ワインは宗教によって広まった?ヨーロッパのワイン文化の裏側

vinho portugues

現在ヨーロッパのどこの国でも楽しまれているワインですが、ヨーロッパにおけるワイン文化の広がりは、キリスト教の存在無くして語れないという歴史的な事実があります。

キリスト教がこの世に誕生する以前から、ワインは各地方で楽しまれていましたが、キリスト教が誕生し、ミサなどの儀式に使われることになり、その存在価値は大きく変化したといえます。

今回はワインがキリスト教の中でどのように扱われているのか、また、その意味について見ていきましょう。併せてユダヤ教におけるワインの扱われ方についても見ていきます。

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ヨーロッパ起源の宗教とワイン

ワインは古代から造られている飲み物であるため、宗教との結びつきは自然な形で発生し、あまりに一般化されていることから、ワインが持つ独自性が忘れられてしまうことさえあります。

葡萄酒の神、バッカスの飲み物であるワインは、3つのアブラハム系の宗教(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教のうちのキリスト教とユダヤ教のいくつかの宗教的儀式に使用されます。(イスラム教に関してはアルコール飲料の消費が許されていないのでここでは省略)。

キリスト教においては、ワインはイエスの血を表します。またユダヤ教では、ワインが旧約聖書に度々登場し(ちなみに聖書全体の中で、ヨナ書だけがワインについて言及していません)、モーセの信仰によると、「約束の地」について語られる際にブドウの房が登場します。

これほどヨーロッパ起源の宗教と密接な関係がワインにはあります。それでは、カトリック世界ではワインはどのような存在なのでしょうか。

カトリックにおいてワインはもはや必需品

カトリックの世界では、ワインはイエス・キリストと密接に関係しています。母親からの要望でキリストが行った有名な水をワインに変える“カナの婚宴”や、その他、ワインに関するもっとも有名なエピソードは“最後の晩餐”といえます。

最後の晩餐でパンを食べた後、キリストは一杯のワインを手に取り、立ち上がって使徒たちに「これは私の血である」と言いました。それにより、その後のミサにおいて最も重要とされる聖体が生まれました。

新約聖書はギリシャ語で書かれています。その中に出てくる「聖体」とは、神々に正式に感謝するミサ聖餐において使用される言葉で、キリストの体を表すパンと、血を表すワインを食す、いわゆる“聖体拝領の儀式”はキリスト教徒でない人にも広く知られています。この儀式は有名なミサとして現在でも行われています。

お祝いに使用されるものは、トリレント公会議(教皇パウルス3世によって1545年3月15日に現在のイタリア領トレントで召集され、ピウス4世のもとで第25総会を最後に終了したカトリック教会の公会議。)によって指定された特別なワインでなければなりません

この定めによれば、添加物の使用のない、自然な製造法で作られたワインのみを使用することができます。一般的に、大量生産されるワインは、冷蔵場所に保管されず、また消費に時間がかかるために、長期間保管する目的として、アルコール含有量が高くなるように造られます。このようなワインは自然なものとはみなされないのです。

正教会のカトリック教徒においては、ワインとの関係はより密接です。結婚式では、新郎新婦が同じグラスから、父、子が聖霊を象徴とするワインを3杯ずつ飲みます。バプテスマ(洗礼)においては、子供たちはの極少量のワインとパンを授かります。

ユダヤ教ではワインはどんな存在?

ユダヤ人はキリストを「神の子」として認めていないため、ユダヤ教にとってのワインはまた異なる意味を持っています。聖書は、箱舟から降りた後、ノアは人生を祝うためにブドウの木を植え、その伝説以降は、ユダヤ人にとって、ワインは喜びの象徴であるとされました。

ユダヤ人にとって飲酒は祝福の一形態であり、度々消費されます。ワインはユダヤ人を結びつけるお祝いのための一種のツールとして扱われます。イースターでは、4杯のグラスワインを飲む風習があります。

また、結婚式では2杯、そして割礼(男子の性器の包皮の一部を切除する風習)では1杯と決められており、金曜日の日没後の安息日の始まりは、キッドゥーシュ(安息日・祝祭日を聖化して迎えるために、夕食前に行う祈りの儀式)の時にグラスワインが飲まれます

しかし、ワインが使用されるのは喜びの儀式のためだけではありません。ユダヤ教の古い葬式では、10杯のワインが「慰めの杯」とされ、故人の最も近い親戚に提供されました。

正統派ユダヤ人にとって、消費されるワインやその他の食品は、コーシャ(ユダヤ人にとって“清浄な食品”。ヘブライ語で「適切」の意)でなければなりません。

ワインがこの“コーシャドリンク”の認定を受けるためには、いくつかの生産基準に従って造られる必要があります。ブドウの木を植えてから最初の3年は果物を使用することができません。

4年目以降になって初めて彼らは“純粋な”ワインを生産できるようになります。 ブドウ園は7年ごとに1年休息させる必要があります。さらに、ブドウが圧搾されてからワインが瓶詰めされる工程で、ユダヤ人以外の人が液体に触れることはできません

飲み物の製造に使用されるすべての物質も、コーシャでなければならず、その規律の遵守を見守るために、ワイン生産のプロセス全体にラビ(ユダヤ教における宗教的指導者、学者)が付き添います。

宗教との密接な関係によって広まったワイン

このようにキリスト教とユダヤ教において、儀式の中に組み込まれているワインは、ヨーロッパ各地にキリスト教が広まるとともに、急速に広がりを見せ、質の高いワインが造られるようになりました

ワイン王国ポルトガルでは、2世紀からすでにイベリア半島においてキリスト教は信仰の対象となっていて、キリスト教の本格的な布教活動が行われたのは西暦6世紀から7世紀にかけてでした。

ワインの普及がヨーロッパ全土に広がると、中世ヨーロッパにおいてはワインが人々の食生活の一部となり、封建社会においてワインは、領主の収入源として重要な製品とみなされ始め、大規模な生産が始まったのでした。

カトリック大国ポルトガルのワインをお飲みになりたい方へ

国民の90%以上がカトリック信者であるとされるポルトガル。古代からワイン造りが行われる、ヨーロッパ随一のワイン大国です。そんなポルトガルワインの魅力はなんといっても、その土地ならではのブドウを使った、オリジナリティ溢れる味わいです

1ヘクタールあたりのブドウの固有品種が世界最多といわれるポルトガル。多品種をブレンドした味わい深いワインが数多く生産されています。

そんな特徴を持つポルトガルワイン。以下ではAraiBrandオススメのワインをご紹介します。

 

ポルトガルワイン【赤】のおすすめ商品

口の中に広がるブドウ本来の果実味に、どこか懐かしさや温かみを感じられるのがポルトガルの赤ワインの特徴です。ここではおすすめのポルトガルの赤ワインを紹介していきます。

 

ドナ・エルメリンダ

ジャパンワインチャレンジ2019銀賞を受賞したワインです。色調は濃く深い赤色で、マデイラの香りや高級な完熟した赤肉系果実の香りが漂う質のまろやかなタンニンが感じられます。心地よい味のハーモニーが長く口に残る赤ワインです。

原産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:カステラォン、カベルネ・ソーヴィニョン、トウリガ・ナショナル

味わい:ミディアムボディ

詳しくはこちらから【ドナ・エルメリンダ】

 

キンタ・ダ・レデ レゼルヴァ

熟した果実の複雑な風味をはっきりと感じられます。トーストを感じさせるベリー ジャム、チョコレートや濃い色合いの花の香りがほのかに漂い、バランスの良い、骨格のしっかりした飲み口です。

原産地:ポルトガル/ドウロ地方

品種:トウリガ・ナショナル40%、トウリガ・フランカ30%、ティンタ・ロリス30%

味わい:フルボディ

詳しくはこちらから【キンタ・ダ・レデ レゼルヴァ】

 

ポルトガルワイン【白】のおすすめ商品

ポルトガルの白ワイン用ブドウ品種はほぼ土着品種で、その種類も多岐にわたります。ポルトガルにはイワシなどの魚を塩焼きで食べたり、フリットにして食べる文化があります。日本と共通した食文化があるという点でも、ポルトガルの白ワインは、日本の食にも合わせやすいワインです。その中でも白ワインのオススメをご紹介します。

 

ドナ・エルメリンダ【白】

アジア最大規模のワインコンテスト「ジャパンワインチャレンジ」にて、2019年金賞を受賞した白ワインです。
色調は緑がかった麦の穂色。濃厚なトロピカルフルーツとはちみつの香りが漂います。酸味と甘み、アルコールと果実感の複雑な味わいで、余韻は長く口の中に残ります。

原産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:シャルドネ、アリント、アンタオン・ヴァス、フェルナオン・ピレス

味わい:辛口

詳しくはこちらから【ドナ・エルメリンダ白】

 

レゲンゴス セレクション

色調は透明感のある麦の穂色。熟したマンゴーやパッションフルーツのアロマの香りと共に、バランスの取れたフレッシュな味わいが楽しめます。

原産地:ポルトガル/アレンテージョ地方

品種:アンタォン・ヴァス60%、ゴウヴェイオ40%

味わい:辛口

詳しくはこちらから【レゲンゴスセレクション】

 

ヴィーニョヴェルデのおすすめ商品

爽やかでキレのある酸とフルーティな果実味に溢れ、軽やかな辛口のヴィーニョヴェルデ。アルコール度数が低めで飲みやすく、ワイン初心者でも親しみやすい味わいも魅力です。飲み疲れることなくカジュアルに楽しめるグリーンワインは、国内でも人気がでてきています。そんなヴィーニョヴェルデのおすすめをご紹介します。

 

ヴェルデガル・ブランコ

グリーンアップルや柑橘系果実のアロマ漂う、フレッシュでほのかな甘みのあるライトボディなワインです。バーニャカウダなどの野菜料理、白身魚の料理と好相性。ライトで微発泡なので、乾杯の一杯にもおすすめです。特に春から夏のシーズンのお食事に、4~8℃までしっかり冷やしてお飲みください。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方

品種:アリント、アゼル、ロウレイロ、トラジャドゥラ

味わい:中辛口

詳しくはこちらから【ヴェルデガル・ブランコ】

 

フガス

フルーティで軽快、滑らかな口当たり。柑橘系の色調を持ち、モダンで爽やかなワインです。8~10℃にキリッと冷やしたヴィーニョ・ヴェルデ「フガス」は、白身魚の料理、鶏肉のような淡白な肉料理と相性が抜群です。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方

品種:ロウレイロ、トラジャドゥラ

味わい:辛口

詳しくはこちらから【フガス】

ポルトガルワインについて知りたい方は、こちらもご覧になってください。

ポルトガルワインまとめ。知りたいをぎゅっと凝縮!

 

ポルトガルワインを通販で1本からご購入頂けます

ワインは専門店でお買いになっている方も多いかと思います。しかし、現在ではお好きなお店のネット通販でワインを購入できるようになってきています。国内でも、ワインを楽しむ人が増えてきて、そのニーズの高まりとともに、気軽にネット通販で購入するできるように環境が整ってきています。

しかし、ワインなどの飲料をネットで購入する際の問題は、インポーターがレストランなどに直接販売するために、個人で買う際もケースで買わなければならないということが起こりうるということです。

AraiMartでは、20種を超えるポルトガルワインを1本からご注文いただけます。ポルトガルにグループ会社があるため、 日本でなかなか出会えないポルトガルワインを、お求めやすい価格でご提供しています。国内でも人気が高まってきているヴィーニョヴェルデももちろんごお取り扱いしております。ご自宅のセラーに、ポルトガルの彩りを添えてみるのはいかがでしょうか。

AraiMartのポルトガルワインを覗いてみる

 

驚きのポテンシャル!今飲みたいポートワインの魅力をまるっと解説

ポートワインというお酒をご存じでしょうか。普段甘口ワインを飲まない方にはなじみがないワインだと思いますが、ワイン王国のポルトガルが作り出した、「ポルトガルの宝石」とも呼ばれ、世界的に知られています。

食前、デザート、食後などによく飲まれるワインで、スペインのシェリー酒、イタリアのマルサラワインと並ぶ世界3大酒精強化ワインの1つとしても知られています。今回はポートワインについて見ていきましょう!

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ポートワインとはどんなワインか

ポートワインが生産されるドウロ地方では2千年以上にわたって、ドウロ渓谷の斜面で、独特のブドウ栽培がおこなわれてきました。この地方のワインはポルトガル国内でも突出しています。

ポートワインは、一般的なワインとは違い、単なる自然からの贈り物ではなく、この地方の歴史の中で何世代にもわたって蓄積されてきた、経験と知識と芸術の集大成ともいえる文化的遺産ともいえるものです。

その意味においてもポートワインは、ポルトガルが作り出した類まれなるプロダクトであり、世界におけるポルトガルワインの存在感を示す、象徴的なお酒と言えます。

ポートワインの作られ方について

ポートワインはドウロ地方で特別に生産されたリキュールワインで、醸造の過程でワインを蒸留して作った飲み物で、ワインスピリット、ブランデーが添加されます。なぜポートワインの発酵中または発酵後にブランデーを添加するかというと、アルコール含有量を増やすためです。

発酵中にこの添加が行われると、アルコール度数が高くなり、酵母が死滅するため、発酵はとまります。 これにより、ワインの残留糖分が多くなるのです。一言でいえば、味わいがより甘くなるのです。

発酵の最後にのみブランデーを添加を行い、酵母がブドウ糖の消費を行うと、ワインは辛口になります。すべてのポートワインが甘いワインというわけではありませんが、常にある程度の糖分が残ることになりしっかりと甘味は感じられます

糖分の量はおよそ1リットルのポートワインあたり最大40グラムの砂糖を含むものから、1リットルあたり130グラムを超える非常に甘いものまで幅広く作られています。また、アルコール含有量はポートワインの特徴とされ、通常は約20%程もあります

ポートワインが意味するものは

ポートワインという名前が意味するのは、直訳すれば『ポルト地方のワイン』です。ポルトガルでは世界でも最も古くから原産地呼称制度が根付いており、その制度を作り出したきっかけとなったのが、このポートワインだったのです。

当時、爆発的な人気を誇ったポートワインは、偽物や、劣悪品が出回るようになり、国としてポートワインを守る必要が出てきたため、産地ごとでワインを守る制度を作ったのです。

ドウロ地方で作られ、ドウロ川を下り、ポルトの街から世界に出荷されていたこのワインにポートワインという名称がつけられていますが、ポートワインはドウロ産地で生産されるリキュールワイン、または酒精強化ワインのことを指します

他のワイン産地でも酒精強化ワインが生産されていますが、ポートワインという名前で販売することは許されていません。大西洋にあるポルトガルの自治区であるマデイラ島のマデイラワインや、イタリアのシチリア島に近いマルサラ地域のマルサラワインにも同様のことが言えます。

ポートワインの種類にはどんなものがあるのか

ポートワインの主な種類はルビーとタウニーに分けることができ、これらをそれぞれ、レゼルバ、ヴィンテージ、LBV(レイト・ボトルド・ヴィンテージ)、コルヘイタと分類することができます。

市場に出回っているポートワインの多くは赤ですが、白のポートワインもあります。そして2008年には老舗クロフト社が、初めてポートロゼワインであるピンククロフトを発売しました。

以下では、ポートワインの種類について細かく見ていきましょう。

ポートワイン白

白のポートは白ブドウ、特にマルヴァジア・フィナ、ドンゼリーニョ、グヴェイオ、コデガ、ラビガートから生産され、“ラグリマ”と呼ばれる非常に甘いものから、ドライなものまでさまざま種類があります。

アルコール含有量は通常19%から22%の間で、食前酒として楽しまれるのが一般的です。また、本国では夏に飲まれるカクテルのベースとしても使用されます。

ポートワイン赤

赤のポートワインに現在使用されている主な5つのブドウ品種は、ティンタ・ロリス、トウリガ・ナショナル、トウリガ・フランカ、ティンタ・カン、ティンタ・バロッカです。

主な種類としては、ルビー、タウニー、タウニー(10年、20年、30年、40年)、コルヘイタ、レイト・ボトル・ヴィンテージ(LBV)、ヴィンテージ、シングルキンタがあります。

ポートワイン赤のカテゴリー

赤のポートワインにはどのようなものがあるのでしょうか。それぞれのカテゴリー別に見ていきましょう。

RUBY

若く濃い色が特徴。2〜3年間木製の樽で寝かされます。フルーティーな味わいが特徴です。長期保存に弱く、飲み頃が短い。

ヴィンテージとLBVルビー

特定ヴィンテージ用のブドウから製造され4〜6年間木製樽で熟成。

TAWNY

ルビーよりもエレガントなテイストが特徴で、4年から6年の期間木製樽で熟成。その間に酸化し、茶色がかった色をなす。スパイスとドライフルーツのアクセントあり。

TAWNY 10、20、30、40年

異なるワインを混ぜ醸造。ラベルの年数はそれらのワインの平均年齢を表します。濃厚なドライフルーツのアロマとフレーバーが特徴。

HARVEST

同年の特別な畑で収穫されたブドウから生産され、販売用に瓶詰めされるまで、最低7年間木製樽で寝かされたタウニー。

ヴィンテージ

最高のブドウ園のブドウから、非常に長持ちするワインのみで醸造され、2年間木製樽で熟成された後に瓶詰め。本当の意味での熟成は瓶内で行われます。このヴィンテージに分類されるためには、“ドウロとポルトのワイン研究所(Instituto do Vinho do Douro e Porto)”の承認が必要。

シングルキンタ

ヴィンテージと同じ基準で生産され、単一のブドウ園のブドウから生産されるものを指す。

 

このように一言でポートワインといっても、さまざまな種類があることが分かりました。では、世界で一番の名声を得ているポートワインブランドはなんというブランドでしょうか。次で見ていきます。

ポートワインではサンデマンがトップブランド

ポートワインの中には、世界で人気のあるブランドがあります。それがサンデマンです。そのサンデマンについて見てみましょう。

サンデマンは、国際的に最も受賞しているポートワインのブランドです。木製樽での熟成が最も際立つ、バランスのよいポートワインで、特別感を感じられるワインです。

2017年だけでも、サンデマンは3つの権威あるコンペティションである、“デキャンター・ワールド・ワイン・アワード(DWWA)”、“インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)”、“インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション(IWSC)”において合計25の賞を受賞し、そのうち2つは金メダルとプラチナ、ベストタウニーを受賞しています。

さらに、サンデマンは、2013年から2017年の間にIWC、IWSCから最も多くの賞を受賞したポートワインのブランドで、実に146の賞を受賞しています。この間に、サンデマンのワインの中で最も受賞したのは、2017年にDWWAで金メダルを獲得した“Sandeman Porto Tawny 40 YearsOld”でした。

ワイン業界でその名を馳せるサンデマン

ポルトガルを代表するロゼワイン、“マテウスロゼ”で一躍世界的に有名になったソグラペ・ヴィーニョス社のディレクターを務めるジョアン・ゴメス・ダ・シルバ氏は次のように述べています。

“世界で最も優れたスペシャリスト集団が率いるサンデマンワインは、品質に一貫性があり、誰もが認めるブランドの評価を確固たるものにし、ポートワインカテゴリーの世界的リーダーとして、その地位を見事に築き上げました。

225年以上の歴史を持つサンデマンブランドは、そのコレクションに24の受賞歴のあるワインを持ち、計378種のワインがあります

“Sandeman Porto Tawny 40 YearsOld”は、バニラ、オーク、ハチミツの強いアロマを持つ強烈なワインです。口の中で非常に複雑な甘みが広がり、ドライフルーツ、スパイスのアクセントがあります。

口の中での時間の経過によって、樽の熟成の香りとブドウのフルーツ感の間に、並外れたバランスを感じることができます。これはサンデマンのタウニーポートだけに感じられる非常に特徴的なものです。”

とても素晴らしいワインであることがうかがえるコメントです。

ポートワインの飲み方は?

前述のように、ポートワインはアルコール度数が高く、甘味が強く、白、ルビー、タウニーに大きく分類されます。 発酵のプロセスが不完全な形のまま、70%以上のアルコール度数の選ばれたブランデーが加えられるのが大きな特徴です。

ワインと称されますが、リキュールであるため、伝統的な赤、白、ロゼワインと比較すると、少量を楽しむことが多く、また、食前やデザートなどを含め、食事のさまざまなタイミングで楽しむこともできます

食前に食欲を刺激するきっかけが欲しい人には、ポートワインがお勧めです。その際には白のポートワインをお試しください。赤のポートに比べ、白のポートはさわやかで軽い飲み口なので、そのあとの食事を邪魔することがありません。

また、食前酒として飲むにあたり、白のポートは特別な前菜を用意する必要はなく、オリーブ、松の実、栗またはナッツ類などと飲むことで、最大限そのフレーバーを楽しむことができます。

管理の方法としては、赤のポートワインは室温、白はセラーに入れて少しだけ冷やした方が美味しくお飲みいただけます。

デザート用にポートワインを用意しましょう

おいしいポートワインとデザートを組み合わせることは、料理を締め括るための最高のペアリングといえます。プリン、ケーキ、アイスクリーム、そしてもちろんチョコレート系のデザートとの相性も抜群です。

食後に用意されたデザートは、ポートワインの洗練された味わいにマッチして、今までのデザートの概念を変える可能性すらあります。

ポートワインを最大限楽しむために、甘いデザートを用意することをお勧めします。飲み進めていくうちに、自分の感性で美味しいと思ったポートワインとデザートを組み合わせれば、ホームパーティなどのおもてなしの際にも、その洗練された味わいから、必ずゲストを満足させるはずです。

アーモンド、ナッツ、コーヒー、キャラメルなどのフレーバーのデザートには、甘さが強く感じられる木製樽で熟成させたポートワインを合わせてみてください。

タウニーはライスプディングやフレンチトーストなどのデザートと合うとされています。また、チョコレートキャンディーや赤いフルーツの場合は、LBVなどのよりフルーティーなワインを試してみてください。

パーティに花を添えるポートワイン

ポートワインは食前酒として広く知らていますが、食後のデザートともよく合います。特に食後のコーヒーと一緒に飲むポートワインは、食後に感じる満足感を何倍にも高める力があるのです。

ポートワインは、華やかな特徴を持つワインなので、ワインそのものの味を深く楽しむというよりも、楽しい会話に花を添えてくれお酒です。おなかが満たされた状態で、いろいろな話をするためのお供にはもってこいのワインといえるでしょう。

その際には、ポートワインのヴィンテージがお勧めです。しかし、ヴィンテージは劣化が早ので、抜栓したら早めに飲み切ってしまわないと、本来の美味しさを損なうことになります。一回で飲み切れるよう注意しましょう。

少人数で食後のポートワインを楽しみたい人には、LBVがおすすめです。消化を助け、比較的安価で、開封すぐに品質が落ちることがないため、安心してお楽しみいただけます

ポートワインのカクテルの作り方をご紹介

ポートワインはカクテルとしても楽しまれています。伝統的なワインをそのまま味わうことが正統派な楽しみ方だとすれば、カクテルとして飲むことは、邪道と思う人がいるかもしれませんが、新しい組み合わせを試してみたい人や、アルコール度数が高いためにポートワインだけでは飲みにくさを感じる人にとって、もう一つの楽しみ方と言えます。

以下に代表的なカクテルのレシピをご紹介します。

1.コスモポルト

【材料】

クランベリージュース60ml
ルビーポルト 60ml
トリプルセック(オレンジフレーバーの無色の柑橘系リキュール)10ml

【作り方】

・シェーカーに角氷を半分ほど入れる
・10mlのトリプルセック、60mlのクランベリージュース、6mlのルビーポートを入れる
・カクテルグラスに盛り付け、オレンジの皮を使って飾ります

2.ピンクブラッディ

【材料】

50mlのブラッドオレンジジュース
ポートワインロゼ50ml
カリブ少量

【作り方】

・ブラッドオレンジジュース50mlをグラスに入れ
・ポルトクルスピンク50mlをその上からグラスに注ぎます
・カリブを加え軽くステア

3.ベリーフィズ

【材料】

トニックウォーター適量
ホワイトポート30ml
ブラックベリークリーム20ml

【作り方】

・ロンググラスに角氷を入れ
・ブラックベリークリーム20mlと
・ホワイトポート30mlを注ぎ
・トニックウォーターを加えてステア

以上とても簡単にできるカクテル3種類をご紹介しました。是非お試しください。

ポートワインとチョコレートの相性

チョコレートの持つ魅力は、七つの大罪の1つとも言われています。それは、「10人中9人がチョコレートが好きだという場合、その10人目は嘘をついている」と言われるほど、チョコレートは誰もが好きなスイーツです。

そして、ポートワインにも同じことが言えます。そして、これら2つが組み合わさった時に、天国にいるような幸福感がもたらされるのです

ポートワインとチョコレートデザートの相性は抜群です。ココア含有量の高いダークチョコレートまたはトリュフは、LBVのようなフルーティーな味わいのポートワインとよく合います。苦味と甘味の調和のとれたコントラストを感じられるはずです。もしくは、チョコレート脂肪の消化に適役のルビーポートがおすすめです。

ポートワインの魅力は飲む人を選ばない味わいにある

以上ポートワインについて見てきました。種類も豊富で、食事を一層華やかに彩ってくれるポートワインは、いま世界中の人に人気があります。食前、食中、デザート、食後と、飲むタイミングを変えれば、それぞれ全く違った味わいになるのが特徴です。

今後ポートワインと出会う機会があれば、是非お試しください。きっとその濃厚なアロマと、しっとりとした味わいに新しい発見があるかもしれません。

アライマートで買える酒精強化ワイン

アライマートではポートワインと同じ手法で造られる、酒精強化ワインもお買い求めいただけます。以下にご紹介いたします。

モスカテル ROXO 【酒精強化】

日本の女性審査員が選ぶアジア最大のコンペティション「第8回サクラアワード 2021」ゴールド受賞
→リンクはこちら
アジア最大規模のワインコンテスト「ジャパンワインチャレンジ 2019」トロフィー賞
→リンクはこちら

IWCと並ぶ世界トップレベルのワインコンテスト「Decanter World Wine Awards 2017」金賞

ヘーゼルナッツやクルミなどのナッツ類や、スパイスを連想させるアロマ。

甘さとフレッシュさが見事に調和しており、しっとりと長く余韻が続くワインです。

贅沢なスイーツと一緒に。食前酒にもぴったりです。

原産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:モスカテル100%

味わい:甘口

詳しくはこちらから【モスカテルROXO】

 

モスカテル 【酒精強化】

色調は複雑な黄金色。

この地域で伝統的な香りであるオレンジピールやはちみつを連想させるような香りがします。

とても甘味があり、程よい酸味と調和して、フレッシュな味わいの余韻が長く口の中に残ります。

上品な味のお菓子とともに、デザートとして。食前酒にもぴったり。

原産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:モスカテル・デ・セトゥーバル100%

味わい:甘口

詳しくはこちらから【モスカテル】

ポルトガルのワインの消費量から見るワインの正しい楽しみ方

ポルトガルワイン

皆さんは普段からワインを飲まれますか?日本でもかなり多くの方がお食事の時や、パーティなどの時にワインを飲むようになってきているという印象があります。

昔であればワインは酒屋さんなどに行かなければ買えず、値段も他のお酒にに比べると高いというイメージがありましたが、今ではコンビニなどでも取り扱いがあり、飲みやすいやワインが手ごろな値段で手に入るようになりました。そしてグラスワインを1杯100円で提供する外食チェーンなどもあり、ワインが日常的に楽しまれるようになりました。

また、ワイン生産国としても日本は良質なワインを作れるようになってきていて、海外でのコンクールで賞を受賞したりもしています。ワインが日本人の食生活の一部になりつつあることがうかがえます

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なぜポルトガルでワインが飲まれる?

ポルトガルワイン

一方でワインが大量に消費される国があります。そういった国々は、日常的に食べる食事がワインを意識したものが多かったり、また、キリスト教の世界では、儀式にワインが使用されることから、ワインが生活の一部になっていたりもします

皆さんのイメージではどの国が一番ワインを消費する国でしょうか。イタリア、フランス、ドイツ、などが頭に浮かぶのではないでしょうか。しかし、国民一人当たりのワインの消費量が最も多いのは意外にもポルトガルなのです。

ポルトガルのワインの歴史は古く紀元前2000年頃からワインが作られていたといわれています。そのためか、食事の際には必ずと言ってもよいほどワインが用意されます。そして、そこにはスペシャルな要素はなく、当たり前のこととして食事のお供としてワインが飲まれるのです。

今回は、そのポルトガルワインの消費量を日本と比較しながら、ポルトガルワインの特徴を見ていきましょう。

一方日本ではどのようにワインが広まったのか?

ポルトガルワイン

1964年の東京オリンピック、1970年の大阪万博を経てヨーロッパの食文化が一般に広まり、外国産ワインの輸入が自由化されたことで日本初のワインブームが起こったとされています。この頃は日本人はまだワインなどと縁がなく、日本人はワインはほとんど飲んでいませんでした。

この万博ではフランスやイタリアなどのグルメ大国として知られる国々が、自国の食文化を広めるためにレストランを構え、それまで日本に親しまれていた洋食屋のグルメとは全く違う構造の、いわゆる西洋料理の王道を日本に紹介しました

これにより、日本人は食文化の見直しを始めたとされています。日本における食の再構築のきっかけとなり、それと共に、本場のワインに触れたことによって、ワインの楽しみ方も見直され始めました。

1978年にはサントリーレゼルブに代表される1000円ワインが国内で売り出され、その手軽さからワイン人気が高まりました。

日本におけるワイン人気の火付け役となったボジョレー・ヌーボー

ポルトガルワイン

そして、その後日本に再びワインを見直すきっかけとなるブームが到来します。それが日本がバブル景気で沸いていた頃に起こったボジョレー・ヌーボー人気です。

解禁日が厳格に決められているこの特殊性が日本人の心をくすぐり、ボジョレー・ヌーボー解禁のころになると、店頭にワインが並びました。

1989年には酒税法が改正されました。これにより輸入ワインは大きな恩恵うけました。それまで、輸入ワインには割高な従価税が課せられていましたが、ヨーロッパのワイン生産国から不公正だと訴えられたのです。

この酒税法改正をきっかけに、さまざまな国や産地のワインが日本に入ってくるようになりました。消費量にすぐに直結したわけではありませんが、輸入量は大幅に増えることになりました。

それでも日本におけるワインのイメージはまだ、高級品というものでした。高級ワインともなると何万円という世界で、金持ちのステータスという雰囲気がありました。

1994年にはバブルが崩壊により、高級志向だった人々が節約志向になったことで、500円前後のワンコインワインが人気となりました。

赤ワインブームからのチリワインブーム

ポルトガルワイン

1997年頃に赤ワインに含まれるポリフェノールが心臓疾患の予防になるという説が広まり、国内で赤ワインの一大ブームが起こりました。

このブームにより1998年は消費量が30万キロリットルと一気に増加し、ブーム前の約2近くまでになりました。しかし話題が一服すると消費量の底上げにはなったものの、消費量は20万キロリットルほどで落ち着きました。

そして革命的な商品が日本で発売されることになったのです。それがチリワインです。この頃、店頭に並び始めたチリワインは、1000円ほどの価格で、味も飲みやすく、一般の人でも手が出しやすいものでした。

これがきっかけとなり、一般家庭の食卓にも少しずつワインが選ばれるようになっていきました。それでも、日常の食事のお供というよりは、まだまだ特別感のある飲み物として扱われているのが現状のようです。

ワイン消費量の差は食文化によるもの?

ポルトガルワイン

このようにして、日本の食卓に少しずつながら浸透してきたワイン文化ですが、そんな日本が2017年に消費したワインの量は36万3千キロリットル。一人あたりに換算すると2.94リットルと、3リットルに満たない量です。それでも、40年前の0.44リットルに比べたら7倍程の消費量と言えます(国税庁資料)。

その一方で、ワイン王国ポルトガルはどうでしょうか。2017年のデータでは、ポルトガルにおいてワインが52万キロリットル消費され、一人当たりに換算すると消費量は実に58.8リットルになります。(2017年O.I.V)

この違いを見たときに、「食文化が圧倒的に違う」という意見もあります。それは、いわゆるステレオタイプの“マリアージュ”によるものもあるかと思います。

例えば、「赤ワインには魚介料理は合わない。白ワインに合わせるべきだ。」また、ワインとは離れますが、「ビールと米は合わない」、などというお酒の飲み方に関する先入観が日本人はとても強いように感じます。

ポルトガルでは赤ワインと魚を合わせることも日常的に行われますし、その組み合わせを楽しむという傾向があります。「このコンビネーションはとても面白い」などと、その食事の印象を切り取り、発見や、驚きを楽しみながらワインを味わう文化があります

年間58リットルも飲むのですから、いつも高いワインを飲んでいるわけではありません。中には自分の口に合わないワインもあるはずです。だからと言って、それを嫌な思い出ととするのではなく、そんなワインと出会えた食事だった。という風に食事を楽しむのが大切なのだと思います。

ワイン王国ポルトガルで今人気のワイン

そんな風に気軽にワインを楽しみたい方にピッタリのワインが、ポルトガルで絶大な人気を誇るエルメリンダのワインです。ポルトガルの食事のお供としてよくテーブルに上がるこのブランドは、テーブルワインながら、その品質は世界基準。ワイン好きのポルトガル人に選ばれる理由がよくわかります。

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エルメリンダオススメのワイン3選

世界的な大きなコンクールで、数々の賞を受賞する実力派ワイナリーのカーザ・エルメリンダ・フレイタス。その中での厳選した3種類のワインをご紹介します。

ドナ・エルメリンダ【赤】

 

【受賞】ジャパンワインチャレンジ2019銀賞

色調は濃く深い赤色です。マデイラの香りや高級な完熟した赤肉系果実の香りが漂います。高品質のまろやかなタンニン。心地よい味のハーモニーが長く口に残ります。

産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:カステラォン、カベルネ・ソーヴィニョン、トウリガ・ナショナル

味わい:ミディアムボディ

詳しくはこちらから【ドナ・エルメリンダ】

 

ドナ・エルメリンダ レゼルヴァ【白】

受賞一覧
【独】ベルリン・ワイン・トロフィー2020(冬季) 金賞
【英】ソムリエ・ワイン・アワード2020 金賞
【仏】レ シタデル デュ ヴァン2020 金賞

数々の大規模な国際ワインコンクールで受賞している、注目のワインです。甘い香りと柑橘系の果実味があり、樽の香りとよくマッチしています。口に含むと、コクがあり、クリーミーで、エレガントな後味が続きます。

産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:シャルドネ、アリント、ヴィオニエ

味わい:辛口

詳しくはこちらから【ドナ・エルメリンダ レゼルヴァ白】

 

モスカテル(モシュカテル) 【酒精強化】

色調は複雑な黄金色。この地域で伝統的な香りであるオレンジピールやはちみつを連想させるような香りがします。とても甘味があり、程よい酸味と調和して、フレッシュな味わいの余韻が、長く口の中に残ります。上品な味のお菓子とともに、デザートとして。食前酒にもぴったり。

産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:モスカテル・デ・セトゥーバル100%

味わい:甘口

詳しくはこちらから【モスカテル

AraiMartではポルトガルワインを通販で1本からご購入頂けます

ワインは専門店でお買いになっている方も多いかと思います。しかし、現在ではお好きなお店のネット通販でワインを購入できるようになってきています。国内でも、ワインを楽しむ人が増えてきて、そのニーズの高まりとともに、気軽にネット通販で購入するできるように環境が整ってきています。

しかし、ワインなどの飲料をネットで購入する際の問題は、インポーターがレストランなどに直接販売するために、個人で買う際もケースで買わなければならないということが起こりうるということです。

AraiMartでは、20種を超えるポルトガルワインを1本からご注文いただけます。ポルトガルにグループ会社があるため、 日本でなかなか出会えないポルトガルワインを、お求めやすい価格でご提供しています。ご自宅のセラーに、ポルトガルの彩りを添えてみるのはいかがでしょうか。

ポルトガルワイン全産地14リージョン。どこよりも詳しく解説!

ポルトガルワイン

意外と知られていませんが、ポルトガルはワインの生産量も多く、一人当たりのワインの年間消費量も世界トップという、世界屈指のワイン王国です。

ポルトガルは西は大西洋、南は地中海の影響を受け、内陸は大陸性気候であるなど、気候や土壌の多様性が豊かで、その土地ならではのワインが造られるのも特徴の一つです。

高温多湿で降雨量が多いにもかかわらず、強い日差しに恵まれる日も多く、昼夜の気温差が大きいため、質の良いぶどう栽培に適しています。

土壌は地域によって変化に富み、北部と内陸部では花崗岩や片岩、南部と沿岸部では石灰質、粘土や砂が多くなります。さらに、同じ地域に異なる土壌をもつ場所もあり、多彩な土壌が個性豊かなポルトガルワインの源になっています。

また、ポルトガルワインで特筆すべきは土着品種の多さです。ポルトガル固有の品種は250種類以上も存在すると言われていて、世界一の品種の豊かさを誇ります

そして、カベルネ・ソーヴィニヨンやシャルドネなどのメジャー品種ではなく、古来より受け継がれたポルトガル土着の品種が、今でも一般的に使用されています

そんなバラエティとオリジナリティに溢れるブドウを生み出すポルトガル。決して広くない国の中にもかかわらず、様々な気候的、地理的要因によって、まったく風味の違うワインが作られます。

今回はそんな魅力的なポルトガルワインを産み出すポルトガルのすべての産地を紹介します。

ポルトガルワイン通販アライマート

トラス・オス・モンテス(TRÁS-OS-MONTES)

ポルトガル北部のスペインとの国境にトラス・オス・モンテス地方はあります。この地方はマラン山とアルバン山のふもとに位置し、ドウロ川の北側、そしてミーニョ川の東側という自然豊かな場所です。

トラス・オス・モンテスはシャーブス、ヴァルパソス、プラナルト・ミランデースという3つのサブリージョンからなります。シャーブスのブドウ園はタメガ川の支流が流れる小さな谷の斜面にあり、花崗岩と、片岩からなる非常に肥沃な土壌を有します。

ヴァルパソスの土壌はほとんど片岩で、花崗岩質の土壌もみられます。南東に位置し、標高の一番高い場所にあるサブリージョンのプラナルト・ミランデースはドウロ川の影響で非常に湿度が低く、風の発生がブドウ園の栽培に大きな影響を与えます。

土壌は主に片岩で、気候が多様性に富むため、この地方のワインは非常にバラエティに富みますが、それでも共通の特徴がみられます。赤は一般的にフルボディでフレッシュ。程好いストラクチャーが感じられます

白ワインは非常にフルーティーでミネラル感があり、バランスの取れた味わいと優れた酸味があります

ドウロ(DOURO)

ドウロ地方は、バイショ・コルゴ、シーマ・コルゴ、ドウロ・スーペリオールの3つの主要なサブリージョンに分かれています。 見るものを感動させるその景色は、その昔この地をブドウ畑に変えた人々の努力の結晶ともいえます。

この地域の土は非常に硬く、ほとんどが頁岩と花崗岩で構成されていて、地形の急な傾斜もあるため、決して良い土壌とは言えません。

段々畑にあるブドウの木はそれぞれの段と、山の頂上に隙間なく植えられています。 先人の地道な努力によって織りなされるこの風景は、2001年にユネスコによって世界遺産に登録されました

ドウロには古くからテーブルワインを製造しているワイナリーもありますが、これらのワインは伝統的な酒精強化ワインのポートワイン用のブドウ栽培に比べるとその歴史は浅く、まだまだ目新しいものとして扱われています。

しかし、近年この地方で重点的に作られるようになってきているテーブルワインは年々質が向上し、現在では世界的に見ても上質なワインとして認知されるようになってきています

ベイラ・インテリオール(BEIRA INTERIOR)

国の中心部に位置するベイラ・インテリオールは、工業都市と歴史的な村、高原と山々が混在する地域にあり、滝、川がなどの自然に恵まれています。農業においては、ケルト人が開墾した痕跡が残っていますが、ワインの生産を本格的なものにしたのはローマ人でした。

この地域では、12世紀初頭、フィゲイラ・デ・カステロ・ロドリゴにある修道院の修道士の手によって、ブドウ園文化が本格的に花開きました。

1999年には、原産地域DOC(Denomination of Controlled Origin)に、カステロ・ロドリゴ、コヴァ・ダ・ベイラ、ピニェルのサブリージョンも含まれることになりました。

近年のベイラ・インテリオールで生産されるブドウは、国内外を驚かせる品質に達しています。そのブドウを産み出すブドウ園は、エストレラ、マロファ、マルカタなどの周囲の山々や、この地方自体が標高400〜700メートルにあることが大きく影響しています。

土壌はほとんど花崗岩ですが、頁岩と砂質も混じっています。気候は、温度変化に富み、大陸からの影響を強く受けます。夏の暑い期間は短いですが、非常に暑くて乾燥します。また、冬が長く、かなり冷え込みます。

これらの気候的条件により、非常にアロマが強く、しっかりとした、フルーティーでフレッシュな味わいのワインが生み出されるのです。

タヴォラ・ヴァローザ(TÁVORA VAROSA)

タヴォラ川とヴァロサ川の2つの川は、この地域の名の由来になっている川です。この地域の気候のもと、花崗岩の土壌に植えられたブドウは、新鮮なワインを作り出すことを可能にし、17世紀からこの地方で造られるスパークリングワインに、理想的な酸味をもたらします。

この地域は1989年11月にポルトガルで初めて、法律によって原産地呼称制度の境界線が定められた地域になりました。 2000ヘクタールにもおよぶブドウ園は、9の各自治区によって構成されています。

タヴォラ・ヴァローザ地方の平均標高は550mほどのところに位置します。この地方の土壌は水気が少なく、有機物は乏しいですが、カリウムとリンが多く含まれています。また軽い粘土質の花崗岩の土壌となっています。

ドウロ地域に隣接し、夏は暑く冬は厳しいこの地方は、大陸からの気候の影響を大きく受けます。スパークリングワインに加えて、柑橘系のアロマが豊かな、軽くてフレッシュなボディの白と、フルーティーな香りとミディアムボディの赤も造られています。

バイラーダ(BAIRRADA)

起伏の激しいバイラーダ地方には、多くの谷が地域を分断するように走っています。この地域は大西洋に近く、温暖な気候が特徴です。

この地方の石灰岩がまばらな粘土質の土壌と、砂質の土壌の2種類の土が多様なワインの生産を可能にしています。また、この地方は小規模な農家によって成り立っているのも特徴です。

バイラーダのワインは品質が良いことで知られています。バガ種がこの地方の主なブドウ品種ですが、アルフロシェイロ、バスタード、イェーン、トウリガ・ナショナルなどの赤ブドウ品種もよく使われます。

近年では、カベルネソーヴィニヨン、シラー、メルロー、ピノノワールなどの国際的なブドウ品種が、DOCバイラーダ内での生産が許可され、バイラーダではこれらの品種と、土着のブドウ品種とがともに栽培されています。

白ブドウの品種では、ビカルとマリア・ゴメスが主要品種で、アリント、セルシアル、セルシアリーニョ、ヴェルデーリョ、ラボ・デ・オヴェリャなども栽培されています。外来品種では、シャルドネとソーヴィニヨンブランなどが作られています。

白と赤に加えて、バイラーダ産のスパークリングワインも人気がありますポルトガルのスパークリングワインといえば、バイラーダと言えるほどの存在感で、スパークリングワインの最古のワイナリーもバイラーダにあります。

ダン(DÃO)

ダン地方はポルトガル北部のベイラ・アルタにあります。 標高の高い山岳地帯によって、この地方のブドウ園は強風から守られています。 土壌はあまり肥沃ではなく、この地域の南と西には片岩と花崗岩の土壌があります。

気候は温暖で、冬は寒くて雨が降り、夏は非常に暑くて乾燥します。サブリージョンのワインの品質は、それぞれの地域の微気候の変化が影響し、それによって特徴あるワインが仕上がります。

この地方で栽培されるブドウは、トウリガ・ナショナル、アルフロシェイロ、イェン、ティンタロリスなどの赤ブドウと、白ブドウでは、エンクルザード、ビカル、セルシアル、マルヴァジアフィナ、ヴェルデーリョなど、多種多様なブドウ品種がワインの醸造に使われます。

ダン地方のワインは、鮮度が感じられ、優雅さに溢れ、バランスがよく、また熟成によっても質の良いワインが生まれることで有名です。

ヴィーニョ・ヴェルデ(VINHOS VERDES)

この地域は湿度が高く、緑豊かな植生に恵まれています。 この地方のブドウ園の伝統的な栽培方法では、ブドウを緑色のうちに摘み取るため、ブドウが均一に熟成せず、ワインの酸味は強いものになっていました

近年のブドウ栽培とワイナリーの近代化は、この古くからの伝統大きく変えました。 今日のこの地方のワインは軽快で、鮮度が感じられ、非常にバランスが良いものが多くなったのです。

ポルトガルの北西に位置し、ポルトガルで最も有名なリージョンの1つです。

リスボン(LISBOA)

以前エストレマドゥーラと呼ばれていたこの産地は、10年以上前にリスボンに名前が変更されました。リスボンはポルトガルの首都でもあり、海外市場からの認知度も高く、魅力的なビッグネームだからです。

ポルトガルの西海岸に位置し、気候的にも地理的にも多様性のあるこの地域では、アイレ、カンデイロス、モンテジュント、シントラの山々が特徴的な風景を作り出し、高さ10〜300メートルの標高にブドウ園があります。 気候は温暖で大西洋からの風の影響を受け、土壌によってワインの味も大きく変化します。

テージョ(TEJO)

かつてリバテージョと呼ばれていたこの地域は、よりイメージが沸きやすくするために、2009年にポルトガルの主要河川の1つとして最も有名な川と同じ名前であるテージョに改名され、国内外で広く認められるようになりました。

ポルトガルの中心部に位置するこの地域は、テージョ川の他にも、小さな丘と広大な平原、大農場、さまざまな土壌と気候、そして高品質のワイン生産が特徴的な地域となっています。

テージョのワインは、ブドウの品種と植えられた土壌に応じてさまざまな味わいが醸成され、その多くがアロマがしっかりしていて、フレッシュで、フルーティーです

ペニンスラ・デ・セトゥバル(PENÍNSULA DE SETÚBAL)

この地方は大西洋とテージョ川とサド川に囲まれています。リスボンの南に位置するこの地域は、地形が若干の違いを見せますが、ブドウ栽培に大きな違いはありません。

この地方では全地域でブドウ作りが行われています。セラ・ダ・アラビダの斜面にあるブドウ園を除いて、ほとんどのブドウ園が平坦な地域にあります。

土壌は決して豊かではありませんが、粘土石灰岩が多く、ほとんどが砂質です。平坦な土地が多く、例外的に非常に穏やかな起伏があるのみです。 気候は地中海性気候で温暖です。

アレンテージョ(ALENTEJO)

アレンテージョのワインの歴史は古く、伝統的なワイン造りが行われてきた地方ですが、ここ数十年で力をつけ、国内最大のワイン生産地域となり、ポルトガルワインの原産地の中でも最も認知されている地方です。

芳醇なフルーティなアロマが特徴のアレンテージョワインは、ポルトガル国内外で人気があります

この地域の気候は温暖で、地中海と大陸の気候の影響を強く受けます。 この地方は全体的に平野ですが、ポルタレグレ地域では、1000mほどの標高のあるセラ・デ・サンマメデの斜面でブドウが栽培されています。

土壌は花崗岩質のものが多く、頁岩や石英を含む岩石質の土も多くみられます。

アルガルヴェ(ALGARVE)

アルガルヴェ地方は、モンシケの山なみが北部からの冷たい風を遮り、ブドウ作りに好ましい気候が特徴です。 アルガルヴェでは、ラゴス、ポルティマン、ラゴア、タヴィラと4つに原産地管理(DOC)がされていて、近年、これらの地域から新しいワインブランドが次々に市場に登場し、話題となっています。

伝統的なブドウ品種、赤のカステランとネグラモール、白のアリントとシリアに加えて、最近ではトウリガ・ナショナルとシラーの赤ブドウが評判になっています。赤ブドウは国際的に有名なブドウ品種で、この地方のテロワールと非常に相性が良いことがわかっています。

最近では一部の生産者たちが、シャルドネやヴィオニエなどの国際的なブドウ品種に加え、アラゴンやヴェルデーリョなどの、ポルトガルの伝統的なブドウ品種にも力を入れています

アゾレス諸島(AÇORES)

大西洋の真ん中に位置するアゾレス諸島は、火山性の土壌で、雨が多く湿度も高いですが、年間を通じて気温が穏やかな海洋性気候が特徴です。

この地方では、木々などの自然を活用してブドウの木を保護したり、人工的に作られた壁など使うことで、強風や海水の影響からブドウの木を守るようにして栽培を行っています。

この地方のテロワールは特徴的で、フレッシュでミネラルの強いワインが生み出されます。このミネラルは微量の塩水の影響によってもたらされるものです

この地方のブドウの文化は15世紀から存在し、島々の中でもピコ島が最も代表的で、その中でも古くから造られているのが、甘くてテクスチャのあるリキュールワインです。何世紀にもわたって評判のワインですが、現在この島ではテーブルワインも生産されています。

特に、伝統的なブドウ品種であるヴェルデーリョや、アゾレスの土着のアリント(アリント・ドス・アゾレス)、テランテスなどによるフレッシュで塩味の感じられる白ワインの人気が高まってきています。

マデイラ(MADEIRA)

マデイラワインはポルトガルでは、宝物に例えられるワインの一つです。その歴史は1419年の島の発見まで遡ることができます。ギリシャから伝わったとされるブドウ品種を、この地で栽培することを命じたのは、エンリケ航海王子でした。

それらのブドウには、島内での栽培が最も盛んにおこなわれているティンタ・ネグラモールやセルシアル、ブアル、ヴェルデーリョ、マルヴァジアが続き、生産量の少ない貴重なテランテスなどがありました。現在ではこれらのブドウを使った高品質のワインが生産されています

これらのブドウによって造られる酒精強化ワインの熟成は、50度に近い温度で数ヶ月間行われます。製造されるワインは、辛口、半辛口、半甘口、甘口、そして、若いものから古いものまでバラエティに富み、それぞれの違う味わいが根強い人気の秘訣となっています。マデイラ島へ訪問すれば、きっと素晴らしい文化が出迎えてくれるでしょう。

AraiBrandおすすめのポルトガルワイン

ポルトガルワインの魅力はなんといっても、その土地ならではのブドウを使った、オリジナリティ溢れる味わいです

1ヘクタールあたりのブドウの固有品種が世界最多といわれるポルトガル。多品種をブレンドした味わい深いワインが数多く生産されています。

そんな特徴を持つポルトガルワイン。以下ではAraiBrandオススメのワインをご紹介します。

ポルトガルワイン【赤】のおすすめ商品

口の中に広がるブドウ本来の果実味に、どこか懐かしさや温かみを感じられるのがポルトガルの赤ワインの特徴です。ここではおすすめのポルトガルの赤ワインを紹介していきます。

 

ドナ・エルメリンダ

ジャパンワインチャレンジ2019銀賞を受賞したワインです。色調は濃く深い赤色で、マデイラの香りや高級な完熟した赤肉系果実の香りが漂う質のまろやかなタンニンが感じられます。心地よい味のハーモニーが長く口に残る赤ワインです。

原産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:カステラォン、カベルネ・ソーヴィニョン、トウリガ・ナショナル

味わい:ミディアムボディ

詳しくはこちらから【ドナ・エルメリンダ】

 

キンタ・ダ・レデ レゼルヴァ

熟した果実の複雑な風味をはっきりと感じられます。トーストを感じさせるベリー ジャム、チョコレートや濃い色合いの花の香りがほのかに漂い、バランスの良い、骨格のしっかりした飲み口です。

原産地:ポルトガル/ドウロ地方

品種:トウリガ・ナショナル40%、トウリガ・フランカ30%、ティンタ・ロリス30%

味わい:フルボディ

詳しくはこちらから【キンタ・ダ・レデ レゼルヴァ】

 

ポルトガルワイン【白】のおすすめ商品

ポルトガルの白ワイン用ブドウ品種はほぼ土着品種で、その種類も多岐にわたります。ポルトガルにはイワシなどの魚を塩焼きで食べたり、フリットにして食べる文化があります。日本と共通した食文化があるという点でも、ポルトガルの白ワインは、日本の食にも合わせやすいワインです。その中でも白ワインのオススメをご紹介します。

 

ドナ・エルメリンダ【白】

アジア最大規模のワインコンテスト「ジャパンワインチャレンジ」にて、2019年金賞を受賞した白ワインです。
色調は緑がかった麦の穂色。濃厚なトロピカルフルーツとはちみつの香りが漂います。酸味と甘み、アルコールと果実感の複雑な味わいで、余韻は長く口の中に残ります。

原産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:シャルドネ、アリント、アンタオン・ヴァス、フェルナオン・ピレス

味わい:辛口

詳しくはこちらから【ドナ・エルメリンダ白】

 

レゲンゴス セレクション

色調は透明感のある麦の穂色。熟したマンゴーやパッションフルーツのアロマの香りと共に、バランスの取れたフレッシュな味わいが楽しめます。

原産地:ポルトガル/アレンテージョ地方

品種:アンタォン・ヴァス60%、ゴウヴェイオ40%

味わい:辛口

詳しくはこちらから【レゲンゴスセレクション】

 

ヴィーニョヴェルデのおすすめ商品

爽やかでキレのある酸とフルーティな果実味に溢れ、軽やかな辛口のヴィーニョヴェルデ。アルコール度数が低めで飲みやすく、ワイン初心者でも親しみやすい味わいも魅力です。飲み疲れることなくカジュアルに楽しめるグリーンワインは、国内でも人気がでてきています。そんなヴィーニョヴェルデのおすすめをご紹介します。

 

ヴェルデガル・ブランコ

グリーンアップルや柑橘系果実のアロマ漂う、フレッシュでほのかな甘みのあるライトボディなワインです。バーニャカウダなどの野菜料理、白身魚の料理と好相性。ライトで微発泡なので、乾杯の一杯にもおすすめです。特に春から夏のシーズンのお食事に、4~8℃までしっかり冷やしてお飲みください。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方

品種:アリント、アゼル、ロウレイロ、トラジャドゥラ

味わい:中辛口

詳しくはこちらから【ヴェルデガル・ブランコ】

 

フガス

フルーティで軽快、滑らかな口当たり。柑橘系の色調を持ち、モダンで爽やかなワインです。8~10℃にキリッと冷やしたヴィーニョ・ヴェルデ「フガス」は、白身魚の料理、鶏肉のような淡白な肉料理と相性が抜群です。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方

品種:ロウレイロ、トラジャドゥラ

味わい:辛口

詳しくはこちらから【フガス】

 

ポルトガルワインを通販で1本からご購入頂けます

ワインは専門店でお買いになっている方も多いかと思います。しかし、現在ではお好きなお店のネット通販でワインを購入できるようになってきています。国内でも、ワインを楽しむ人が増えてきて、そのニーズの高まりとともに、気軽にネット通販で購入するできるように環境が整ってきています。

しかし、ワインなどの飲料をネットで購入する際の問題は、インポーターがレストランなどに直接販売するために、個人で買う際もケースで買わなければならないということが起こりうるということです。

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ポルトガルワイン伝統のドウロ地方。常に旅行先に選ばれるその魅力とは?

ポルトガルのワイン産地の中で最も優れたワインを生み出すことで知られるドウロ地方。何千もの素晴らしいブドウ園が両岸に広がる川の名前からこの地方の名前が与えられました。

ドウロ川はスペインの標高2000メートル以上ある、ソリア県ウルビオン山を水源としています。ポルトガルで2番目に重要な都市とされるポルト市の河口までおそよ800kmの長さがあり、イベリア半島で3番目に大きな川です。

スペイン側では、カスティーリャ・イ・レオン州を横断し、ソリア、アルマサン、アランダ・デ・ドゥエロ、トルデシリャス、サモラなどの重要な都市を通過し、ポルトガルの領土内に入った直後、景観の美しい峡谷を縫うようにして流れます

ドウロ川は河口にたどり着くまでに平均高度700メートルほどに位置する、フォスコア、ピニャオ、ペーゾダレグアなど、ワインの生産と密接な関係がある地域を下っていきます

ポルトガルワイン通販アライマート

ドウロ地方の自然は見るものを感動させる

河口のポルト市から100kmほど遡ったドウロ川渓谷は、世界で最も美しいワイン産地と呼ばれる地域です。ペーゾダレグアを抜け、ピニャオを通る、観光客を惹きつけてやまないボートトリップは、ワインの文化と見事なまでに調和されたこの地方の自然の美しさを存分に満喫できるアトラクションとして人気があります

山肌に無数に点在するブドウ園は見るものを感動させる、素晴らしい景観を作り出しています。 バイショコルゴ、シーマコルゴ、ドウロ・スペリオールでは、世界的に有名なポートワイン用のブドウが常に栽培されています

近年、この地方でも質の良い赤のテーブルワインを生産するためのブドウも作られるようになりました。ポルトガル国内でもこれらのワインは高級ワインに分類されています。

ドウロ地方で高品質テーブルワインが生まれる理由は?

ドウロ地方では、古くからテーブルワインを製造しているワイナリーもありますが、これらのワインは伝統的な酒精強化ワインのポートワイン用のブドウ栽培に比べたらその歴史はまだ浅く、まだまだ目新しいものとして扱われています。

しかし、近年この地方で重点的に作られているテーブルワインは年々質が向上し、現在では世界的に見ても上質なワインとして認知されるようになってきています。

そんな新参者のワインが市場で差別化されている最も大きな要因は、この地域の土着のブドウにあります。 トウリガ・ナショナル、トウリガ・フランカ、ティンタ・バロッカ、ティンタ・ロリス、ティンタ・アマレラ、ティント・カン、ソウザンなどのブドウは、この地域の最も優れたブドウ品種とされています。

ポルトガル固有の品種であるトウリガ・ナショナルは、主にアロマに独特の特徴があるため、その存在感が際立ちます。その味の良さから、一部の生産者はこの品種100%のワインを製造しています

多くのブドウは、最近植えられたブドウの木から作られていますが、トウリガ・ナショナルの大部分は古いブドウの木によって栽培されています。ブドウの木は一般的に同じ木が同じ土地に繰り返し植えられ、その寿命は100年以上にもなります。

ドウロ地方のテロワールはブドウ作りに最適

ドウロ地方の土壌は瘦せていて、気候は冬は寒く、夏は暑い地域です。夏には気温が40℃を超えることもよくあります。ドウロ地域は、“Xisto-Grauváquico”複合岩体と呼ばれる特殊な地層に属していて、土壌は3種のロームによって構成されています。

これらの要素に加えて、ドウロの土壌はブドウの木の栽培に好条件となる石と砂利を含んでいます。この種の土はブドウの木の根を固定し、水の浸透を可能にし、栄養素や太陽エネルギーの吸収を促します

そして、土壌侵食の影響が最小限に抑えられるのです。この類まれなる性質を持った土壌により、高品質のブドウがこの地方では栽培されるのです。

世界的に流行しているワインツーリズム

ドウロ川流域はポルトガルでも屈指の山岳地帯の1つです。  この地方を走る道路は川と同じくらい曲がりくねっていて、地域に入れる公共の交通機関が限られているため、観光はほとんど行われていませんでした。
歴史的にドウロ地方は港での商業に専念してきましたが、最近では観光産業に力を入れていて、ポルトからドウロ川を遡り、ワイナリーを巡る小旅行が楽しまれています。これをワインツーリズムを呼びます。

ドウロ川両岸に広がるブドウ園によって描かれる緑の美し渓谷は、世界最古の原産地呼称のための地域として定められたワイン産地でもあり、2000年にはユネスコの世界遺産に指定されています

延べ何千人もの観光客を受け入れてきたにもかかわらず、その人気におごり高ぶることのないこの地方は、毎年ワインツーリズムのを楽しむために、多くの人の旅先として選ばれています。

ドウロは今でも昔ながらの素朴さを保っていて、ワインテイスティングのツアーは、自分自身が伝統の一部になったという錯覚すら覚える、魅惑の体験が味わえると人気を博しています。

ドウロ地方は、高品質のワインを作るだけでなく、リラックスして風景を楽しんだり、ポルトガルで最高のワイナリーのいくつかを巡るワインテイスティングツアーに参加することもできる、話題の地域となっているのです。

 

日本で飲めるドウロ地方のワイン

ドウロ地方はポルトガルのワインの激戦区です。多くの良質な固有品種のブドウがあり、飲む人の喜びを約束するワインが多く製造されています。

その中でも頭一つ抜けているのが、キンタ・ダ・レデのワインです。

500年以上続く伝統と、近代化による革新によって素晴らしいワインが造られています。そんなキンタ・ダ・レデのおすすめのワインをご紹介します。

レデ レゼルヴァ【白】

クリスタルのように澄んだ緑がかったシトラス色。マンゴー、パパイヤなどのトロピカルフルーツの豊かな香りで、白い花とシトラスのニュアンスが感じられます。フルーティーでフレッシュ、若々しい味のワインです。心地よい味わいで余韻もたっぷり。

産地:ポルトガル/ドウロ地方

品種:アリント40%、ラヴィガート20%、ゴウヴェイオ40%

味わい:辛口

詳しくはこちらから【レデ レゼルヴァ白】

 

レデ レゼルヴァ【赤】

色調は澄んだザクロ色。完熟した赤系果実のはっきりとした香りが特徴。アルコール漬けした野生の果実のニュアンスとトーストとバラの繊細な印象も。果実味溢れるワインです。

産地:ポルトガル/ドウロ地方

品種:トウリガ・ナショナル20%、トウリガ・フランカ50%、ティンタ・ロリス30%

味わい:フルボディ

詳しくはこちらから【レデ レゼルヴァ赤】

 

キンタ・ダ・レデ レゼルヴァ【白】

芳香性が非常に豊か。

フレンチオーク新樽のトーストと、トロピカルなアロマのバランスが良いワインです。

白い花や柑橘類のニュアンスも。フルーティーでフレッシュ、口の中で心地よいボリューム感があります。上質で繊細な構造を感じさせ、余韻は長く続きます。

産地:ポルトガル/ドウロ地方

品種:アリント30%、ヴィオズィーニョ30%、ゴウヴェイオ40%

味わい:辛口

詳しくはこちらから【キンタ・ダ・レデ レゼルヴァ白】

 

キンタ・ダ・レデ レゼルヴァ【赤】

熟した果実の複雑な風味をはっきりと感じる。トーストを感じさせるベリー ジャム、チョコレートや濃い色合いの花の香りがほのかに漂う。バランスのいい、骨格のしっかりした飲み口。

産地:ポルトガル/ドウロ地方

品種:トウリガ・ナショナル40%、トウリガ・フランカ30%、ティンタ・ロリス30%

味わい:フルボディ

詳しくはこちらから【キンタ・ダ・レデ レゼルヴァ赤】

 

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ポルトガルワインにアレンテージョ地方あり!その主な特徴について

ポルトガルで最も素朴で魅力的、そして印象的な風景を持った地方、それがアレンテージョ地方です。また、近年ではワインの品質が目覚ましく向上し、他の地域に類を見ない、独特で差別化されたワインを生産する地方としても注目されています

ポルトガルの3分の1もある広大なアレンテージョ地域は、1980年代には国内でも最も重要なワインの生産地の一つとして認知されるようになりました。

これは、単にアレンテージョ地方にワイン製造プロセスの革新が起きたことだけではなく、何世紀にもわたり歴史が積み上げてきたブドウ栽培の技術があったからに他なりません。今回はこのアレンテージョ地方にフォーカスを当ててその魅力について見ていきます。

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ポルトガルワイン、アレンテージョが再興した理由とは?

ポルトガルにおけるワイン生産の歴史は古く、アレンテージョの領土内で最初のブドウ園が始められたのは、古代王国タルテッソスに献上するためで、紀元前2000年には始まったとされます。その後イベリア半島まで侵攻してきたローマ人が、アレンテージョでワイン文化を醸成していきました。

粘土で作られた甕で行われる発酵の技術などは、ローマ人が定着させた伝統的なワインの醸造方法として、現在まで受け継がれています。17世紀になると、ポルトガルのワインはヨーロッパから注目されるようになり、時の政治家ポンバル侯爵を悩ませました。

その理由は、現在でも人気が高く主要な生産地であるドウロ地域に関心が極端に集中したからです。その高い人気から、偽のワインなども出回るようになり、かえって評判が落ちそうになると、ポンバル侯爵は地域のワインの威信を回復するためにいくつかの対策を講じました

その策の中には、ポルトガルで初めてとなる組織化されたワイナリーの設立があります。大きな流れを生んだその政策の中で、アレンテージョではブドウ栽培プロジェクト(PROVA)が立ち上がり、アレンテージョブドウ栽培技術協会(ATEVA)とアレンテージョ地域ワイン委員会(CVRA)が後を追うようにして設立されました。

これらの組織が出来上がった結果、ワイン生産地域は法令により、指定地域優良ワイン(VQPRD)や原産地指定(DO)、地理的表示(IG)などの評価基準がアレンテージョでも運用されるようになり、アレンテージョのワインの品質は飛躍的に向上しました。

そしてアレンテージョのワインは最高のポルトガルワインとして、世界のワインの仲間入りを果たし、今では、ポルトガルの主要なワインの産地として数えられるほどになりました。

では、何がアレンテージョのワインをそれほどまでに特別なワインにしているのでしょうか?アレンテージョ地域の躍進を支えたのはアレンテージョのテロワールでした。

アレンテージョワインのテロワールは唯一無二の好環境

ポルトガルを東西に流れるテージョ川の南部に位置するアレンテージョ。その広大な土地は原産地指定(DOC)によって境界線が定められボルバ、エヴォラ、グランジャ・アマレレジャ、モウラ、ポルタレグレ、レドンド、レゲンゴシュ、ヴィディゲイラのなどのサブリージョンに分割されています。その他のワインに関してはアレンテージョ地方のワインと呼ばれています。

この地域内の気候と土壌は多様でそれぞれに特色があり、生み出されるワインからはその独自性を味わうことができます。主な土壌は片岩、粘土、大理石、花崗岩、石灰岩などです。

また、この土地は水はけが良い土地で、ブドウの栽培に適しているといえます。夏は強い日差しで高温、冬は乾燥し寒くなるこの地域は、成熟度合の違いと鮮度の違いが顕著に表れ、バリエーション豊かな優れたワインを生産することができます

アレンテージョのワイン栽培を続けるための風習

アレンテージョ南部は大きな起伏がなく、地中海と大陸の気候の影響を強く受けます。ポルタレグレ地域にはサン・マメーデ山脈の起伏が少し残りますが、その他の地域は平野といえます。

この地方のブドウ園の大部分は、環境を保護するための昔ながらの風習に基づいて栽培されています。ワイナリーが今後も持続可能であるかどうかはこの地域では大きなテーマとして扱われています。

この古くからの手法によって管理されることによって、環境保全が図られ、ブドウ園が今後も残り続けると期待されています。

アレンテージョでは、以上のすべての要因が数あるブドウ品種の栽培と密接に関係しあうことで、素晴らしいワインが生みだされています。ここからはアレンテージョのワインの主なブドウ品種と、その風味についても見ていきましょう。

アレンテージョの豊かさはブドウの多様性

他の地方と同様に、この地方でも数えきれないほどのブドウの品種が栽培されています。主だったブドウ品種としては、アリント、フェルナン・ピレス、ルーペイロの在来種がこの地方ではよく作られています。

またこの地方ではアリカント・ブーシェ、アラゴン、トリンカデイラが一際存在感を放ち、地方性を際立たせる品種として知られています

この地方のワインで最も一般的なブレンドはカステラン、アラゴン、トリンカデイラによるブレンドですが、その他の地方でも見られる、トウリガ・ナショナル、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、シャルドネなどのブドウを使ったアレンテージョ産のワインも造られています。多様性に恵まれたアレンテージョワインですが、その品質も世界で認められる地方として注目されています

アレンテージョワインを一言で表すと“エレガント”

アレンテージョワインはそのバリエーションの広さから、好奇心旺盛な方にとっては、最も単純なものから最も複雑なものまで幅広く楽める地方といえます。

そして、この地域で作られた赤ワインは、色が濃く、コクがあり、タンニンが豊富です。味わいはビロードのように滑らかでいて、野生味と果実の濃度が際立ち、早飲みにも適していています。

この地方で伝統的に飲まれているわけではありませんが、アレンテージョの地方で作られた良質の白ワインもあり、そのほとんどがマイルドで、わずかに酸味を帯びていて、トロピカルフルーツのようなアロマが感じられます

各サブリージョンで造られるワインにはそれぞれ顕著な違いがあるにもかかわらず、この地方のワインには特有の特徴があります。平たく言えば、忘れることのできないエレガントさです。

この地方に降り注ぐ太陽と、乾燥した大地が作り出すブドウは、他のどこの地方にも真似のできない風味を持っています。

この地方が作り出す魅惑的なブドウによって作られたワインは、すべてのワイン好きを満足させることができるでしょう。この機会に是非ポルトガル南部、アレンテージョのワインを味わってみてください。

アレンテージョのワインが日本でも飲めます

アレンテージョ地方のワインはこの数10年でめざましい発展をとげ、世界中で注目を集めています。

アレンテージョのワインは大企業などの投資により、近代的な大規模な農園があったり、醸造家をコンサルタントに招聘しワイン造りを行ったり、世界のワイン需要に応えられる、良質なワインが数多く造られています。

 

ボジャドール【白】

色調は金色がかった緑色。トロピカルフルーツの豊かなアロマが広がります。すっきりとしたフレッシュさと豊かな果実味をお楽しみください。

ワイナリー:Herdade do Rocim (公式サイト)

産地:ポルトガル/アレンテージョ地方

品種:アンタォン・ヴァス、アリント、アルヴァリーニョ

味わい:辛口

詳しくはこちらから【ボジャドール白】

 

ボジャドール【赤】

色調は深いルビー色。熟した赤肉系果実のアロマが広がります。

まろやかなタンニンを感じる、フルボディの赤ワインです。

ワイナリー:Herdade do Rocim (公式サイト)

産地:ポルトガル/アレンテージョ地方

品種:アラゴネス、トウリガ・ナショナル、トリンカデイラ

味わい:フルボディ

詳しくはこちらから【ボジャドール赤】

 

レゲンゴス セレクション【白】

色調は透明感のある麦の穂色。熟したマンゴーやパッションフルーツのアロマの香りと共に、バランスの取れたフレッシュな味わいが楽しめます。

ワイナリー:Carmim (公式サイト)

産地:ポルトガル/アレンテージョ地方

品種:アンタォン・ヴァス60%、ゴウヴェイオ40%

味わい:辛口

詳しくはこちらから【レゲンゴスセレクション 白】

 

レゲンゴス セレクション 【赤】

色調は透明感のあるガーネット色。野生のブドウ、チョコレートやコーヒー系のコクのある心地よいアロマが特徴で、やわらかいタンニンと上品な味わいが楽しめます。実はこのレゲンゴスという赤ワインは、イタリアの作家、アントニオ・タブッキの小説『レクイエム』に登場しています。文学作品に思いを馳せて、読書しながらワインを飲むのも楽しいかもしれません。

ワイナリー:Carmim (公式サイト)

産地:ポルトガル/アレンテージョ地方

品種:トリンカデイラ40%、アラゴネス40%、アリカンテ・ブシェ20%

味わい:ミディアムボディ

詳しくはこちらから【レゲンゴスセレクション 赤】

日本で飲めるポルトガルのワイン

AraiMartでは、20種を超えるポルトガルワインを1本からご注文いただけます。ポルトガルにグループ会社があるため、 日本でなかなか出会えないポルトガルワインを、お求めやすい価格でご提供しています。

国内でも人気が高まってきているヴィーニョヴェルデももちろんお取扱いしております。

ご自宅のセラーに、ポルトガルの彩りを添えてみるのはいかがでしょうか。

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ポルトガルワインの歴史を徹底解説!驚きの進化を遂げたワインの裏側

ポルトガルは1143年にD.アフォンソエンリケスによって建国され、13世紀には隣接する国との間に国境を明確に定めその存在感を世界に示しました。世界の中でも古い国家として知られるポルトガルは、脈々と受け継がれる歴史の中で、強い文化的アイデンティティを醸成し続けています

大西洋に隣接するイベリア半島。多くの面積が海に面しているというポルトガルの地理的な優位性は、大航海時代にポルトガル人を海へと向かわせました

ポルトガルは、西アフリカと東アフリカの海岸にいかりを下ろしながら、ブラジルやインド、中国へと繋がるの大西洋ルートを発見した最初の国で、ポルトガル語やポルトガル文化の痕跡をそれらの国々に残しています。

ポルトガル人が到着した国々はヨーロッパから来た新しい文化に寛大に門戸を開き、それまで交流のなかった“新しいヨーロッパ”の出現を歓迎しました。

エンリケ航海王子や、ドン・ジョアン2世、ヴァスコ・ダ・ガマなどの名前は、その当時のポルトガルの功績を示すアイコンとなって世界に知られています。

世界史にその名を残す、偉大な小国ポルトガル。その歴史が作り出された陰には、ポルトガルワインの存在がありました。ポルトガルの歴史と共に歩み続け、そして、現在も進化を続けるポルトガルのワインの歴史について見ていきましょう。

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ワイン王国ポルトガルの主な特徴

ポルトガルワイン

ポルトガルは小さな国でありながら、景観の多様性に富み、歴史的および文化的遺産が多く、おいしいグルメ、美しいビーチやゴルフコースが数多くあることは、広く世界に知られています。

内陸に行くと整備された山々が広がり悠久の時間を過ごすことができます。さらに、その風景に溶け込むように、長い歴史をもつ国ならではの、中世の城や教会、大聖堂、宮殿、邸宅、そして封建時代を匂わす荘厳な家々がたくさんあります。

そして、そこに住む人々は、過去の栄光におごり高ぶらず、素朴で、伝統的に受け継がれてきた客をもてなす作法によって外からの人を歓迎するのです。

また、ポルトガルの気候に目を向けると、沿岸部は海からの影響を受けるため、地域によってその表情は大きく異なりますが、その他の地域は一般的には穏やかで、晴れている日が多く、心地良く過ごせます。

ポルトガル沖の大西洋上に浮かぶアゾレス諸島は降水量が多いものの、過ごしやすく、また、もう一つ主要なポルトガルの島であるマデイラ島は、首都リスボンから見て南西に約1000 kmほどのに位置し、気候は亜熱帯気候に属します。

ポルトガルを語る上で、これらの恵まれた自然や歴史に加えて、観光業、中でもワインツーリズムに力を入れています。

ポルトガルではワイナリーやワイン農園を巡るワインツーリズムが人気で、多くの観光客がポルトガルの様々な地方を訪れています。そして、その取り組みが評価され、ワインツーリズムに関連する賞を受賞しているのもポルトガルの特徴といえます。

2013年にはポルトガルは観光業界の「オスカー」と呼ばれる“ワールドトラベルアワード”を9の部門で受賞しています。このように自然と歴史が調和された国であるポルトガルがいま世界でワインを中心に話題となっているのです。

ローマ帝国によって飛躍を遂げたポルトガルのワイン

ローマ帝国

神話と共に伝承された話や、文献が不正確だったりすることもありますが、ポルトガルにあるブドウの木は、紀元前2000年頃、テージョ川の渓谷とサドという地域において、タルテッソス(イベリア半島南部にあった古代王国)の人々によって栽培が始められたとされています。

紀元前10世紀頃にはいると、フェニキア人がタルテッソス王国のワインの管理を含む貿易の一切を引き継ぐことになりました。その流れから、フェニキア人がルシタニア(ポルトガルの古称)に当時存在しなかったブドウ品種を持ち込んだのではないかと言われています

紀元前7世紀、ギリシャ人がイベリア半島に移り住み、ワイン造りの技術を伝え、品質へのこだわりや、ブドウ栽培を進化させました。

翌紀元前6世紀には、ブドウの木の知識が豊富だったケルト人が、彼らの栽培したブドウ品種をポルトガルにもたらした、といわれています。彼らが現在の栽培技術の基礎を築いたという痕跡も残っています

紀元前194年頃、ローマ帝国のイベリア半島侵攻によって、ルシタニア人とローマ人は初めて接触することになりました。ローマ人は紀元前15年には半島全体をほぼ制圧し、2世紀後には長期に及ぶゲリラ戦の末、ローマ人が勝利しルシタニアを征服しました。

イベリア半島のローマ化によって、新しいブドウ品種が持ち込まれました。また剪定技術の改善による栽培技術向上など、半島におけるローマ人の存在はブドウの文化の近代化に大きく貢献しました

それによりブドウ文化はかなりの発展を遂げ、取引量も大きく拡大。国内生産が消費量に追い付いていなかったローマに対して頻繁にワインの輸送を行う程になっていました。

キリスト教によるワイン文化の拡大とイスラムの侵攻

キリスト教

2世紀からすでにイベリア半島においてキリスト教は信仰の対象となっていましたが、本格的な布教活動が行われたのは西暦6世紀から7世紀にかけてでした。

キリスト教ではミサを行う際に、ブドウの木からできる本物のワインの使用を義務付けていました。そのため、キリスト教を信仰する国々においてその価値が広く認められました。これによりキリスト教徒の間で、ワインへの関心が大きく広まり、ワインが広く一般的なものになっていったのです。

8世紀初頭には、海峡を挟んだ南からの侵略の波が続きました。北へ北へと侵攻されていく中で、アラブ文化の影響を受け、イベリア半島におけるブドウ生産カルチャーの新しい時代が始まりました。

イスラム教のコーランでは、ワインを含む発酵飲料の消費を禁止しています。しかし、その一方でクリスチャンに対しては寛容な立場をとっていました

ポルトガル人との争いを避け、人材として最大限に活用するために、地方の仕事に従事している農民に対して彼らの活動を保護する政策をとっていました。

12世紀から13世紀の間は、ポルトガルにとってワインが主な輸出用製品でした。その頃にはイスラムに占領された地域を回復する、クリスチャンによる国土回復運動(レコンキスタ)がすでに始まっていて、激しい戦争が北から南まで領土全体で行われ、各地での争いがブドウ園を含む文化を破壊してしまいました

大航海時代の幕開けに伴うポルトガルワインの輸出拡大

大航海時代

1143年にはD.アフォンソエンリケスによってポルトガルが設立されましたが、1249年にムーア人によってポルトガル領土全体が征服され、国外から農業地への入植が活発になり、それに伴いブドウ園の耕作地も拡大しました。

ワインの普及がヨーロッパ全土に広がると、中世ヨーロッパにおいてはワインが人々の食生活の一部となり、封建社会においてワインは、領主の収入源として重要な製品とみなされ始めました。

ポルトガルのワインの生産が大きく拡大し、軌道に乗り始め、その輸出量を大きく増加させたのは14世紀の後半のことでした。

そして15世紀から16世紀にかけては、小国だったポルトガルの拡大の時期がやってきます。大航海時代です。

インドに向けて出発したガレオン船で、彼らが運んでいた製品の1つにワインがありました。新航路や新大陸発見に沸く黄金期には、キャラベル船を安定させるために、ポルトガルワインが船底に敷き詰められ航海に出た船は、新大陸ブラジルやインドをはじめとするアジアの各地から持ち帰った製品を商品化し、国外に販売しました。

これらの航海によってポルトガル人と共に旅に出たワインは、長時間樽に入れられ、波に揺られ、太陽にさらされ、時には船底の水に沈められたりして、約6か月もの間輸送されました。ワインの常識から考えると、ワインの劣化や質の低下が想像されますが、驚くことにこれらのワインは熟成されて味が良くなったのです。

この特殊な熟成は、灼熱の赤道を2回通過し、船内のセラーが暖められることによってもたらされることがわかりました。この大航海ならではのプロセスを経たポルトガルのワインは、他の国には真似できない、オリジナルで貴重なワインとなり、高価格で取引されました。この独自の熟成技術は、後になって研究され、人工的に開発されることになりました。

16世紀半ばには、リスボンは当時のポルトガル領地内でワインの消費と流通の最大の拠点となりました。そして、大航海時代のポルトガルの領地拡大に伴い、ポルトガルのワインは世界の隅々まで運ばれたのです。

イギリスと条約締結と、ポートワインの隆盛

イギリス

1703年、ポルトガルとイギリスは、両国の特産品であるワインと毛織物を優先的に取引するというメシュエン条約に署名しました。これによりポルトガルワインはイギリスの市場に参入する体制が整い、その後、ポルトガルのワインの輸出量は大幅に増加しました

18世紀、ポルトガルのブドウ栽培は、時の政治家、ポンバル侯爵の強い影響を受けました。自国のワインを守ることに重きを置いた保護貿易主義的な政策によって、ポルトガルワインはさらにアイデンティティを確立していくことになります。

アルト・ドウロ地域特産だったポートワインは、彼の政策によってその評価を確固たるものになり、伝統的な輸出先であるイギリスに加えて、ヨーロッパ諸国からの需要も増加しました。ポートワインは一般的なワインに比べ高価格だったため、次第にワイン生産者たちはその品質よりも、生産量を重要視するようになり、質の低下が顕著になっていきました。その結果ポルトガルワインの取引に深刻な影響を与えたのでした。

ポンバル侯爵はこの危機的状況を終息させるために、1756年9月10日にアルト・ドウロ地域のワインの総合農業会社を設立し、この地域のワインの生産と貿易に規制を設け、ブドウ栽培地域の境界線を定めました。ポンバル侯爵のこの先見性のある政策が、世界最古とされる原産地呼称制度として今なお残っています。そしてこの地域の境界線は世界で最も古くに引かれたとされています。

19世紀はブドウ栽培それまでの栄光の歴史と比べると、とても苦しい時期となりました。 1865年にドウロ地域で発生したブドウの害虫であるフィロキセラが、瞬く間に全国に広がり、国内のほとんどのワイン地域が壊滅状態になってしまったのです。

同時期にヨーロッパ各地も同じような被害に遭いました。ポルトガルの多くの地域ではワイン生産は実質行えなくなり、ブドウ畑の修復に多くの時間を費やすことになります。

20世紀に入りブドウやワイン保護のため大きく舵を切るポルトガル

ポルトガルワイン

1907年になると、ポルトガルのいくつかの地域で原産地呼称の制度を導入する動きが高まりました。ポートワインの産地であるドウロに加えて、マデイラ、セトゥバル、カルカベロス、ダン、コラレス、ヴィーニョ・ヴェルデなど、当時すでに有名だったいくつかのワインの産地に境界線をが定められました。

1933年にはポルトガルの中部及び南部ワインメーカー連盟(Federação dos Vinicultores do Centro e Sul de Portugal)が設立され、ポルトガルのワイン市場が正常化されるきっかけとなりました。

1937年に全国ワイン委員会(Junta Nacional do Vinho)が設立され、1986年にはポルトガルの新しいマーケットを創造することをを目的として、ブドウとワイン研究所( Instituto da Vinha e do Vinho)が設立されました。

同年ポルトガルはEC欧州共同体へ加盟し、ポルトガルが国を挙げて設立したワインに関する機関が機能的にその役割を果たすことになります。

その後、ブドウ栽培において新たな考え方が主流となります。それまでの原産地呼称の概念が、地域の法律との整合性が求められるようになり、原産地の表示のあるテーブルワインに対しては「地理的表示保護ワイン」という新しい管理基準が設けられ、ポルトガルワインの品質管理の方針が強化されました

そして現在、ワインの原産地と地域を明確な方法で管理し、規制を設け、監視、遵守させることを目的として、ポルトガルの各地方には地域ワイン委員会(Comissões Vitivinícolas Regionais)が設けられ、ポルトガルワインの品質と地位を維持を図っています。その制度の下、ポルトガル国内には33の原産地呼称と8つの地理的表示保護ワインが存在し、保護されているのです。

ポルトガルワインの有名産地

イベリア半島の先端に位置するポルトガルの気候は、優れたブドウの木が成長するのに理想的な環境で、歴史的に作られてきた多様な固有種のブドウに加え、近年の技術的な進化によって、その味やクオリティは他の国のワインとは差別化され、高く評価されています

ここからは、ポルトガルを代表する5大ブドウ産地を見ていきましょう。ポルトガルワインの歴史が凝縮されたこれらの地域では、美味しいワインがたくさん作られています。

アレンテージョ(Alentejo)

ポルトガル南部に位置し、ポルトガルのワイン生産地のほぼ3分の1の広さを占めるアレンテージョは、広大で起伏のある平原が特徴で、8つのサブリージョンに分かれています。現在、この地域で生産されるワインは年間で8000万リットルを超えています

さらに、この地域は国内でも食文化が豊かで、オリーブオイルや、コルクの生産地としても世界的に知られています。ワインに関しては、フルーティーさが際立ち、柔らかいアロマが特徴的な味わいを生み出しています。

アレンテージョの土壌は基本的に頁岩と砂で構成され、植物の根が育ちやすく、水はけがよく、果実の自然な酸味が生み出されます。そして何よりこの地域は日照時間が長いことが特徴です。

近年導入された技術により、濃厚な赤から繊細な白まで、「アレンテージョ地方のワイン」という代名詞が作られるほど、優れたワインを生産することが可能になりました。

アレンテージョで生産されたワインは何世紀も前から受け継がれてきたブドウ園で作らています。この地には、フェルナンピレス、アンタンヴァス、アリント、ルーペイロなど、白ブドウの品種がとても豊富にあります。

そして主な赤ブドウは、アルフロシェイロ、アリカントブーシェ、カステラン、アラゴネス、トリンカデイラ、トウリガ・ナショナルでなどが作られてています。

アルガルヴェ(Algarve)

ポルトガルで景観が最も美しい地域の1つで、観光の要所となるアルガルヴェには、はっきりとした季節があり、ワイン造りにとって最大の恩恵は長い夏にあります。

ブドウの完全な成熟がなされ、農薬の使用を最小限に抑えることができるのは、年間3000時間以上の日照時間にその秘密があります

アルガルヴェは国内で最も暖かい地域の1つで、特に北部に位置するブドウ園はその環境によって良質なワインを作り出しています。

そのため、白ワインとロゼのワインは非常にフレッシュで爽快なワインとなり、赤はアロマが立ち芳醇でエレガントな味わいとなります

ポルトガルでも“最高”と称されるワインは、アルガルヴェ地方のサブリージョンの生産者が造るものが多く、ワイン造りにも柔軟性があり、認可されたブドウ品種のバリエーションもより広範で、興味深い味わいのものが多く造られています

この地域で一般的な白ブドウは、マルヴァジア・フィナ、シリア、アリントで、赤の品種はカステラン、ネグラモール、トリンカデイラです。

カベルネ・ソーヴィニヨンとシラーのように素晴らしいブレンドは、これらの典型的なブドウでも織りなされることが多く、その質の高いワインはファンを増やしています。

ダン(Dão)

ダン地域のブドウ園は多種多様で、小規模生産者単位によって、いくつかの区画に分割されています。 エストレーラ山脈が代表的ですが、海抜200メートルから1000メートルの範囲まで、幅広い高低差の中でブドウが造られています

ダン地方は四方八方に広がる山々に囲まれた、肥沃度の低い花崗岩の土地を流れるダン川にその名が由来しています。 山脈が連なるため、潮風による影響や、大陸性気候による直接的な影響からブドウの木が守られているのです。

気候は冬は寒く多湿、夏は晴れて暑く乾燥しているため、この地域のブドウはじっくりと凝縮し、アロマを蓄えます。このダン地方はポルトガルで最も重要とされるブドウ品種のトゥーリガ・ナショナルの原産地としてもよく知られています。

大正から昭和を生きた檀一雄という小説家が世界中を放浪し、世界の料理を紹介した本『美味放浪記』ポルトガル編に、“初鰹をサカナに飲む銘酒・Dao ダン”という章を書き残しました。

”ダンのワインが自分の名前と同じ読み方だから気に入っていた”というエピソードが話題になり、そこから、ダンのワインが日本でも知られるようになったというエピソードもあります

この地方で作られる白ブドウの品種には、セルシアル、アリント、エンクルザード、エスガナカン、ビカル、ドナ・ブランカ、マルヴァジア・フィナ、ヴェルデーリョ、ラボデオヴェリャがあります。

赤ブドウは、トウリガナショナル、イェン、アルフロシェイロ、ティンタロリス、アマラル、ルフェテ、アラゴネス等が、最も多く作られています。

ドウロ(Douro)

ポルトガルの北部に位置するこの美しい地域は、ドウロ川に向かって下っていく急な斜面が特徴的です。

この丘陵地帯は頁岩と花崗岩の土壌で、冬の寒さは厳しく、夏は非常に暑く乾燥します。これらの地理的、気候的条件が、おいしいワインの熟成と生産によく適しているのです。

この地方のワイナリーは何世紀にもわたって世界的に有名な“ポートワイン”を造っています

ワインの名前自体は別のワインリージョンの“ポルト”(Porto)となっていますが、ワイン自体はドウロが原産で、ここでブドウが栽培され、この地方で醸造されているのです。

この地域は、世界で最も重要なワイン産地の1つであることに加えて、ブドウから果汁を足で抽出する伝統的な製法を今でも踏襲しているワイナリーもあります

この地方の主な白ブドウは、マルヴァジア・フィナ、コデガ、ドンゼリーニョ・ブランコ、グヴェイオ、ラビガート、エスガナカン、ヴィオジーニョ、フォルガザンです。

また、この地方の主な赤ブドウ品種はトウリガ・ナショナル、トウリガ・フランカ、ティンタ・バロッカ、ティンタ・ロリス、ティンタ・フランシスカ、ティント・カン、トリンカデイラ、モーリスコ・ティント、バスタルド、ルフェッテ、カステランなど、この地方のブドウ品種の豊かさがうかがえます。

ヴィーニョ・ヴェルデ(Vinho Verde)

ヴィーニョヴェルデ地方は国の北西部で、最大のワイン生産地域であり、寒くて雨の多い気候が特徴です。

この地域の景観は、山から流れる川の流れによって形作られていて、驚くべきことに、花崗岩の肥沃なその土地によって、何世紀も前のブドウの木が現在でも枯らさずにブドウを実らせています。

人口も多く、土壌が豊富なこの地域で、微発泡で有名なヴィーニョ・ヴェルデが誕生しました。地場のブドウ品種が数多く育つこの地方は、白ワインを、爽快、フレッシュで芳香豊かなものに仕立て上げることに成功しました。

そんなヴィーニョ・ヴェルデはさまざまな食べ物とのマリアージュが楽しめます。サラダ、魚、白身の肉、柑橘類のソース、野菜、シーフード、寿司など、まだまだ他にもペアリングが楽しめる食べ物が世界中に無数にあります。

世界のワイン市場では白ワインのヴィーニョ・ヴェルデが一般的となっていますが、ポルトガル国内では赤とロゼのヴィーニョ・ヴェルデもよく食卓に登場します

ポルトガルの典型的な食べ物、イワシの炭焼きとのマリアージュが格別と知られていて、レストランやこの地域の人々の間ではロゼが人気です。

この地方の特徴的な白ブドウは、アルバリーニョ、アザル、アリント、アヴェッソ、トラジャドゥーラ、ローレイロです。赤ブドウはアマラル、アルヴァレリャン、エスパデイロ、ボラッサル、ヴィニャオ、ペドラルです。

ポルトガルのワイン造りの歴史は長く、その伝統に則り、ワインの多様性と確かな品質に値する地位を確立しています

そして生産者や愛好家の素晴らしい感性によって、これらの産地のワインは世界中で有名になったといえるでしょう。

 

もっと詳しくポルトガルワインについて知りたい方は、こちらもご覧になってください。

ポルトガルワインまとめ。知りたいをぎゅっと凝縮!

そんなポルトガルワインをお飲みになりたい方へ

ポルトガルワインの魅力はなんといっても、その土地ならではのブドウを使った、オリジナリティ溢れる味わいです

1ヘクタールあたりのブドウの固有品種が世界最多といわれるポルトガル。多品種をブレンドした味わい深いワインが数多く生産されています。

そんな特徴を持つポルトガルワイン。以下ではAraiBrandオススメのワインをご紹介します。

ポルトガルワイン【赤】のおすすめ商品

口の中に広がるブドウ本来の果実味に、どこか懐かしさや温かみを感じられるのがポルトガルの赤ワインの特徴です。ここではおすすめのポルトガルの赤ワインを紹介していきます。

 

ドナ・エルメリンダ

ジャパンワインチャレンジ2019銀賞を受賞したワインです。色調は濃く深い赤色で、マデイラの香りや高級な完熟した赤肉系果実の香りが漂う質のまろやかなタンニンが感じられます。心地よい味のハーモニーが長く口に残る赤ワインです。

原産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:カステラォン、カベルネ・ソーヴィニョン、トウリガ・ナショナル

味わい:ミディアムボディ

詳しくはこちらから【ドナ・エルメリンダ】

 

キンタ・ダ・レデ レゼルヴァ

熟した果実の複雑な風味をはっきりと感じられます。トーストを感じさせるベリー ジャム、チョコレートや濃い色合いの花の香りがほのかに漂い、バランスの良い、骨格のしっかりした飲み口です。

原産地:ポルトガル/ドウロ地方

品種:トウリガ・ナショナル40%、トウリガ・フランカ30%、ティンタ・ロリス30%

味わい:フルボディ

詳しくはこちらから【キンタ・ダ・レデ レゼルヴァ】

 

ポルトガルワイン【白】のおすすめ商品

ポルトガルの白ワイン用ブドウ品種はほぼ土着品種で、その種類も多岐にわたります。ポルトガルにはイワシなどの魚を塩焼きで食べたり、フリットにして食べる文化があります。日本と共通した食文化があるという点でも、ポルトガルの白ワインは、日本の食にも合わせやすいワインです。その中でも白ワインのオススメをご紹介します。

 

ドナ・エルメリンダ【白】

アジア最大規模のワインコンテスト「ジャパンワインチャレンジ」にて、2019年金賞を受賞した白ワインです。
色調は緑がかった麦の穂色。濃厚なトロピカルフルーツとはちみつの香りが漂います。酸味と甘み、アルコールと果実感の複雑な味わいで、余韻は長く口の中に残ります。

原産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:シャルドネ、アリント、アンタオン・ヴァス、フェルナオン・ピレス

味わい:辛口

詳しくはこちらから【ドナ・エルメリンダ白】

 

レゲンゴス セレクション

色調は透明感のある麦の穂色。熟したマンゴーやパッションフルーツのアロマの香りと共に、バランスの取れたフレッシュな味わいが楽しめます。

原産地:ポルトガル/アレンテージョ地方

品種:アンタォン・ヴァス60%、ゴウヴェイオ40%

味わい:辛口

詳しくはこちらから【レゲンゴスセレクション】

 

ヴィーニョヴェルデのおすすめ商品

爽やかでキレのある酸とフルーティな果実味に溢れ、軽やかな辛口のヴィーニョヴェルデ。アルコール度数が低めで飲みやすく、ワイン初心者でも親しみやすい味わいも魅力です。飲み疲れることなくカジュアルに楽しめるグリーンワインは、国内でも人気がでてきています。そんなヴィーニョヴェルデのおすすめをご紹介します。

フガス

フルーティで軽快、滑らかな口当たり。柑橘系の色調を持ち、モダンで爽やかなワインです。8~10℃にキリッと冷やしたヴィーニョ・ヴェルデ「フガス」は、白身魚の料理、鶏肉のような淡白な肉料理と相性が抜群です。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方

品種:ロウレイロ、トラジャドゥラ

味わい:辛口

詳しくはこちらから【フガス】

 

ポルトガルワインを通販で1本からご購入頂けます

ワインは専門店でお買いになっている方も多いかと思います。しかし、現在ではお好きなお店のネット通販でワインを購入できるようになってきています。国内でも、ワインを楽しむ人が増えてきて、そのニーズの高まりとともに、気軽にネット通販で購入するできるように環境が整ってきています。

しかし、ワインなどの飲料をネットで購入する際の問題は、インポーターがレストランなどに直接販売するために、個人で買う際もケースで買わなければならないということが起こりうるということです。

AraiMartでは、20種を超えるポルトガルワインを1本からご注文いただけます。ポルトガルにグループ会社があるため、 日本でなかなか出会えないポルトガルワインを、お求めやすい価格でご提供しています。国内でも人気が高まってきているヴィーニョヴェルデももちろんごお取り扱いしております。ご自宅のセラーに、ポルトガルの彩りを添えてみるのはいかがでしょうか。

AraiMartのポルトガルワインを覗いてみる