エルメリンダ家のワイナリー 女性醸造家の新たなる挑戦

エルメリンダ ワイン

近年、世界中のワイン通から注目されているワインと言えば、ポルトガルのワインです。

これを読んでいる皆さんはポルトガルのワインのイメージはあまりないかもしれません。

しかしポルトガルはヨーロッパの中ではワイン王国として知られています。

ポルトガルでは250種を超える固有品種が登録されていて、日本では考えられないくらいの種類のワインが造られています。

イタリア、フランスなどで使われるメジャーなブドウ品種とは一線を画す、ポルトガルで紀元前から受け継がれてきたオリジナルの品種で作られるワインの味わいは、温かみがあり、どこか懐かしさを感じさせてくれます。

そんなポルトガルでひときわ異彩を放ち、注目されているワイナリーがあります。

それが1920年創業の「カーザ・エルメリンダ・フレイタス」(Casa Ermelinda Freitas)。

今回はこの、2020年に創立100周年を迎えたをワイナリーをご紹介します。

ポルトガルワイン通販アライマート

公務員からの突然の転身。本格的にブドウ作りを始める

ドナ・エルメリンダ

参照:Casa Ermelinda Freitas

このワイナリーは、1920年にレオニルデ・フレイタス氏がブドウ栽培を始めたことにより、その歴史を刻み始めます。

しかし、このワイナリーの躍進の歴史は、3代目のエルメリンダと一人娘のレオノール二人によって作られたと言っても間違いはないでしょう。

小さく始まったワイナリーも、この女性二人の徹底したブドウ作りへの愛情に育まれ、成長していったのです。

娘のレオノールはブドウ栽培をするかたわら、保健省に勤める公務員として働いていました。

彼女はそれまで「自分の代でこのブドウ栽培は終わりにする」と考えていたにもかかわらず、突然公務員を辞め、本格的なブドウ作りに乗り出す決断をします。

二人はブドウ作り、ワイン造りを行っていましたが、当時は主に販売用で、自分たちのブランドを持っているわけではありませんでした。

日夜ブドウ作りに没頭して、作ったワインの販売のみを行っていましたが、1997年に4代目として経営を担っていたレオノールは賭けに出ます。オリジナルワインの自社によるボトリングをはじめたのです。

その記念すべき第一号ワインが“Terras do Pó”(テラス・ド・ポー)というワインでした。これを契機にワイナリーは急成長することになります。

努力が実り世界的な賞を受賞

レオノール・フレイタス エルメリンダ

参照:Casa Ermelinda Freitas

2008年には、フランスの名誉ある“ワイナリーインターナショナル2008”の赤ワイン「シラー2005部門」で優勝したのでした。

ポルトガルでの赤ワインの受賞は前例がなく、当時のアニーバル・カヴァコ・シルヴァ大統領は、彼女の勝利に対し、「ポルトガルワインの優れた品質の国際的な認知に貢献した」とお祝いのメッセージをレオノールに送りました。

レオノールはお茶目に「この大統領の言葉のせいで、近隣のブドウ園や地元のレストランに、シラーワインのオーダーが殺到しちゃったわ!」と冗談を残していますが、実は彼女、この世界的な賞が存在することすら知らなかったとか。

それほど彼女は日々ワイン造りに没頭していたということでしょう。

2009年には彼女の功績が認められて、ポルトガル共和国の大統領から、農業従事者に贈られる勲章も受勲しています。

また近年では 英国の飲食業界やソムリエが最も注目しているコンクールと言われている“ソムリエ・ワイン ・アワード 2020”において年間最優秀プロデューサー(欧州部門)に選ばれました。

これらメジャーな賞の受賞によって、ワインの味と共に、彼女の女性醸造家としての確かな腕も証明され、彼女のワイナリーはワイン業界においてますます注目を集めています。

至高のワインを作り出すエルメリンダのブドウ畑

エルメリンダ ワイナリー

参照:Casa Ermelinda Freitas

ワイナリー「カーザ・エルメリンダ・フレイタス」のブドウ畑は、セトゥーバルのパルメラ市の恵まれたエリアにあります。

彼女たちの農園はリスボンから車で20分ほどの、セトゥーバル地方のテーラ・ド・サドにあり、穏やかな起伏が続き、丁寧に整備されたブドウ畑は、見る者の目をも楽しませる風景となっています。

彼女たちは4世代にわたり、130ヘクタールのブドウ畑を所有していて、そのうちの100ヘクタールでは、ポルトガルで“ペリキータ”という愛称でも親しまれているカステラォンが作られています。

残りの30ヘクタールでは、トウリガナショナル、トリンカデイラ、シラー、アラゴン、アリカント・ブーシェ、カベルネ・ソーヴィニヨンなど、他のブドウ品種も作られています。

この地域の中でも抜群のロケーションに恵まれ、この畑から出来たブドウから良質なワインが数多く生産されています

レオノールの新たな挑戦とは

エルメリンダ ワイナリー

参照:Casa Ermelinda Freitas

近年ではポルトガルのワイン畑を巡る、“Rotas do Vinho” (ワインツーリズム)愛好家が増えています。

エルメリンダ社は自身のワイナリーに大きな投資をし、その愛好家たちの一大スポットにするためのリノベーションを行っています。

レオノールは「この地域の教育的シンボルとして、ブドウやワイン文化の芸術的な歴史を学べる場にしたい」と願い、ワイナリーがパルメラ市の観光と経済の資源となることを強く望んでいます。

その想いから新たに造られたワイナリーの中の最新技術を駆使したセラーでは、現代と伝統の共生を垣間見ることができます。

ブドウ果汁の圧搾、オーク樽での熟成、ワインの瓶詰めに至るまでの一連の工程が同じ建物内で完結し、ワインが製造されるように設計されていて、ワイナリー施設内には、商業エリア、テイスティングルーム、最大400人まで収容可能な大規模なイベント用のホールも完備。これら全てが一つのワイナリーに集約されているのです。

この完璧なまでに計画された施設は、訪れる人を楽しませています。

レオノールは、「仕事に男も女もない」と女性実業家としての生き方を発信し、現在ではポルトガル国内のアイコンにもなるほど、名実ともに優れたワイン醸造家として、現場で指揮を執り続けています。

もっと詳しくポルトガルワインについて知りたい方は、こちらもご覧になってください。

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エルメリンダオススメのワイン3選

世界的な大きなコンクールで、数々の賞を受賞する実力派ワイナリーのカーザ・エルメリンダ・フレイタス。その中での厳選した3種類のワインをご紹介します。

ドナ・エルメリンダ【赤】

ドナエルメリンダ 赤ワイン ボトル

色調は濃く深い赤色です。樽の香りや高級な完熟した赤肉系果実の香りが漂います。高品質のまろやかなタンニン。心地よい味のハーモニーが長く口に残ります。

産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:カステラォン、カベルネ・ソーヴィニョン、トウリガ・ナショナル

味わい:ミディアムボディ

詳しくはこちらから【ドナ・エルメリンダ】

ドナ・エルメリンダ レゼルヴァ【白】

受賞一覧
【独】ベルリン・ワイン・トロフィー2020(冬季) 金賞
【英】ソムリエ・ワイン・アワード2020 金賞
【仏】レ シタデル デュ ヴァン2020 金賞

数々の大規模な国際ワインコンクールで受賞している、注目のワインです。甘い香りと柑橘系の果実味があり、樽の香りとよくマッチしています。口に含むと、コクがあり、クリーミーで、エレガントな後味が続きます。

産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:シャルドネ、アリント、ヴィオニエ

味わい:辛口

詳しくはこちらから【ドナ・エルメリンダ レゼルヴァ白】

モスカテル(モシュカテル) 【酒精強化】

色調は複雑な黄金色。この地域で伝統的な香りであるオレンジピールやはちみつを連想させるような香りがします。とても甘味があり、程よい酸味と調和して、フレッシュな味わいの余韻が、長く口の中に残ります。上品な味のお菓子とともに、デザートとして。食前酒にもぴったり。

産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:モスカテル・デ・セトゥーバル100%

味わい:甘口

詳しくはこちらから【モスカテル

ポルトガルには日本とは比べものにならない程の数のワイナリーがありますが、その中でも、完全に女性が製造・経営しているワイナリーは珍しく、繊細な感覚と、女性的な温かさでワインが大切に造られています。

是非エルメリンダのワインをお試しください。

AraiMartでは、20種を超えるポルトガルワインを1本からご注文いただけます。

ポルトガルにグループ会社があるため、 日本でなかなか出会えないポルトガルワインを、お求めやすい価格でご提供しています。国内でも人気が高まってきているポルトガルワイン。

ご自宅のセラーに、ポルトガルの彩りを添えてみるのはいかがでしょうか。

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