ポルトガルワインまとめ。知りたいをぎゅっと凝縮!

ポルトガルワイン

みなさんはポルトガルのワインと聞いてどのようなイメージを持たれますか?

日本では、ポルトガルのワインのイメージはあまりないかもしれません。

しかし、実はヨーロッパでは古くからワイン造りに注力してきた国として有名で、その品種の多様さや味にも定評があります。

また、ポルトガルのワインといえば、日本でも流行したことのある「ポートワイン」を思い浮かべる方や、はたまた最近日本でも注目されつつある、緑のワイン「ヴィーニョヴェルデ」をもうお飲みになった方がいらっしゃるかもしれません。

日本ではまだまだ知られていない、魅力にあふれるワインを生産しているのがポルトガルです。もちろん、王道の赤・白ワインも、一度飲んだら忘れられることのできない、各品種のブドウが持つ本来の味を感じさせるものばかりです。

今回はそのポルトガルのワインについて、必要な情報をまとめましたので、是非ポルトガルワインに関する情報収集にお役立てください。

ポルトガルワイン通販アライマート

ポルトガルワインの歴史について

世界の中でも古い国の一つとして知られるポルトガルは、長い歴史の中で、ワインの文化を脈々と受け継いできました。

ユーラシア大陸でも西岸に位置し、海に接している長い沿岸線を持つポルトガルの地理的な優位性もあり、ポルトガル人は大航海時代に海へと向かったのでした。

世界の半分を手に入れようとしたポルトガル。そんな野心に火をつけた裏側には、ポルトガルワインとの関係がありました。当時から現在に至るまで、進化を続けるポルトガルのワインの歴史については以下の記事へお進みください。

ポルトガルワインの歴史を徹底解説!驚きの進化を遂げたワインの裏側

 

ポルトガルワイン通販アライマート

ポルトガルワインにはどんな特徴が?

ポルトガルのワインについて、どのような特徴を思い浮かべますか?ポルトガルはヨーロッパで最も小さい国の1つですが、ポルトガルにしか存在しない、固有のブドウ品種が国によって管理され、世界最高品質のテーブルワインを生み出す国としても知られています。

伝統的に250種類以上の固有種を栽培するポルトガルのワインは、日本ではあまり知られていませんが、技術革新が進み、今や世界中で高評価を受けています。

赤ワインや白ワインに加え、緑のワインとして知られるヴィーニョ・ヴェルデや、ポートワインを生産することで知られています。しかし、そポルトガルワインを有名にしているのはそれだけが理由でありません。

ポルトガルのテロワールによって産み出されるすべてのワインには、ポルトガルの生産者だけが知る、ストーリーが隠されているのです。世界的にポルトガルワインが流行し始めた今、ワイン愛好家なら知っておきたいポルトガルワインのポイントを、5つに分けてご紹介します。

ポルトガルワインの特徴を知りたい人へ。5つのポイントでご紹介

ポルトガルワイン通販アライマート

ポルトガルワイン産地について知りたい

ポルトガル料理を口にしたことはありますか?口にした人ならきっと皆が口をそろえて“美味しい”と感じたはずです。ポルトガル料理は日本人の口に合う料理が多いと言われています。

日本の干物とよく似ているのが、バカリャウと呼ばれる干し鱈で、この食材を使った料理はポルトガルで一番人気の家庭料理です。

また、パステイス・デ・ベレン(エッグタルト)は、マカオでブレイクし、日本でも流行しました。このように、ポルトガルの料理が日本人の口に合うことから、グルメな人や料理人などがポルトガルの料理に注目し始めています。

そんな、料理が美味しいポルトガルは、実は世界の名だたるワイン生産国に肩を並べるワインの生産国なのです。

ポルトガルには様々なワイン産地があり、それらの多くが世界的に有名な品種を産み出すさんちになっています。

大西洋に接するように位置するポルトガルは、地理的な豊かさもあり、ブドウの栽培には適した気候や環境の土地も多く、250を超える固有種が栽培されています。また、国を挙げた改革による技術革新により、他の国のワインとは違った品質や、ポルトガル特有の味わいが、世界でも高く評価されています。

以下のリンク内で特徴的なワインを生み出す、ポルトガルワインの全産地を紹介しています。

ポルトガルワイン全産地14リージョン。どこよりも詳しく解説!

ポルトガルワイン通販アライマート

 

ポルトガルワインに使われるブドウ品種は250以上!?

ワインがお好きな方で、愛飲家としてよくワインを飲んでいらっしゃる方でも、知っているブドウの品種は50種ほどではないでしょうか。

ポルトガルで作られるワインに使われるブドウの品種は、実に250種類以上で、しかも、そのすべてが固有品種のブドウなのです。

また近年のポルトガルワインの特徴として、若き醸造家が海外にワイン修行に行き、王道ワインの勉強をしたのち、ポルトガルへ戻ってきて、 独自のワインの生産を始めたことです。

これにより、過去25年間でポルトガルのワインは目覚ましい進化を遂げたと言われています。

そんな今世界で最も注目を集めているポルトガルワインに使われるブドウの品種についてまとめてあります。

ポルトガルワインのブドウ品種。押さえておきたい厳選9種!

 

ポルトガルワイン通販アライマート

ポルトガルワイン屈指の『エルメリンダ』というブランドについて

ポルトガルは、ヨーロッパでは名の知れたワイン生産国の一つです。人口一人当たりが一年間で消費するワインの量が世界一と言われているポルトガルは、国内に数えきれないほどの種類のワインが流通し、日々ポルトガル人のワイン愛飲家たちを喜ばせています。

いわゆる世界的にメジャーなブドウが使われたワインとはまた違った味わいを持つポルトガルのワインは、紀元前から受け継がれてきた固有の品種によってつくられ、素朴で、温かみのあるワインが多いのが特徴です。

つまり、ポルトガルにとってワイン市場は、日本におけるの日本酒のように、地酒が多く、国内に多くのファンを抱える、無数のライバルが存在するマーケットなのです。

その群雄割拠のポルトガルワイン市場で、今最も注目されているワイナリーが1920年創業の「カーザ・エルメリンダ・フレイタス」(Casa Ermelinda Freitas)です。

今やポルトガルでは知らない人いないというほどの知名度を持つこのワイナリーは、一人の女性醸造家によってこの地位が築き上げられました。

そんなエルメリンダについてまとめました。

エルメリンダ家のワイナリー 女性醸造家の新たなる挑戦

ポルトガルワイン通販アライマート

『プロヴァン』というワイナリーについて

ポルトガルのワイナリーがプロヴァンは、世界でも珍重される高級ブドウ品種、アルバリーニョを主力のブドウ品種として扱うワイナリーです。

AraiMartの中でも、高級ワインとして一際存在感を放つ、プロヴァンのワイン。

以下の記事でプロヴァンについてまとめてあります。どうぞご覧ください。

アルバリーニョを飲みたければプロヴァンのワインがおすすめ

ポルトガルワイン通販アライマート

ワイナリー『キンタ・ダ・レデ』のワインたち

ポルトガルのドウロ地方は、ポルトガル国内でも屈指のワイン産地として有名です。ポートワインを生み出すその産地は土着の品種に恵まれ、色とりどりの良質なワインを産み出します

そんなドウロ地方で古くからワインを生産し、古き良きワインの魅力をそのままに近代化を遂げた、ポルトガル国内でも注目されている『キンタ・ダ・レデ』。

このワイナリーについて詳しく紹介しています。

ドウロ地方の最高峰キンタ・ダ・レデのワインが最高に美味しい理由

ポルトガルワイン通販アライマート

 

アレンテージョの新星、『エルダーデ・ド・ロシム』の実力に迫る

コルクの産地として広く世界で知られるアレンテージョ地方。この地方ではワイン造りも盛んで、高級なワインからリーズナブルなワインまで多くのバリエーションを生産し、また、その高温で乾いた土地により、フルーティーな味わいが特徴のワインが数多く作られます

この地方は古くからワイン造りを行っていますが、最新の技術を積極的に取り入れワインを作っていることで有名なワイナリーが“エルダーデ・ド・ロシム”です。

アレンテージョ地方を代表する『エルダーデ・ド・ロシム』について、詳しくはこちら。

アレンテージョの新星、エルダーデ・ド・ロシムの実力に迫る

ポルトガルワイン通販アライマート

アレンテージョの実力派。最大手ワイナリー『カルミン社』とは

アレンテージョ地方は、古くはその土地の大部分が小麦畑でした。そのアレンテージョ地方でもブドウ栽培が盛んに行われ、近年では近代化や技術革新によって、ワインの品質が飛躍的に向上し、いま、世界的に注目されています。

アレンテージョにあるカルミン社(Carmim)は、いち早く近代化を推し進め、品質・生産量ともに国内で最高レベルのワインを作り出しています

アレンテージョで有数の規模を誇る『カルミン』について、こちらにまとめてあります。

アレンテージョの実力派。最大手ワイナリーカルミン社とは

ポルトガルワイン通販アライマート

ポルトガルワインの愛飲家が注目。ダン地方の新風マグナム社とは?

ポルトガルの北部の中央に、ポルトガルのワインを世界中に広めるきっかけを作った地方があります。その地方のワインは、日本の文豪檀一雄も愛し、日本でも有名な地方となりました。それが『ダン(Dão)』地方のワインです。

ダン地方のワインは「何を飲むか迷ったら“ダン”のワインを飲め」と称されるほど、その品質や味わいに定評があります。

そのダン地方に突如として現れたワイナリーが、マグナム社です。

良質なワインを育むダン地方の特徴と、マグナム社のワインについてまとめました。

ポルトガルワインの愛飲家が注目。ダン地方の新風マグナム社とは?

ポルトガルワイン通販アライマート

 

いかがでしたでしょうか?知られていないだけで、奥深いポルトガルワインについて、参考になりましたでしょうか。

ポルトガルワインや、グルメについてまだまだいろいろな情報を発信していく予定なので、今後もお楽しみください!

アレンテージョの実力派。最大手ワイナリーカルミン社とは

ポルトガル カルミン ワイナリー

果てしない地平線が美しい穀倉地帯のアレンテージョは、ポルトガル語で、Além(向こう側)+Tejo(テージョ川)を意味し、首都リスボンから見て南にあるテージョ川の対岸以南に位置します。

15世紀末までポルトガルがイスラムから領土を取り返すレコンキスタ(国土回復運動)が行われましたが、一番最後までイスラムが残り続け、イスラム文化を今に伝える地域となっています。

そんなアレンテージョはコルクの生産地としても知られ、ワイン愛好家にはちょっと知られた地域でもあります。

古くは小麦畑だったこの地方でもブドウ作りが盛んになり、近年アレンテージョでは、資本の投入や醸造技術の革新によって、品質の高いワイン造りが行われ始め、多くのワイナリーが急速に進化し始め、世界的に注目されつつあるエリアとなっているのです。

そのアレンテージョに品質・生産量ともにポルトガルで最高レベルのワイナリーがあります。それがカルミン社(Carmim)です。

ワイン王国として知られるポルトガルで、世界的なワイナリーにまで成長したカルミン社について見ていきましょう。

ポルトガルワイン通販アライマート

世界でも認められている一流ワイナリー

カルミン社は、1971年にこの地域の60のワイン生産者グループによって、ワインを生産および販売することを目的として創立されました。

3,600ヘクタールのブドウ園と、900人の従業員を擁するカルミン社は、ポルトガルでは決して長くない歴史にもかかわらず、卓越したワインの代名詞とも称される、ハイクオリティなワインを製造することに成功しています。

ポルトガル国内の市場でも、上質なワインの分野でリーディングカンパニーとして、その存在感を示しています。

ポルトガルの3大ワイナリーの1つに数えられ、アレンテージョ地方では最大の規模を誇ります。白、赤、早飲みからレゼルヴァ、リキュール、ロゼ、スパークリングワインなど、74種類にも及ぶワインを、年間平均にして約1,800万リットルの生産し、世界34か国に輸出しています。

そして、その生産量もさることながら、ポルトガル国内のみならず、国際的なコンテストも合わせ600を超える賞を受賞しているのです。

このことからも分かるように、その味と品質を作り出すカルミン社は世界的に見ても一流ワイナリーと言えます。

 

カルミン社の一級品ブドウはこうして作られる

アレンテージョに位置するカルミン社のブドウ園の土壌は主に花崗岩で、石英片岩に似た土質のエリアもあり、土壌の肥沃度は中程度です。ブドウ園には太陽の日差しが効果的にあたる穏やかな傾斜があり、機能的な自然排水を作り出しています。

この地方の気候は、年間平均気温が15.5〜16℃で地中海性および大陸性気候で、乾燥しした空気に覆われ、最高気温が42.1℃、最低気温は-5℃と、夏と冬の寒暖差が特徴的な地域にブドウ園は位置しています。

平均年間降水量は約580 mmで、特に冬場に集中して雨が降ります。また、平均日照時間は3000時間/年と、ヨーロッパのなかでも最も長く、この環境がブドウの生育にも大きく影響しています。

ブドウ園の苗木は、農薬の使用を極力少なくし、環境に優しい農法で栽培されています。この栽培方法はアレンテージョの暖かく乾燥した気候にマッチし、ブドウの成長を促す効果があると言われています。

アレンテージョの土着のブドウはもちろんのこと、多品種のブドウが、高い品質で育てられていて、特にレゲンゴス・デ・モンサラーシュのテロワールを、環境に合わせて合理的に管理することに成功しているます。

このことからも、カルミン社が地域に根差したワイナリーであることが伺えます。

 

レゲンゴスというブランドの持つ力

ポルトガルのDOC(原産地呼称管理法)の一地域である、レゲンゴス・デ・モンサラーシュの土着ブドウの品質管理に携わる人的リソースや、8ヘクタールにおよぶブドウ園は、カルミン社にとって大切な資産となっています。

その証ともいえるのが、園内で一際目を引くレゲンゴス専用のワインセラーです。

そして、最高のテクノロジーを兼ね備えたDOCワインの瓶詰め用の建屋もまた、かけがえなのない資産なのです。

1日あたり150万キロのブドウを醸造し、1時間あたり21,000本のボトルを瓶詰めを可能としているのはこの最新鋭の設備があるからに他なりません。そして最大3,300万リットルものワインを貯蔵することができるのです。

巨大ワイナリーとなったカルミン社のワイン造りは、レゲンゴス・デ・モンサラーシュ地域の経済開発において最も重要な事業の1つであり、関連する農業会社やその家族の重要なハブとして機能しているのです。

もっと詳しくポルトガルワインについて知りたい方は、こちらもご覧になってください。

ポルトガルワインまとめ。知りたいをぎゅっと凝縮!

 

 

日本で飲めるカルミン社のワイン

世界でも有数のワイナリーとして名を連ねる、ポルトガルが誇るカルミン社のワインが日本でも飲むことができます。ポルトガルの大地と、醸造家たちの情熱が育んだ、温かみ溢れるワインをご紹介します。

 

レゲンゴス セレクション【白】

 

色調は透明感のある麦の穂色。熟したマンゴーやパッションフルーツのアロマの香りと共に、バランスの取れたフレッシュな味わいが楽しめます。

産地:ポルトガル/アレンテージョ地方

品種:アンタォン・ヴァス60%、ゴウヴェイオ40%

味わい:辛口

詳しくはこちらから【レゲンゴスセレクション 白】

 

レゲンゴス セレクション 【赤】

色調は透明感のあるガーネット色。野生のブドウ、チョコレートやコーヒー系のコクのある心地よいアロマが特徴で、やわらかいタンニンと上品な味わいが楽しめます。実はこのレゲンゴスという赤ワインは、イタリアの作家、アントニオ・タブッキの小説『レクイエム』に登場しています。文学作品に思いを馳せて、読書しながらワインを飲むのも楽しいかもしれません。

産地:ポルトガル/アレンテージョ地方

品種:トリンカデイラ40%、アラゴネス40%、アリカンテ・ブシェ20%

味わい:ミディアムボディ

詳しくはこちらから【レゲンゴスセレクション 赤】

 

日本でも飲めるポルトガルのワイン

AraiMartでは、20種を超えるポルトガルワインを1本からご注文いただけます。ポルトガルにグループ会社があるため、 日本でなかなか出会えないポルトガルワインを、お求めやすい価格でご提供しています。

国内でも人気が高まってきているヴィーニョヴェルデももちろんお取扱いしております。

ご自宅のセラーに、ポルトガルの彩りを添えてみるのはいかがでしょうか。

AraiMartのポルトガルワインを覗いてみる