ポルトガルワインの基礎知識。7つのポイントで徹底解説!

ポルトガルワインの基礎知識。7つのポイントで徹底解説!

みなさんはポルトガルのワインと聞いてどのようなイメージを持たれますか?

日本では、ポルトガルのワインのイメージはあまりないかもしれません。

しかし、実はヨーロッパでは古くからワイン造りに注力してきた国として有名で、その品種の多様さや味にも定評があります。

また、ポルトガルのワインといえば、日本でも流行したことのある「ポートワイン」を思い浮かべる方や、はたまた最近日本でも注目されつつある、緑のワイン「ヴィーニョヴェルデ」をもうお飲みになった方がいらっしゃるかもしれません。

日本ではまだまだ知られていない、魅力にあふれるワインを生産しているのがポルトガルです。もちろん、王道の赤・白ワインも、一度飲んだら忘れられることのできない、各品種のブドウが持つ本来の味を感じさせるものばかりです。

そんな魅惑のワインの宝庫である、ポルトガルのワインの世界について7つのポイントに分けてご紹介していきます。

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1.ポルトガルワインの歴史は紀元前から始まる

ポルトガルワイン 歴史
ポルトガルワインの起源は紀元前5世紀まで遡ります。当時イベリア半島にいたフェニキア人がブドウ栽培を始め、ワイン造りが始められたとされます。

8世紀から11世紀の間、イベリア半島はイスラムに支配され、ワインの製造は一時停滞しますが、レコンキスタと呼ばれるキリスト教徒による領土回復を機に、ワイン造りが再開され、再び盛んになっていきました。

その後、12世紀にポルトガルはスペインから独立することになります。

この頃からポルトガルでは伝統的な栽培法や醸造法をもとに近代的醸造技術を採り入れ、ポルトガル固有種による、質の高いワインが造られるようになっていきます。

遠く離れた国々に輸出することを目的として造られた酒精強化ワインのマデイラワインや、ポートワインもポルトガルの技術によって生み出されました。

16世紀にはキリスト教や鉄砲とともにポルトガルから日本にワインが伝えられました。

南蛮渡来のワインは新しい物好きで知られる織田信長も気に入り、「血のようだ」と言って好んで飲んだという言い伝えもあります。

当時ワインは「珍陀(ちんた)」と呼ばれ大変珍重されました。この呼び方は赤ワインを指すポルトガル語の「tinto(ティント)」に由来するものだとされています。

このように日本にも伝わったポルトガルのワインですが、1980年代になり、ポルトガルのEU加盟をきっかけに、近代化と国際化が進みました。

最新の技術を活かしたブドウ栽培や、近代的なワイナリーが増え、さらに世界のワイン醸造を学んだ若手のつくり手も増えました。

現在では彼らによって造り出される、古来の固有品種と近代テクノロジーを掛け合わせたポルトガルワインが、世界で注目を集めるようになってきています。

頑固なまでにブドウ本来の味を大切にして造られるポルトガルワイン。その味わいの美しさが、今日も世界中のテーブルに彩りを添えています。

 

2.ポルトガルワインの特徴は「料理のおとも」であること

ポルトガルワイン 料理
“トゥーリガ・フランカ”、”トゥーリガ・ナシオナル”、”ティンタ・ロリス”。

聞きなれない名前が並びますが、これらはポルトガルを代表するブドウの品種です。

ポルトガルでは、決して広くないその国土で、地形や気候、土壌の違いを最大限に活かし、250種もの固有品種が栽培されています。

「日本酒は日本食とのマリアージュが最高」。このイメージは普遍的なものかもしれません。

それは、どちらも日本の気候風土の中で造られたものだからでしょう。それと同じように、ポルトガルワインはとにかくポルトガル料理とよく合うのです。

ポルトガル料理の特徴を一言で表現すると「素朴な温かみ」です。

スパイスなどの調味料の種類は多くなく、魚介類や米などの食材本来の旨みを生かし、オリーブオイルと塩だけのシンプルな味付けで楽しめるものが好まれます。

この料理と共に楽しまれるのがまさにポルトガルワインなのです。

テーブルワインという言葉がありますが、ワイナリーのぬくもりが感じられる、温かみのあるワインの味わいが、友人や家族で囲む卓上にそっと花を添えるのです。

このシンプルな味付けの料理は、素材の味を存分に引き出すという点で、日本料理の考え方と共通する部分が多く、和食とも相性が良いのもポルトガルワインの特徴です

ワインを大事にするポルトガルは、ワインの原産地呼称制度*を世界のどこの国よりも早く取り入れました。

意外に思うかもしれませんが、フランスでもイタリアよりも早く、ポルトガルが真っ先に取り入れたのです。その点をみても、ポルトガルのワインへの愛情を感じられます。

*「原産地呼称」とは定められた条件を満たしたワインが使用できる制度で、「ワインが産まれた産地を、ワインの名前として呼ぶ」というものです。

 

3.ポルトガルワインが安いのはみんなに愛されている証

ポルトガルワイン 値段
ポルトガルワインは、比較的手ごろな値段で手に入るものが多く、それでいてすごく品質が良いのが特徴です。

テーブルワインとして造られるワインが多いため、ポルトガル国内に流通しているワインはどれも安い印象を受けます。

それは、「日々の食卓でワインを楽しむから」に他なりません。

それにもかかわらず、それぞれのワイナリーは古くから皆誇りをもってワインを生産しているため、品質や味わいも確かなものばかりです。

また、250品種もある固有種のブドウから醸されるワインたちは、個性豊かで毎日ワインを楽しむ愛飲家をも飽きさせません。

値段の手ごろさもあり、ポルトガルではランチにワインを飲む文化も根付いています。

あまり知られていないですが、国民一人当たりのワインの消費量が世界でも最も多いのもポルトガルです。

伝統的にワインを楽しみ、食事の時はワインを楽しみたいという国民性が、ワインの安さを支えているのです。

 

4.ポルトガルワインはヴィーニョヴェルデなしでは語れない

ポルトガル ヴィーニョ・ヴェルデ
レストランに入店した時に、「一杯目は“泡”が飲みたい」という女性が増えてきています。

日本でも食前酒としてスパークリングワインが楽しまれるようになってきているのです。

市販のスパークリングワインは、ワインを製造した後の炭酸を加える製法で造られているものも多くあります。

しかしワインの製造工程で自然に発生する炭酸ガスの味わいを楽しめる微発泡のワインが、ポルトガルで盛んに造られていることをご存知でしょうか。

それが今世界的に人気が高まってきている「ヴィーニョヴェルデ」という、赤でも白でもないワインなのです。

ヴィーニョヴェルデ(Vinho Verde)とはポルトガル語で「緑のワイン」を意味し、完熟前のフレッシュな緑色のブドウを用いて醸造されるのが最大の特徴です。

ポルトガルとスペインとの国境を流れるミーニョ川流域は、歴史と伝統のあるワインの産地です。海側から山側に向かって、標高最大で700mもの高さにまでワイン畑が広がる風景はとても美しく、夏は涼しく冬は穏やかな気候で、寒暖差が激しい山側は特にワイン造りに適しています。

ヴィーニョヴェルデは、アルコール度数が低く、微発泡で軽快な飲み口が特徴です。

現地では複雑な味のものよりも、シンプルな味付けの魚介料理などとのペアリングが好まれます。

日本国内では、繊細な味付けの和食とのマリアージュを楽しむ人が増えてきています。

フレッシュで爽やかな、飲み心地が楽しいヴィーニョヴェルデは、アルコール度数が低いので、料理のお供として、ミネラルウォーターのように飲めてしまうのも嬉しい特徴です。

 

ヴィーニョヴェルデについてはこちらの記事もご参照ください。

ヴィーニョヴェルデが世界的に流行!どんなワイン?

 

5.ポルトガルワインの微発泡はとてもエレガント

ポルトガルワイン 微発泡 微炭酸
微発泡ワインとは、読んで字のごとく「炭酸が弱い」ワインのことです。

ではどれくらい弱いのでしょうか。泡ワインの王様「シャンパン」は、瓶内の気圧が5~6気圧、炭酸を優しく感じる「クレマン」は3.5気圧前後に調整されています。

ヴィーニョヴェルデなどの微発泡ワインと呼ばれるものは、2.5気圧以下に調整しなければならないという規定があります。

ちなみに一般的なビールは2気圧前後とされていますので、夏場に乾いた喉を潤すのに最適なワインではないでしょうか。

なぜ発泡するのかというと、ワイン用のブドウは完熟するのを待ってから収穫されるのが一般的ですが、ヴィーニョヴェルデは通常より1カ月から2カ月ほど早く、完熟する前に収穫されます。

完熟前のブドウから醸造されることにより、醸造の過程で発生する二酸化炭素により微発泡となります。

瓶の中で行われるこのプロセスを「瓶内二次発酵」と呼び、生成された炭酸ガスは、粒が小さく口当たりに刺激を感じさせない、繊細でエレガントな泡になるのです。

ヴィーニョヴェルデが日本の女性の支持を受けている理由がうかがえます。

 

6.ポルトガルワインでDão(ダン)と言えば…

ダンワイン ポルトガル
ポルトガルワインは、ポルトガル国内のほとんどの地域で造られていますが、その中でも日本でちょっと知られたワインがあります。

それがDão(ダン)地方のワインです。

ダンは四方を山に囲まれた、海洋からの涼しい湿った風や雨の影響はほとんど受けない産地で、標高格差も大きく、ゆっくりと成熟することで、酸味とアロマに恵まれたエレガントなワインが造られるのが特徴です。

そのダンがなぜ日本で知られているのでしょうか。大正から昭和を生きた檀一雄という小説家がいます。

彼は小説家ですが、料理家でもあり、世界中を放浪し、1970年頃ポルトガルのリスボン近郊、トーレス・ベドラスという町に滞在しました。

世界の料理を紹介した本、『美味放浪記』ポルトガル編には、“初鰹をサカナに飲む銘酒・Dao ダン”という章を書き残しました。

”ダンのワインが自分の名前と同じ読み方だから気に入っていた”というエピソードが話題になり、そこから、ダンのワインが日本でも知られるようになったのです。

酒好きの作家に「酒ならダン」と言わしめたダンのワイン。ポルトガルを愛し、愛された日本人作家に想いを馳せながら飲みたい、ポルトガルを代表するワインです。

 

ダン地方についてはこちらにまとめていますので、ご興味のある方はご覧ください。

ポルトガルワインのダン地方をもっと知りたくなる5つのポイント

7.ポルトガルワインのおすすめinマカオ

マカオ ポルトガルワイン
なぜポルトガルワインでマカオ?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

マカオは16世紀から1999年に中国に返還されるまでポルトガルの統治下にありました。

そのマカオは大陸的なアジアンな要素と、ポルトガルのヨーロピアンな要素が入り混じった魅惑の都市といえます。

食文化でもポルトガルの影響を強く受けるマカオのマーケットには、ポルトガルのワインがずらりと並びます。

中でもマカオではポルト港から出荷される特産の酒精強化ワインのポートワインが飲めたり購入できる店が数多く存在します。

酒精強化ワインとは、発酵の途中にブランデーを加えて酵母の働きを止める製法で、味は独特、コクと甘みの両方が楽しむことができます。

赤く輝くルビー・ポートは「ポルトガルの宝石」とも称され、ルビーのような色と芳醇な香りを包み込む濃厚な甘さが特徴です。

マカオ市内にあるワイン博物館ではポルトガルワインの試飲ができ、1800年代のビンテージワインにも出会うことができます。

館内には、ポルトガルワインのルーツや中国ワインについての映像を観たり、展示物をボードで紹介するスペース等があります。

マカオでポルトガルワインと聞くと意外かもしれませんが、ポルトガル料理店も数多くあるマカオで、ポルトガルワインを楽しむという旅もきっと素敵なものとなるはずです。

 

AraiBrandではポルトガルワインをおすすめします


ポルトガルという北海道と四国を足したほどの国土の面積で造られるワインの生産量は世界第11位、輸出量では世界第9位、一人当たりのワイン年間消費量が54リットルで、堂々の世界第1位というほどポルトガルはワインが盛んな国です(2015年のデータ)。

そのポルトガルワインを支える主なワイン生産地はドウロ、ヴィーニョヴェルデ、ダン、マデイラの4つの地域です。

各地域で地域独自の品種を用いることが多く、地域ごとに個性的なワインが生産されるのも大きな特徴です。

ポルトガルを代表する固有品種は、熟成タイプのトウリガナショナル、赤ではティンタ・ロリス、トウリガ・フランカ、ティンタ・バロッカ、白ではアルヴァリーニョ、ロウレイロ、トラジャドウラ、アザル・ブランコ、アリントなど、数えきれないほどの多様性を誇っています。

ポルトガルワインの魅力はなんといっても、その土地ならではのブドウを使った、オリジナリティ溢れる味わいです

1ヘクタールあたりのブドウの固有品種が世界最多といわれるポルトガル。多品種をブレンドした味わい深いワインが数多く生産されています。

そんな特徴を持つポルトガルワイン。以下ではAraiBrandオススメのワインをご紹介します。

 

ポルトガルワイン【赤】のおすすめ商品

口の中に広がるブドウ本来の果実味に、どこか懐かしさや温かみを感じられるのがポルトガルの赤ワインの特徴です。ここではおすすめのポルトガルの赤ワインを紹介していきます。

 

ドナ・エルメリンダ

ジャパンワインチャレンジ2019銀賞を受賞したワインです。色調は濃く深い赤色で、マデイラの香りや高級な完熟した赤肉系果実の香りが漂う質のまろやかなタンニンが感じられます。心地よい味のハーモニーが長く口に残る赤ワインです。

原産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:カステラォン、カベルネ・ソーヴィニョン、トウリガ・ナショナル

味わい:ミディアムボディ

詳しくはこちらから【ドナ・エルメリンダ】

 

キンタ・ダ・レデ レゼルヴァ

熟した果実の複雑な風味をはっきりと感じられます。トーストを感じさせるベリー ジャム、チョコレートや濃い色合いの花の香りがほのかに漂い、バランスの良い、骨格のしっかりした飲み口です。

原産地:ポルトガル/ドウロ地方

品種:トウリガ・ナショナル40%、トウリガ・フランカ30%、ティンタ・ロリス30%

味わい:フルボディ

詳しくはこちらから【キンタ・ダ・レデ レゼルヴァ】

 

ポルトガルワイン【白】のおすすめ商品

ポルトガルの白ワイン用ブドウ品種はほぼ土着品種で、その種類も多岐にわたります。ポルトガルにはイワシなどの魚を塩焼きで食べたり、フリットにして食べる文化があります。日本と共通した食文化があるという点でも、ポルトガルの白ワインは、日本の食にも合わせやすいワインです。その中でも白ワインのオススメをご紹介します。

 

ドナ・エルメリンダ【白】

アジア最大規模のワインコンテスト「ジャパンワインチャレンジ」にて、2019年金賞を受賞した白ワインです。
色調は緑がかった麦の穂色。濃厚なトロピカルフルーツとはちみつの香りが漂います。酸味と甘み、アルコールと果実感の複雑な味わいで、余韻は長く口の中に残ります。

原産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:シャルドネ、アリント、アンタオン・ヴァス、フェルナオン・ピレス

味わい:辛口

詳しくはこちらから【ドナ・エルメリンダ白】

 

レゲンゴス セレクション

色調は透明感のある麦の穂色。熟したマンゴーやパッションフルーツのアロマの香りと共に、バランスの取れたフレッシュな味わいが楽しめます。

原産地:ポルトガル/アレンテージョ地方

品種:アンタォン・ヴァス60%、ゴウヴェイオ40%

味わい:辛口

詳しくはこちらから【レゲンゴスセレクション】

 

ヴィーニョヴェルデのおすすめ商品

爽やかでキレのある酸とフルーティな果実味に溢れ、軽やかな辛口のヴィーニョヴェルデ。アルコール度数が低めで飲みやすく、ワイン初心者でも親しみやすい味わいも魅力です。飲み疲れることなくカジュアルに楽しめるグリーンワインは、国内でも人気がでてきています。そんなヴィーニョヴェルデのおすすめをご紹介します。

 

ヴェルデガル・ブランコ

グリーンアップルや柑橘系果実のアロマ漂う、フレッシュでほのかな甘みのあるライトボディなワインです。バーニャカウダなどの野菜料理、白身魚の料理と好相性。ライトで微発泡なので、乾杯の一杯にもおすすめです。特に春から夏のシーズンのお食事に、4~8℃までしっかり冷やしてお飲みください。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方

品種:アリント、アゼル、ロウレイロ、トラジャドゥラ

味わい:中辛口

詳しくはこちらから【ヴェルデガル・ブランコ】

 

フガス

フルーティで軽快、滑らかな口当たり。柑橘系の色調を持ち、モダンで爽やかなワインです。8~10℃にキリッと冷やしたヴィーニョ・ヴェルデ「フガス」は、白身魚の料理、鶏肉のような淡白な肉料理と相性が抜群です。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方

品種:ロウレイロ、トラジャドゥラ

味わい:辛口

詳しくはこちらから【フガス】

 

ポルトガルワインを通販で1本からご購入頂けます

ワインは専門店でお買いになっている方も多いかと思います。しかし、現在ではお好きなお店のネット通販でワインを購入できるようになってきています。国内でも、ワインを楽しむ人が増えてきて、そのニーズの高まりとともに、気軽にネット通販で購入するできるように環境が整ってきています。

しかし、ワインなどの飲料をネットで購入する際の問題は、インポーターがレストランなどに直接販売するために、個人で買う際もケースで買わなければならないということが起こりうるということです。

AraiMartでは、20種を超えるポルトガルワインを1本からご注文いただけます。ポルトガルにグループ会社があるため、 日本でなかなか出会えないポルトガルワインを、お求めやすい価格でご提供しています。国内でも人気が高まってきているヴィーニョヴェルデももちろんごお取り扱いしております。ご自宅のセラーに、ポルトガルの彩りを添えてみるのはいかがでしょうか。

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