アルコール度数低めのおすすめワイン。ヴィーニョヴェルデを飲もう!

近年ワインの消費量が日本でも上がってきていて、日常的にワインを食事に取り入れたいと思っている人も多くなってきていると思います。

多くの場合が、今飲んでいるお酒の代わりにワインを飲んでみたいけど、ワインがどんなお酒なのか詳しくわからない。また、ワインのアルコール度数がどれくらいのものなのか知りたい、と思っている人も多いのではないでしょうか?また、ワインも飲みたいんだけど、強いお酒は苦手だから、もっと手軽にワインを楽しめたらなぁ、という人も多いはずです。

そこで今回は、ワインの特徴を踏まえながら、手軽にほろ酔い気分を味わえるワイン、ヴィーニョヴェルデをご紹介していきたいと思います!

今後のワイン選びの参考になればと思います。

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アルコール度数の表示はどういう意味?

そもそもお酒に含まれるアルコール度数とはどのようなものなのでしょうか?その測り方を見てみましょう。

日本の国税庁がアルコールに関する「酒税法」を定めています。これによるとアルコール分1度(容量パーセント濃度で1パーセント)以上の飲料が「酒類」として定義されます。

その中で、「アルコール度数」とと呼ばれるものは、『温度が15℃の液体に含まれる、エチルアルコールの容量』のことを指すのだそうです。

ワインで例えてみると、100mlのワインがあった時、そのワインのアルコール度数が14%だった場合に、そのワインにはアルコールが14ml含まれていると計算できます。

「アルコール度数」とは、その液体の中のアルコールを割合で示しています。ですので、例えば、自分が飲むワインの量が500mlでも750mlでも、その量に関係なく14%のアルコールが含まれているということになります。

この「アルコール度数は」ワインだけでなく、様々なアルコール飲料に当てはまることで、アルコール度数が14%と表示されていれば、どんなお酒であってもアルコールの強さは等しいということになります。

このアルコール度数は、世界的に同じ基準で表示されるため、海外でアルコール飲料を楽しみたい方もあ酒の強さの参考にできるものです。

ワインとその他のお酒のアルコール度数の違いは?

お酒はそれぞれのシーンによって楽しまれ方が変わります。高級なバーに行ったとき、友人と外食する時、会社の飲み会、オンライン飲み会、晩酌など、それぞれのシーン、そして、一緒に食べるものによってどのお酒を飲むか考えるのも、お酒の楽しみ方の一つだと思います。

ただ、実際にどのお酒にどれくらいのアルコール度数があって、それを知ったうえでお酒を楽しんでいる方も少ないと思います。そこで、日本で飲まれているアルコール飲料の一般的なのアルコール度数を見てみましょう!

ビール アルコール度数5度

日本酒 アルコール度数15度

焼酎 アルコール度数25度

ウィスキー アルコール度数43度

ワイン アルコール度数14度

缶チューハイ アルコール度数5度

どうですか?意外に感じるものなどはありましたでしょうか?ビールは日本では好まれて飲まれますが、アルコール度数は5度ほどです。他のアルコール飲料よりも低めで、気軽に飲めるのが人気の秘訣ではないでしょうか。

また、ビールが苦くて苦手という人が、缶チューハイを飲むというのも頷けます。ビールと同じくらいの度数で、味の面ではビールよりも格段に飲みやすいのが選ばれる理由なのではないでしょうか?

それに比べてワインはアルコール度数14度とビールよりも3倍近くのアルコール度数があり、多くのワインボトルは750mlありますから、そこそこお酒の強い人でないと手が出しにくい飲み物なのかもしれません。

ワインなぜアルコール飲料なの?

 

他のアルコール飲料の中でも14度の度数をもつワインですが、なぜブドウジュースがアルコールを持つ飲み物になるのでしょうか。ここでは、ワインの作り方を簡単に見てみましょう。

ワイン造りはポルトガルにおいても約4000年も前から始まっている、とても古いアルコール飲料です。今のように製造工場などなくても作れるものなので、古くから人々の間で選ばれてきた飲み物なのかもしれません。

シンプルな工程で作れてしまうワインの作り方を見てみましょう。

ワインの作りの基本的な5工程

ワインは他のアルコール飲料と比べても、とても簡単に作れます。原料であるブドウに多く含まれるブドウ糖がアルコール発酵を促すため、あまり手を加えなくても、自然とアルコールを含む液体になります。

ワインの作りの基本的な流れは以下のようになります。

1.ワインの原料となるブドウを粉砕、もしくは圧搾

2.搾り取られた果汁をアルコール発酵させる

3.発酵させたのち、樽やタンクに詰めて熟成

4.その液体をろ過して濁りを除く

5.その液体を瓶詰めしてワインの完成

このプロセスを経て、ブドウがワインへと変わっていくのです。また、ワインは瓶内においても熟成が進みます。その意味ではボトルからグラスに注がれ、口にする瞬間に真のワインとなるともいえます。

このようにしてブドウがアルコール飲料となります。ワイン造りの際のアルコール度数を決めるのは、ブドウがもつ糖度によって決まります。

ただ、様々なワイン世界に存在しますが、多くのワインのアルコール度数の平均は14度だと覚えておくと、今後ワインと出会った時に、「このワインは飲みやすそう」とか、「このワインはアルコール度数が高めだ」などと判断できるようになると思います。是非、「ワインはアルコール度数約14度」と覚えておいてください。

ポルトガルが誇る低アルコールのヴィーニョヴェルデ

そこで、今回ご紹介したいのが、ポルトガルのヴィーニョヴェルデ地方でしか作られない、微発泡・低アルコールのヴィーニョヴェルデです。

なぜこのヴィーニョヴェルデが今世界で注目され始めているのかというと、低アルコールで、とにかく飲みやすいからです。今までワインが苦手だった人も「これなら美味しく飲める」と世界中でファンを増やし続けています。

では一体どんなワインなのでしょうか。

このワインは、ポルトガル北部、スペインとの国境地帯に位置する、ポルトガル最大のブドウ産地ヴィーニョヴェルデ(ポルトガル語で“緑のワイン”の意)地方でつくられています。

使用されるブドウ品種は主にポルトガルの固有種であるロウレイロ、アリント、アルヴァリーニョ、トラジャドゥラ、アヴェソなどで、完熟の1週間前に収穫されたブドウから生産されるため、フレッシュでフルーティな味わいが特徴です。

多くの場合はアルコールが控えめで10度程度。そして微発泡なのも飲みやすさが増す特徴です。この特徴から、「ビール以上、ワイン未満」とも称されています。

この地方は古くローマ時代よりワイン生産が行われています。1908年に原産地呼称として認定され、すでに100年以上の歴史を誇ります。

ヴィーニョ・ヴェルデが生産されているのは、世界でもポルトガルだけ。そして、ポルトガルでもこの地方だけです。

 

ヴィーニョヴェルデに関する詳しい記事はコチラから

飲んでみたいワインNo.1!今噂のヴィーニョヴェルデとは?

ヴィーニョヴェルデはどんな料理に合うの?

このヴィーニョヴェルデですが、ポルトガルでは気軽に飲むお酒として楽しまれています。ライトな飲み口で暑い夏場などは、お酒好きの人が水代わりに飲んでしまうほど、軽快で口当たりの良いワインです。

そんなヴィーニョヴェルデはどんな料理と合うのでしょうか。晩酌や、家飲みに新しいワインを探している方にピッタリのこのヴィーニョヴェルデは、実は日本の料理ともよく合うとされています。

お刺身、白身魚のフライ、野菜の天ぷら、また、南蛮漬けや、煮物などに合わせても美味しく飲むことができます。

とにかく、すっきり爽やかなこのヴィーニョヴェルデは、その飲みやすさと、料理を邪魔しない軽快な口当たりで、和食の世界からも注目されているワインなのです。

アルコール度数低めのワインならヴィーニョヴェルデを!

以上見てきましたように、日本にも様々なアルコール飲料があります。その特徴として、ビールや、缶チューハイを除くと、アルコール度数が高いお酒が意外と多いということが分かりました。

平均的なワインでもアルコール度数が14度ほどあり、お酒が得意でない方にはハードルの高い飲み物になっているのが現状のようです。

しかし、世界に目を向けてみると、ポルトガルの伝統的なワインにヴィーニョヴェルデというワインがあり、低アルコールで楽しめるということもわかりました。

「お酒は好きだけど、すぐに酔っぱらってしまう」という方や、「ワインを試したいけど、自分の好みと味が合わない」という人も多くいるかと思います。そういう方は是非このヴィーニョヴェルデを試してみてください。

きっと、新しい感覚でワインを楽しめるはずです!

おすすめのヴィーニョヴェルデ

ヴィーニョヴェルデは、クセの少ないチーズやアボカドをのせたサラダ、意外なところではポン酢をほんのり効かせたフレッシュな前菜と合わせるのがおすすめ。

もう定番ともいえる天ぷらとのマリアージュや、冬なら水炊きのようなシンプルな鍋ともよく合います。

ワインのフレッシュさを存分に味わうために十分に冷やして楽しむことをおすすめします。

 

フガス

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トロピカルフルーツや柑橘系を思わせるフルーティーな香り。
軽快で爽やかな飲み口で、余韻はエレガントで味わい深い風情が漂います。
8~10℃にキリッと冷やしたヴィーニョ・ヴェルデ「フガス」は、
白身魚の料理、鶏肉のような淡白な肉料理と相性が抜群です。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方
品種:ロウレイロ、トラジャドゥラ
味わい:辛口

詳しくはこちらから【フガス】

 

ポルタノヴァ

 

シトラスで華やかな香り、心地よい発泡感とエレガントな余韻を味わえるワインです。
8~10℃にキリッと冷やしたヴィーニョ・ヴェルデ「ポルタ・ノヴァ」は、
魚介料理、特にアジの南蛮漬けと相性が抜群です。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方
品種:ロウレイロ
味わい:辛口

詳しくはこちらから【ポルタ・ノヴァ】

 

ヴァランダ・ド・コンデ

 

フレッシュな南国果実を感じさせる、非常にエレガントでフルーティーな風味 。
全体のバランスが良く、厳選されたアルヴァリーニョとトラジャドゥーラが最高のハーモニーを奏で、果実味と新鮮さが特別な味わいを与えています 。
8~10℃にキリッと冷やしたヴィーニョ・ヴェルデ「ヴァランダ・ド・コンデ」は、
シーフード料理や和食と相性が抜群です。

 

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方
品種:アルヴァリーニョ、トラジャドゥーラ
味わい:辛口

詳しくはこちらから【ヴァランダ・ド・コンデ】

 

ポルトガルの料理が今美食家に大人気!その魅力を徹底解説

今世界中の美食家から注目を浴びているのが、ポルトガル料理です。その背景にはポルトガルが近年、国をあげてワイン造りに力を入れていて、世界で評価されるワインを数多く生み出していることによります。

ポルトガルのワインが注目されることで、世界中の美食家がその国の料理にも興味を持ち始めたのです。

日本ではまだまだなじみの薄いポルトガル料理ですが、新鮮な魚介がふんだんに使われたり、米を食べる食文化は、日本食と共通する部分が多いとも言われています。

では、世界が注目し始め、これからブームがやってくると噂されるポルトガル料理とはどのようなものなのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

ポルトガルの料理の特徴は?

ポルトガルの料理は、長い歴史の中で、その国土に関係を持った人々の影響を強く受けています。海に面した国なので、魚や甲殻類、また、卵、ジャガイモなども良く使われます。

ポルトガル料理というと、一番有名なのが、“バカリャウ”と呼ばれる干し鱈ですが、ポルトガル料理のバリエーションは幅広く、それらの料理は1000年に及ぶ歴史のなかで作り上げられてきたと言われています。

長い歴史の中で、さまざまな地域の多様な人々が、郷土料理に影響を与えました。 ポルトガル料理は、フェニキア人、ローマ人、ムーア人、ケルト人に至る、多様な民族の影響により、その多様性に特徴があります。

数多くある魚介類を使用した料理の存在感が物語るように、ポルトガル人は料理に地中海と大西洋の海の幸を多く使用します。

そして、大航海時代にはコショウ、シナモン、ナツメグなどのスパイスなどの新しい香りや味覚が加わり、現在のポルトガルのグルメに大きな深みを与えることになりました。この時期に、砂糖、豆、じゃがいもなども料理に加わり、現在のレシピに至るのです。

ポルトガルの料理のレシピはこれら食材がメインとなる

それぞれの国のグルメははそれ自体がその国の文化と言えます。ポルトガルでは、ユネスコから無形文化遺産に登録されたものもあります。そしてポルトガルの料理は、健康的で長寿食であるとされている地中海料理に属しています。

ユネスコによる判定はいくつかの基準に則って行われます。 収穫と漁の方法、調理プロセス、レシピを作り上げた歴史、食材の品質と多様性など、その食材の扱われ方も重要です。

必然的にオリーブオイル、野菜、チーズ、新鮮な魚やシリアルといった、ポルトガルの食文化に根ざした伝統ある食材が使われることになり、ユネスコの要求する基準とポルトガルの料理のテイストがマッチし、それにより文化遺産として認められることになりました。

ポルトガルは美食の国

典型的な地中海料理に使用される、ポルトガル独特のカタプラーナ鍋は、ポルトガル料理を代表するアイコンになっています。ポルトガルの、海沿いの多くのレストランで現在でも使用されています。

また、国内で飼育される良質の黒豚は、先住民が育てていたものから品種を変えることなく、現在でもそのままの形で使用されています。ポルトガルの黒豚は、肉をよりジューシーで美味しくするために、ドングリのみを飼料として育てられています。

アレンテージョ地方では、この豚を地元の特産品としていて、どのレストランのメニューにもあるほどです。

また、ポルトガルを代表する産業であるオリーブから造られるオリーブオイルは、国際市場において高い評価を受けています。

そして、ポルトガルには美味しいチーズもあります。クリーミーなものからドライなものまであり、ポルトガルで生産されているものの中では、ケイジョ・ダ・セーラと呼ばれるチーズが最も良いチーズの一つとして知られています。

エストレーラ山脈に伝わる、伝統的な方法で羊乳から作られた、硬化したバターチーズですが、食卓に彩りを添えます。

ポルトガルのワインやスイーツも世界的に有名

また、ポルトガル国内には、北部から南部に至るまで、特徴的で高品質のワインが造られています。ポルトガルで最も特徴的なワインといえば、ポートワインといって間違いないでしょう。

ポルトガルで生まれたこのユニークなワインは、ユネスコによって世界遺産に分類されている世界最古の境界地域、ドウロ渓谷の土壌と気候の恵みによって作り出されます。

ポートワインについて深く知れば、自然と人間が長い時間を共にすることで、良質で面白味のある製品が生み出されるということを改めて感じられるでしょう。

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驚きのポテンシャル!今飲みたいポートワインの魅力をまるっと解説

 

また、ポルトガル料理を語る上で、スイーツも忘れてはいけません。ポルトガルでは全国に点在する修道院で昔からスイーツが作られてきました。中には、修道院で発見された古代の修道院スイーツのレシピもあります。

これらのレシピには、砂糖、卵、アーモンドなどの共通の材料がよく使われます。最もよく知られているスイーツはは“パステルデベレン”(エッグタルト)です。

このタルトは、ジェロニモス修道院の僧侶が、修道院でかかる費用をまかなうために発売したとされ、今日でもパティシエによって作り続けられ、その味を忠実に現代に伝えています。

その他、ポルトガルを訪れた際に食べておきたいものはたくさんあります。

-ポルトガルのオリーブオイルとニンニクで味付けした焼き魚

新鮮な魚をシンプルに焼いた料理は感動ものです

-とても新鮮なヴィーニョヴェルデ(緑のワイン)

ポルトガルでしか生産されないフレッシュなワイン

-海沿いの街で食べるシーフードのカタプラーナ

ポルトガルでしか食べられないシーフードの鍋は、見た目も感動的

-ポルトで有名なフランセジーニャ

ポルトを代表する超ボリュームのあるクリーミーなサンドイッチ

-バイラーダ地方の子豚の丸焼き

古来から食べられる豚の料理。皮がパリッとしてジューシーな逸品

-パステルデナタを添えたコーヒー

小さなデミタスカップで飲む少量の濃いコーヒーが思い出に残ります

数々の料理が、旅の思い出に彩りを与えます。素朴ながら印象深い料理の数々がポルトガルでは味わうことができるのです。

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驚異のポルトガルグルメ7選とは?総選挙で選ばれた料理をご紹介

ポルトガルの料理で最も有名なのは干し鱈(バカリャウ)

干し鱈(バカリャウ)はポルトガル料理を代表する料理です。ポルトガル料理と言えばバカリャウ。と言われるほど、ポルトガルの食文化に密着したバカリャウについても見ていきましょう。

ポルトガルにおけるタラの漁とその塩漬けの文化は14世紀にまでさかのぼることができます。ポルトガル人がタラを理想的な魚と見なしたのは大航海時代の時で、長い海の旅に耐えたタラが重宝されたのです。

タラ漁の先駆けは、塩漬けしない状態で魚を天日で乾かし、船に乗せて運んだバイキングたちでした。中世においてポルトガル人は塩を製造していていて、北欧諸国との交渉の切り札として使用されていました。北欧諸国からタラを輸入し、かわりに塩を輸出していました。

“タラと言ったらノルウェー”は大航海時代から

タラ漁は現在のカナダのニューファンドランドとグリーンランドにおいて大型帆船によって行われていました。近代ではトロール船が使われています。

化学物質を使わない伝統的なポルトガルの天日干しと塩漬けの手法は、魚の栄養を損ないません。この手法により、独特の香り、風味、食感を保つことができるのです。

ポルトガルでは“ノルウェーのタラ”が有名ですが、この商品が登場したのも、大航海時代に、タラ漁と塩漬けの方法が組み合わさったこの時代からでした。

バカリャウはリスボンで火が付き国民食へ

このタラですが、何世紀もの間、一流の食べ物とは見なされていませんでした。 1790年頃に、バカリャウ料理がリスボンの街の人から注目されるようになり、街全体に行き渡り、次第に中流階級と上流階級の食生活にも溶け込んでいきました。

このようにして、バカリャウは、各地の貴族、医師、外国人、そして裕福な人々によって消費され始めたのでした。

ポルトガルには広大な海岸線がありますが、種類豊富な海産物が獲れるにも関わらず、漁獲高が低いため、はるか遠くのタラが国民食として根付くことになりました。国内のタラの年間消費量は、国民1人あたり55〜57キロと非常に高く、どれほど愛されているかがうかがえます。

世界で注目を浴びるポルトガルのバカリャウ

ポルトガルにはイワシやサバといった魚の漁場がありますが、タラは輸入量が多く、保存しやすく、栄養分が豊富でタラを使ったレシピも豊富です。現在ではタラはポルトガルの食のアイデンティティの一部となり、多くのレシピが世界中に紹介されています。

このように、バカリャウは安価で手に入ることや、保存のしやすさから、ポルトガルの人々の食生活に大きな変化をもたらし、どの家庭の食卓にも上るようになりました。今日では、グルメの多様性により世界中から注目される食材となっています。

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ポルトガル料理と言えばバカリャウなのはなぜ?その背景に迫る!

ポルトガル料理を構成する3大要素

各国の料理には、特徴的な食材や、また、食の構成があり、それらが組み合わさることによって、その国ならではの食文化を織りなします。ポルトガル料理も多くの特徴がありますが、それらはどのような構成で組み立てられるのでしょうか。大きな枠組みで見ていきましょう。

魚介類と肉料理

国境の総延長の約半分が海と接するポルトガルは、イワシとタラが、海水の冷たい遠洋で漁獲され、ポルトガル料理で最もよく使われる魚として知られています。また、ザル貝、ムール貝、など、天然の多種多様な貝もまた、ポルトガル人に好んで食される食材です。

肉料理に関しては、肉と内臓、特に豚肉の加工肉のハムやソーセージが際立つ郷土料理を各地で楽しむことができます。

ワイン

ポルトガルのワインの醸造の歴史は、国の誕生以前より古くから行なわれています。ポルトガル領土内における最初のブドウ園は紀元前2000年頃に始まったと考えられています。その後、多種多様な人々の影響を受け、ブドウ園の栽培と生産に大きな進歩をもたらし、今ではポルトガルの文化的シンボルして扱われるまでになっています。

ポルトガル国の創設により、ワインはその重要性が強く打ち出され、すぐに最も輸出される製品となりました。この流れは、ポルトガルがポルトガル帝国を通じて世界のさまざまな地域にワインを紹介した大航海時代まで続きました。

今では、一人当たりのワインの年間消費量が世界一になるほど、ワインが生活と密着し、楽しまれています。

スイーツ

ポルトガルのスイーツのほとんどは16世紀の修道院で生まれました。修道院の女性人口は主に信仰によってではなく、社会的な強要もあり、修道女を選択した女性で構成されていました。

それを示すように、ポルトガルのスイーツの名前の多くは、カトリック信仰の影響を受けています。修道院長の指輪(argolas da abadessa)、修道女の腹(barrigas de freira)、修道士のキス( beijo de frade)、天のスライス(fatias celestes)、天のぼろきれ(farrapos do céu)、天のご馳走(manjar celeste)、修道院長の耳(orelhas de abade)、修道院長の手のひら(palmas de abade)、天使の会話(papos de anjo)、天からのチーズ(queijos do paraíso)、ロトのパン(pão de ló)などです。※ロトは旧約聖書の登場人物

多くのお菓子は卵がベースになっています。 18世紀~19世紀にポルトガルはヨーロッパ、ひいては世界の主要な卵生産国になりました。しかし、これらの卵は、ワインを醸造する際に樽に入れワインを浄化させるために使われ、ワインを輸出することを目的として生産されていました。

さらには、卵白は女性の衣服にアイロンをかけるためにも使用されていました。当時のポルトガルには卵黄がたくさん残っていたため、その卵黄が美味しいポルトガルのお菓子の製造に使われたということです。

つまり、ワインの製造と、お菓子作りには切っても切れない結びつきがあったということです。

 

ポルトガルの食文化は魅力的なものばかり

以上見てきましたように、ポルトガルは美味しいものであふれることが運命づけられた土地と言っても過言でないくらい、良い食材に恵まれ、また独特な調理方法も多くあり、誰もが楽しめる食文化になっています。

魚、肉、チーズ、ワインなど、食の基本となるものがすべて国内で調達でき、また、古くより伝わるレシピが、現在においても大事にされているのを見ると、世界の美食家たちがポルトガル料理を楽しむのも納得できます。

是非、機会があればポルトガル料理を召し上がってみてください。きっと新しい発見があるはずです!

ポルトガルの料理と合わせたいポルトガルワイン

あまり知られていませんが、ポルトガルはワイン王国なのです。そんなポルトガルワインの魅力はなんといっても、その土地ならではのブドウを使った、オリジナリティ溢れる味わいです

1ヘクタールあたりのブドウの固有品種が世界最多といわれるポルトガル。多品種をブレンドした味わい深いワインが数多く生産されています。

そんな特徴を持つポルトガルワイン。以下ではAraiBrandオススメのワインをご紹介します。

ポルトガルワイン【赤】のおすすめ商品

口の中に広がるブドウ本来の果実味に、どこか懐かしさや温かみを感じられるのがポルトガルの赤ワインの特徴です。ここではおすすめのポルトガルの赤ワインを紹介していきます。

ドナ・エルメリンダ

ジャパンワインチャレンジ2019銀賞を受賞したワインです。色調は濃く深い赤色で、マデイラの香りや高級な完熟した赤肉系果実の香りが漂う質のまろやかなタンニンが感じられます。心地よい味のハーモニーが長く口に残る赤ワインです。

原産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:カステラォン、カベルネ・ソーヴィニョン、トウリガ・ナショナル

味わい:ミディアムボディ

詳しくはこちらから【ドナ・エルメリンダ】

キンタ・ダ・レデ レゼルヴァ

熟した果実の複雑な風味をはっきりと感じられます。トーストを感じさせるベリー ジャム、チョコレートや濃い色合いの花の香りがほのかに漂い、バランスの良い、骨格のしっかりした飲み口です。

原産地:ポルトガル/ドウロ地方

品種:トウリガ・ナショナル40%、トウリガ・フランカ30%、ティンタ・ロリス30%

味わい:フルボディ

詳しくはこちらから【キンタ・ダ・レデ レゼルヴァ】

ポルトガルワイン【白】のおすすめ商品

ポルトガルの白ワイン用ブドウ品種はほぼ土着品種で、その種類も多岐にわたります。ポルトガルにはイワシなどの魚を塩焼きで食べたり、フリットにして食べる文化があります。日本と共通した食文化があるという点でも、ポルトガルの白ワインは、日本の食にも合わせやすいワインです。その中でも白ワインのオススメをご紹介します。

ドナ・エルメリンダ【白】

アジア最大規模のワインコンテスト「ジャパンワインチャレンジ」にて、2019年金賞を受賞した白ワインです。
色調は緑がかった麦の穂色。濃厚なトロピカルフルーツとはちみつの香りが漂います。酸味と甘み、アルコールと果実感の複雑な味わいで、余韻は長く口の中に残ります。

原産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:シャルドネ、アリント、アンタオン・ヴァス、フェルナオン・ピレス

味わい:辛口

詳しくはこちらから【ドナ・エルメリンダ白】

レゲンゴス セレクション

色調は透明感のある麦の穂色。熟したマンゴーやパッションフルーツのアロマの香りと共に、バランスの取れたフレッシュな味わいが楽しめます。

原産地:ポルトガル/アレンテージョ地方

品種:アンタォン・ヴァス60%、ゴウヴェイオ40%

味わい:辛口

詳しくはこちらから【レゲンゴスセレクション】

ヴィーニョヴェルデのおすすめ商品

爽やかでキレのある酸とフルーティな果実味に溢れ、軽やかな辛口のヴィーニョヴェルデ。アルコール度数が低めで飲みやすく、ワイン初心者でも親しみやすい味わいも魅力です。飲み疲れることなくカジュアルに楽しめるグリーンワインは、国内でも人気がでてきています。そんなヴィーニョヴェルデのおすすめをご紹介します。

ヴェルデガル・ブランコ

グリーンアップルや柑橘系果実のアロマ漂う、フレッシュでほのかな甘みのあるライトボディなワインです。バーニャカウダなどの野菜料理、白身魚の料理と好相性。ライトで微発泡なので、乾杯の一杯にもおすすめです。特に春から夏のシーズンのお食事に、4~8℃までしっかり冷やしてお飲みください。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方

品種:アリント、アゼル、ロウレイロ、トラジャドゥラ

味わい:中辛口

詳しくはこちらから【ヴェルデガル・ブランコ】

フガス

フルーティで軽快、滑らかな口当たり。柑橘系の色調を持ち、モダンで爽やかなワインです。8~10℃にキリッと冷やしたヴィーニョ・ヴェルデ「フガス」は、白身魚の料理、鶏肉のような淡白な肉料理と相性が抜群です。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方

品種:ロウレイロ、トラジャドゥラ

味わい:辛口

詳しくはこちらから【フガス】

 

ポルトガルワインを通販で1本からご購入頂けます

ワインは専門店でお買いになっている方も多いかと思います。しかし、現在ではお好きなお店のネット通販でワインを購入できるようになってきています。国内でも、ワインを楽しむ人が増えてきて、そのニーズの高まりとともに、気軽にネット通販で購入するできるように環境が整ってきています。

しかし、ワインなどの飲料をネットで購入する際の問題は、インポーターがレストランなどに直接販売するために、個人で買う際もケースで買わなければならないということが起こりうるということです。

AraiMartでは、20種を超えるポルトガルワインを1本からご注文いただけます。ポルトガルにグループ会社があるため、 日本でなかなか出会えないポルトガルワインを、お求めやすい価格でご提供しています。国内でも人気が高まってきているヴィーニョヴェルデももちろんごお取り扱いしております。ご自宅のセラーに、ポルトガルの彩りを添えてみるのはいかがでしょうか。

AraiMartのポルトガルワインを覗いてみる

ポルトガルワインまとめ。知りたいをぎゅっと凝縮!

ポルトガルワイン

みなさんはポルトガルのワインと聞いてどのようなイメージを持たれますか?

日本では、ポルトガルのワインのイメージはあまりないかもしれません。

しかし、実はヨーロッパでは古くからワイン造りに注力してきた国として有名で、その品種の多様さや味にも定評があります。

また、ポルトガルのワインといえば、日本でも流行したことのある「ポートワイン」を思い浮かべる方や、はたまた最近日本でも注目されつつある、緑のワイン「ヴィーニョヴェルデ」をもうお飲みになった方がいらっしゃるかもしれません。

日本ではまだまだ知られていない、魅力にあふれるワインを生産しているのがポルトガルです。もちろん、王道の赤・白ワインも、一度飲んだら忘れられることのできない、各品種のブドウが持つ本来の味を感じさせるものばかりです。

今回はそのポルトガルのワインについて、必要な情報をまとめましたので、是非ポルトガルワインに関する情報収集にお役立てください。

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ポルトガルワインの歴史について

世界の中でも古い国の一つとして知られるポルトガルは、長い歴史の中で、ワインの文化を脈々と受け継いできました。

ユーラシア大陸でも西岸に位置し、海に接している長い沿岸線を持つポルトガルの地理的な優位性もあり、ポルトガル人は大航海時代に海へと向かったのでした。

世界の半分を手に入れようとしたポルトガル。そんな野心に火をつけた裏側には、ポルトガルワインとの関係がありました。当時から現在に至るまで、進化を続けるポルトガルのワインの歴史については以下の記事へお進みください。

ポルトガルワインの歴史を徹底解説!驚きの進化を遂げたワインの裏側

 

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ポルトガルワインにはどんな特徴が?

ポルトガルのワインについて、どのような特徴を思い浮かべますか?ポルトガルはヨーロッパで最も小さい国の1つですが、ポルトガルにしか存在しない、固有のブドウ品種が国によって管理され、世界最高品質のテーブルワインを生み出す国としても知られています。

伝統的に250種類以上の固有種を栽培するポルトガルのワインは、日本ではあまり知られていませんが、技術革新が進み、今や世界中で高評価を受けています。

赤ワインや白ワインに加え、緑のワインとして知られるヴィーニョ・ヴェルデや、ポートワインを生産することで知られています。しかし、そポルトガルワインを有名にしているのはそれだけが理由でありません。

ポルトガルのテロワールによって産み出されるすべてのワインには、ポルトガルの生産者だけが知る、ストーリーが隠されているのです。世界的にポルトガルワインが流行し始めた今、ワイン愛好家なら知っておきたいポルトガルワインのポイントを、5つに分けてご紹介します。

ポルトガルワインの特徴を知りたい人へ。5つのポイントでご紹介

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ポルトガルワイン産地について知りたい

ポルトガル料理を口にしたことはありますか?口にした人ならきっと皆が口をそろえて“美味しい”と感じたはずです。ポルトガル料理は日本人の口に合う料理が多いと言われています。

日本の干物とよく似ているのが、バカリャウと呼ばれる干し鱈で、この食材を使った料理はポルトガルで一番人気の家庭料理です。

また、パステイス・デ・ベレン(エッグタルト)は、マカオでブレイクし、日本でも流行しました。このように、ポルトガルの料理が日本人の口に合うことから、グルメな人や料理人などがポルトガルの料理に注目し始めています。

そんな、料理が美味しいポルトガルは、実は世界の名だたるワイン生産国に肩を並べるワインの生産国なのです。

ポルトガルには様々なワイン産地があり、それらの多くが世界的に有名な品種を産み出すさんちになっています。

大西洋に接するように位置するポルトガルは、地理的な豊かさもあり、ブドウの栽培には適した気候や環境の土地も多く、250を超える固有種が栽培されています。また、国を挙げた改革による技術革新により、他の国のワインとは違った品質や、ポルトガル特有の味わいが、世界でも高く評価されています。

以下のリンク内で特徴的なワインを生み出す、ポルトガルワインの全産地を紹介しています。

ポルトガルワイン全産地14リージョン。どこよりも詳しく解説!

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ポルトガルワインに使われるブドウ品種は250以上!?

ワインがお好きな方で、愛飲家としてよくワインを飲んでいらっしゃる方でも、知っているブドウの品種は50種ほどではないでしょうか。

ポルトガルで作られるワインに使われるブドウの品種は、実に250種類以上で、しかも、そのすべてが固有品種のブドウなのです。

また近年のポルトガルワインの特徴として、若き醸造家が海外にワイン修行に行き、王道ワインの勉強をしたのち、ポルトガルへ戻ってきて、 独自のワインの生産を始めたことです。

これにより、過去25年間でポルトガルのワインは目覚ましい進化を遂げたと言われています。

そんな今世界で最も注目を集めているポルトガルワインに使われるブドウの品種についてまとめてあります。

ポルトガルワインのブドウ品種。押さえておきたい厳選9種!

 

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ポルトガルワイン屈指の『エルメリンダ』というブランドについて

ポルトガルは、ヨーロッパでは名の知れたワイン生産国の一つです。人口一人当たりが一年間で消費するワインの量が世界一と言われているポルトガルは、国内に数えきれないほどの種類のワインが流通し、日々ポルトガル人のワイン愛飲家たちを喜ばせています。

いわゆる世界的にメジャーなブドウが使われたワインとはまた違った味わいを持つポルトガルのワインは、紀元前から受け継がれてきた固有の品種によってつくられ、素朴で、温かみのあるワインが多いのが特徴です。

つまり、ポルトガルにとってワイン市場は、日本におけるの日本酒のように、地酒が多く、国内に多くのファンを抱える、無数のライバルが存在するマーケットなのです。

その群雄割拠のポルトガルワイン市場で、今最も注目されているワイナリーが1920年創業の「カーザ・エルメリンダ・フレイタス」(Casa Ermelinda Freitas)です。

今やポルトガルでは知らない人いないというほどの知名度を持つこのワイナリーは、一人の女性醸造家によってこの地位が築き上げられました。

そんなエルメリンダについてまとめました。

エルメリンダ家のワイナリー 女性醸造家の新たなる挑戦

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『プロヴァン』というワイナリーについて

ポルトガルのワイナリーがプロヴァンは、世界でも珍重される高級ブドウ品種、アルバリーニョを主力のブドウ品種として扱うワイナリーです。

AraiMartの中でも、高級ワインとして一際存在感を放つ、プロヴァンのワイン。

以下の記事でプロヴァンについてまとめてあります。どうぞご覧ください。

アルバリーニョを飲みたければプロヴァンのワインがおすすめ

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ワイナリー『キンタ・ダ・レデ』のワインたち

ポルトガルのドウロ地方は、ポルトガル国内でも屈指のワイン産地として有名です。ポートワインを生み出すその産地は土着の品種に恵まれ、色とりどりの良質なワインを産み出します

そんなドウロ地方で古くからワインを生産し、古き良きワインの魅力をそのままに近代化を遂げた、ポルトガル国内でも注目されている『キンタ・ダ・レデ』。

このワイナリーについて詳しく紹介しています。

ドウロ地方の最高峰キンタ・ダ・レデのワインが最高に美味しい理由

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アレンテージョの新星、『エルダーデ・ド・ロシム』の実力に迫る

コルクの産地として広く世界で知られるアレンテージョ地方。この地方ではワイン造りも盛んで、高級なワインからリーズナブルなワインまで多くのバリエーションを生産し、また、その高温で乾いた土地により、フルーティーな味わいが特徴のワインが数多く作られます

この地方は古くからワイン造りを行っていますが、最新の技術を積極的に取り入れワインを作っていることで有名なワイナリーが“エルダーデ・ド・ロシム”です。

アレンテージョ地方を代表する『エルダーデ・ド・ロシム』について、詳しくはこちら。

アレンテージョの新星、エルダーデ・ド・ロシムの実力に迫る

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アレンテージョの実力派。最大手ワイナリー『カルミン社』とは

アレンテージョ地方は、古くはその土地の大部分が小麦畑でした。そのアレンテージョ地方でもブドウ栽培が盛んに行われ、近年では近代化や技術革新によって、ワインの品質が飛躍的に向上し、いま、世界的に注目されています。

アレンテージョにあるカルミン社(Carmim)は、いち早く近代化を推し進め、品質・生産量ともに国内で最高レベルのワインを作り出しています

アレンテージョで有数の規模を誇る『カルミン』について、こちらにまとめてあります。

アレンテージョの実力派。最大手ワイナリーカルミン社とは

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ポルトガルワインの愛飲家が注目。ダン地方の新風マグナム社とは?

ポルトガルの北部の中央に、ポルトガルのワインを世界中に広めるきっかけを作った地方があります。その地方のワインは、日本の文豪檀一雄も愛し、日本でも有名な地方となりました。それが『ダン(Dão)』地方のワインです。

ダン地方のワインは「何を飲むか迷ったら“ダン”のワインを飲め」と称されるほど、その品質や味わいに定評があります。

そのダン地方に突如として現れたワイナリーが、マグナム社です。

良質なワインを育むダン地方の特徴と、マグナム社のワインについてまとめました。

ポルトガルワインの愛飲家が注目。ダン地方の新風マグナム社とは?

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いかがでしたでしょうか?知られていないだけで、奥深いポルトガルワインについて、参考になりましたでしょうか。

ポルトガルワインや、グルメについてまだまだいろいろな情報を発信していく予定なので、今後もお楽しみください!

ポルトガルが世界に誇るB級グルメ、フランセジーニャとは!

ポルトガルに旅行に行って帰ってきた人に聞きたい質問の一つに「フランセジーニャは食べた?」というものがあります。それほどまでに、ポルトガルのグルメ界の一翼を担っているのが今回ご紹介するフランセジーニャという食べものです。

ファーストフード店のような店から、レストランまでが扱うこのグルメは、ポルトガル至高のB級グルメとも称され、ポルトを中心にその人気が世界に広まってきています。今回はそのフランセジーニャについて見ていきましょう。

フランセジーニャってどんな料理?

ポルトには何世紀にもわたり、美食文化が受け継がれてきている街です。貿易において古くからポルトガルの経済の中心地でもあった街ですが、そんなポルトで生まれたフランセジーニャは、1950年代に生まれた比較的若い料理です。

その馴染み易さから、ポルトを初めて訪れる人も気兼ねなく食すことができ、現地の人々が週末に友人や家族と過ごすときにも食卓に上がる料理です。

フランセジーニャはプレートの上に盛られるサンドイッチのような形状の食べ物です。最も人気があるのは、スライスしたパンに、ハム 、ソーセージ、ステーキ、厚切りチーズを挟み、そのサンドイッチがさらにチーズで覆われ、オーブンに入れられ、とろっと溶けたチーズの上に、少しスパイシーなソースがかけられます

上質な素材とボリューミーな肉、そこに印象的な味わいのソースが加わり、食べ終わるまで飽きさせない変化に富んだ食感のサンドイッチと言えます。

店によってレシピは異なりますが、ビールとトマトをベースにしたこのソースが、この料理の決め手であり、他店のレシピと差別化するための主要な要素となっています。

フランセジーニャ誕生の背景は?

フランセジーニャ誕生についてはポルトガルでも諸説ありますが、最も広く支持されているストーリーは、ポルトガル人移民のダニエル・ダビド・シルバがフランス滞在中に出会ったフランス料理のクロック・ムッシュに出会い、そのインスピレーションをもとに発明されたという説です。

1950年にダニエル・シルバはフランスから帰国すると、ポルトガル北部の食材を使って、オリジナルのサンドイッチを開発し、ポルトにあるレストラン、“レガレイラ(Regaleira 2018年閉店)”で提供を始めました。

シンプルなレシピの中に光る繊細さが話題を呼び、街中に広がり、今日ではポルトで最も象徴的な料理の 1 つとなっています。

そのオリジナリティあふれるサンドイッチは「ポルトガルの独特な料理」としてアイコン化され、「まとまりが無いようで、口の中で心地よくおいしい」と称されることもあります。

また、パンチの効いたこの料理を「勇敢な人だけがこの爆弾のようなサンドイッチを食せる」などとも言われ、そのような評価からもB級グルメ感を感じることができます。

世界トップ10に入るサンドイッチ

今ではポルトガル料理の象徴としても知られる、有名かつ伝統的なフランセジーニャは、アメリカの大手出版社の雑誌“コンデナスト・トラベラー誌”のスペイン語版が選ぶ、世界のトップ 9 のサンドイッチとして取り上げられるほどになりました。

コンデナスト・トラベラーは、1987 年にアメリカ合衆国で設立された、旅行、ライフスタイル、グルメなどを扱う、世界的に有名な雑誌です。

同誌では、フランセジーニャの味わいを「国の象徴」として特徴付け、「ビール、トマト、スパイシーが絡み合う秘伝のソース」を絶賛しています。そして結びでは、「ポルトを訪れる観光客は必ずこの名物を食べなければならない」と締めくくっています。

その他選ばれたサンドイッチには、ニューヨークが誇る“パストラミ”のサンドイッチや、インドを代表するビーガンサンドイッチの“ワダ・パーヴ ”(Vada pav)そしてイタリアの“カプレーゼ”などがランクインしています。

フランセジーニャが選ばれたことからも、ポルトガルとヨーロッパの双方の美食シーンでその人気が高まっていることがうかがえます。

フランセジーニャのバリエーション

フランセジーニャは、今ではいろいろな店が作るようになり、バリエーションが豊富にあります。ポルトの多くの店では、斬新なアレンジを加え、独自商品として売り出すことをしています。

そのため、今日では、あらゆるタイプのフランセジーニャが存在し、伝統的なスタイルのものから風変わりなものまで幅広く楽しむことができます

より多くの人に楽しんでもらうために、ベジタリアン向けのフランセジーニャもあるほど、人気となっています。フランセジーニャとともに提供される付け合わせも様々で、人気の付け合わせはフライドポテトです。

その他、バリエーションが非常に豊富なため、ポルトガル国内の都市で、フェスティバルや大会が開催され、自慢の味が競われます。中でも人々が関心を持つのはサンドイッチにかけられるソースの味が勝負の決め手となることが多いようです。

フランセジーニャに合わせたいワインは?

ポルトガルのB級グルメ、フランセジーニャの魅力について見てきましたが、いかがだったでしょうか。昼下がりの陽が差し込むテラスでフランセジーニャを食べたいものです。

そんなフランセジーニャに合わせたいのが、ポルトガルのヴィーニョヴェルデ。アルコール度数も低く、すっきりと飲めるので、フランセジーニャと食べるには最適です。

以下のヴィーニョヴェルデをお試しになるのはいかがでしょうか?

ヴァランダ・ド・コンデ

フレッシュな南国果実を感じさせる、非常にエレガントでフルーティーな風味 。全体のバランスが良く、厳選されたアルヴァリーニョとトラジャドゥーラが最高のハーモニーを奏で、果実味と新鮮さが特別な味わいを与えています 。8~10℃にキリッと冷やしたヴィーニョ・ヴェルデ「ヴァランダ・ド・コンデ」は、シーフード料理や和食と相性が抜群です。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方

品種:アルヴァリーニョ、トラジャドゥーラ

味わい:辛口

詳しくはこちらから【ヴァランダ・ド・コンデ】

 

ヴィーニョヴェルデ4種飲み比べセット

ヴィーニョ・ヴェルデ おすすめ

初めての方も、ヴィーニョヴェルデ好きの方にも好評な4本セット。こちらで心ゆくまでヴィーニョヴェルデをお楽しみください。

セット内容

①ヴァランダ・ド・コンデ(辛口):アルヴァリーニョ70%、トラジャドゥーラ30%、Alc.12%
②ポルタ・ノヴァ(辛口):ロウレイロ100%、Alc.11.5%
③フガス(辛口):ロウレイロ50%、トラジャドゥーラ50%、Alc.11%
④ヴェルデガル・ブランコ(中辛口):アリント25%、アザウ25%、ロウレイロ&トラジャドゥーラ50%、Alc.9.5%

詳しくはこちらから【ヴィーニョヴェルデ4種飲み比べセット】

 

AraiMartではヴィーニョヴェルデも豊富に取り揃えています。カジュアルに楽しめるものから、ブドウの味わいを楽しめるものまで、幅広くご用意しています。

 

AraiMartのポルトガルワインを覗いてみる

『あの人に贈りたい』ポルトガルワインのギフトセット登場

ワインギフト

AraiBrandでは、世界で広がるネットワークで得た情報をもとに、各国の魅力的で美味しいものを直接輸入しています。その中でもポルトガルワインには特に力を入れいて、20種類を超えるワインを、現地のワイナリーに直接赴き、生産者の声を聞き、ダイレクトに輸入しています。

ポルトガルのワインは世界的には高評価を得ているものの、日本国内ではまだまだ認知度も低く、その味の良さにもかかわらず、ほとんど流通していません。飲める場所も、ポルトガル料理専門店か、一部の飲食店と限られていて、実際に口にする機会も非常に少ないのが現状です。

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贈り物にポルトガルギフトセットを

そんな中、ECサイトAraiMartでお買い物をされる方から、「どのワインを買ってよいかわからない」、「送料無料になるまで商品を選ぶのに時間がかかる」、「とにかくポルトガルワインのおすすめが知りたい」などの声が寄せられてきました。

私たちも自信をもって厳選したワインのみを取り扱っていますが、味もわからないのにどれを買っていいかわからないお客様の声にお応えしたい。そのような想いから、この度AraiBrandではポルトガルワインのギフトセットを販売する運びとなりました。

この度ご用意したギフトセットはポルトガルを代表するワイナリー、『Casa Ermelinda Freitas』(カーザ・エルメリンダ・フレイタス)のみを厳選し、お求めやすい形でご提案させていただいています。

ギフトセットはグレード別に3種類ご用意しております。お祝い事、父の日母の日、お中元、お歳暮、そして自分へのご褒美など、様々なシーンにご利用いただけるセットになっていますので、是非一度セット内容をご覧ください。

ポルトガルカジュアルギフト

カジュアルセット(ポルトガルワインギフト)

これから来るポルトガルワインブームを先取りする、ポルトガルをグッと身近に感じられるワインセットの登場です!​コスパ重視の方が、ポルトガルワインの「赤・白・ヴィーニョヴェルデ」の3種のワインを手軽に楽しめるベストなセットになっています。

まだポルトガルワインを飲んだことのなくポルトガルワインを楽しんでみたい方、自分へのご褒美として色んなワインをそろえておきたい方、ご友人とワインパーティに使用するなど、楽しみ方色々なセットです。

是非お気軽にお試しください。

 

①ドナ・エルメリンダ(白)
色調は緑がかった麦の穂色。
濃厚なトロピカルフルーツとはちみつの香りが漂います。
酸味と甘み、果実感の複雑でバランスのいい味わい。その余韻は長く口の中に残ります。

使用品種:シャルドネ、アリント、アンタオン・ヴァス、フェルナオン・ピレス
味わい:辛口 アルコール:13.5度
適性温度:12-14℃

ドナエルメリンダ 白ワイン

②ドナ・エルメリンダ(赤)
色調は濃く深い赤色。樽の香りや、完熟した赤肉系果実の上品な香りが漂います。
「この味で、この価格?」と何人ものワイン好きをうならせたワインです。

使用品種:カステラォン、カベルネ・ソーヴィニョン、トウリガ・ナショナル
アルコール:14.0度
適性温度:16-18℃

ドナエルメリンダ 赤ワイン

 

③フガス(ヴィーニョヴェルデ)
トロピカルフルーツや柑橘系を思わせるフルーティーな香り。
軽快で爽やかな飲み口で、余韻はエレガントで味わい深い風情が漂います。

8~10℃にキリッと冷やしたヴィーニョ・ヴェルデ「フガス」は、
白身魚の料理、鶏肉のような淡白な肉料理と相性が抜群です。

使用品種:ロウレイロ、トラジャドゥラ
味わい:辛口 アルコール:11.0度
適性温度:8-10℃

Fugaz ヴィーニョヴェルデ

ポルトガルおすすめギフト(送料無料)

おすすめセット(ポルトガルワインギフト)

どんなワインを買えばいいかわからない方にピッタリ。ポルトガルの”いいとこ取り”のセットがAraiMartについに登場!​これだけでおつまみも楽しめる欲張りなセットとなっております。​

​誰も教えてくれなかった美味しいポルトガルのワインが今ここに。​ご自宅で色んなワインを楽しみたい方や、ワイン好きのご友人への贈答用にも最適です。​

是非この機会にポルトガル自慢のワインをお楽しみください。

①ドナ・エルメリンダ レゼルヴァ(白)
エルメリンダ レゼルバ 白ワイン

受賞一覧
【独】ベルリン・ワイン・トロフィー2020(冬季) 金賞
【英】ソムリエ・ワイン・アワード2020 金賞
【仏】レ シタデル デュ ヴァン2020 金賞

熟成を感じさせる黄金がかった黄色。甘い香りと柑橘系果実のアロマがあり、樽の香りとよくマッチしています。
口に含むと、コクがありクリーミーで、エレガントな余韻が長く続きます。

使用品種:シャルドネ、アリント、ヴィオニエ
アルコール:13.5度
適性温度:12-14℃

②ドナ・エルメリンダ レゼルヴァ(赤)
エルメリンダ レゼルバ 赤
色調は濃く深い赤色。
赤肉系果実、燻製、スパイスや熟したジャムの豊かな香りが漂います。

しっかりとした骨格。タンニンは感じますがまろやかで、よく調和しています。

牛肉や鹿肉などの赤身肉の料理、風味の強めなチーズと相性抜群です。

使用品種:カステラォン、トウリガ・ナシオナル、トリンカデイラ、カベルネ・ソーヴィニョン
アルコール:14.5度
適性温度:16-18℃

③マサリコ・グリーンオリーブ(種有り) 350g瓶
④マサリコ・ブラックオリーブ(種有り) 350g瓶


創業90年を誇るポルトガル国内のオリーブトップブランド「Maçarico」の看板商品。

⑤サルドマル・クリスタル(粗塩) 20g瓶
ポルトガル最大の製塩会社「Salexpor」のブランド、サルドマル。
ローマ時代から続く製法で、歴史ある塩田にて作られた天日塩。
最低限の洗浄で、ミネラル分を残した粗塩です。

ポルトガルプレミアムギフト(送料無料)

プレミアムセット(ポルトガルワインギフト)

美味しいワインを楽しみたい方だけにおすすめする、ハイクオリティなポルトガルワインのセットです。本気でポルトガルワインを楽しみたい方に。

ワンランク上の、日常の彩りを変える、AraiMartとっておきのワインをご用意いたしました。​ご自宅で色んなワインを楽しみたい方や、ワイン好きのご友人への贈答用にも最適です。​

是非この機会にポルトガル自慢のワインをお楽しみください。

①ドナ・エルメリンダ レゼルヴァ(白)
エルメリンダ レゼルバ 白ワイン
受賞一覧
【独】ベルリン・ワイン・トロフィー2020(冬季) 金賞
【英】ソムリエ・ワイン・アワード2020 金賞
【仏】レ シタデル デュ ヴァン2020 金賞

熟成を感じさせる黄金がかった黄色。甘い香りと柑橘系果実のアロマがあり、樽の香りとよくマッチしています。
口に含むと、コクがありクリーミーで、エレガントな余韻が長く続きます。

使用品種:シャルドネ、アリント、ヴィオニエ
アルコール:13.5度
適性温度:12-14℃

②ドナ・エルメリンダ レゼルヴァ(赤)
エルメリンダ レゼルバ 赤

色調は濃く深い赤色。
赤肉系果実、熟したジャムの豊かな香り、スパイスやスモーキーなアロマも感じます。

しっかりとした骨格。タンニンは感じますがまろやかで、よく調和しています。

牛肉や鹿肉などの赤身肉の料理、風味の強めなチーズと相性抜群です。

使用品種:カステラォン、トウリガ・ナシオナル、トリンカデイラ、カベルネ・ソーヴィニョン
アルコール:14.5度
適性温度:16-18℃

③キンタ・ダ・ミモザ(赤)
ミモザ 赤ワイン

色調は濃いガーネット色。上質なタンニンと、程よい凝縮感。
熟した赤い果実の香りと、フレンチオーク樽由来のバニラ香やスパイスのニュアンスが、完璧に調和。
非常に複雑で骨格のしっかりとしたワイン。

余韻は非常に長く続きます。

赤身肉のグリル、炭火焼、濃厚な味わいのチーズと相性抜群です。

使用品種:ペリキータ(カステラォンの現地名)
アルコール:14.5度
適性温度:16-18℃

④サルドマル・クリスタル(粗塩) 20g瓶
ポルトガル最大の製塩会社「Salexpor」のブランド、サルドマル。
ローマ時代から続く製法で、歴史ある塩田にて作られた天日塩。
最低限の洗浄で、ミネラル分を残した粗塩です。

安心してご活用いただけるポルトガルワインギフトセット

以上、どのギフトセットも、ポルトガルを存分に楽しめるセットになっています。ポルトガルのワインを飲んだことのある方も、まだ飲んだことない方も、AraiBrandが厳選しておすすめするワインのみをギフトに詰め込みましたので、どうぞご安心してご利用ください。

ご贈答用として便利な名入りのし紙の対応もしております。ちょっとした返礼や、直接お会いできないご友人へのプレゼントなどにも、是非ご活用ください。

ギフトセットのサイトに進む

もっと詳しくポルトガルワインについて知りたい方は、こちらもご覧になってください。

ポルトガルワインまとめ。知りたいをぎゅっと凝縮!

 

ポルトガルワイン最高峰アルヴァリーニョ。気になるその特徴について

alvarinho

ポルトガルワインの魅力を理解してきたら、一度は飲んでおきたいワイン、それがアルヴァリーニョのワインです。見た目、フレーバー、アロマの見事なバランスを誇るこのワインは、生産量が少なく、原産国ポルトガルでも貴重で高級なブドウ品種とされ珍重されています。

ワイン好きのポルトガル人をも唸らせる、この上品で品格のあるポルトガルが誇る最高品種のアルヴァリーニョについて見ていきましょう!

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アルヴァリーニョはどんなブドウ?

ポルトガル北部、ヴィーニョス・ヴェルデス地方のメルガソ産を起源とするヴィティス・ヴェニフェラ種の白ブドウ品種で、ポルトガル産のブドウとされています。

一方でスペイン人はガリシア出身のブドウであると、スペイン起源説を主張していて、今でも論争があるいわくつきのブドウ品種です。アルヴァリーニョはポルトガルの白ブドウ品種の中で最も高貴で、非常に高品質のワインを生み出す力のあるブドウです。

現在では、ポルトガルと世界のいくつかの地域にで栽培されていますが、ポルトガル国内では、ヴィーニョヴェルデ地方の、モンサンとメルガソのサブリージョンで多く生産されていて、この地方のブドウが多くの人からポルトガルで栽培されるアルヴァリーニョの中では最高のブドウと見なされています

アルヴァリーニョが最高級ワインである理由

房が小さく、種が多いため、アルヴァリーニョの生産量は限定的です。果実は小さく、ブドウの皮が厚く、寒さに耐えることができます。糖度が高いため、アルコール度数が高いワインができ、酸味が強いワインとなります

アルヴァリーニョ品種の100%のワインは、色が濃く、柑橘系のワインとなります。アルヴァリーニョには比較的タンニンが多く含まれています。

アロマは、カリン、桃、バナナ、レモン、パッションフルーツやライチといったフルーティーな香りと、また、オレンジの花のアクセントも感じられます。

花と果物が混ざり合ったような、非常に芳香が強く、強烈で独特、かつ繊細で​​複雑なフレーバーを持ち合わせます。それでいて、柔らかく、丸く、調和がとれていて、コクがあり、バランスの取れた酸味を長く感じられます。

アルヴァリーニョワインはフレッシュに飲むワイン

ヴィーニョス・ヴェルデス地方のアルヴァリーニョはアルコール度数は11%を超えるものもあり、平均値で見るとおおよそ9%程になります。そして10年程の熟成が可能です。

木製の樽の中で発酵させることができますが、実際にはブドウの品質が損なわれる確率の方が高いといえます。しかしこの地方の一部の生産者は、この地域の新しいワインを生み出すために、この製法に挑み続けています。

通常の製法で作られたアルヴァリーニョは、フレッシュに飲むワインです。冷しすぎないのがポイントで、10℃から12℃の間で飲むと、最も香りを感じられます。

アルヴァリーニョのマリアージュ。何に合う?

アルヴァリーニョのワインは、軽快でフルーティーでミネラルを感じられ、嫌味のない酸味があります。そして、これらのバランスの良いハーモニーが、幅広いレシピとの好相性を生み出します。

アルヴァリーニョは、脂っこい魚、白身魚のローストやグリル、イワシ、風味の強いシーフード、牡蠣、また、日本料理とも見事にマッチします。炊き込みご飯やリゾット、豚肉や鶏肉にもよく合う、最高の食事のお供になるのです。

アルヴァリーニョのヴィーニョ・ヴェルデ

アルヴァリーニョのヴィーニョ・ヴェルデは、その存在感のあるボディ、高いアルコール含有量、優れた熟成によって、他のグリーンワインとは一線を画します。

柑橘系がもたらす琥珀色をしていて、香り高いフローラルとしっかりと感じられるフルーツのアロマが際立ちます。味わいは、甘み、アルコール、酸味のバランスが素晴らしく、フレッシュで爽快。ミネラル感があり、長く持続する後味があります。とても高品質ですが、ブドウ本来の味を楽しめる素朴なワインともいえます。

スペインのアルヴァリーニョは何が違う?

ポルトガルと同様に、スペインのアルヴァリーニョワインはフレッシュで香り高いことで有名です。フローラルでフルーティーなアロマの組み合わせと、口いっぱいに広がるボディ。そして品のある酸味があります。

イベリア半島で最も評判の良い白ブドウ品種の1つとして認識されていて。非常に湿度が高く、寒い気候の地域であるガリシア地方のリアス・バイシャで栽培されるアルヴァリーニョは、主に100%ワインが作られます。

アルヴァリーニョと燻製肉のお祭りとは?!

ヴィーニョス・ヴェルデス地方のメルガソ地区で行われるのアルヴァリーニョのフェスティバル(A Festa do Alvarinho e do Fumeiro de Melgaço)は、毎年4月に開催され、この地区最大のフェスティバルの1つです。

1994年から地元の商工会議所が主催し、アルヴァリーニョワイン、ハム、チョリゾ、パン、蜂蜜など、地元の製品の普及と販売を促進することを目的として開催され、多くの訪問者を惹きつけています。

2009年からは、ポルトガル国内最大級の観光サイト、“Turismo de Portugal IP”でも紹介されるようになりました。

このイベントの重要性が国レベルで認識されるようになったことは、メルガソ地域住民とイベント参加者すべての人々にとって地域の誇りとなっています

日本の新潟でも栽培され始めたアルヴァリーニョ

ポルトガル発祥とされるアルヴァリーニョですが、実は日本の新潟でも栽培されるようになりました。新潟はガリシア地方のアルヴァリーニョの生産地であるリアス・バイシャス同様、アルヴァリーニョの栽培に適した環境が整っているといわれています。

新潟の越前浜の海岸沿いのテロワールによって、感じられる豊富なミネラル感や、砂質土壌がもたらすエレガントな香り、スレンダーで長く続く芳醇な酸の余韻。

そして、日本の風土や日本人好みの繊細でしなやかなテクスチャーなど、日本の風土で育まれたぶどうから醸される、ブドウ本来の味をしっかりと感じられるワインは、日本の食材と見事にマッチし、日本人好みのワインに仕上がると期待されています

AraiMartでご購入いただけるアルヴァリーニョ

その優れた味が世界からも注目を浴び始めている、ポルトガルのブドウ品種アルヴァリーニョ。AraiMart一押しのアルヴァリーニョをご紹介します。

アルヴァリーニョ【白】

アルバリーニョ

ポルトガル原産の高級品種であるアルヴァリーニョによる、豊かなフローラルの香りが特徴。
トロピカルフルーツの味わいが、エレガント且つさわやか に広がります。

原産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:アルヴァリーニョ100%

味わい:辛口

詳しくはこちらから【アルヴァリーニョ】

ヴァランダ・ド・コンデ【ヴィーニョヴェルデ】

フレッシュな南国果実を感じさせる、非常にエレガントでフルーティーな風味 。全体のバランスが良く、厳選されたアルヴァリーニョとトラジャドゥーラが最高のハーモニーを奏で、果実味と新鮮さが特別な味わいを与えています 。8~10℃にキリッと冷やしたヴィーニョヴェルデ「ヴァランダ・ド・コンデ」は、シーフード料理や和食と相性が抜群です。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方

品種:アルヴァリーニョ、トラジャドゥーラ

味わい:辛口

詳しくはこちらから【ヴァランダ・ド・コンデ】

 

コート・デ・マモエラス スパークリング辛口

2021年の“50 Great Sparkling Wines of the World 2021”において、95点という高得点で金賞に輝いたワイン。果実やミネラル・香ばしさを感じさせる複雑なアロマを、きめ細かな泡が引き立てます。厚みがある辛口で、ほどよい酸味を感じ、余韻はアルヴァリーニョの持つフルーティーさが広がります。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方

品種:アルヴァリーニョ100%

味わい:辛口

詳しくはこちらから【コート・デ・マモエラス】

 

ポルトガルワインを通販で1本からご購入頂けます

ワインは専門店でお買いになっている方も多いかと思います。しかし、現在ではお好きなお店のネット通販でワインを購入できるようになってきています。国内でも、ワインを楽しむ人が増えてきて、そのニーズの高まりとともに、気軽にネット通販で購入するできるように環境が整ってきています。

しかし、ワインなどの飲料をネットで購入する際の問題は、インポーターがレストランなどに直接販売するために、個人で買う際もケースで買わなければならないということが起こりうるということです。

AraiMartでは、20種を超えるポルトガルワインを1本からご注文いただけます。ポルトガルにグループ会社があるため、 日本でなかなか出会えないポルトガルワインを、お求めやすい価格でご提供しています。国内でも人気が高まってきているヴィーニョヴェルデももちろんごお取り扱いしております。ご自宅のセラーに、ポルトガルの彩りを添えてみるのはいかがでしょうか。

AraiMartのポルトガルワインを覗いてみる

ポルトガルワインの歴史を徹底解説!驚きの進化を遂げたワインの裏側

ポルトガルは1143年にD.アフォンソエンリケスによって建国され、13世紀には隣接する国との間に国境を明確に定めその存在感を世界に示しました。世界の中でも古い国家として知られるポルトガルは、脈々と受け継がれる歴史の中で、強い文化的アイデンティティを醸成し続けています

大西洋に隣接するイベリア半島。多くの面積が海に面しているというポルトガルの地理的な優位性は、大航海時代にポルトガル人を海へと向かわせました

ポルトガルは、西アフリカと東アフリカの海岸にいかりを下ろしながら、ブラジルやインド、中国へと繋がるの大西洋ルートを発見した最初の国で、ポルトガル語やポルトガル文化の痕跡をそれらの国々に残しています。

ポルトガル人が到着した国々はヨーロッパから来た新しい文化に寛大に門戸を開き、それまで交流のなかった“新しいヨーロッパ”の出現を歓迎しました。

エンリケ航海王子や、ドン・ジョアン2世、ヴァスコ・ダ・ガマなどの名前は、その当時のポルトガルの功績を示すアイコンとなって世界に知られています。

世界史にその名を残す、偉大な小国ポルトガル。その歴史が作り出された陰には、ポルトガルワインの存在がありました。ポルトガルの歴史と共に歩み続け、そして、現在も進化を続けるポルトガルのワインの歴史について見ていきましょう。

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ワイン王国ポルトガルの主な特徴

ポルトガルワイン

ポルトガルは小さな国でありながら、景観の多様性に富み、歴史的および文化的遺産が多く、おいしいグルメ、美しいビーチやゴルフコースが数多くあることは、広く世界に知られています。

内陸に行くと整備された山々が広がり悠久の時間を過ごすことができます。さらに、その風景に溶け込むように、長い歴史をもつ国ならではの、中世の城や教会、大聖堂、宮殿、邸宅、そして封建時代を匂わす荘厳な家々がたくさんあります。

そして、そこに住む人々は、過去の栄光におごり高ぶらず、素朴で、伝統的に受け継がれてきた客をもてなす作法によって外からの人を歓迎するのです。

また、ポルトガルの気候に目を向けると、沿岸部は海からの影響を受けるため、地域によってその表情は大きく異なりますが、その他の地域は一般的には穏やかで、晴れている日が多く、心地良く過ごせます。

ポルトガル沖の大西洋上に浮かぶアゾレス諸島は降水量が多いものの、過ごしやすく、また、もう一つ主要なポルトガルの島であるマデイラ島は、首都リスボンから見て南西に約1000 kmほどのに位置し、気候は亜熱帯気候に属します。

ポルトガルを語る上で、これらの恵まれた自然や歴史に加えて、観光業、中でもワインツーリズムに力を入れています。

ポルトガルではワイナリーやワイン農園を巡るワインツーリズムが人気で、多くの観光客がポルトガルの様々な地方を訪れています。そして、その取り組みが評価され、ワインツーリズムに関連する賞を受賞しているのもポルトガルの特徴といえます。

2013年にはポルトガルは観光業界の「オスカー」と呼ばれる“ワールドトラベルアワード”を9の部門で受賞しています。このように自然と歴史が調和された国であるポルトガルがいま世界でワインを中心に話題となっているのです。

ローマ帝国によって飛躍を遂げたポルトガルのワイン

ローマ帝国

神話と共に伝承された話や、文献が不正確だったりすることもありますが、ポルトガルにあるブドウの木は、紀元前2000年頃、テージョ川の渓谷とサドという地域において、タルテッソス(イベリア半島南部にあった古代王国)の人々によって栽培が始められたとされています。

紀元前10世紀頃にはいると、フェニキア人がタルテッソス王国のワインの管理を含む貿易の一切を引き継ぐことになりました。その流れから、フェニキア人がルシタニア(ポルトガルの古称)に当時存在しなかったブドウ品種を持ち込んだのではないかと言われています

紀元前7世紀、ギリシャ人がイベリア半島に移り住み、ワイン造りの技術を伝え、品質へのこだわりや、ブドウ栽培を進化させました。

翌紀元前6世紀には、ブドウの木の知識が豊富だったケルト人が、彼らの栽培したブドウ品種をポルトガルにもたらした、といわれています。彼らが現在の栽培技術の基礎を築いたという痕跡も残っています

紀元前194年頃、ローマ帝国のイベリア半島侵攻によって、ルシタニア人とローマ人は初めて接触することになりました。ローマ人は紀元前15年には半島全体をほぼ制圧し、2世紀後には長期に及ぶゲリラ戦の末、ローマ人が勝利しルシタニアを征服しました。

イベリア半島のローマ化によって、新しいブドウ品種が持ち込まれました。また剪定技術の改善による栽培技術向上など、半島におけるローマ人の存在はブドウの文化の近代化に大きく貢献しました

それによりブドウ文化はかなりの発展を遂げ、取引量も大きく拡大。国内生産が消費量に追い付いていなかったローマに対して頻繁にワインの輸送を行う程になっていました。

キリスト教によるワイン文化の拡大とイスラムの侵攻

キリスト教

2世紀からすでにイベリア半島においてキリスト教は信仰の対象となっていましたが、本格的な布教活動が行われたのは西暦6世紀から7世紀にかけてでした。

キリスト教ではミサを行う際に、ブドウの木からできる本物のワインの使用を義務付けていました。そのため、キリスト教を信仰する国々においてその価値が広く認められました。これによりキリスト教徒の間で、ワインへの関心が大きく広まり、ワインが広く一般的なものになっていったのです。

8世紀初頭には、海峡を挟んだ南からの侵略の波が続きました。北へ北へと侵攻されていく中で、アラブ文化の影響を受け、イベリア半島におけるブドウ生産カルチャーの新しい時代が始まりました。

イスラム教のコーランでは、ワインを含む発酵飲料の消費を禁止しています。しかし、その一方でクリスチャンに対しては寛容な立場をとっていました

ポルトガル人との争いを避け、人材として最大限に活用するために、地方の仕事に従事している農民に対して彼らの活動を保護する政策をとっていました。

12世紀から13世紀の間は、ポルトガルにとってワインが主な輸出用製品でした。その頃にはイスラムに占領された地域を回復する、クリスチャンによる国土回復運動(レコンキスタ)がすでに始まっていて、激しい戦争が北から南まで領土全体で行われ、各地での争いがブドウ園を含む文化を破壊してしまいました

大航海時代の幕開けに伴うポルトガルワインの輸出拡大

大航海時代

1143年にはD.アフォンソエンリケスによってポルトガルが設立されましたが、1249年にムーア人によってポルトガル領土全体が征服され、国外から農業地への入植が活発になり、それに伴いブドウ園の耕作地も拡大しました。

ワインの普及がヨーロッパ全土に広がると、中世ヨーロッパにおいてはワインが人々の食生活の一部となり、封建社会においてワインは、領主の収入源として重要な製品とみなされ始めました。

ポルトガルのワインの生産が大きく拡大し、軌道に乗り始め、その輸出量を大きく増加させたのは14世紀の後半のことでした。

そして15世紀から16世紀にかけては、小国だったポルトガルの拡大の時期がやってきます。大航海時代です。

インドに向けて出発したガレオン船で、彼らが運んでいた製品の1つにワインがありました。新航路や新大陸発見に沸く黄金期には、キャラベル船を安定させるために、ポルトガルワインが船底に敷き詰められ航海に出た船は、新大陸ブラジルやインドをはじめとするアジアの各地から持ち帰った製品を商品化し、国外に販売しました。

これらの航海によってポルトガル人と共に旅に出たワインは、長時間樽に入れられ、波に揺られ、太陽にさらされ、時には船底の水に沈められたりして、約6か月もの間輸送されました。ワインの常識から考えると、ワインの劣化や質の低下が想像されますが、驚くことにこれらのワインは熟成されて味が良くなったのです。

この特殊な熟成は、灼熱の赤道を2回通過し、船内のセラーが暖められることによってもたらされることがわかりました。この大航海ならではのプロセスを経たポルトガルのワインは、他の国には真似できない、オリジナルで貴重なワインとなり、高価格で取引されました。この独自の熟成技術は、後になって研究され、人工的に開発されることになりました。

16世紀半ばには、リスボンは当時のポルトガル領地内でワインの消費と流通の最大の拠点となりました。そして、大航海時代のポルトガルの領地拡大に伴い、ポルトガルのワインは世界の隅々まで運ばれたのです。

イギリスと条約締結と、ポートワインの隆盛

イギリス

1703年、ポルトガルとイギリスは、両国の特産品であるワインと毛織物を優先的に取引するというメシュエン条約に署名しました。これによりポルトガルワインはイギリスの市場に参入する体制が整い、その後、ポルトガルのワインの輸出量は大幅に増加しました

18世紀、ポルトガルのブドウ栽培は、時の政治家、ポンバル侯爵の強い影響を受けました。自国のワインを守ることに重きを置いた保護貿易主義的な政策によって、ポルトガルワインはさらにアイデンティティを確立していくことになります。

アルト・ドウロ地域特産だったポートワインは、彼の政策によってその評価を確固たるものになり、伝統的な輸出先であるイギリスに加えて、ヨーロッパ諸国からの需要も増加しました。ポートワインは一般的なワインに比べ高価格だったため、次第にワイン生産者たちはその品質よりも、生産量を重要視するようになり、質の低下が顕著になっていきました。その結果ポルトガルワインの取引に深刻な影響を与えたのでした。

ポンバル侯爵はこの危機的状況を終息させるために、1756年9月10日にアルト・ドウロ地域のワインの総合農業会社を設立し、この地域のワインの生産と貿易に規制を設け、ブドウ栽培地域の境界線を定めました。ポンバル侯爵のこの先見性のある政策が、世界最古とされる原産地呼称制度として今なお残っています。そしてこの地域の境界線は世界で最も古くに引かれたとされています。

19世紀はブドウ栽培それまでの栄光の歴史と比べると、とても苦しい時期となりました。 1865年にドウロ地域で発生したブドウの害虫であるフィロキセラが、瞬く間に全国に広がり、国内のほとんどのワイン地域が壊滅状態になってしまったのです。

同時期にヨーロッパ各地も同じような被害に遭いました。ポルトガルの多くの地域ではワイン生産は実質行えなくなり、ブドウ畑の修復に多くの時間を費やすことになります。

20世紀に入りブドウやワイン保護のため大きく舵を切るポルトガル

ポルトガルワイン

1907年になると、ポルトガルのいくつかの地域で原産地呼称の制度を導入する動きが高まりました。ポートワインの産地であるドウロに加えて、マデイラ、セトゥバル、カルカベロス、ダン、コラレス、ヴィーニョ・ヴェルデなど、当時すでに有名だったいくつかのワインの産地に境界線をが定められました。

1933年にはポルトガルの中部及び南部ワインメーカー連盟(Federação dos Vinicultores do Centro e Sul de Portugal)が設立され、ポルトガルのワイン市場が正常化されるきっかけとなりました。

1937年に全国ワイン委員会(Junta Nacional do Vinho)が設立され、1986年にはポルトガルの新しいマーケットを創造することをを目的として、ブドウとワイン研究所( Instituto da Vinha e do Vinho)が設立されました。

同年ポルトガルはEC欧州共同体へ加盟し、ポルトガルが国を挙げて設立したワインに関する機関が機能的にその役割を果たすことになります。

その後、ブドウ栽培において新たな考え方が主流となります。それまでの原産地呼称の概念が、地域の法律との整合性が求められるようになり、原産地の表示のあるテーブルワインに対しては「地理的表示保護ワイン」という新しい管理基準が設けられ、ポルトガルワインの品質管理の方針が強化されました

そして現在、ワインの原産地と地域を明確な方法で管理し、規制を設け、監視、遵守させることを目的として、ポルトガルの各地方には地域ワイン委員会(Comissões Vitivinícolas Regionais)が設けられ、ポルトガルワインの品質と地位を維持を図っています。その制度の下、ポルトガル国内には33の原産地呼称と8つの地理的表示保護ワインが存在し、保護されているのです。

ポルトガルワインの有名産地

イベリア半島の先端に位置するポルトガルの気候は、優れたブドウの木が成長するのに理想的な環境で、歴史的に作られてきた多様な固有種のブドウに加え、近年の技術的な進化によって、その味やクオリティは他の国のワインとは差別化され、高く評価されています

ここからは、ポルトガルを代表する5大ブドウ産地を見ていきましょう。ポルトガルワインの歴史が凝縮されたこれらの地域では、美味しいワインがたくさん作られています。

アレンテージョ(Alentejo)

ポルトガル南部に位置し、ポルトガルのワイン生産地のほぼ3分の1の広さを占めるアレンテージョは、広大で起伏のある平原が特徴で、8つのサブリージョンに分かれています。現在、この地域で生産されるワインは年間で8000万リットルを超えています

さらに、この地域は国内でも食文化が豊かで、オリーブオイルや、コルクの生産地としても世界的に知られています。ワインに関しては、フルーティーさが際立ち、柔らかいアロマが特徴的な味わいを生み出しています。

アレンテージョの土壌は基本的に頁岩と砂で構成され、植物の根が育ちやすく、水はけがよく、果実の自然な酸味が生み出されます。そして何よりこの地域は日照時間が長いことが特徴です。

近年導入された技術により、濃厚な赤から繊細な白まで、「アレンテージョ地方のワイン」という代名詞が作られるほど、優れたワインを生産することが可能になりました。

アレンテージョで生産されたワインは何世紀も前から受け継がれてきたブドウ園で作らています。この地には、フェルナンピレス、アンタンヴァス、アリント、ルーペイロなど、白ブドウの品種がとても豊富にあります。

そして主な赤ブドウは、アルフロシェイロ、アリカントブーシェ、カステラン、アラゴネス、トリンカデイラ、トウリガ・ナショナルでなどが作られてています。

アルガルヴェ(Algarve)

ポルトガルで景観が最も美しい地域の1つで、観光の要所となるアルガルヴェには、はっきりとした季節があり、ワイン造りにとって最大の恩恵は長い夏にあります。

ブドウの完全な成熟がなされ、農薬の使用を最小限に抑えることができるのは、年間3000時間以上の日照時間にその秘密があります

アルガルヴェは国内で最も暖かい地域の1つで、特に北部に位置するブドウ園はその環境によって良質なワインを作り出しています。

そのため、白ワインとロゼのワインは非常にフレッシュで爽快なワインとなり、赤はアロマが立ち芳醇でエレガントな味わいとなります

ポルトガルでも“最高”と称されるワインは、アルガルヴェ地方のサブリージョンの生産者が造るものが多く、ワイン造りにも柔軟性があり、認可されたブドウ品種のバリエーションもより広範で、興味深い味わいのものが多く造られています

この地域で一般的な白ブドウは、マルヴァジア・フィナ、シリア、アリントで、赤の品種はカステラン、ネグラモール、トリンカデイラです。

カベルネ・ソーヴィニヨンとシラーのように素晴らしいブレンドは、これらの典型的なブドウでも織りなされることが多く、その質の高いワインはファンを増やしています。

ダン(Dão)

ダン地域のブドウ園は多種多様で、小規模生産者単位によって、いくつかの区画に分割されています。 エストレーラ山脈が代表的ですが、海抜200メートルから1000メートルの範囲まで、幅広い高低差の中でブドウが造られています

ダン地方は四方八方に広がる山々に囲まれた、肥沃度の低い花崗岩の土地を流れるダン川にその名が由来しています。 山脈が連なるため、潮風による影響や、大陸性気候による直接的な影響からブドウの木が守られているのです。

気候は冬は寒く多湿、夏は晴れて暑く乾燥しているため、この地域のブドウはじっくりと凝縮し、アロマを蓄えます。このダン地方はポルトガルで最も重要とされるブドウ品種のトゥーリガ・ナショナルの原産地としてもよく知られています。

大正から昭和を生きた檀一雄という小説家が世界中を放浪し、世界の料理を紹介した本『美味放浪記』ポルトガル編に、“初鰹をサカナに飲む銘酒・Dao ダン”という章を書き残しました。

”ダンのワインが自分の名前と同じ読み方だから気に入っていた”というエピソードが話題になり、そこから、ダンのワインが日本でも知られるようになったというエピソードもあります

この地方で作られる白ブドウの品種には、セルシアル、アリント、エンクルザード、エスガナカン、ビカル、ドナ・ブランカ、マルヴァジア・フィナ、ヴェルデーリョ、ラボデオヴェリャがあります。

赤ブドウは、トウリガナショナル、イェン、アルフロシェイロ、ティンタロリス、アマラル、ルフェテ、アラゴネス等が、最も多く作られています。

ドウロ(Douro)

ポルトガルの北部に位置するこの美しい地域は、ドウロ川に向かって下っていく急な斜面が特徴的です。

この丘陵地帯は頁岩と花崗岩の土壌で、冬の寒さは厳しく、夏は非常に暑く乾燥します。これらの地理的、気候的条件が、おいしいワインの熟成と生産によく適しているのです。

この地方のワイナリーは何世紀にもわたって世界的に有名な“ポートワイン”を造っています

ワインの名前自体は別のワインリージョンの“ポルト”(Porto)となっていますが、ワイン自体はドウロが原産で、ここでブドウが栽培され、この地方で醸造されているのです。

この地域は、世界で最も重要なワイン産地の1つであることに加えて、ブドウから果汁を足で抽出する伝統的な製法を今でも踏襲しているワイナリーもあります

この地方の主な白ブドウは、マルヴァジア・フィナ、コデガ、ドンゼリーニョ・ブランコ、グヴェイオ、ラビガート、エスガナカン、ヴィオジーニョ、フォルガザンです。

また、この地方の主な赤ブドウ品種はトウリガ・ナショナル、トウリガ・フランカ、ティンタ・バロッカ、ティンタ・ロリス、ティンタ・フランシスカ、ティント・カン、トリンカデイラ、モーリスコ・ティント、バスタルド、ルフェッテ、カステランなど、この地方のブドウ品種の豊かさがうかがえます。

ヴィーニョ・ヴェルデ(Vinho Verde)

ヴィーニョヴェルデ地方は国の北西部で、最大のワイン生産地域であり、寒くて雨の多い気候が特徴です。

この地域の景観は、山から流れる川の流れによって形作られていて、驚くべきことに、花崗岩の肥沃なその土地によって、何世紀も前のブドウの木が現在でも枯らさずにブドウを実らせています。

人口も多く、土壌が豊富なこの地域で、微発泡で有名なヴィーニョ・ヴェルデが誕生しました。地場のブドウ品種が数多く育つこの地方は、白ワインを、爽快、フレッシュで芳香豊かなものに仕立て上げることに成功しました。

そんなヴィーニョ・ヴェルデはさまざまな食べ物とのマリアージュが楽しめます。サラダ、魚、白身の肉、柑橘類のソース、野菜、シーフード、寿司など、まだまだ他にもペアリングが楽しめる食べ物が世界中に無数にあります。

世界のワイン市場では白ワインのヴィーニョ・ヴェルデが一般的となっていますが、ポルトガル国内では赤とロゼのヴィーニョ・ヴェルデもよく食卓に登場します

ポルトガルの典型的な食べ物、イワシの炭焼きとのマリアージュが格別と知られていて、レストランやこの地域の人々の間ではロゼが人気です。

この地方の特徴的な白ブドウは、アルバリーニョ、アザル、アリント、アヴェッソ、トラジャドゥーラ、ローレイロです。赤ブドウはアマラル、アルヴァレリャン、エスパデイロ、ボラッサル、ヴィニャオ、ペドラルです。

ポルトガルのワイン造りの歴史は長く、その伝統に則り、ワインの多様性と確かな品質に値する地位を確立しています

そして生産者や愛好家の素晴らしい感性によって、これらの産地のワインは世界中で有名になったといえるでしょう。

 

もっと詳しくポルトガルワインについて知りたい方は、こちらもご覧になってください。

ポルトガルワインまとめ。知りたいをぎゅっと凝縮!

そんなポルトガルワインをお飲みになりたい方へ

ポルトガルワインの魅力はなんといっても、その土地ならではのブドウを使った、オリジナリティ溢れる味わいです

1ヘクタールあたりのブドウの固有品種が世界最多といわれるポルトガル。多品種をブレンドした味わい深いワインが数多く生産されています。

そんな特徴を持つポルトガルワイン。以下ではAraiBrandオススメのワインをご紹介します。

ポルトガルワイン【赤】のおすすめ商品

口の中に広がるブドウ本来の果実味に、どこか懐かしさや温かみを感じられるのがポルトガルの赤ワインの特徴です。ここではおすすめのポルトガルの赤ワインを紹介していきます。

 

ドナ・エルメリンダ

ジャパンワインチャレンジ2019銀賞を受賞したワインです。色調は濃く深い赤色で、マデイラの香りや高級な完熟した赤肉系果実の香りが漂う質のまろやかなタンニンが感じられます。心地よい味のハーモニーが長く口に残る赤ワインです。

原産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:カステラォン、カベルネ・ソーヴィニョン、トウリガ・ナショナル

味わい:ミディアムボディ

詳しくはこちらから【ドナ・エルメリンダ】

 

キンタ・ダ・レデ レゼルヴァ

熟した果実の複雑な風味をはっきりと感じられます。トーストを感じさせるベリー ジャム、チョコレートや濃い色合いの花の香りがほのかに漂い、バランスの良い、骨格のしっかりした飲み口です。

原産地:ポルトガル/ドウロ地方

品種:トウリガ・ナショナル40%、トウリガ・フランカ30%、ティンタ・ロリス30%

味わい:フルボディ

詳しくはこちらから【キンタ・ダ・レデ レゼルヴァ】

 

ポルトガルワイン【白】のおすすめ商品

ポルトガルの白ワイン用ブドウ品種はほぼ土着品種で、その種類も多岐にわたります。ポルトガルにはイワシなどの魚を塩焼きで食べたり、フリットにして食べる文化があります。日本と共通した食文化があるという点でも、ポルトガルの白ワインは、日本の食にも合わせやすいワインです。その中でも白ワインのオススメをご紹介します。

 

ドナ・エルメリンダ【白】

アジア最大規模のワインコンテスト「ジャパンワインチャレンジ」にて、2019年金賞を受賞した白ワインです。
色調は緑がかった麦の穂色。濃厚なトロピカルフルーツとはちみつの香りが漂います。酸味と甘み、アルコールと果実感の複雑な味わいで、余韻は長く口の中に残ります。

原産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:シャルドネ、アリント、アンタオン・ヴァス、フェルナオン・ピレス

味わい:辛口

詳しくはこちらから【ドナ・エルメリンダ白】

 

レゲンゴス セレクション

色調は透明感のある麦の穂色。熟したマンゴーやパッションフルーツのアロマの香りと共に、バランスの取れたフレッシュな味わいが楽しめます。

原産地:ポルトガル/アレンテージョ地方

品種:アンタォン・ヴァス60%、ゴウヴェイオ40%

味わい:辛口

詳しくはこちらから【レゲンゴスセレクション】

 

ヴィーニョヴェルデのおすすめ商品

爽やかでキレのある酸とフルーティな果実味に溢れ、軽やかな辛口のヴィーニョヴェルデ。アルコール度数が低めで飲みやすく、ワイン初心者でも親しみやすい味わいも魅力です。飲み疲れることなくカジュアルに楽しめるグリーンワインは、国内でも人気がでてきています。そんなヴィーニョヴェルデのおすすめをご紹介します。

フガス

フルーティで軽快、滑らかな口当たり。柑橘系の色調を持ち、モダンで爽やかなワインです。8~10℃にキリッと冷やしたヴィーニョ・ヴェルデ「フガス」は、白身魚の料理、鶏肉のような淡白な肉料理と相性が抜群です。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方

品種:ロウレイロ、トラジャドゥラ

味わい:辛口

詳しくはこちらから【フガス】

 

ポルトガルワインを通販で1本からご購入頂けます

ワインは専門店でお買いになっている方も多いかと思います。しかし、現在ではお好きなお店のネット通販でワインを購入できるようになってきています。国内でも、ワインを楽しむ人が増えてきて、そのニーズの高まりとともに、気軽にネット通販で購入するできるように環境が整ってきています。

しかし、ワインなどの飲料をネットで購入する際の問題は、インポーターがレストランなどに直接販売するために、個人で買う際もケースで買わなければならないということが起こりうるということです。

AraiMartでは、20種を超えるポルトガルワインを1本からご注文いただけます。ポルトガルにグループ会社があるため、 日本でなかなか出会えないポルトガルワインを、お求めやすい価格でご提供しています。国内でも人気が高まってきているヴィーニョヴェルデももちろんごお取り扱いしております。ご自宅のセラーに、ポルトガルの彩りを添えてみるのはいかがでしょうか。

AraiMartのポルトガルワインを覗いてみる

ポルトガルワインのおすすめ地域と知っておきたい豆知識

生産量も豊富なワイン生産国の中で、ブドウの品種、製法が非常に多様で、伝統もあり、近年ワイン愛飲家の中でも一目置かれているのがポルトガルのワインです。

ポルトガルは、近年ワインの品質が格段に向上し、それにもかかわらず、比較的手ごろな値段で楽しめることから、年々、世界での存在感を増し、話題となってきています。

また、ブドウ本来の素朴な味わいが楽しめることから、ワインに関する知識が有る無しにかかわらず、ポルトガルのワインに魅了さえてしまう人が多いのもポルトガルワインの特徴と言えます。

ポルトガルワインと聞いて、その魅力に懐疑的な人がいるのもまた事実です。それは1980年代に世界で飲まれていたポルトガルのワインに原因があります。

その頃に輸出されていたポルトガルのワインにはまだまだ品質が低いものもあり、世界からの評判がよくない時期がありました。当時輸出されていたものは、ポルトガルワインでも、安価なテーブルワインがほとんどで世界のワイン愛飲家たちを満足させることができなかったのです。

しかし、近年のポルトガルのワイン生産は、品質向上に力を入れていて、若くて優秀な醸造家や、ワイナリーの近代化によって改革が行われてきました

今日では、ポルトガルの輸出用ワインは非常に優れていて、アメリカなどの非常に競争の激しいマーケットでも、その存在感を示しています。伝統を捨てることなく、未来へのビジョンを持った非常に有能な生産者が造ったポルトガルのワインが、世界で認められ始めているのです。

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ポルトガルワインで一番おすすめの産地はドウロ地方

ポルトガルでおすすめの生産地域はいくつかあります。ポルトガルのほとんどの地域でワイン造りは行われていて、すべての地域のワインにはそれぞれの個性や特色が感じられます。

原産地呼称制度も古くから運用されているため、ワインの原産地はワインラベルにわかりやすく表記されています。

ポルトガルは小さな国ながら、気候と土壌のバリエーションが豊富なので、ブドウの品種を細かく知らなくても、原産地でワインを選べば、その違いを感じることができるはずです

実際にポルトガル人も、ブドウの品種に詳しい人よりも、地方の特色を楽しむ人の方が多いのです

その中でもドウロ地方は最も有名で、ポルトガルワインを初めて飲む方にはおすすめの地域です。世界で最も有名なポルトガルワインである、“ポートワイン”を作っているという知名度の高さからも、この地方のワインのクオリティの高さが、ある程度想像できるのではないでしょうか。

ちなみに、ポートワインはポルトガルのPORTO(ポルト)という港から出荷されていたために、その名がつけられましたが、実際はこのドウロ地方で作られています。

そもそも輸出用に作られたポートワインですが、その産地であるドウロは、テーブルワインが美味しいということで、国内で最も評価が高い地域でもあります。

ドウロ地方のワインからは、花の香り、ベリー、そして優雅さを持ち合わせ、エレガントなワインが造られています。

ポルトガルワインは幅広い地域色があり彩り豊か

おすすめの地域はもちろんドウロ地方だけではありません。ポルトガルの南部に位置するアレンテージョ地方は、日当たりの良い気候で、ブドウのエネルギーに満ち溢れたワインを生産しています

また、品質の面で長い間低迷していたダン地方は、技術革新によって、繊細で魅惑的な若い香り溢れる素晴らしいワインを作っています

バイラーダ地方のワインはバガ種のブドウを使い、ミネラル感あふれるワインが造られ、料理との相性が抜群の地域です。

ポルトガルワインにはまだまだ世に出回っていないワインがたくさんあり、それほど注目されていなかった地域やワイナリーからも、次々と良質のワインが生まれています

これは、近年ワインの製造における技術革新への投資が集まり、各地方に最高のクオリティを求める有能なワイナリーが数多く存在している証といえます。

話題作りにおすすめなのはヴィーニョ・ヴェルデ

ヴィーニョ・ヴェルデもおすすめのポルトガルワインの一つですが、そのワインを好きになればなるほど疑問を抱くという、少し変わった特徴を持っています

それはその名前に原因があります。ヴィーニョ・ヴェルデはポルトガル語で(Vinho=ワイン、Verde=緑の)という意味を持ち、『緑は若さの象徴』というイメージから、「ヴィーニョ・ヴェルデは早熟のワインのことだ」という人もいれば、「緑がかったワインである」という人もいてしばしば議論を巻き起こすのです。

そして、ポルトガルワイン愛飲者の中では、なかなか決着がつかないテーマとなっています。しかし、もとを正せば、これはその名称が引き起こす錯覚のようなものに過ぎないので、シンプルに、「ヴィーニョ・ヴェルデはポルトガルの一地方であるヴィーニョ・ヴェルデ地方で生産されたワイン」と覚えておくのがよいでしょう。

この地域が非常に自然豊かで、緑豊かな植生に覆われているという、この地方特有の風景にちなんでこの名が付けられたという歴史的背景を知れば、なるほどと合点がいくはずです。

ヴィーニョ・ヴェルデは和食との相性が抜群

製法によって微発泡するものもある白のヴィーニョ・ヴェルデは、酸味と鮮度が高く、揚げ物などの脂っこいものや、辛いものにぴったりです。

温かい天ぷらなどの料理から、生魚を使った料理まで、和食に合わせるのにもぴったりなワインです。そのほかにも、オリーブオイルの効いたシーフード料理などとも好相性です。

ポルトガルワインの魅力はなんといっても、その土地ならではのブドウを使った、オリジナリティ溢れる味わいです

各地域で地域独自の品種を用いることが多く、地域ごとに個性的なワインが生産されるのも大きな特徴です。

1ヘクタールあたりのブドウの固有品種が世界最多といわれるポルトガル。多品種をブレンドした味わい深いワインが数多く生産されています。

そんな特徴を持つポルトガルワイン。以下ではAraiBrandオススメのワインをご紹介します。

ポルトガルワイン【赤】のおすすめ

口の中に広がるブドウ本来の果実味に、どこか懐かしさや温かみを感じられるのがポルトガルの赤ワインの特徴です。ここではおすすめのポルトガルの赤ワインを紹介していきます。

キンタ・ダ・レデ レゼルヴァ

熟した果実の複雑な風味をはっきりと感じられます。トーストを感じさせるベリー ジャム、チョコレートや濃い色合いの花の香りがほのかに漂い、バランスの良い、骨格のしっかりした飲み口です。

原産地:ポルトガル/ドウロ地方

品種:トウリガ・ナショナル40%、トウリガ・フランカ30%、ティンタ・ロリス30%

味わい:フルボディ

詳しくはこちらから【キンタ・ダ・レデ レゼルヴァ】

ドナ・エルメリンダ

ジャパンワインチャレンジ2019銀賞を受賞したワインです。色調は濃く深い赤色で、マデイラの香りや高級な完熟した赤肉系果実の香りが漂う質のまろやかなタンニンが感じられます。心地よい味のハーモニーが長く口に残る赤ワインです。

原産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:カステラォン、カベルネ・ソーヴィニョン、トウリガ・ナショナル

味わい:ミディアムボディ

詳しくはこちらから【ドナ・エルメリンダ】

 

ポルトガルワイン【白】のおすすめ

ポルトガルの白ワイン用ブドウ品種はほぼ土着品種で、その種類も多岐にわたります。ポルトガルにはイワシなどの魚を塩焼きで食べたり、フリットにして食べる文化があります。日本と共通した食文化があるという点でも、ポルトガルの白ワインは、日本の食にも合わせやすいワインです。その中でも白ワインのオススメをご紹介します。

レゲンゴス セレクション

色調は透明感のある麦の穂色。熟したマンゴーやパッションフルーツのアロマの香りと共に、バランスの取れたフレッシュな味わいが楽しめます。

原産地:ポルトガル/アレンテージョ地方

品種:アンタォン・ヴァス60%、ゴウヴェイオ40%

味わい:辛口

詳しくはこちらから【レゲンゴスセレクション】

ドナ・エルメリンダ【白】

アジア最大規模のワインコンテスト「ジャパンワインチャレンジ」にて、2019年金賞を受賞した白ワインです。
色調は緑がかった麦の穂色。濃厚なトロピカルフルーツとはちみつの香りが漂います。酸味と甘み、アルコールと果実感の複雑な味わいで、余韻は長く口の中に残ります。

原産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:シャルドネ、アリント、アンタオン・ヴァス、フェルナオン・ピレス

味わい:辛口

詳しくはこちらから【ドナ・エルメリンダ白】

ヴィーニョヴェルデのおすすめ商品

爽やかでキレのある酸とフルーティな果実味に溢れ、軽やかな辛口のヴィーニョヴェルデ。アルコール度数が低めで飲みやすく、ワイン初心者でも親しみやすい味わいも魅力です。飲み疲れることなくカジュアルに楽しめるグリーンワインは、国内でも人気がでてきています。そんなヴィーニョヴェルデのおすすめをご紹介します。

ヴェルデガル・ブランコ

グリーンアップルや柑橘系果実のアロマ漂う、フレッシュでほのかな甘みのあるライトボディなワインです。バーニャカウダなどの野菜料理、白身魚の料理と好相性。ライトで微発泡なので、乾杯の一杯にもおすすめです。特に春から夏のシーズンのお食事に、4~8℃までしっかり冷やしてお飲みください。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方

品種:アリント、アゼル、ロウレイロ、トラジャドゥラ

味わい:中辛口

詳しくはこちらから【ヴェルデガル・ブランコ】

フガス

フルーティで軽快、滑らかな口当たり。柑橘系の色調を持ち、モダンで爽やかなワインです。8~10℃にキリッと冷やしたヴィーニョ・ヴェルデ「フガス」は、白身魚の料理、鶏肉のような淡白な肉料理と相性が抜群です。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方

品種:ロウレイロ、トラジャドゥラ

味わい:辛口

詳しくはこちらから【フガス】

ポルトガルワインを通販で1本からご購入頂けます

ワインは専門店でお買いになっている方も多いかと思います。しかし、現在ではお好きなお店のネット通販でワインを購入できるようになってきています。国内でも、ワインを楽しむ人が増えてきて、そのニーズの高まりとともに、気軽にネット通販で購入するできるように環境が整ってきています。

しかし、ワインなどの飲料をネットで購入する際の問題は、インポーターがレストランなどに直接販売するために、個人で買う際もケースで買わなければならないということが起こりうるということです。

AraiMartでは、20種を超えるポルトガルワインを1本からご注文いただけます。ポルトガルにグループ会社があるため、 日本でなかなか出会えないポルトガルワインを、お求めやすい価格でご提供しています。国内でも人気が高まってきているヴィーニョヴェルデももちろんごお取り扱いしております。ご自宅のセラーに、ポルトガルの彩りを添えてみるのはいかがでしょうか。

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ポルトガルワインのブドウ品種。押さえておきたい厳選9種!

ポルトガルワイン

ポルトガルのワインは古くから受け継がれた伝統と、国内で見られる250種類以上の固有品種のブドウがあることで有名です。

ワインの生産量では世界のワイン生産国の中で11番目(2016年データ)に位置し、ポートワイン、マデイラワイン、ヴィーニョヴェルデの生産国として知られています。

そんなポルトガルのワインですが、近年大きな変化を遂げたと言われています。 海外などのワイナリーで近代的なワイン造りを学んだ若き生産者がポルトガル国内でワインの改革を起こし始め、ブドウ全体のフレーバーを高める努力がなされているのです。

特筆すべきはそれぞれの若き醸造家が、 独自にブドウを栽培し、独自のワインを製造することを始めたことによって、特に過去25年間でポルトガルの多くのワイナリーが大きな成長を遂げたということです。

今回は今世界で最も注目を集めているポルトガルワインに使われるブドウの品種について見ていきましょう。

ポルトガルワイン通販アライマート

ポルトガルのワインを守ったアペラシオン

ポルトガルは、ヨーロッパで初めて輸出用のワインの制度を整えた国としても知られています。

ポルトガルの微発泡ロゼの代表作「マテウス ロゼ」は、1942年にポルトガルで誕生し、世界的ロゼブームの火付け役となりました。このワインはポルトガルの輸出の大部分を占めていますが、このような成功の背景には独自のワインを管理する制度がありました。

保守的な国柄で知られていますが、ポルトガルはアペラシオン管理システム近いものを最も早く確立した国です。原産地呼称制度とも呼ばれるこの制度は、1756年、ポルトガルのドウロ地方に最初に境界線が引かれることによって始まりました。

地元のブドウ品種を守ろうとする、生産管理に対する国の情熱の強さがうかがえます。そして、1908年にはヴィーニョヴェルデ地方が誕生します。

国によって管理されたアペラシオンは、地理的に原産地を明確にし、ブドウの品種、および生産方法に至るまでを管理するシステムで、このような管理を行うことによってブドウや生産者が守られ、また、偽造ワインの製造を防止することができるようになったのです。

そして、ポルトガルは古くからその地で育った固有種のブドウを守り続け、近年ではワイナリーの近代化が進み、独自の味わい深いワインを高い品質で生産することが可能になったのです。

 

ポルトガルを代表するブドウ品種

ポルトガル地図

以下ではポルトガルを代表するブドウの品種を見ていきます。これらの多くは、日本ではまだまだマイナーなブドウ品種ですが、ポルトガルでは日常的に親しまれているブドウと言えます。

また、ポルトガルワインの特徴として、ブレンドもよく行われるので、さらに複雑な味わいとなり、世界のポルトガルワイン愛飲家たちを楽しませています。

ポルトガルの赤ワイン5品種

まずはポルトガルの代表的な赤ワインに使われるブドウ品種を見ていきましょう。

1.トウリガ・ナショナル

トウリガナ・ショナルはポルトガルで最も有名なブドウとして知られているブドウ品種で、ラズベリー、スミレ、革の香りで有名です。このブドウを使ったワインは、強いフレーバーとアロマの表現力によって、カベルネ・ソーヴィニヨンを思い起こさせます。このブドウはドウロ地方が産地としてよく知られています。

2.トウリガ・フランカ

ポルトガルで有名なもう1つのブドウは、ポートワインの原料として一般的に使用されるトウリガ・フランカです。この品種は、ブラックベリーとバラの香りがあり、色調とタンニンが鮮やかです。

3.トリンカデイラ

トリンカデイラは、ティンタ・アマレラ、エスパデイロ、クラット・プレット、モルタグア、ラボ・デ・オベーリャ・ティント 、ムルテイラなどととも呼ばれることから、さまざまな地域で栽培されていることがうかがえます。

このブドウ品種は、ポルトガル全土、特にアレンテージョ地方によく見られる品種です。トリンカデイラで生産されたワインは、その強烈な色と優れたタンニンが特徴です。若いワインは薬草のような香りもします。

4.カステラォン

ポルトガル南部で最も広く栽培されている赤ブドウがカステラォンです。この伝統的なブドウは、ラズベリー、杉、タバコの香りが感じられ、繊細ながらしっかりとしたワインになります。

この品種は、リスボンの南に位置するセトゥーバル地域のサブリージョンであるパルメラや、アレンテージョ地域などの暖かく乾燥した土壌で栽培されています

カステラォンで生産されるワインは通常フルーティーで、ストラクチャーが強く、バランスの取れた酸味とタンニンが感じられます。

5.バガ

バガは皮が厚く小さなブドウで、ワインに高濃度のタンニンがあらわれます。熟成すると、深みのある色と豊かなストラクチャーが生まれ、タンニンの存在感と高い酸味を備えたワインとなります。この品種はバイラーダ地方で出会うことができます。

ポルトガルの白ワイン4品種

ワイン王国として知られるポルトガルは、赤ワインと同様に白ワインも幅広く楽しまれます。ここではポルトガルを代表する白ワインのブドウ品種を見ていきましょう。

1.フェルナン・ピレス

フェルナン・ピレス(マリア・ゴメスとも呼ばれる)は、ポルトガルで最も栽培されている白ブドウ品種です。このブドウは、セトゥーバル半島、テージョ、リスボン、バイラーダの各地域で精力的に栽培されています。

フェルナンピレスのブドウは、軽くて芳香のあるフルーティーな白ワインを作り出します。早めに収穫すると、これらのブドウは柑橘系の風味と花の香りがワインにあらわれます。

収穫時期のバリエーションによって、スパークリングワインから、甘口の白ワインの製造にも使用されます。

2.アルバリーニョ

白ワインの原料として有名なアルバリーニョは、個性が際立った、芳醇な桃の香りを楽しめるワインを作ることができます。また、トロピカルフルーツや花の香りを感じることもできます。

この品種は、ヴィーニョヴェルデ地方の北部で非常にメジャーで、強烈でアルコール含有量が高いワインに仕上がります。

3.エンクルザード

エンクルザードは、ダン地域とポルトガルの中央北部でよく栽培されています。この品種は、エレガントでバランスが取れていることに加えて、非常にインパクトのある白ワインに仕上がることで有名です。

しかしそのアロマは繊細で、フローラルやシトラスのアクセントがあり、ミネラルが多く感じられるのが特徴です。

高温でも、エンクルザードのブドウは甘くなりすぎずに酸味を新鮮に保ちながら熟す特徴があります。

このブドウは自然の状態でもよい味が生み出されますが、オーク樽で発酵や熟成させると、さらにテクスチャの強い、ピュアで繊細なワインに仕上がります。

4.アリント

アリントは熟成が遅いのが特徴で、リンゴとレモンの香りのするエレガントなワインを生み出します。早熟のブドウで造られると、とてもフレッシュが楽しめるワインとなります。

アリントは高温に耐えることができ、アレンテージョなどポルトガルのいくつか暑い地域で栽培されています。ヴィーニョヴェルデ地方では、ペデルナンという品種として知られています。

このブドウ品種は、自然の酸味が強く、優れたスパークリングワインを作り出します

 

もっと詳しくポルトガルワインについて知りたい方は、こちらもご覧になってください。

ポルトガルワインまとめ。知りたいをぎゅっと凝縮!

 

AraiBrandおすすめのポルトガルワイン

いかがでしたか?ポルトガルワインの魅力はなんといっても、その土地ならではのブドウを使った、オリジナリティ溢れる味わいです。今回ご紹介したブドウ品種はごく一部で、ポルトガルにはまだまだ魅力的なブドウ品種が存在します。

1ヘクタールあたりのブドウの固有品種が世界最多といわれるポルトガル。多品種をブレンドした味わい深いワインが数多く生産されています。

そんな特徴を持つポルトガルワイン。以下ではAraiBrandオススメのワインをご紹介します。

 

ポルトガルワイン【赤】のおすすめ

口の中に広がるブドウ本来の渋みや酸味に、どこか懐かしさや温かみを感じられるのがポルトガルの赤ワインの特徴です。ここではおすすめのポルトガルの赤ワインを紹介していきます。

 

ドナ・エルメリンダ

ジャパンワインチャレンジ2019銀賞を受賞したワインです。色調は濃く深い赤色で、マデイラの香りや高級な完熟した赤肉系果実の香りが漂う質のまろやかなタンニンが感じられます。心地よい味のハーモニーが長く口に残る赤ワインです。

原産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:カステラォン、カベルネ・ソーヴィニョン、トウリガ・ナショナル

味わい:ミディアムボディ

詳しくはこちらから【ドナ・エルメリンダ】

 

キンタ・ダ・レデ レゼルヴァ

熟した果実の複雑な風味をはっきりと感じられます。トーストを感じさせるベリー ジャム、チョコレートや濃い色合いの花の香りがほのかに漂い、バランスの良い、骨格のしっかりした飲み口です。

原産地:ポルトガル/ドウロ地方

品種:トウリガ・ナショナル40%、トウリガ・フランカ30%、ティンタ・ロリス30%

味わい:フルボディ

詳しくはこちらから【キンタ・ダ・レデ レゼルヴァ】

 

ポルトガルワイン【白】のおすすめ

ポルトガルの白ワイン用ブドウ品種はほぼ土着品種で、その種類も多岐にわたります。ポルトガルにはイワシなどの魚を塩焼きで食べたり、フリットにして食べる文化があります。日本と共通した食文化があるという点でも、ポルトガルの白ワインは、日本の食にも合わせやすいワインです。その中でも白ワインのオススメをご紹介します。

 

ドナ・エルメリンダ【白】

アジア最大規模のワインコンテスト「ジャパンワインチャレンジ」にて、2019年金賞を受賞した白ワインです。
色調は緑がかった麦の穂色。濃厚なトロピカルフルーツとはちみつの香りが漂います。酸味と甘み、アルコールと果実感の複雑な味わいで、余韻は長く口の中に残ります。

原産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:シャルドネ、アリント、アンタオン・ヴァス、フェルナオン・ピレス

味わい:辛口

詳しくはこちらから【ドナ・エルメリンダ白】

 

レゲンゴス セレクション

色調は透明感のある麦の穂色。熟したマンゴーやパッションフルーツのアロマの香りと共に、バランスの取れたフレッシュな味わいが楽しめます。

原産地:ポルトガル/アレンテージョ地方

品種:アンタォン・ヴァス60%、ゴウヴェイオ40%

味わい:辛口

詳しくはこちらから【レゲンゴスセレクション】

 

ヴィーニョヴェルデのおすすめ

爽やかでキレのある酸とフルーティな果実味に溢れ、軽やかな辛口のヴィーニョヴェルデ。アルコール度数が低めで飲みやすく、ワイン初心者でも親しみやすい味わいも魅力です。飲み疲れることなくカジュアルに楽しめるグリーンワインは、国内でも人気がでてきています。そんなヴィーニョヴェルデのおすすめをご紹介します。

 

ヴェルデガル・ブランコ

グリーンアップルや柑橘系果実のアロマ漂う、フレッシュでほのかな甘みのあるライトボディなワインです。バーニャカウダなどの野菜料理、白身魚の料理と好相性。ライトで微発泡なので、乾杯の一杯にもおすすめです。特に春から夏のシーズンのお食事に、4~8℃までしっかり冷やしてお飲みください。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方

品種:アリント、アゼル、ロウレイロ、トラジャドゥラ

味わい:中辛口

詳しくはこちらから【ヴェルデガル・ブランコ】

 

フガス

フルーティで軽快、滑らかな口当たり。柑橘系の色調を持ち、モダンで爽やかなワインです。8~10℃にキリッと冷やしたヴィーニョ・ヴェルデ「フガス」は、白身魚の料理、鶏肉のような淡白な肉料理と相性が抜群です。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方

品種:ロウレイロ、トラジャドゥラ

味わい:辛口

詳しくはこちらから【フガス】

 

ポルトガルワインを通販で1本からご購入頂けます

ワインは専門店でお買いになっている方も多いかと思います。しかし、現在ではお好きなお店のネット通販でワインを購入できるようになってきています。国内でも、ワインを楽しむ人が増えてきて、そのニーズの高まりとともに、気軽にネット通販で購入するできるように環境が整ってきています。

しかし、ワインなどの飲料をネットで購入する際の問題は、インポーターがレストランなどに直接販売するために、個人で買う際もケースで買わなければならないということが起こりうるということです。

AraiMartでは、20種を超えるポルトガルワインを1本からご注文いただけます。ポルトガルにグループ会社があるため、 日本でなかなか出会えないポルトガルワインを、お求めやすい価格でご提供しています。国内でも人気が高まってきているヴィーニョヴェルデももちろんごお取り扱いしております。ご自宅のセラーに、ポルトガルの彩りを添えてみるのはいかがでしょうか。

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ポルトガルワインの原産地呼称制度は世界最古!その歴史的背景とは?

ポルトガルワイン

原産地呼称制度という言葉を聞いたことがありますか?

現在世界中でワインづくりが行われていますが、多くのワインがこの制度によって守られています。

どういったものかというと、ワイン産地の地理的環境や風土の違いによってあらわれる、それぞれの異った特徴を指し示すために、ワインラベルにその地域を明記し、ブドウの品種や産地、栽培関わる条件、製法を法律で規定して、これを国が保証するというものです。

そして、この原産地呼称管理法(DOC=Denominação de Origem Controlada)を世界でも一番最初に整備したのがポルトガルです。ポルトガルがこの制度をいち早く取り入れたのは、当時人気の高かったワインを偽造から守り、また、世界で最も多様なブドウの固有品種という貴重な国の財産を守りたいという目的があったからでした。

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世界でいち早く原産地呼称制度を取り入れたポルトガル

ポルトガルが西洋の大国であった16、17、18世紀において、ポルトガルの最優先事項は各国とパートナーシップを築き、貿易の規模を拡大することでした。なぜなら航海によって世界中の情報を集めていたポルトガルは、航海の事業に莫大な投資を行っていたため、経済を成長させる必要に迫られていたからです。

その当時のイギリスはポルトガルにとってとても大きい存在となっていました。ポルトガルが大航海時代に各国で得た富の大部分をイギリスは自国に輸入し消費していたため、ポルトガルにとってなくてはならない経済的パートナーとなっていたのです。

そして1703年に、イギリス・ポルトガル間でワイン、毛織物の輸出入に関する通商条約である、メシュエン条約が両国間で調印されることになりました。この合意により、ポルトガルはイギリス産の生地の購入において優先権を得ることができるようになり、イギリスはポルトガルワインの購入において他の国よりも有利な立場となりました。

当時のイギリスが最も望んでいたワインは、酒精強化ワインである、ポートワインでした

この条約の後押しを受け、多くのワインが国内で製造販売される中で、ワインを偽造し販売するものもあらわれました。

1756年9月10日、外交官であったマルケス・デ・ポンバルは、自国のワインを保護することを目的として、原産地指定DOCを確立するという書簡に署名し、ポルト市から100kmほど離れたドウロ川の地域で生産されたポートワインの原産地に境界線を定めました。このようにして世界初のDOCドウロが誕生したのです。

世界における産地を起源とする呼称制度

ポルトガルがいち早くモデルを作り上げたことによって、多くの国や地域が後を追って制度を策定し原産地システムを導入しました。

EC(のちのEU)に加盟している国々には、規則を定める際に他の国の制度を参考にする習慣があります。ヨーロッパの各国は、ポルトガルとイタリアのDOCと同じような基準を参考にして制度を作っているので、原産地呼称制度においても、各国の制度には多くの共通点が見られます

DOC証明書を取得し、製品の品質を保証したい生産者は、境界領域内で生産していることに加えて、すべての要件を満たした製造のプロセスに関する証明書も提出する必要があります。DOCには醸造方法、ブドウの品種の選定、植え方、収穫時期、1ヘクタールあたりの収穫量、土壌の種類、ブドウの味わいなどを提出する必要があり、このような情報が一元的に管理されることで、ヨーロッパの国々のワインの品質は保証されているのです。

 

世界の基準はどうなっている?

ポルトガルが世界で初めて原産地呼称管理制度を設け、“DOC”という名前を使い始めたにもかかわらず、ほとんどのワイン生産国は独自の呼称を使っています

フランスでは、1930年から“アペラシオン・ドリジヌ・コントローレ”(AOC)と呼ばれる、詳細で複雑な地域区分とワイン管理のシステムで、膨大な量の情報を管理しています。

その複雑さを整理するために、大枠のAOCと、より範囲を絞ったAOCがあり、例えば、“ブルゴーニュ”などの限定的な区分にもAOCが用いられています。

またイタリアには、DOCGと呼ばれる原産地呼称があります。これは、“デノミナツィオーネ・ディ・オリージネ・コントロッラータ・エ・ガランティータ”を意味し、DOCをさらに細分化し、厳密で正確なグレードを表記するシステムが確立されています。

これらによって管理される情報量はとても膨大で、ワインに興味のある人にとっては、広範で細かいワインの資料ともいえます。

では、実際にいくつかの主要な生産国の原産地呼称を見てみましょう。

 

世界の原産地呼称制度の呼び名

フランス – Appellation d’Origine Contrôlée (AOC)

イタリア– Denominazione di Origine Controllata (DOC)

スペイン – Denominación de Origen (DO)

チリ– Denominación de Origen (DO)

アルゼンチン – Denominación de Origen (DO)

ドイツ – Qualitätswein Bestimmter Anbaugebiete (QBA)

アメリカ – American Viticultural Area (AVA)

南アフリカ – Wine of Origin (WO)

イタリア、フランス、スペイン、ポルトガル、アメリカなどの国には、数十または数百ものDOCがあることも特筆すべき点だといえます。

 

原産地呼称によって守られる味と品質

ワインは知れば知るほど奥深く、一本のワインボトルにはさまざまな物語が詰められています。その物語の目次となるのがそれぞれのワインラベルに記された情報なのではないでしょうか。

特に、固有の品種が多いポルトガルにおいて、この原産地呼称制度を使ってブドウ品種の管理を行うことによって、ワイン愛飲家にとっても、生産者にとっても品質についての情報が共有され、安心して飲めるワインが造られることになるのです。

ポルトガルワインの魅力はなんといっても、その土地ならではのブドウを使った、オリジナリティ溢れる味わいです

1ヘクタールあたりのブドウの固有品種が世界最多といわれるポルトガル。多品種をブレンドした味わい深いワインが数多く生産されています。

もっと詳しくポルトガルワインについて知りたい方は、こちらもご覧になってください。

ポルトガルワインまとめ。知りたいをぎゅっと凝縮!

 

そんな特徴を持つポルトガルワイン。以下ではAraiBrandオススメのワインをご紹介します。

 

ポルトガルワイン【赤】のおすすめ商品

口の中に広がるブドウ本来の渋みや酸味に、どこか懐かしさや温かみを感じられるのがポルトガルの赤ワインの特徴です。ここではおすすめのポルトガルの赤ワインを紹介していきます。

 

ドナ・エルメリンダ

ジャパンワインチャレンジ2019銀賞を受賞したワインです。色調は濃く深い赤色で、マデイラの香りや高級な完熟した赤肉系果実の香りが漂う質のまろやかなタンニンが感じられます。心地よい味のハーモニーが長く口に残る赤ワインです。

原産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:カステラォン、カベルネ・ソーヴィニョン、トウリガ・ナショナル

味わい:ミディアムボディ

詳しくはこちらから【ドナ・エルメリンダ】

 

キンタ・ダ・レデ レゼルヴァ

熟した果実の複雑な風味をはっきりと感じられます。トーストを感じさせるベリー ジャム、チョコレートや濃い色合いの花の香りがほのかに漂い、バランスの良い、骨格のしっかりした飲み口です。

原産地:ポルトガル/ドウロ地方

品種:トウリガ・ナショナル40%、トウリガ・フランカ30%、ティンタ・ロリス30%

味わい:フルボディ

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ポルトガルワイン【白】のおすすめ商品

ポルトガルの白ワイン用ブドウ品種はほぼ土着品種で、その種類も多岐にわたります。ポルトガルにはイワシなどの魚を塩焼きで食べたり、フリットにして食べる文化があります。日本と共通した食文化があるという点でも、ポルトガルの白ワインは、日本の食にも合わせやすいワインです。その中でも白ワインのオススメをご紹介します。

 

ドナ・エルメリンダ【白】

アジア最大規模のワインコンテスト「ジャパンワインチャレンジ」にて、2019年金賞を受賞した白ワインです。
色調は緑がかった麦の穂色。濃厚なトロピカルフルーツとはちみつの香りが漂います。酸味と甘み、アルコールと果実感の複雑な味わいで、余韻は長く口の中に残ります。

原産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:シャルドネ、アリント、アンタオン・ヴァス、フェルナオン・ピレス

味わい:辛口

詳しくはこちらから【ドナ・エルメリンダ白】

 

レゲンゴス セレクション

色調は透明感のある麦の穂色。熟したマンゴーやパッションフルーツのアロマの香りと共に、バランスの取れたフレッシュな味わいが楽しめます。

原産地:ポルトガル/アレンテージョ地方

品種:アンタォン・ヴァス60%、ゴウヴェイオ40%

味わい:辛口

詳しくはこちらから【レゲンゴスセレクション】

 

ヴィーニョヴェルデのおすすめ商品

爽やかでキレのある酸とフルーティな果実味に溢れ、軽やかな辛口のヴィーニョヴェルデ。アルコール度数が低めで飲みやすく、ワイン初心者でも親しみやすい味わいも魅力です。飲み疲れることなくカジュアルに楽しめるグリーンワインは、国内でも人気がでてきています。そんなヴィーニョヴェルデのおすすめをご紹介します。

 

ヴェルデガル・ブランコ

グリーンアップルや柑橘系果実のアロマ漂う、フレッシュでほのかな甘みのあるライトボディなワインです。バーニャカウダなどの野菜料理、白身魚の料理と好相性。ライトで微発泡なので、乾杯の一杯にもおすすめです。特に春から夏のシーズンのお食事に、4~8℃までしっかり冷やしてお飲みください。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方

品種:アリント、アゼル、ロウレイロ、トラジャドゥラ

味わい:中辛口

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フガス

フルーティで軽快、滑らかな口当たり。柑橘系の色調を持ち、モダンで爽やかなワインです。8~10℃にキリッと冷やしたヴィーニョ・ヴェルデ「フガス」は、白身魚の料理、鶏肉のような淡白な肉料理と相性が抜群です。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方

品種:ロウレイロ、トラジャドゥラ

味わい:辛口

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ポルトガルワインを通販で1本からご購入頂けます

ワインは専門店でお買いになっている方も多いかと思います。しかし、現在ではお好きなお店のネット通販でワインを購入できるようになってきています。国内でも、ワインを楽しむ人が増えてきて、そのニーズの高まりとともに、気軽にネット通販で購入するできるように環境が整ってきています。

しかし、ワインなどの飲料をネットで購入する際の問題は、インポーターがレストランなどに直接販売するために、個人で買う際もケースで買わなければならないということが起こりうるということです。

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