アレンテージョの新星、エルダーデ・ド・ロシムの実力に迫る

アレンテージョの新星、エルダーデ・ド・ロシムの実力に迫る

ポルトガルワインの産地の中でも、コルクの産地として広く世界で知られているのがアレンテージョ地方です。

この地方では古くから強く耐用性のあるコルク樫のコルクが生産され、世界で消費されるコルクの半分近くをこの地方が供給しているため、コルクの産地としてのイメージが強いかもしれません。

しかし、アレンテージョではワイン造りも盛んで、高級なワインだけでなく、リーズナブルなワインも多く造られ、フルーティーで飲みやすい人気のあるワインが造られています

そんなアレンテージョ地方で20世紀末に産声を上げたワイナリーが今注目を集めています。

古くからの伝統的なスタイルを守り続けているワイナリーが多い中で、最新のワインに関する研究の粋を集め、ワインを醸造しているワイナリー“エルダーデ・ド・ロシム”です。

どのようなワイナリーなのか探っていきましょう。

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ポルトガルの乾燥地帯アレンテージョ地方

見渡す限り地平線が広がるアレンテージョ地方は古くは穀倉地帯で、小麦畑が広がっていました。

現在では多くの小麦畑はブドウ園となり、広大な土地と照り付ける太陽の熱を利用して生産されるワインは、ポルトガルでも最高のワインの1つとして広く認知されています。

海抜200m以下の緩やかな起伏を持った大地は、大陸性気候に属していて、夏は酷暑で冬は寒いという、寒暖の差が激しく乾燥した地域です。

ポルトガル国内でも日照量が多い地域で、出来上がるワインは、高温かつ乾燥した地域らしく、熟した果実味とボリュームを感じさせる赤ワイン、そして、フレッシュかつフルーティーな早飲みワインや適度な厚みのある白ワインも造られています。

また、近年この地方では、資本の投入や醸造技術の革新によって、品質の高いワイン造りが行われ始めていて、多くのワイナリーが急速に進化し始め、世界的に注目されつつあるエリアでもあります。

その中でも、一際異彩を放つワイナリーがエルダーデ・ド・ロシムなのです。

アレンテージョ屈指のこだわりを持つエルダーデ・ド・ロシム

ロシム社は、アレンテージョ地方南東部のバイショアレンテージョの町、ヴィディゲイラとクバの間に位置し、約120ヘクタールの土地を所有し、そのうち約70ヘクタールがブドウ園です。

2000年から6年間かけて組織の再構築を行い、ほぼすべての苗木の植え替えを行い、ブドウ園を一新しました。

ロシム社の賭けともいえるこの改革は、高品質なブドウだけ生産することを目指し、高い基準の下行われました

ワイナリーの中心的役割を果たす建屋の建築は、“良質なワイン生産”というソフト面と、“建築の美しさ”というハード面を見事に持ち合わせ、地域におけるマーケティングやプロモーションのためのシンボルマークとしても機能しています。

このワイナリーにおけるワイン開発に関するマネジメントは、農学者のカタリーナ・ヴィエイラ氏が担当、また、ブドウ栽培のコンサルタントは、リスボン大学の農業経営学研究所のブドウ栽培学教授のロジェリオ・デ・カストロ教授が行い、ワイン醸造については、ワイン醸造学のスペシャリストであるアントニオ・ヴェントゥーラ教授の指導の下行われています。

このようにポルトガル国内屈指の各界のスペシャリストがワイン醸造に携わることで、ロシム社の類を見ない高品質なワイン造りが可能となっているのです。

拡大を続けるロシム社のブドウ園

ロシム社には70ヘクタールのブドウ園があり、50ヘクタールで赤ブドウ品種を栽培し、残りは白ブドウ品種を育ています。

創業当初の2000年には20ヘクタールの古いブドウ園しかなく、その内の50%はアラゴンとトリンカデイラの赤ブドウ品種があり、残りの50%は白ブドウ品種のアンタンヴァスでした。

2001年になると約13ヘクタール、2004年さらに17ヘクタールブドウ園を拡大し、2006年にはさらに7ヘクタール増やしアルバリーニョ等の植え付けを行いました。

砂地と粘土質の土壌を持つ農園では赤ブドウと白ブドウがそれぞれ適した土地で栽培されています。現在では70ヘクタールの広大な農園を所有し、農園には点滴灌漑システムが導入され、ワインの生産量も順調に増やしてます。

老舗ワイナリーに負けない存在感を放つロシム社

2000年に設立されたロシム社のワイナリーは、近年流行しているワインツーリズムに備え、巨大なスクリーンを館内に持ち、かつてないほど大胆で斬新な造りとなっています

近隣の風景との調和が美しく、レジャー客のためのカフェテリアや近代的な食堂も完備しています。

ロシム社の実力を裏付ける出来事が起きたのは、会社の発足からわずかな月日しか経っていなかった2010年のことでした。

ロシム社のスーパープレミアムワインGrande Rocim 2007が、ポルトガル屈指のワイン愛好家でありジャーナリストのジョアン・パウロ・マルティンスの2010年のワインガイドにおいて、“今年の最高のポルトガルワインの1つ”と称賛されたのです。

老舗ワイナリーが無数にあるポルトガルにおいて、このようなことはほとんどなく、この出来事からもロシム社の実力がうかがえます。

今日、ロシム社は世界28か国、主に米国、ヨーロッパ、マカオ、中国、台湾、ブラジル、アンゴラなどにワインを輸出しています

2017年には約90万本のワインを販売していて、売上高全体の約40%がポルトガル国内で流通しています。

過去に目を向け、未来に賭ける

ロシム社の中で一番の特徴的な存在と言えば、ワイナリーのマネジメント業務を任される前に、ワイン醸造学を修め、ヨーロッパのいくつかの国でワインを学び、特にフランスでブドウ栽培やワイン学を学んだ、会社の共同オーナーでもある、女性農学者のカタリーナ・ヴィエイラ氏です。

「ワインの品質を維持するための基本的な哲学は、ブドウの品質に絶えず注意を払うことにあり、“消費者を決して軽んじることなく”、ブドウ作りからワイン醸造まで最善を尽くすことです。」とヴィエイラ氏は語ります。

「この品質維持の活動には膨大な時間を要します。そして何よりも、今市場で何が起こっているのかをよく理解していなければ、私たちは優れたワイン生産者にはなれません。全体をマネジメントするためには、すべてのプロセスを知りつくさなければならないのです。」と自身の経験を踏まえて、ワイン造りへの想いを語ります。

そんな彼女ですが、ポリシーは『過去に目を向け、未来に賭ける』。細やかなマネジメントを重要視する一方で、大胆な一面ものぞかせ、ロシム社発展の裏にある情熱をうかがわせます。

 

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アレンテージョの新星ロシム社のワインが日本でも飲めます

アレンテージョ地方のワインはこの数10年でめざましい発展をとげ、世界中で注目を集めています。

アレンテージョのワインは大企業などの投資により、近代的な大規模な農園があったり、醸造家をコンサルタントに招聘しワイン造りを行ったり、世界のワイン需要に応えられる、良質なワインが数多く造られています。

ロシム社はその中でも、トップクラスの専門家を集め、ワイン造りを行っています。そんなロシム社のワインをご紹介します。

 

ボジャドール【白】

色調は金色がかった緑色。トロピカルフルーツの豊かなアロマが広がります。すっきりとしたフレッシュさと豊かな果実味をお楽しみください。

産地:ポルトガル/アレンテージョ地方

品種:アンタォン・ヴァス、アリント、アルヴァリーニョ

味わい:辛口

詳しくはこちらから【ボジャドール白】

 

ボジャドール【赤】

色調は深いルビー色。熟した赤肉系果実のアロマが広がります。

まろやかなタンニンを感じる、フルボディの赤ワインです。

産地:ポルトガル/アレンテージョ地方

品種:アラゴネス、トウリガ・ナショナル、トリンカデイラ

味わい:フルボディ

詳しくはこちらから【ボジャドール赤】

 

日本でも飲めるポルトガルのワイン

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