2番目に数の多い、“Bordaleira da Serra da Estrela”という羊の品種発祥の地でもあります。

その羊たちを丹精に精魂込めて飼育しているのが、代々続くミルク生産者たちです。子羊は非常に早く離乳され、素晴らしい牛乳やチーズを生み出す子羊に育てられます。

これらの羊は、血統書を有する固有の品種で、その羊たちは良質のミルクを作り出すことで知られています。そのミルクこそが、ポルトガルで最も認められているチーズ、Queijo Serra da Estrela(セラ・ダ・エストレラチーズ)の製造における鍵となるのです。

家族経営によって受け継がれてきた技と味

約2,000年前、ポルトガルがまだローマ帝国支配下にあった時代、ローマ軍の将校だったイベリア半島生まれのコルメラは、最も古い農業条約である「クリエイターズマニュアル」において、セラ・ダ・エストレラチーズの製造についてすでに解説しています。

このチーズが持つ繊細さは、単純に技術で成し遂げられるものではなく、古くから伝わる製造プロセスによってのみもたらされます

チーズ工場の労働力のほとんどは家族的なもので、家族経営特有の雰囲気のなかでチーズが作られます。何世紀もの間門外不出だったその製法は、代々受け継がれてきました。誇り高き一族は、セラ・ダ・エストレラチーズを比類のなきものにするために、細心の注意を払って仕事を続けてきました。

例えば、職人独特の知識をによると、作業を行う手は、搾乳からミルクの機械への充填まで、常に冷やした状態で行う必要があるといいます。まるで寿司職人のこだわりのように、もしくはそれ以上の業がそこにはあるのです。

ポルトガルの最高峰チーズはこうして作られる

この類まれなるチーズの製造は、羊の2代品種である、“Bordaleira da Serra da Estrela”または“Churra Mondegueira”のいずれかを使用するという、慎重なミルクの選定から始まります。

その後、フレッシュチーズの一種であるカードの形成に適した容器に移されます。そして事前に乳鉢で粉砕しておいた地産のチョウセンアザミ(アーティチョーク)が使用されます

ホエーが抽出されたら、凝固が起こらないように注意しながら、カードを時々攪拌します。最後に、カードを軽く押し固めて、ホエーを必要な量だけ抽出します。

カードを型に入れ、残りのホエーを適度に乾燥させながら抽出し、カードを数回回転させます。塩漬け後、チーズは熟成のため、少なくとも30日間置かれます

この作業工程で出たホエーは、Requeijão(クリームチーズ)の製造に使用され、このチーズはポルトガルではカボチャのお菓子(Doce de Botelha)と共に食されます。

チーズの伝統は制度で守る

セラ・ダ・エストレラチーズを最高の状態でテーブルまで届けるために、認定商品に指定され、製造プロセス全体が厳格な基準に従って検査されています。

このようにして、D.O.C.(原産地統制名称)で定められた地域であるセロリコ・ダ・ベイラで、ポルトガル最高品質のチーズ、セラ・ダ・エストレラチーズが作られるのです。

チーズと言えば一緒に合わせたいのがワインです。そんなチーズに合うワインも盛んに作っているのがポルトガルです。ここではポルトガルワインを紹介します。

チーズに合わせたいアルバリーニョとはどのような品種?

濃厚なチーズを、まろやかに口の中でなじませてくれるのが、アルバリーニョのワインです。

アルバリーニョはイベリア半島の北西部で栽培される白ブドウの品種の一つです。スペインのガリシア州やポルトガルのミーニョ地方の土着品種で、世界的に産地として有名なのはガリシア州です。

ブドウの実は小粒で緑色をしており、果皮が厚いためウドンコ病などの病害にも強く、ポルトガルでも大切に育てられている、白ワインの高級ブドウ品種です。

アルバリーニョ最高峰のワインは日本で飲めます

お酒は好きだけど、ビールの苦みが苦手という方に、爽やかでシトラスなヴィーニョヴェルデは美味しくお飲み頂けます。フレッシュで爽快な飲み口が、食欲もそそります。素材の味を楽しみたい方にお勧めなのが、味の邪魔をせず素材の味を引き立たせてくれるこのアルバリーニョ。ここではAraiMartで購入できるプロヴァンのワインをご紹介します。

ヴァランダ・ド・コンデ【ヴィーニョヴェルデ】

フレッシュな南国果実を感じさせる、非常にエレガントでフルーティーな風味 。全体のバランスが良く、厳選されたアルヴァリーニョとトラジャドゥーラが最高のハーモニーを奏で、果実味と新鮮さが特別な味わいを与えています 。8~10℃にキリッと冷やしたヴィーニョヴェルデ「ヴァランダ・ド・コンデ」は、シーフード料理や和食と相性が抜群です。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方

品種:アルヴァリーニョ、トラジャドゥーラ

味わい:辛口

詳しくはこちらから【ヴァランダ・ド・コンデ】

 

コート・デ・マモエラス スパークリング辛口

2021年の“50 Great Sparkling Wines of the World 2021”において、95点という高得点で金賞に輝いたワイン。果実やミネラル・香ばしさを感じさせる複雑なアロマを、きめ細かな泡が引き立てます。厚みがある辛口で、ほどよい酸味を感じ、余韻はアルヴァリーニョの持つフルーティーさが広がります。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方

品種:アルヴァリーニョ100%

味わい:辛口

詳しくはこちらから【コート・デ・マモエラス】

 

AraiMartでは、40種を超えるポルトガルワインを1本からご注文いただけます。ポルトガルにグループ会社があるため、 日本でなかなか出会えないポルトガルワインを、お求めやすい価格でご提供しています。

国内でも人気が高まってきているヴィーニョヴェルデももちろんごお取り扱いしております。ご自宅のセラーに、ポルトガルの彩りを添えてみるのはいかがでしょうか。

AraiMartのポルトガルワインを覗いてみる

驚異のポルトガルグルメ7選とは?総選挙で選ばれた料理をご紹介

ポルトガルは近年、その歴史や文化の素晴らしさが世界的に認められ、ユネスコの世界遺産にもその素晴らしい文化などが登録されています。そして、国内でも自国の文化を再評価しようという動きが高まってきています。

そんな中、2011年にポルトガル国内において、自国のグルメを再認識する目的で、グルメ総選挙が行われました

その企画は『驚異のポルトガルグルメ7選』(A eleição das 7 Maravilhas da Gastronomia)と名付けられ、これにより世界中で認められているポルトガルの食の多様性が国内において再認識されそれらのグルメにまつわる情報が世界中に発信されるようになりました

料理に関する文化は無形文化遺産であり、その国の文化的アイデンティティともいえます。そして食文化は、海外の観光客がその国を観光の目的地として選択する際の決定的な要因となるため、食に関する文化は国としても大切な文化として扱われます。

この企画は、ポルトガル料理のレシピがより多くの人の目に触れ、今後も文化が伝承される機会となり、料理の素材を作る生産者の生産も促進させることになり、ポルトガルの各地域の多様性を目に見えるものにしました

料理を決定するための総選挙は公開投票にて行われ、投票期間の2011年5月7日から年9月7日までの間に899,069票もの投票がありました。これにより、ポルトガル人が考える7つのグルメが決定されたのです。

今回は、ポルトガル人が選ぶ、ポルトガル驚異のグルメ7選を見ていきましょう。

1. Alheira de Mirandela

ポルトガルの古い村として知られるミランデラという名前を冠したアリェイラ・デ・ミランデラは、ポルトガル国内で最も消費される有名な田舎のソーセージで、その起源は謎に包まれ、独特なグルメといえます。

小さな肉とパンを組み合わせて作られるこのソーセージは、伝統的にオリーブまたはオーク材を使用してスモークされ、スパイスの風味を高めながら、独特の風味、香り、色味が加えられます。

ミランデラソーセージには、牛肉、豚肉、脂肪、鶏肉、小麦パン、オリーブオイル、ラードが含まれているものが一般的で、塩、ガーリック、甘いまたは熱いパプリカで風味付けされます。

このソーセージは、ポルトガルの豆料理やシチューによく使われ、それ以外は、日曜日のパーティーの前菜として最高のつまみとされています。

塩味が効いていて、次の料理の味を引き立ててくれます。弱火で焼くか、少量の油と脂肪で揚げ焼きにして食べるのがおすすめです。

2. Queijo Serra da Estrela

自然の恵みが原料のセラ・ダ・エストレラチーズは、100% ナチュラルなチーズです。エストレラ山脈の境界地域の牧草地のみで飼育される、イベリア半島の固有種の羊の乳のみを使用して生産されます。

この地方でしか取れない羊の生乳に、チョウセンアザミの花と塩を加えて凝固させます。その後、チーズ製造者の手によって豆腐状にされた凝乳が造られ、チーズに変わります。

このチーズはポルトガルの多くの人を魅了し、惹きつけ、ポルトガルを代表する作家、エッサ・デ・ケイロスの作品にも登場します。

お祝い事や、家族で過ごす時間、友人と集まるときなどに食べられるこのチーズは、チーズの国際大会でも金メダルを受賞しています。

そしてこの名前は、ヨーロッパ全体でPDO(保護原産地呼称)に登録され、保護されています。

3. Caldo Verde

カルド・ヴェルデはミーニョ地方起源のスープ料理で、今ではポルトガル全地域で食されています。

ポルトガルでは通常、結婚式、誕生日、お祝いなどの際に提供されます。ブラガやポルトなどの地方の聖ヨハネ祭などがその例といえます。コース料理のメインディッシュの前や、または遅い夕食にご飯代わりに食されることもあります。

材料は、ケール、ジャガイモ、オリーブオイル、ニンニク、タマネギ、水、チョリソ、塩で、ポルトガル伝統の陶器のボウルで提供されます。木のスプーンを使い鉄の鍋で準備されるのが伝統的な調理スタイルです。

4. Arroz de Marisco

ヴィエイラ・デ・レイリアのビーチにおいて、魚介ご飯のアロス・デ・マリスコは人気の料理として知られています。このビーチは、ヨウ素が非常に豊富な海水浴で薬効があることが分かり、美食家たちに人気のある観光スポットとなっています。

お土産として買うことのできる手工芸品と、鮮やかな色をした木製のボートが美しく、ポルトガルで人気のシーフードライスが堪能できるこの地域では、海と人間の生活のつながりを十二分に感じることができます。

このビーチに来る目的の“言い訳”として、アロス・デ・マリスコを食べに行く人が多いことが分かっています

アロス・デ・マリスコは、まだ土鍋が沸騰している状態でテーブルに提供されるという点が、類似の魚介料理とは大きく違います。 アカザエビ、その他のエビ、アサリは魚介独特の風味を鍋にもたらし、ピーマン、コリアンダーで香りづけされた鍋は、ライスとよく合う料理です。

5. Sardinha Assada

ポルトガルとイワシの炭焼きは切っても切れない関係になっています。イベリア半島で16世紀にポルトガル沿岸で行われた大規模な魚の調査によって、イワシの重要性と価値がその頃にすでにポルトガルで認識されていました。

ポルトガルの最南端、セトゥーバルとその隣の地方、セジンブラの海で、最も美味しいとされるイワシが獲れます。

この料理を作る上で、イワシと炭が最も重要な材料となります。良く焼けた炭の上に、イワシは腹を内側を向くように置き、ハサミ焼きできる網を使い、弱火で焼いていきます。

また、イワシはパンに挟んで食べるのが最も美味しく食べる方法とされています。そして何より、パンは炭で焼くことができるのです。

6. Leitão da Bairrada

レイタン・ダ・バイラーダはポルトガル風の焼き豚のことです。ローマ時代から、焼き豚は知られていますが、しかし、記録としては1920年代のものが一番古いものとして残っています。最初に提供されたのは、大型ロースターが開発された地域のホテルでした

今では1日に約3000頭の子豚が調理され、ローストされた豚は数十のレストランで提供され、数百世帯の家庭用ロースターによって調理されています。そして年間を通じて数千人の料理愛好家がこの料理を求めてバイラーダ地方にやって来ます

にんにく、ラード、こしょうで味付けされ、ブドウの木やユーカリの薪で加熱されたバイラーダ式オーブンで、約2時間、ゆっくりと火にかけられます。

盛り付けは、四角く切られた肉が重ならないように、皮を常に上に向けて皿に盛り、オレンジやサラダ、茹でたジャガイモや、フライドポテトなどが添えられます。このバイラーダの子豚の丸焼きは、ポルトガル地方観光局によって認められたグルメとして人気があります。

7. Pastel de Belém

世界的に有名になったポルトガルのエッグタルトのルーツともいえるのが、このパステル・デ・ベレンです。

19世紀初頭、ジェロニモス修道院の隣の地区ベレンにサトウキビの精製所がありました。

1820年にポルトガルで起こったリベラル革命の影響で1834年にはポルトガルのすべての修道院が閉鎖され、聖職者と労働者が追放されてしまいました。

追放された修道院関係者が「パステル・デ・ベレン」と呼ばれるお菓子を売り始めたのがこのお菓子の歴史の始まりと言われています。

1837年「パステル・デ・ベレン」は、修道院の時代から伝承された「秘密のレシピ」に則って、より規模の大きい設備で製造され始めました。

このレシピは今日まで受け継がれ、「パステル・デ・ベレン」の唯一の工場は、厳選された材料が使用され、古くからのポルトガルのスイーツの味を今に伝えています。

ポルトガルの料理に思いを馳せながらポルトガルワインを

いかがでしたでしょうか。このようにポルトガルには地方色豊かな、魅力あふれるグルメが数多くあります。どれも、その地方の地理的な要因や、歴史を帯びていて、一口食べるごとに、物語が口の中に広がりそうです。

是非ポルトガルに行く機会があれば、これらの料理を食してみてください。きっと驚きと、感動に包まれるはずです。

そして、これらのグルメを味わう際に、忘れてはいけないのが、食事のお供であるワインです。ポルトガルはワインの生産国としても有名で、国民一人当たりのワインの消費量はなんと世界ナンバーワン。

あまり知られていませんが、ポルトガルはワイン王国なのです。そんなポルトガルワインの魅力はなんといっても、その土地ならではのブドウを使った、オリジナリティ溢れる味わいです

1ヘクタールあたりのブドウの固有品種が世界最多といわれるポルトガル。多品種をブレンドした味わい深いワインが数多く生産されています。

そんな特徴を持つポルトガルワイン。以下ではAraiBrandオススメのワインをご紹介します。

ポルトガルワイン【赤】のおすすめ商品

口の中に広がるブドウ本来の果実味に、どこか懐かしさや温かみを感じられるのがポルトガルの赤ワインの特徴です。ここではおすすめのポルトガルの赤ワインを紹介していきます。

ドナ・エルメリンダ

ジャパンワインチャレンジ2019銀賞を受賞したワインです。色調は濃く深い赤色で、マデイラの香りや高級な完熟した赤肉系果実の香りが漂う質のまろやかなタンニンが感じられます。心地よい味のハーモニーが長く口に残る赤ワインです。

原産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:カステラォン、カベルネ・ソーヴィニョン、トウリガ・ナショナル

味わい:ミディアムボディ

詳しくはこちらから【ドナ・エルメリンダ】

キンタ・ダ・レデ レゼルヴァ

熟した果実の複雑な風味をはっきりと感じられます。トーストを感じさせるベリー ジャム、チョコレートや濃い色合いの花の香りがほのかに漂い、バランスの良い、骨格のしっかりした飲み口です。

原産地:ポルトガル/ドウロ地方

品種:トウリガ・ナショナル40%、トウリガ・フランカ30%、ティンタ・ロリス30%

味わい:フルボディ

詳しくはこちらから【キンタ・ダ・レデ レゼルヴァ】

ポルトガルワイン【白】のおすすめ商品

ポルトガルの白ワイン用ブドウ品種はほぼ土着品種で、その種類も多岐にわたります。ポルトガルにはイワシなどの魚を塩焼きで食べたり、フリットにして食べる文化があります。日本と共通した食文化があるという点でも、ポルトガルの白ワインは、日本の食にも合わせやすいワインです。その中でも白ワインのオススメをご紹介します。

ドナ・エルメリンダ【白】

アジア最大規模のワインコンテスト「ジャパンワインチャレンジ」にて、2019年金賞を受賞した白ワインです。
色調は緑がかった麦の穂色。濃厚なトロピカルフルーツとはちみつの香りが漂います。酸味と甘み、アルコールと果実感の複雑な味わいで、余韻は長く口の中に残ります。

原産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:シャルドネ、アリント、アンタオン・ヴァス、フェルナオン・ピレス

味わい:辛口

詳しくはこちらから【ドナ・エルメリンダ白】

レゲンゴス セレクション

色調は透明感のある麦の穂色。熟したマンゴーやパッションフルーツのアロマの香りと共に、バランスの取れたフレッシュな味わいが楽しめます。

原産地:ポルトガル/アレンテージョ地方

品種:アンタォン・ヴァス60%、ゴウヴェイオ40%

味わい:辛口

詳しくはこちらから【レゲンゴスセレクション】

ヴィーニョヴェルデのおすすめ商品

爽やかでキレのある酸とフルーティな果実味に溢れ、軽やかな辛口のヴィーニョヴェルデ。アルコール度数が低めで飲みやすく、ワイン初心者でも親しみやすい味わいも魅力です。飲み疲れることなくカジュアルに楽しめるグリーンワインは、国内でも人気がでてきています。そんなヴィーニョヴェルデのおすすめをご紹介します。

ヴェルデガル・ブランコ

グリーンアップルや柑橘系果実のアロマ漂う、フレッシュでほのかな甘みのあるライトボディなワインです。バーニャカウダなどの野菜料理、白身魚の料理と好相性。ライトで微発泡なので、乾杯の一杯にもおすすめです。特に春から夏のシーズンのお食事に、4~8℃までしっかり冷やしてお飲みください。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方

品種:アリント、アゼル、ロウレイロ、トラジャドゥラ

味わい:中辛口

詳しくはこちらから【ヴェルデガル・ブランコ】

フガス

フルーティで軽快、滑らかな口当たり。柑橘系の色調を持ち、モダンで爽やかなワインです。8~10℃にキリッと冷やしたヴィーニョ・ヴェルデ「フガス」は、白身魚の料理、鶏肉のような淡白な肉料理と相性が抜群です。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方

品種:ロウレイロ、トラジャドゥラ

味わい:辛口

詳しくはこちらから【フガス】

 

ポルトガルワインを通販で1本からご購入頂けます

ワインは専門店でお買いになっている方も多いかと思います。しかし、現在ではお好きなお店のネット通販でワインを購入できるようになってきています。国内でも、ワインを楽しむ人が増えてきて、そのニーズの高まりとともに、気軽にネット通販で購入するできるように環境が整ってきています。

しかし、ワインなどの飲料をネットで購入する際の問題は、インポーターがレストランなどに直接販売するために、個人で買う際もケースで買わなければならないということが起こりうるということです。

AraiMartでは、20種を超えるポルトガルワインを1本からご注文いただけます。ポルトガルにグループ会社があるため、 日本でなかなか出会えないポルトガルワインを、お求めやすい価格でご提供しています。国内でも人気が高まってきているヴィーニョヴェルデももちろんごお取り扱いしております。ご自宅のセラーに、ポルトガルの彩りを添えてみるのはいかがでしょうか。

AraiMartのポルトガルワインを覗いてみる

ポルトガルワインまとめ。知りたいをぎゅっと凝縮!

ポルトガルワイン

みなさんはポルトガルのワインと聞いてどのようなイメージを持たれますか?

日本では、ポルトガルのワインのイメージはあまりないかもしれません。

しかし、実はヨーロッパでは古くからワイン造りに注力してきた国として有名で、その品種の多様さや味にも定評があります。

また、ポルトガルのワインといえば、日本でも流行したことのある「ポートワイン」を思い浮かべる方や、はたまた最近日本でも注目されつつある、緑のワイン「ヴィーニョヴェルデ」をもうお飲みになった方がいらっしゃるかもしれません。

日本ではまだまだ知られていない、魅力にあふれるワインを生産しているのがポルトガルです。もちろん、王道の赤・白ワインも、一度飲んだら忘れられることのできない、各品種のブドウが持つ本来の味を感じさせるものばかりです。

今回はそのポルトガルのワインについて、必要な情報をまとめましたので、是非ポルトガルワインに関する情報収集にお役立てください。

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ポルトガルワインの歴史について

世界の中でも古い国の一つとして知られるポルトガルは、長い歴史の中で、ワインの文化を脈々と受け継いできました。

ユーラシア大陸でも西岸に位置し、海に接している長い沿岸線を持つポルトガルの地理的な優位性もあり、ポルトガル人は大航海時代に海へと向かったのでした。

世界の半分を手に入れようとしたポルトガル。そんな野心に火をつけた裏側には、ポルトガルワインとの関係がありました。当時から現在に至るまで、進化を続けるポルトガルのワインの歴史については以下の記事へお進みください。

ポルトガルワインの歴史を徹底解説!驚きの進化を遂げたワインの裏側

 

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ポルトガルワインにはどんな特徴が?

ポルトガルのワインについて、どのような特徴を思い浮かべますか?ポルトガルはヨーロッパで最も小さい国の1つですが、ポルトガルにしか存在しない、固有のブドウ品種が国によって管理され、世界最高品質のテーブルワインを生み出す国としても知られています。

伝統的に250種類以上の固有種を栽培するポルトガルのワインは、日本ではあまり知られていませんが、技術革新が進み、今や世界中で高評価を受けています。

赤ワインや白ワインに加え、緑のワインとして知られるヴィーニョ・ヴェルデや、ポートワインを生産することで知られています。しかし、そポルトガルワインを有名にしているのはそれだけが理由でありません。

ポルトガルのテロワールによって産み出されるすべてのワインには、ポルトガルの生産者だけが知る、ストーリーが隠されているのです。世界的にポルトガルワインが流行し始めた今、ワイン愛好家なら知っておきたいポルトガルワインのポイントを、5つに分けてご紹介します。

ポルトガルワインの特徴を知りたい人へ。5つのポイントでご紹介

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ポルトガルワイン産地について知りたい

ポルトガル料理を口にしたことはありますか?口にした人ならきっと皆が口をそろえて“美味しい”と感じたはずです。ポルトガル料理は日本人の口に合う料理が多いと言われています。

日本の干物とよく似ているのが、バカリャウと呼ばれる干し鱈で、この食材を使った料理はポルトガルで一番人気の家庭料理です。

また、パステイス・デ・ベレン(エッグタルト)は、マカオでブレイクし、日本でも流行しました。このように、ポルトガルの料理が日本人の口に合うことから、グルメな人や料理人などがポルトガルの料理に注目し始めています。

そんな、料理が美味しいポルトガルは、実は世界の名だたるワイン生産国に肩を並べるワインの生産国なのです。

ポルトガルには様々なワイン産地があり、それらの多くが世界的に有名な品種を産み出すさんちになっています。

大西洋に接するように位置するポルトガルは、地理的な豊かさもあり、ブドウの栽培には適した気候や環境の土地も多く、250を超える固有種が栽培されています。また、国を挙げた改革による技術革新により、他の国のワインとは違った品質や、ポルトガル特有の味わいが、世界でも高く評価されています。

以下のリンク内で特徴的なワインを生み出す、ポルトガルワインの全産地を紹介しています。

ポルトガルワイン全産地14リージョン。どこよりも詳しく解説!

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ポルトガルワインに使われるブドウ品種は250以上!?

ワインがお好きな方で、愛飲家としてよくワインを飲んでいらっしゃる方でも、知っているブドウの品種は50種ほどではないでしょうか。

ポルトガルで作られるワインに使われるブドウの品種は、実に250種類以上で、しかも、そのすべてが固有品種のブドウなのです。

また近年のポルトガルワインの特徴として、若き醸造家が海外にワイン修行に行き、王道ワインの勉強をしたのち、ポルトガルへ戻ってきて、 独自のワインの生産を始めたことです。

これにより、過去25年間でポルトガルのワインは目覚ましい進化を遂げたと言われています。

そんな今世界で最も注目を集めているポルトガルワインに使われるブドウの品種についてまとめてあります。

ポルトガルワインのブドウ品種。押さえておきたい厳選9種!

 

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ポルトガルワイン屈指の『エルメリンダ』というブランドについて

ポルトガルは、ヨーロッパでは名の知れたワイン生産国の一つです。人口一人当たりが一年間で消費するワインの量が世界一と言われているポルトガルは、国内に数えきれないほどの種類のワインが流通し、日々ポルトガル人のワイン愛飲家たちを喜ばせています。

いわゆる世界的にメジャーなブドウが使われたワインとはまた違った味わいを持つポルトガルのワインは、紀元前から受け継がれてきた固有の品種によってつくられ、素朴で、温かみのあるワインが多いのが特徴です。

つまり、ポルトガルにとってワイン市場は、日本におけるの日本酒のように、地酒が多く、国内に多くのファンを抱える、無数のライバルが存在するマーケットなのです。

その群雄割拠のポルトガルワイン市場で、今最も注目されているワイナリーが1920年創業の「カーザ・エルメリンダ・フレイタス」(Casa Ermelinda Freitas)です。

今やポルトガルでは知らない人いないというほどの知名度を持つこのワイナリーは、一人の女性醸造家によってこの地位が築き上げられました。

そんなエルメリンダについてまとめました。

エルメリンダ家のワイナリー 女性醸造家の新たなる挑戦

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『プロヴァン』というワイナリーについて

ポルトガルのワイナリーがプロヴァンは、世界でも珍重される高級ブドウ品種、アルバリーニョを主力のブドウ品種として扱うワイナリーです。

AraiMartの中でも、高級ワインとして一際存在感を放つ、プロヴァンのワイン。

以下の記事でプロヴァンについてまとめてあります。どうぞご覧ください。

アルバリーニョを飲みたければプロヴァンのワインがおすすめ

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ワイナリー『キンタ・ダ・レデ』のワインたち

ポルトガルのドウロ地方は、ポルトガル国内でも屈指のワイン産地として有名です。ポートワインを生み出すその産地は土着の品種に恵まれ、色とりどりの良質なワインを産み出します

そんなドウロ地方で古くからワインを生産し、古き良きワインの魅力をそのままに近代化を遂げた、ポルトガル国内でも注目されている『キンタ・ダ・レデ』。

このワイナリーについて詳しく紹介しています。

ドウロ地方の最高峰キンタ・ダ・レデのワインが最高に美味しい理由

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アレンテージョの新星、『エルダーデ・ド・ロシム』の実力に迫る

コルクの産地として広く世界で知られるアレンテージョ地方。この地方ではワイン造りも盛んで、高級なワインからリーズナブルなワインまで多くのバリエーションを生産し、また、その高温で乾いた土地により、フルーティーな味わいが特徴のワインが数多く作られます

この地方は古くからワイン造りを行っていますが、最新の技術を積極的に取り入れワインを作っていることで有名なワイナリーが“エルダーデ・ド・ロシム”です。

アレンテージョ地方を代表する『エルダーデ・ド・ロシム』について、詳しくはこちら。

アレンテージョの新星、エルダーデ・ド・ロシムの実力に迫る

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アレンテージョの実力派。最大手ワイナリー『カルミン社』とは

アレンテージョ地方は、古くはその土地の大部分が小麦畑でした。そのアレンテージョ地方でもブドウ栽培が盛んに行われ、近年では近代化や技術革新によって、ワインの品質が飛躍的に向上し、いま、世界的に注目されています。

アレンテージョにあるカルミン社(Carmim)は、いち早く近代化を推し進め、品質・生産量ともに国内で最高レベルのワインを作り出しています

アレンテージョで有数の規模を誇る『カルミン』について、こちらにまとめてあります。

アレンテージョの実力派。最大手ワイナリーカルミン社とは

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ポルトガルワインの愛飲家が注目。ダン地方の新風マグナム社とは?

ポルトガルの北部の中央に、ポルトガルのワインを世界中に広めるきっかけを作った地方があります。その地方のワインは、日本の文豪檀一雄も愛し、日本でも有名な地方となりました。それが『ダン(Dão)』地方のワインです。

ダン地方のワインは「何を飲むか迷ったら“ダン”のワインを飲め」と称されるほど、その品質や味わいに定評があります。

そのダン地方に突如として現れたワイナリーが、マグナム社です。

良質なワインを育むダン地方の特徴と、マグナム社のワインについてまとめました。

ポルトガルワインの愛飲家が注目。ダン地方の新風マグナム社とは?

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いかがでしたでしょうか?知られていないだけで、奥深いポルトガルワインについて、参考になりましたでしょうか。

ポルトガルワインや、グルメについてまだまだいろいろな情報を発信していく予定なので、今後もお楽しみください!

ポルトガル料理と言えばバカリャウなのはなぜ?その背景に迫る!

干し鱈(以下バカリャウ)はポルトガル料理という枠を超えて、ポルトガルという国を代表する特徴ともいえるグルメです。

塩漬けにして干されたタラを、水で戻したものを調理するのですが、そのバカリャウを使った料理は、365通り以上ポルトガルに存在するとも言われ、ポルトガル人の間で最も人気のある食材の 1 つです。今回はそのバカリャウについて詳しく見ていきましょう。

大航海時代の保存食だったバカリャウ

ポルトガルにおいてバカリャウが食べられるようになったのは何世紀も前のことです。ポルトガルにおけるタラ漁とタラの塩漬けに関する最初の記録は、14世紀にまでさかのぼることができます。

大航海時代に長い航海に耐えることのできる食材として、タラが理想的な魚であることを発見したのが、ポルトガルのバカリャウ文化の起源だと言われています。

タラ漁の先駆者は北欧のバイキングで、彼らは塩漬けするための塩がなくても、屋外で乾燥させ、ボートに積み込んで運搬していました。

中世になると、塩田によって塩を大量に生産していたポルトガル人は、その塩を使って北欧諸国と交渉し、鱈を輸入していました

タラを求めてニューファンドランドまで

本格的なタラ漁はカナダ東岸のニューファンドランドとグリーンランドで始まりました。大型の帆船での漁が主流でしたが、技術が発達するとトロール船で漁が行われるようになりました。

ポルトガルの伝統的な魚の処理法だった乾燥と塩漬けは、化学物質を使うことなく、魚の栄養素をそのまま維持することができます。この処理法がタラに応用され、バカリャウが持つ独特の香りや、風味、食感が活かされることになりました

今ではポルトガルで当たり前のように使われている「ノルウェー産のタラ」というブランドは、古く大航海時代には登場していたのです。

国を挙げてタラ漁へ

1506年には、当時の政府がタラの輸入に目を付け、ドウロ地方とミーニョ地方の沿岸に入港するタラに課税しました。しかし、ポルトガル船によるタラ漁は不定期だったため、フィリップ王朝の時代にはこの税は廃止されました。

それまで船乗りの保存食だった塩漬けタラがポルトガル国内で本格的に消費され始めたのは 17世紀の頃でした。そして1835年にポルトガルはついに国を挙げてタラの漁に行くために、リスボンの漁師を組織し、ニューファンドランドへでの漁を大々的に再開したのでした。

ポルトガル国内では、何世紀もの間、タラは一流の食材とは見なされていませんでした。1790年代になると、リスボンにおいて、バカリャウが一気に認知され、リスボンの街中で消費されるようになり、中流階級や上流階級の食卓にも上るようになりました

この頃から、リスボンの高級住宅地、バイロ・アルト地区、プリンシペ・レアル地区、エストレーラ地区などに住む貴族や医師、外国人、富裕層などがバカリャウを消費し始め、18 世紀から19 世紀の間には、王室御用達のバカリャウのサプライヤーが居たというほど珍重されました。

エスタド・ノヴォに影響を受けるバカリャウ文化

エスタド・ノヴォ(新しい国家の意)とは、ポルトガルが経験した長期独裁政権(1933-1974)の時代を指す言葉で、この頃に国の価値観も変化し、それに伴いタラの扱いについても大きな影響を受けることになります。

1937年にはポルトガルの歴史において唯一のタラ漁師によるストライキが行われました。時のサラザール政権は、これに対し漁師を支援、保護、そしてタラ漁を奨励するなどの措置を講じました

ポルトガルにおけるタラ漁のピークは1950年から1960年代で、タラの水揚げ量は1934年に比べて約60%も増加しました。

労働環境は決して良いものとはいえず、タラ漁は危険と隣り合わせの漁です。海上に発生する霧と、行く手を阻む氷山が、タラ漁を危険なものにする主な障壁で、それに加え強風と海のうねりによって、転覆の恐れもあります。

その劣悪な環境下でも漁を可能にしたのは、釣り糸を使った釣りのテクニックや、職人的な甲板での作業、船上での塩漬けの技術のなどの漁師が受け継いできた技でした。

ポルトガルはバカリャウで世界一に

ポルトガルは水揚げするタラに強い自信を持っています。ニューファンドランド、ノルウェー近海、スヴァールバル諸島において国内で13隻の船でタラ漁を展開し、自国でタラ漁を完結させ、品質維持に努めています。

それらのタラは塩漬けにされ、冷凍されたものがブラジル、フランス、アンゴラ、イタリアなどに輸出されています

1958年には、世界一の塩漬けタラの生産国としての地位を確立し、国際市場においても広く認知されるようになりました。しかし1960年代以降は、海運に関する法律の改正と、この過酷な職業に就きたいという人材が減少したため、漁の維持が難しくなってきているという現状があります

高い栄養価のバカリャウ

タラは消化されやすく、高タンパクで、ヨウ素、リン、ナトリウム、カリウム、鉄、カルシウムなどのミネラルとビタミンB群が豊富に含まれています。

脂肪の少ない魚で、人間の体内で生成されない多価不飽和脂肪酸を採ることができ、そのなかでもオメガ3が際立っていて、心血管系の保護や、癌を予防にも繋がり、免疫系の発達にも重要な成分が多く含まれています

タラの塩漬けの過程で、水の中で塩抜きすることによって、余計な塩分は取り除かれます。そして調理に塩を使わずにオリーブオイルを使用し、芳香にハーブを添えるだけで料理として完成する、シンプルで健康的な食材なのです。

ポルトガルのアイデンティティに

バカリャウは、安価で、保存が容易なため、ポルトガル人の食生活において非常に重要な食材となっています。 そして、さまざまなアレンジを加えることができるシンプルな味から、日常的な料理の材料として愛され続けています

ポルトガルにはヨーロッパでも有数の長く続く海岸線があります。沿岸で獲れる魚介の種類もとても豊富で、魚の年間消費量は、国民 1 人あたり55キロから57キロと近年の日本よりも魚を食べる国と言えます

そんな魚と共に暮らすポルトガル人が、遥か遠くのタラを獲りに行くことで、ポルトガル人のアイデンティティともいえる食文化が生まれたのです。

イワシ、サバなども日常的にに食べられますが、保存が容易で、栄養価が高く、用途が広いタラの消費量は多く、今日も数多くの家庭でバカリャウが食卓に上がっていることでしょう。

バカリャウに合わせたいワイン

調理する前に塩抜きがされるバカリャウですが、塩味は残り、独特の発酵の香りも残るのがバカリャウ料理の特徴です。身は弾力性が強いため、噛めば噛むほどその味わいが口の中に広がります。そんなバカリャウ料理と合わせたいワインをご紹介します。

ポルトガルワイン【赤】ならこれ!

口の中に広がるブドウ本来の渋みや酸味に、どこか懐かしさや温かみを感じられるのがポルトガルの赤ワインの特徴です。バカリャウ料理と合わせたくなる赤ワインはこちら。

ドナ・エルメリンダ

ジャパンワインチャレンジ2019銀賞を受賞したワインです。色調は濃く深い赤色で、マデイラの香りや高級な完熟した赤肉系果実の香りが漂う質のまろやかなタンニンが感じられます。心地よい味のハーモニーが長く口に残る赤ワインです。

原産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:カステラォン、カベルネ・ソーヴィニョン、トウリガ・ナショナル

味わい:ミディアムボディ

詳しくはこちらから【ドナ・エルメリンダ】

ポルトガルワイン【白】ならこちら

ポルトガルの白ワイン用ブドウ品種はほぼ土着品種で、その種類も多岐にわたります。口に広がるバカリャウの塩味とのマリアージュを楽しめるワインはこちらです。

ドナ・エルメリンダ【白】

アジア最大規模のワインコンテスト「ジャパンワインチャレンジ」にて、2019年金賞を受賞した白ワインです。
色調は緑がかった麦の穂色。濃厚なトロピカルフルーツとはちみつの香りが漂います。酸味と甘み、アルコールと果実感の複雑な味わいで、余韻は長く口の中に残ります。

原産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:シャルドネ、アリント、アンタオン・ヴァス、フェルナオン・ピレス

味わい:辛口

詳しくはこちらから【ドナ・エルメリンダ白】

レゲンゴス セレクション

色調は透明感のある麦の穂色。熟したマンゴーやパッションフルーツのアロマの香りと共に、バランスの取れたフレッシュな味わいが楽しめます。

原産地:ポルトガル/アレンテージョ地方

品種:アンタォン・ヴァス60%、ゴウヴェイオ40%

味わい:辛口

詳しくはこちらから【レゲンゴスセレクション】

ヴィーニョヴェルデももちろんおすすめです

爽やかでキレのある酸とフルーティな果実味に溢れ、軽やかな辛口のヴィーニョヴェルデ。アルコール度数が低めで飲みやすく、ワイン初心者でも親しみやすい味わいも魅力です。濃縮されたバカリャウの味を、ごくっと喉ごしで味わいたい方はこちらのワインがおすすめです。

ヴェルデガル・ブランコ

グリーンアップルや柑橘系果実のアロマ漂う、フレッシュでほのかな甘みのあるライトボディなワインです。バーニャカウダなどの野菜料理、白身魚の料理と好相性。ライトで微発泡なので、乾杯の一杯にもおすすめです。特に春から夏のシーズンのお食事に、4~8℃までしっかり冷やしてお飲みください。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方

品種:アリント、アゼル、ロウレイロ、トラジャドゥラ

味わい:中辛口

詳しくはこちらから【ヴェルデガル・ブランコ】

もっと詳しくポルトガルワインについて知りたい方は、こちらもご覧になってください。

ポルトガルワインまとめ。知りたいをぎゅっと凝縮!

 

 

ポルトガルが世界に誇るB級グルメ、フランセジーニャとは!

ポルトガルに旅行に行って帰ってきた人に聞きたい質問の一つに「フランセジーニャは食べた?」というものがあります。それほどまでに、ポルトガルのグルメ界の一翼を担っているのが今回ご紹介するフランセジーニャという食べものです。

ファーストフード店のような店から、レストランまでが扱うこのグルメは、ポルトガル至高のB級グルメとも称され、ポルトを中心にその人気が世界に広まってきています。今回はそのフランセジーニャについて見ていきましょう。

フランセジーニャってどんな料理?

ポルトには何世紀にもわたり、美食文化が受け継がれてきている街です。貿易において古くからポルトガルの経済の中心地でもあった街ですが、そんなポルトで生まれたフランセジーニャは、1950年代に生まれた比較的若い料理です。

その馴染み易さから、ポルトを初めて訪れる人も気兼ねなく食すことができ、現地の人々が週末に友人や家族と過ごすときにも食卓に上がる料理です。

フランセジーニャはプレートの上に盛られるサンドイッチのような形状の食べ物です。最も人気があるのは、スライスしたパンに、ハム 、ソーセージ、ステーキ、厚切りチーズを挟み、そのサンドイッチがさらにチーズで覆われ、オーブンに入れられ、とろっと溶けたチーズの上に、少しスパイシーなソースがかけられます

上質な素材とボリューミーな肉、そこに印象的な味わいのソースが加わり、食べ終わるまで飽きさせない変化に富んだ食感のサンドイッチと言えます。

店によってレシピは異なりますが、ビールとトマトをベースにしたこのソースが、この料理の決め手であり、他店のレシピと差別化するための主要な要素となっています。

フランセジーニャ誕生の背景は?

フランセジーニャ誕生についてはポルトガルでも諸説ありますが、最も広く支持されているストーリーは、ポルトガル人移民のダニエル・ダビド・シルバがフランス滞在中に出会ったフランス料理のクロック・ムッシュに出会い、そのインスピレーションをもとに発明されたという説です。

1950年にダニエル・シルバはフランスから帰国すると、ポルトガル北部の食材を使って、オリジナルのサンドイッチを開発し、ポルトにあるレストラン、“レガレイラ(Regaleira 2018年閉店)”で提供を始めました。

シンプルなレシピの中に光る繊細さが話題を呼び、街中に広がり、今日ではポルトで最も象徴的な料理の 1 つとなっています。

そのオリジナリティあふれるサンドイッチは「ポルトガルの独特な料理」としてアイコン化され、「まとまりが無いようで、口の中で心地よくおいしい」と称されることもあります。

また、パンチの効いたこの料理を「勇敢な人だけがこの爆弾のようなサンドイッチを食せる」などとも言われ、そのような評価からもB級グルメ感を感じることができます。

世界トップ10に入るサンドイッチ

今ではポルトガル料理の象徴としても知られる、有名かつ伝統的なフランセジーニャは、アメリカの大手出版社の雑誌“コンデナスト・トラベラー誌”のスペイン語版が選ぶ、世界のトップ 9 のサンドイッチとして取り上げられるほどになりました。

コンデナスト・トラベラーは、1987 年にアメリカ合衆国で設立された、旅行、ライフスタイル、グルメなどを扱う、世界的に有名な雑誌です。

同誌では、フランセジーニャの味わいを「国の象徴」として特徴付け、「ビール、トマト、スパイシーが絡み合う秘伝のソース」を絶賛しています。そして結びでは、「ポルトを訪れる観光客は必ずこの名物を食べなければならない」と締めくくっています。

その他選ばれたサンドイッチには、ニューヨークが誇る“パストラミ”のサンドイッチや、インドを代表するビーガンサンドイッチの“ワダ・パーヴ ”(Vada pav)そしてイタリアの“カプレーゼ”などがランクインしています。

フランセジーニャが選ばれたことからも、ポルトガルとヨーロッパの双方の美食シーンでその人気が高まっていることがうかがえます。

フランセジーニャのバリエーション

フランセジーニャは、今ではいろいろな店が作るようになり、バリエーションが豊富にあります。ポルトの多くの店では、斬新なアレンジを加え、独自商品として売り出すことをしています。

そのため、今日では、あらゆるタイプのフランセジーニャが存在し、伝統的なスタイルのものから風変わりなものまで幅広く楽しむことができます

より多くの人に楽しんでもらうために、ベジタリアン向けのフランセジーニャもあるほど、人気となっています。フランセジーニャとともに提供される付け合わせも様々で、人気の付け合わせはフライドポテトです。

その他、バリエーションが非常に豊富なため、ポルトガル国内の都市で、フェスティバルや大会が開催され、自慢の味が競われます。中でも人々が関心を持つのはサンドイッチにかけられるソースの味が勝負の決め手となることが多いようです。

フランセジーニャに合わせたいワインは?

ポルトガルのB級グルメ、フランセジーニャの魅力について見てきましたが、いかがだったでしょうか。昼下がりの陽が差し込むテラスでフランセジーニャを食べたいものです。

そんなフランセジーニャに合わせたいのが、ポルトガルのヴィーニョヴェルデ。アルコール度数も低く、すっきりと飲めるので、フランセジーニャと食べるには最適です。

以下のヴィーニョヴェルデをお試しになるのはいかがでしょうか?

ヴァランダ・ド・コンデ

フレッシュな南国果実を感じさせる、非常にエレガントでフルーティーな風味 。全体のバランスが良く、厳選されたアルヴァリーニョとトラジャドゥーラが最高のハーモニーを奏で、果実味と新鮮さが特別な味わいを与えています 。8~10℃にキリッと冷やしたヴィーニョ・ヴェルデ「ヴァランダ・ド・コンデ」は、シーフード料理や和食と相性が抜群です。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方

品種:アルヴァリーニョ、トラジャドゥーラ

味わい:辛口

詳しくはこちらから【ヴァランダ・ド・コンデ】

 

ヴィーニョヴェルデ4種飲み比べセット

ヴィーニョ・ヴェルデ おすすめ

初めての方も、ヴィーニョヴェルデ好きの方にも好評な4本セット。こちらで心ゆくまでヴィーニョヴェルデをお楽しみください。

セット内容

①ヴァランダ・ド・コンデ(辛口):アルヴァリーニョ70%、トラジャドゥーラ30%、Alc.12%
②ポルタ・ノヴァ(辛口):ロウレイロ100%、Alc.11.5%
③フガス(辛口):ロウレイロ50%、トラジャドゥーラ50%、Alc.11%
④ヴェルデガル・ブランコ(中辛口):アリント25%、アザウ25%、ロウレイロ&トラジャドゥーラ50%、Alc.9.5%

詳しくはこちらから【ヴィーニョヴェルデ4種飲み比べセット】

 

AraiMartではヴィーニョヴェルデも豊富に取り揃えています。カジュアルに楽しめるものから、ブドウの味わいを楽しめるものまで、幅広くご用意しています。

 

AraiMartのポルトガルワインを覗いてみる

『あの人に贈りたい』ポルトガルワインのギフトセット登場

ワインギフト

AraiBrandでは、世界で広がるネットワークで得た情報をもとに、各国の魅力的で美味しいものを直接輸入しています。その中でもポルトガルワインには特に力を入れいて、20種類を超えるワインを、現地のワイナリーに直接赴き、生産者の声を聞き、ダイレクトに輸入しています。

ポルトガルのワインは世界的には高評価を得ているものの、日本国内ではまだまだ認知度も低く、その味の良さにもかかわらず、ほとんど流通していません。飲める場所も、ポルトガル料理専門店か、一部の飲食店と限られていて、実際に口にする機会も非常に少ないのが現状です。

ポルトガルワイン通販アライマート

贈り物にポルトガルギフトセットを

そんな中、ECサイトAraiMartでお買い物をされる方から、「どのワインを買ってよいかわからない」、「送料無料になるまで商品を選ぶのに時間がかかる」、「とにかくポルトガルワインのおすすめが知りたい」などの声が寄せられてきました。

私たちも自信をもって厳選したワインのみを取り扱っていますが、味もわからないのにどれを買っていいかわからないお客様の声にお応えしたい。そのような想いから、この度AraiBrandではポルトガルワインのギフトセットを販売する運びとなりました。

この度ご用意したギフトセットはポルトガルを代表するワイナリー、『Casa Ermelinda Freitas』(カーザ・エルメリンダ・フレイタス)のみを厳選し、お求めやすい形でご提案させていただいています。

ギフトセットはグレード別に3種類ご用意しております。お祝い事、父の日母の日、お中元、お歳暮、そして自分へのご褒美など、様々なシーンにご利用いただけるセットになっていますので、是非一度セット内容をご覧ください。

ポルトガルカジュアルギフト

カジュアルセット(ポルトガルワインギフト)

これから来るポルトガルワインブームを先取りする、ポルトガルをグッと身近に感じられるワインセットの登場です!​コスパ重視の方が、ポルトガルワインの「赤・白・ヴィーニョヴェルデ」の3種のワインを手軽に楽しめるベストなセットになっています。

まだポルトガルワインを飲んだことのなくポルトガルワインを楽しんでみたい方、自分へのご褒美として色んなワインをそろえておきたい方、ご友人とワインパーティに使用するなど、楽しみ方色々なセットです。

是非お気軽にお試しください。

 

①ドナ・エルメリンダ(白)
色調は緑がかった麦の穂色。
濃厚なトロピカルフルーツとはちみつの香りが漂います。
酸味と甘み、果実感の複雑でバランスのいい味わい。その余韻は長く口の中に残ります。

使用品種:シャルドネ、アリント、アンタオン・ヴァス、フェルナオン・ピレス
味わい:辛口 アルコール:13.5度
適性温度:12-14℃

ドナエルメリンダ 白ワイン

②ドナ・エルメリンダ(赤)
色調は濃く深い赤色。樽の香りや、完熟した赤肉系果実の上品な香りが漂います。
「この味で、この価格?」と何人ものワイン好きをうならせたワインです。

使用品種:カステラォン、カベルネ・ソーヴィニョン、トウリガ・ナショナル
アルコール:14.0度
適性温度:16-18℃

ドナエルメリンダ 赤ワイン

 

③フガス(ヴィーニョヴェルデ)
トロピカルフルーツや柑橘系を思わせるフルーティーな香り。
軽快で爽やかな飲み口で、余韻はエレガントで味わい深い風情が漂います。

8~10℃にキリッと冷やしたヴィーニョ・ヴェルデ「フガス」は、
白身魚の料理、鶏肉のような淡白な肉料理と相性が抜群です。

使用品種:ロウレイロ、トラジャドゥラ
味わい:辛口 アルコール:11.0度
適性温度:8-10℃

Fugaz ヴィーニョヴェルデ

ポルトガルおすすめギフト(送料無料)

おすすめセット(ポルトガルワインギフト)

どんなワインを買えばいいかわからない方にピッタリ。ポルトガルの”いいとこ取り”のセットがAraiMartについに登場!​これだけでおつまみも楽しめる欲張りなセットとなっております。​

​誰も教えてくれなかった美味しいポルトガルのワインが今ここに。​ご自宅で色んなワインを楽しみたい方や、ワイン好きのご友人への贈答用にも最適です。​

是非この機会にポルトガル自慢のワインをお楽しみください。

①ドナ・エルメリンダ レゼルヴァ(白)
エルメリンダ レゼルバ 白ワイン

受賞一覧
【独】ベルリン・ワイン・トロフィー2020(冬季) 金賞
【英】ソムリエ・ワイン・アワード2020 金賞
【仏】レ シタデル デュ ヴァン2020 金賞

熟成を感じさせる黄金がかった黄色。甘い香りと柑橘系果実のアロマがあり、樽の香りとよくマッチしています。
口に含むと、コクがありクリーミーで、エレガントな余韻が長く続きます。

使用品種:シャルドネ、アリント、ヴィオニエ
アルコール:13.5度
適性温度:12-14℃

②ドナ・エルメリンダ レゼルヴァ(赤)
エルメリンダ レゼルバ 赤
色調は濃く深い赤色。
赤肉系果実、燻製、スパイスや熟したジャムの豊かな香りが漂います。

しっかりとした骨格。タンニンは感じますがまろやかで、よく調和しています。

牛肉や鹿肉などの赤身肉の料理、風味の強めなチーズと相性抜群です。

使用品種:カステラォン、トウリガ・ナシオナル、トリンカデイラ、カベルネ・ソーヴィニョン
アルコール:14.5度
適性温度:16-18℃

③マサリコ・グリーンオリーブ(種有り) 350g瓶
④マサリコ・ブラックオリーブ(種有り) 350g瓶


創業90年を誇るポルトガル国内のオリーブトップブランド「Maçarico」の看板商品。

⑤サルドマル・クリスタル(粗塩) 20g瓶
ポルトガル最大の製塩会社「Salexpor」のブランド、サルドマル。
ローマ時代から続く製法で、歴史ある塩田にて作られた天日塩。
最低限の洗浄で、ミネラル分を残した粗塩です。

ポルトガルプレミアムギフト(送料無料)

プレミアムセット(ポルトガルワインギフト)

美味しいワインを楽しみたい方だけにおすすめする、ハイクオリティなポルトガルワインのセットです。本気でポルトガルワインを楽しみたい方に。

ワンランク上の、日常の彩りを変える、AraiMartとっておきのワインをご用意いたしました。​ご自宅で色んなワインを楽しみたい方や、ワイン好きのご友人への贈答用にも最適です。​

是非この機会にポルトガル自慢のワインをお楽しみください。

①ドナ・エルメリンダ レゼルヴァ(白)
エルメリンダ レゼルバ 白ワイン
受賞一覧
【独】ベルリン・ワイン・トロフィー2020(冬季) 金賞
【英】ソムリエ・ワイン・アワード2020 金賞
【仏】レ シタデル デュ ヴァン2020 金賞

熟成を感じさせる黄金がかった黄色。甘い香りと柑橘系果実のアロマがあり、樽の香りとよくマッチしています。
口に含むと、コクがありクリーミーで、エレガントな余韻が長く続きます。

使用品種:シャルドネ、アリント、ヴィオニエ
アルコール:13.5度
適性温度:12-14℃

②ドナ・エルメリンダ レゼルヴァ(赤)
エルメリンダ レゼルバ 赤

色調は濃く深い赤色。
赤肉系果実、熟したジャムの豊かな香り、スパイスやスモーキーなアロマも感じます。

しっかりとした骨格。タンニンは感じますがまろやかで、よく調和しています。

牛肉や鹿肉などの赤身肉の料理、風味の強めなチーズと相性抜群です。

使用品種:カステラォン、トウリガ・ナシオナル、トリンカデイラ、カベルネ・ソーヴィニョン
アルコール:14.5度
適性温度:16-18℃

③キンタ・ダ・ミモザ(赤)
ミモザ 赤ワイン

色調は濃いガーネット色。上質なタンニンと、程よい凝縮感。
熟した赤い果実の香りと、フレンチオーク樽由来のバニラ香やスパイスのニュアンスが、完璧に調和。
非常に複雑で骨格のしっかりとしたワイン。

余韻は非常に長く続きます。

赤身肉のグリル、炭火焼、濃厚な味わいのチーズと相性抜群です。

使用品種:ペリキータ(カステラォンの現地名)
アルコール:14.5度
適性温度:16-18℃

④サルドマル・クリスタル(粗塩) 20g瓶
ポルトガル最大の製塩会社「Salexpor」のブランド、サルドマル。
ローマ時代から続く製法で、歴史ある塩田にて作られた天日塩。
最低限の洗浄で、ミネラル分を残した粗塩です。

安心してご活用いただけるポルトガルワインギフトセット

以上、どのギフトセットも、ポルトガルを存分に楽しめるセットになっています。ポルトガルのワインを飲んだことのある方も、まだ飲んだことない方も、AraiBrandが厳選しておすすめするワインのみをギフトに詰め込みましたので、どうぞご安心してご利用ください。

ご贈答用として便利な名入りのし紙の対応もしております。ちょっとした返礼や、直接お会いできないご友人へのプレゼントなどにも、是非ご活用ください。

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ポルトガルワインまとめ。知りたいをぎゅっと凝縮!