選ばれ続けて100周年!ガラナ・アンタルチカ成功の歴史とは?

ガラナアンタルチカ

気分をスカッとさせたい時に飲みたくなるのが炭酸飲料です。現在日本でも多くの飲料が販売されています。

食事のお供や、スポーツの後などにもつい手が出てしまうものですが、ブラジルにはブラジル特有の炭酸飲料があるのをご存知でしょうか。

それがガラナ・アンタルチカです。

緑を基調にしたオシャレな缶からは、琥珀色の炭酸水が出てきて、飲む人の視覚にも魅力をたっぷり訴えかけるその飲み物。

実は、ブラジルの国民的スポーツ、サッカーブラジル代表の公式スポンサーだったり、国内でも東京ヴェルディのビーチサッカーのオフィシャルスポンサーになったこともあり、

国内でも認知度がぐいぐいと上がってきているのです。

そんなガラナ・アンタルチカの歴史を紐解いてみましょう。

ブラジルでは超メジャー。そのガラナの生い立ちとは

ガラナアンタルチカ

1921年8月18日にパウリスタアンタルチカという会社がブラジルにおいて初めて「ガラナ・シャンパーニュ・アンタルチカ」という商品名で売り出したのが、ガラナ・アンタルチカの歴史の始まりです。

それまで同様の飲料はブラジルには無く、コカコーラ社が後追いでガラナ味の飲料を発売したほどでした。

簡単に発売されたように思えるこのガラナ・アンタルチカにも、実はその一本目のドリンクが発売されるまで、多くのエピソードがあったのです。

ブラジルでガラナという果実が認知される

ブラジルにおけるガラナの起源は1669年まで遡ります。イエズス会の司祭であった、ジョアン・フェリペ・ベッテンフォードが、アマゾン川上流のマウエースと呼ばれる地域のインディオを観察しているときに、ガラナの実と出会いました。

司祭は、彼らが“ガラナ”と呼ばれる果物のジュースを飲んだときに、強い強壮効果をもたらすことを発見したのでした。

インディオがガラナを摂取した後、一日中狩りを続けていても空腹にならないことや、発熱や、こむら返り、頭痛などの治療に使用されていることも発見したのです。

1820年代には、ガラナの木はドイツ人の学者、カール・ヴォン・マルティウスによって研究され、植物治療薬に関心があったヨーロッパで広く認知されるようになりました。

1885年にサンパウロの実業家のグループが、後にカンパーニャ・アンタルチカ・パウリスタの本部が設置されるサンパウロ州のアグア・ブランカの近くに農場を取得しました。

そして2月、カンパーニャ・アンタルチカ・パウリスタが正式に発足しました。ここから、ガラナ・アンタルチカの歴史が正式に始まることになります。

ガラナアンタルチカ

ガラナ・アンタルチカいよいよ発売開始

いよいよ本格的なガラナ飲料を作り始めることになりました。 ルイス・ペレイラ・バレット博士は、ガラナ果実を飲料にする加工技術を開発。

ガラナをブラジルのソフトドリンクの主成分に変えるための研究が実った瞬間でした。

1921年ガラナ・アンタルチカはついに商品として正式に発売されることになりました。

産業化学者で薬学者の、ペドロ・バチスタ・デ・アンドラーデ教授によって「ガラナ・シャンパーニュ・アンタルチカ」が作られたのです。

当時の製品は、アマゾナス州とサンパウロ州の2拠点をまたがり製造を行っていました。しかし、こだわりを貫いて、ガラナはマウエースのサプライヤーから直接果実を購入したものだけを使用。

商品の成功の裏には、成分に関する7つの秘密が隠されているといわれています。

1940年代終盤には、ガラナ・アンタルチカの成功による消費増加に伴い、アンタルチカはガラナの生産量を拡大するために、マウエースに事務所を構えることに決めました。

しかし、拠点はアマゾナス州にあっても、1962年までは、サンパウロで果汁の抽出作業が行われていました。

1971年にはマウエース市内のサンタ・エレーナ農園で初めて自社でのガラナ栽培の開始しました。

それまで業者から購入していた種子と変わらぬ品質を守り、低価格による生産を実現するために、それまで培ってきた技術とノウハウを農園の生産者に伝えました。

今日では、この農場は大規模なガラナ研究所となり、世界最大のガラナ遺伝子のラボとされています。この農場にしかないガラナ品種も存在するのです。

 

飲みやすさを追求した缶と瓶のガラナ・アンタルチカの登場

1981年に缶のガラナ・アンタルチカが発売開始、1984年にはその後ガラナのシンボルマークとなる290mlの瓶入りのガラナが発売されました。

1988年、時代の流れに一番乗りする形で、ガラナのダイエットバージョンを発売。

ブラジルの清涼飲料水メーカーの中では、風味を全く変えずにカロリーを抑えることに成功した、初めての企業となりました。

そして2002年はガラナ・アンタルチカにとって忘れられない年となりました。その年のサッカーのブラジル代表(セレソン)の公式スポンサーとなり、なんとセレソンが日韓ワールドカップで5回目の優勝を果たしたのです。

翌大会の2006年ドイツワールドカップでは、ガラナ・アンタルチカとしては初となる、メモリアルコレクションを発表。イチゴ、キウイ、パイナップルフレイバーのガラナを発売しました。

2008年、ガラナ・アンタルチカは日本ではちょっと考えられないサイズのガラナを発売しました。その量がなんと3.3リットルで、しかもペットボトル入りです。

「ブラジルで一番大きな清涼飲料水」と話題を呼び、ファンを喜ばせました。

アマゾンのエナジーフルーツとして忘れてはいけない“アサイー”とのコラボレーションもしています。

2010年にアサイフレーバーのガラナ・アンタルチカを発売。通常のガラナと違いカフェイン入りの商品となりました。そして同年、カロリーゼロのガラナも市場に投入しています。

2013年、ガラナ・アンタルチカは、ガラナのペットボトルに使用するPETを100%リサイクルのもので生産することに成功。同年末には4000万本ものガラナのリサイクルペットボトルが流通しました。

 

常にトレンドの最先端を行くガラナ・アンタルチカ

ガラナ・アンタルチカは、ブラジルで最もポピュラーな飲み物です。そのファンを増やし続けた背景には、ガラナ・アンタルチカ社の一貫した品質へのこだわりと、時代の波を上手に捉える柔軟性だと言えます。

2020年には、女子サッカーブラジル代表のスポンサー企業を集める、広告塔の代わりを買って出て話題となりました。

自社の商品より、女子サッカーブラジル代表を大事にする心意気がブラジル人ファンのハートを鷲掴みにしています。

 

ガラナ・アンタルチカ 350ml缶 ケース販売(24本入)

 

ガラナ・アンタルチカは、ガラナ飲料の本家ブラジルで、1921年に世界で初めてガラナ種子を使って作られたソフトドリンクです。

ブラジル・アマゾン原産100%のガラナ種子から抽出されたエキスを使用しています。

販売開始から2021年で100年を迎えるガラナ・アンタルチカ。ブラジルにおけるガラナ飲料のトップシェアを維持、国民的飲料として圧倒的な人気を誇っています。

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ブラジルNo.1クラフトカシャッサ「セレッタ」の魅力とは!

カシャッサ カイピリーニャ

世界には様々なお酒があります。バーに行けば、棚一杯にスピリッツの瓶が並べられ、その種類の豊富さに驚かされます。ジン、ウォッカ、ラム、テキーラは世界4大スピリッツと呼ばれていて、今では、お酒に詳しくない人でも、一度は聞いたことのある蒸留酒として知られています。

そんなスピリッツですが、世界第1位の消費量を誇るのはウォッカ、第2位は韓国焼酎、そして、第3位の消費量を誇るのがブラジルのスピリッツ「カシャッサ」です。

ブラジルの蒸留酒?そんなの聞いたことない。という方に今回は、ブラジルが誇る「セレッタ」というブランドをご紹介します。きっと飲んでみたくなるはずです。

カシャッサはブラジルの国民酒

カシャッサは、サトウキビの絞り汁を発酵させてつくられる蒸留酒です。

国内では別名“ピンガ”とも呼ばれています。“カシャッサ”と呼ばれるものは、ブラジル政府は製造方法を厳しく定めた、製造方法に関する法律に沿って生産されたものに限られていて、ブラジル国内で製造されなければなりません

消費量が世界第3位の割に、世界的な知名度は極めて低く、日本でもあまり紹介されていません。それは、ほとんどがブラジル国内で消費されていて、世界へ輸出されているのは、全体のわずか2%程

世界的に極めてレアなお酒といえます。そのカシャッサが、近年、国際的にも日本国内でも注目を集め始めているのです。

どんなお酒?蒸留酒「カシャッサ」は世界第3位の消費量!

 

カシャッサの宝石箱、ミナス・ジェライス州

ブラジル ミナスジェライス サリーナス
ブラジルの国土は日本の23倍もあり、一つの州が日本と同じ大きさがあるほどの面積を誇ります。

そのなかでも、面積も広く、首都の人口がブラジル第三位に位置するのがミナス・ジェライス州です。

この州はもともと農業と酪農が盛んな地域ですが、17世紀に金が発見され、ゴールドラッシュで一躍注目を浴びた地方です。

砂糖の生産も行っているミナス・ジェライス州ではサトウキビ栽培が盛んで、古くからカシャッサが製造されてきました。

中でもミナス・ジェライスが誇るのが“カシャッサ・アルテザナウ”と呼ばれる、クラフトカシャッサの豊富さです。

ミナスジェライス州では年間2億リットルのクラフトカシャッサが作られ、その量はブラジル全体で生産される量の50%を占めています。

ミナス・ジェライスの首都である、ベロ・オリゾンテには無数のバーがあり、いつも地元で作られたカシャッサを飲み比べをする人々で賑わっています。

「ミナス・ジェライスには海はないけど、バーがある」と称されるように、ミナスっ子の娯楽の一部として、バーで過ごすひとときは生活の一部になっています

そんな舌が肥えたミナスっ子に選ばれ続けるカシャッサのブランドがあります。それがセレッタ(SELETA)なのです。

 

セレッタはクラフトカシャッサ売上No.1

SELETA セレッタ
セレッタは40年間に渡りクラフトカシャッサにこだわり続けてきたブランドで、クラフトカシャッサの生産量は国内で最大を誇ります。

使用するサトウキビは、ミナスジェライス州の中でも、「サトウキビ畑の首都」と呼ばれるサリナスのものを厳選して使用しています。

サリナスは地理的にサトウキビ栽培にとても適した場所で、セレッタの伝統の味わいを守り続けるためには必要不可欠な畑となっています。

生産されるそれぞれの瓶に、ブラジルの息吹を感じられるセレッタは、40年間の間ラベルを守り続け、飲む人の舌を満足させるものを提供してくれています。

工場は時代と合わせて近代化されていきましたが、40年前と変わらぬ味と質を守り続けています

カシャッサの王様と呼ばれる創業者アントニオ・ロドリゲス氏の、「カシャッサを『価格』で選ぶ時代は終わりをつげ、『質』で選ばれる時代が訪れる」という言葉の通り、

ベロ・オリゾンテの若者たちも、酔うためにカシャッサを選ぶのではなく、味わうためのカシャッサを求めるようになってきています。

その時代の流れの中で、セレッタは老若男女に愛され続けているのです。

 

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ブラジルの歴史を背負うセレッタの味の奥深さ

セレッタ カシャッサ
現在、セレッタではは年間150万リットルのカシャッサを生産しており、中国、米国、ドイツ、イタリア、ウルグアイ、ポルトガル、ニュージーランド、フランスなどに輸出する大企業となりました。

しかし、多くの成功者と同じように、アントニオ氏の商売の始まりは小さなものでした。 当初、彼はカシャーサを樽で熟成させ、この地域で量産に成功し、販売していました。

彼の作るカシャッサは評判が良く、それをチャンスと思った彼は、すぐに瓶詰めし販売を始めたのでした。すると、噂が噂をよび、それでも生産が間に合わなくなっていき、カシャーサ製造のための工場と大きなサトウキビ畑を購入したのです。

以降 40年間、セレッタは同じプロセスで製造されています。自然発酵にこだわり、銅の蒸留器での蒸留、そしてブラジル原産のバルサモ、黄色のイペ、ウンブラーナなどの樽での熟成する製法は、当時から現在まで、変わらず大切にされてきました。

そんなアントニオ氏は何よりも逆境が好きという少し風変わりなブラジル人で、「私が本当に好きなのは、不快感を感じられる環境にいること。

より大きな結果を見るのが楽しみになるから、このスタンスは変えられない。 私はまだまだ成長するよ!」と今後の拡大にも意欲を見せます。

アントニオ氏いわく、「SELETAを飲むということは、瓶に詰まったブラジルの歴史の授業を受けるのと同じことだ」と、サトウキビ農場で労働を課せられた奴隷制と共に歩んできたブラジルの歴史の重みを、セレッタの味わいに感じて欲しいと願っています。

Seleta

ボアジーニャはリピートしたくなる“いい子ちゃん”

セレッタと並んで語られるカシャッサに、ボアジーニャ(BOAZINHA)があります。バルサモの樽にで4年間貯蔵されたボアジーニャは、その熟成年数による深みと、樽の香りが、ちょうどよいハーモニーを醸し、それでいて、マイルドな風味とハーブ系の強い香りを楽しめるカシャッサです。

Boazinhaとはポルトガル語で「いい子ちゃん」という意味があり、注文の際に「今日もあのいい子ちゃん頼むよ!」とお客さんから言われたことからその名前が付けられました。

親しみを込めて愛称で呼ばれているところからも、どれだけ人々に愛されているかがうかがえるエピソードです。

 

AraiMartおすすめのカシャッサ

AraiMartでは日本で非常に入手困難なクラフトカシャッサをネット通販で1本からお買い求めになれます。ブラジルNo.1のセレッタやボアジーニャを取り扱っております。

 

セレッタ(SELETA)

ブラジル国内で最も飲まれているクラフト・カシャッサのセレッタは、ウンブラーナという木の樽で2年間熟成させ、伝統的手法を用いながら製造されています。ライトな味わいで若者にも人気がある逸品です。炭酸水で割ってレモンを入れた“セレッタ・ハイボール”もおすすめ。

品名:スピリッツ

蒸留所:ミナスジェライス州サリナス市

内容量:670ml

アルコール分:42%

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ボアジーニャ(BOAZINHA)

 

バルサモという木の樽で4年間熟成させ、伝統的手法を用いながら製造されています。さらに、自社農場で栽培されたさとうきびを原料にして、伝統的な手作業での醸造を施しております。風味はカシャッサ本来の芳醇さを発揮。ほのかに桜餅のような香りが感じられる、風味豊かな「ボアジーニャ」は、ぜひストレートでお試しください。ブラジルの歴史と風土に深く根ざした国民的なお酒です。

品名:スピリッツ

蒸留所:ミナスジェライス州サリナス市

内容量:670ml

アルコール分:42%

ボアジーニャについて詳しく見る

 

カシャッサをはじめとするブラジルやポルトガルのお酒や食品、タイのトロピカル飲料などをネットで購入できるAraiMartのサイトはこちらから。

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どんなお酒?蒸留酒「カシャッサ」は世界第3位の消費量!

カシャッサ カシャーサ

“カシャッサ”。聞きなれない名前かもしれませんが、これはブラジルが世界に誇る蒸留酒の名前です。

実はブラジルで製造されるこのお酒は、ブラジル国内のみならず、世界中の人々を魅了する、歴史と伝統のあるスピリッツなのです。

カイピリーニャというブラジルを代表するカクテルにも使われ、その消費量は蒸留酒の中で世界第3位という、ファンがとても多いお酒なのです。

しかし、このサトウキビから作られるブラジルを代表する蒸留酒であるカシャッサは、世界でこれだけの消費量がありながら、日本での知名度はまだまだ高くありません。

しかし近年、このカシャッサが日本国内でもひそかにブームになっていることをご存知でしょうか。

そんな知られざるブラジルの至宝、カシャッサについてご紹介します。

 

カシャッサの味を作りだすのは純国産サトウキビ

カシャッサ カシャーサ
ブラジルでは“国民酒”として愛されるこの蒸留酒は、カクテルのベースとしてだけでなく、ウイスキーのようにカシャッサの味そのものが嗜まれることも増えてきています。

現地では“ピンガ”という呼び名でも親しまれているこのお酒は、厳格な法律でその製造方法が定められています

ブラジル産のサトウキビで作られたサトウキビのジュースを100%使用して、ブラジル国内で製造されなければ「カシャッサ(cachaça)」という名前を使用することができないのです。

カシャッサとラムの違いは?

似たようなサトウキビ原料のスピリッツに「ラム」があります。

ラム酒には主に3つの製造方法があり、糖蜜を使い作られるもの、ブラジルと同様にサトウキビに搾り汁から作られるもの、サトウキビシロップを使い作られるものがあります。

サトウキビの搾り汁で作られたものはアグリコールラムと呼ばれ、カシャッサとほぼ同じ作り方と言えます。

カシャッサは、このサトウキビの搾り汁で作ることのみが許され、サトウキビ本来の味や香りを楽しめるお酒として、ブラジルではブラジル全土、富裕層から貧困層に至るまで国民的なお酒として楽しまれているのです。

カシャッサの分類

また、カシャッサは産業として大量生産される“カシャッサ・インドゥストリアル”と、小規模生産のクラフトカシャッサの“カシャッサ・アルテザナウ”に分けることができます。

前者は価格も安く抑えられていて、雑味が少ないことから、主にカイピリーニャをはじめとする”カクテルのベース”として使いやすいように造られています。

一方で”アルテザナウ”は、少量生産で作り手がこだわる香りや味などの個性を大事にしているものが多く、価格帯も高級なものからお手頃価格のものまで、さまざまです。

ブラジル屈指のカシャッサの生産地であるミナス・ジェライス州では、法律で細かく製造工程法が決められていて、「原料として砂糖や副原料などの添加物を一切使用してはならない」と厳格に定められています。

ブラジルでカシャッサがどれだけ大切にされているかがうかがえます

カシャッサはサトウキビ原料のお酒で、ほのかな甘さが上品に香るものが多く、アロマを十分にたのしめるよう、ストレートやロックで飲むことをおすすめします。

また、ハイボールのように炭酸で割っても美味しくお飲みになれます。

 

カシャッサの度数はブラジルの法律で定められている

カシャッサ カシャーサ

ブラジル国内には約1万5000の蒸留所と約4000のカシャッサのブランドがあります。カシャッサはそれらの蒸留所で、サトウキビの搾り汁を加水せず直接発酵させたものを蒸留します。

その後48%のアルコール度数になるまで発酵させて、アルコール度数が39%あたりになるまで、香り成分を残しながら調整していくのです。

ブラジルが定めるカシャーサの定義によると、カシャッサはブラジルで産出されたサトウキビを原料として使い、その絞り汁を醗酵させたアルコール度数が38~54 %の蒸留酒でなければならないとされています。

一見とても強そうなお酒に感じますが、香り豊かで、口当たりも良いため、ストレートで楽しむお酒としても人気があります。

ブラジルのバーに行くと、このカシャッサの瓶が壁いっぱいに並べられているところも多く、ブラジル人のカシャッサへの愛が感じられます。

 

カシャッサの飲み方は?

カシャッサ カイピリーニャ
カシャッサはもともとストレートで楽しまれるお酒でした。気温が高い地域で、汗をかきながらグイッとショットにして飲み干すのも良し、寒い地域でちびちびと、つまみをあてに飲むにも美味しいお酒です。

ブラジルのレモン(ライム)と共に味わう飲み方も一般的です。

カシャッサが製造される、それぞれの地方の気候や気温、地域の好み、製造の手順などによって、カシャッサの風味も異なり、個性あふれる味わいを飲み比べて楽しめるお酒でもあります。

蒸留酒の中で、ウォッカに次いで世界第2位の消費量という数字の裏には、実はブラジル人がその90%を消費しているという驚きのデータがあります。いかにカシャッサがブラジルで愛されているかが伝わってきます。

そんなカシャッサですが、ブラジルを代表する飲み方の一つである「カイピリーニャ」に使われるお酒でもあります。

このカイピリーニャは今では世界的に知られたカクテルですが、実はスペイン風邪が世界的に流行した際に”特効薬”としてサンパウロの田舎で作られたのが起源とされています。

当時のカイピリーニャには、ニンニクやショウガなども入っていたそうで、後に飲みやすく改良されて現在のレモン(ライム)と砂糖というスタイルが確立されました。

このカイピリーニャですが、現在ではブラジル全土でカシャッサを使った代表的なカクテルとして親しまれています。

 

カシャッサの“51”は世界的なブランドに

カイピリーニャをブラジル全土のみならず世界的に広めることに一役買ったカシャッサのブランドがあります。

“51”と瓶に描かれたカシャッサで、ブラジルでは数字のポルトガル語読み「スィンクエンタイウン」と呼ばれます。このカシャッサは1951年にサンパウロの田舎でピッコロ兄弟が作り出しました。

そして1959年にボトリング大手のミュラーに買収されたのをきっかけに大々的に売れり出されることになります。

1960年代後半には、現在の形に近い965mlの透明の瓶に入れて発売され、「透明の1リットル」という愛称で親しまれるようになり、サンパウロ以外の州でも販売されるようになっていきます。

同社は従業員の勤務管理を徹底することで生産性も向上し、売り上げは記録を更新し続けました。1990年代には海外への輸出に本格的に乗り出し、日本にも初めてのコンテナが港に到着することになります。

その後“51”の派生形の商品が沢山生まれることになります。

マーケティング戦略に力を注ぐ“51”は‟uma boa ideia”(グッドアイディア)というキャッチコピーを作り出し、メディアを使いブラジルの全国民にこの一言を浸透させたのでした。

ブラジル人は会話の中で「いいね!」という時に‟Boa ideia!”と言うことから、“51”は瞬く間にブラジル全土で市民権を獲得し、その地位を不動のものとしました。

ブラジルの発祥の商品の中でも驚くべきマーケティング力を持つ“51”は世界中で「カシャッサと言えば51」と言わせることに成功し、現在でもバーなどでカイピリーニャのベースとして使用されています。

 

カシャッサはセレッタによって「質」の時代へ

SELETA セレッタ
サトウキビ栽培が盛んにおこなわれるブラジルでは、サトウキビを原料とするカシャッサはブラジル全土で製造されています。その中でももっともカシャッサを大切にしている州と言えるのがミナス・ジェライス州です。

サンパウロ州とリオ・デ・ジャネイロ州の北側に位置し、17世紀に金が発見され、一大ゴールドラッシュに沸いたブラジルでもメジャーな州のひとつです。

ミナス・ジェライス州では、カシャッサの製造方法を細かく法律で定め、厳しく管理することで、昔ながらの味を守り続けています。

良質のクラフトカシャッサがひしめき合う群雄割拠の一大生産地がこのミナス・ジェライス州なのです。

首都のベロ・オリゾンテはブラジルで4番目に大きい都市ですが、人口に対するバー(飲み屋)の割り合いが最も高い都市とされ、街には‟boteco(ボテッコ)”と呼ばれるバーが至る所にあります。

そんなカシャッサ好きのベロ・オリゾンチっ子たちから最も支持を集めるカシャッサがミナス・ジェライス州生まれのセレッタ(SELETA)です。

セレッタはブラジルで最も成功しているクラフトカシャッサ、“カシャッサ・アルテザナウ”のメーカーで、ブラジル随一の生産量を誇り、40年以上にわたって、同じラベル、同じ品質、同じ味を守り続けています。

使用するサトウキビは、ミナス・ジェライス州の“サトウキビ畑の首都”と呼ばれるサリーナスのものを厳選して使い続けています。

「一口飲むごとに、一つの物語が語られる」と称されるように、その芳醇な香りの中には、セレッタが守り続けてきた伝統が感じられる奥深さがあります。

ブラジルのサトウキビ栽培は、ブラジルの奴隷制の歴史と共に歩んできた経緯があり、カシャッサの歴史はしばしばブラジルの歴史と共に語られます。

セレッタの瓶にはそんな歴史も感じて欲しいという生産者の思いも込められています。

サトウキビから造られるカシャッサは、生産量が莫大なため、国内での流通量が非常に多く、ブラジルでは「安酒」として扱われてきました。

そんなカシャッサという嗜好品の購買動機を「価格」から「質」へ転換させることに成功したのが、このセレッタだとも言われています。

手作りの良さを十分に引き出しながら、生産量を増やすことに成功した、奇跡のカシャッサがこのセレッタなのです。

 

カシャッサのカクテルが放つ豊富なバリエーション

カイピリーニャ レシピ
カシャッサはストレートで香りを楽みながら飲むというファンも多くいますが、カクテルにして飲みやすくして楽しむのも一般的です。

今ではバーに行くとカイピリーニャが用意されていることも珍しくなくなりましたが、ブラジルにはカシャッサを使ったカクテルの種類が実に豊富にあります。

ブラジルでカシャッサを使ったカクテルが爆発的に流行したのは、1960年代に家庭用ミキサーが登場したのがきっかけでした。

それまではカシャッサはシンプルな飲み方しかされていませんでしたが、1970年代にサンパウロで開催されたバーテンダーの大会で、“奇才”デリバン・デ・ソウザによって披露された「ミキサーを使ったカクテル」の数々が、それまで作られていたブラジルのカクテルに“革命”を起こしたのです。

彼によって、ピーナッツ、ココナッツミルク、パッションフルーツ、イチゴなど、今ではブラジルのビーチサイドで楽しめるメジャーなカクテルがこの時生み出されたのです。

これをきっかけにブラジル人は、砂糖や練乳をふんだんに使ったカクテルを好むようになったとも言われています。

日本でも手軽に作れるカクテルに“Batida de Coco”(バチーダ・ヂ・ココ)があります。これは、ココナッツミルク、練乳、カシャッサをミキサーで混ぜたものです。

バチーダとは「ミキサーで作った」という意味があり、ミキサーを使って作られたカクテルは総称して「バチーダ」と呼ばれます。

ブラジルのバーに行くとカウンターにミキサーを置いている店も多く、バチーダが国民にどれほど愛されているかをうかがうことができます。

 

カシャッサのおすすめはこちら

日本でもメジャーになりつつあるスピリッツ「カシャッサ」ですが、なかなか手に入れられないのがもどかしいところです。そんなカシャッサですが、ネット通販で入手可能な2種類をこちらでご紹介します。

セレッタ

 

ブラジル国内で最も飲まれているクラフト・カシャッサ。ウンブラーナという木の樽で2年間熟成させ、伝統的手法を用いながら製造されています。ライトな味わいで若者にも人気がある逸品です。炭酸水で割ってレモンを入れた“セレッタ・ハイボール”もおすすめ。

蒸留所:ミナスジェライス州サリナス市

内容量:670ml

アルコール分:42%

詳しくはこちらから【セレッタ】

 

ボアジーニャ

バルサモという木の樽で4年間熟成させ、伝統的手法を用いながら製造されています。さらに、自社農場で栽培されたサトウキビを原料にして、伝統的な手作業で造られています。生産量の少ない希少性の高いボアジーニャは、カシャッサ本来の芳醇さを発揮。ほのかに桜餅のような香りが感じられる、風味豊かな「ボアジーニャ」は、ぜひストレートでお試しください。

蒸留所:ミナスジェライス州サリナス市

内容量:670ml

アルコール分:42%

詳しくはこちらから【ボアジーニャ】

 

カシャッサをはじめとするブラジルやポルトガルのお酒や食品、タイのトロピカル飲料などをネットで購入できるAraiMartのサイトはこちらから。

https://araimart.com/

 

 

エルメリンダ家のワイナリー 女性醸造家の新たなる挑戦

エルメリンダ

近年、世界中のワイン通から注目されているワインと言えば、ポルトガルのワインです。

これを読んでいる皆さんはポルトガルのワインのイメージはあまりないかもしれません。

しかしポルトガルはヨーロッパの中ではワイン王国として知られています。

ポルトガルでは250種を超える固有品種が登録されていて、日本では考えられないくらいの種類のワインが造られています。

イタリア、フランスなどで使われるメジャーなブドウ品種とは一線を画す、ポルトガルで紀元前から受け継がれてきたオリジナルの品種で作られるワインの味わいは、温かみがあり、どこか懐かしさを感じさせてくれます。

そんなポルトガルでひときわ異彩を放ち、注目されているワイナリーがあります。

それが1920年創業の「カーザ・エルメリンダ・フレイタス」(Casa Ermelinda Freitas)。

今回はこの、2020年に創立100周年を迎えたをワイナリーをご紹介します。

ポルトガルワイン通販アライマート

公務員からの突然の転身。本格的にブドウ作りを始める

ドナ・エルメリンダ
参照:Casa Ermelinda Freitas

このワイナリーは、1920年にレオニルデ・フレイタス氏がブドウ栽培を始めたことにより、その歴史を刻み始めます。

しかし、このワイナリーの躍進の歴史は、3代目のエルメリンダと一人娘のレオノール二人によって作られたと言っても間違いはないでしょう。

小さく始まったワイナリーも、この女性二人の徹底したブドウ作りへの愛情に育まれ、成長していったのです。

娘のレオノールはブドウ栽培をするかたわら、保健省に勤める公務員として働いていました。

彼女はそれまで「自分の代でこのブドウ栽培は終わりにする」と考えていたにもかかわらず、突然公務員を辞め、本格的なブドウ作りに乗り出す決断をします。

二人はブドウ作り、ワイン造りを行っていましたが、当時は主に販売用で、自分たちのブランドを持っているわけではありませんでした。

日夜ブドウ作りに没頭して、作ったワインの販売のみを行っていましたが、1997年に4代目として経営を担っていたレオノールは賭けに出ます。オリジナルワインの自社によるボトリングをはじめたのです。

その記念すべき第一号ワインが“Terras do Pó”(テラス・ド・ポー)というワインでした。これを契機にワイナリーは急成長することになります。

 

努力が実り世界的な賞を受賞

レオノール・フレイタス エルメリンダ
参照:Casa Ermelinda Freitas

2008年には、フランスの名誉ある“ワイナリーインターナショナル2008”の赤ワイン「シラー2005部門」で優勝したのでした。

ポルトガルでの赤ワインの受賞は前例がなく、当時のアニーバル・カヴァコ・シルヴァ大統領は、彼女の勝利に対し、「ポルトガルワインの優れた品質の国際的な認知に貢献した」とお祝いのメッセージをレオノールに送りました。

レオノールはお茶目に「この大統領の言葉のせいで、近隣のブドウ園や地元のレストランに、シラーワインのオーダーが殺到しちゃったわ!」と冗談を残していますが、実は彼女、この世界的な賞が存在することすら知らなかったとか。

それほど彼女は日々ワイン造りに没頭していたということでしょう。

2009年には彼女の功績が認められて、ポルトガル共和国の大統領から、農業従事者に贈られる勲章も受勲しています。

また近年では 英国の飲食業界やソムリエが最も注目しているコンクールと言われている“ソムリエ・ワイン ・アワード 2020”において年間最優秀プロデューサー(欧州部門)に選ばれました。

これらメジャーな賞の受賞によって、ワインの味と共に、彼女の女性醸造家としての確かな腕も証明され、彼女のワイナリーはワイン業界においてますます注目を集めています。

 

至高のワインを作り出すエルメリンダのブドウ畑

エルメリンダ ワイナリー
参照:Casa Ermelinda Freitas

ワイナリー「カーザ・エルメリンダ・フレイタス」のブドウ畑は、セトゥーバルのパルメラ市の恵まれたエリアにあります。

彼女たちの農園はリスボンから車で20分ほどの、セトゥーバル地方のテーラ・ド・サドにあり、穏やかな起伏が続き、丁寧に整備されたブドウ畑は、見る者の目をも楽しませる風景となっています。

彼女たちは4世代にわたり、130ヘクタールのブドウ畑を所有していて、そのうちの100ヘクタールでは、ポルトガルで“ペリキータ”という愛称でも親しまれているカステラォンが作られています。

残りの30ヘクタールでは、トウリガナショナル、トリンカデイラ、シラー、アラゴン、アリカント・ブーシェ、カベルネ・ソーヴィニヨンなど、他のブドウ品種も作られています。

この地域の中でも抜群のロケーションに恵まれ、この畑から出来たブドウから良質なワインが数多く生産されています

 

レオノールの新たな挑戦とは

エルメリンダ ワイナリー
参照:Casa Ermelinda Freitas

近年ではポルトガルのワイン畑を巡る、“Rotas do Vinho” (ワインツーリズム)愛好家が増えています。

エルメリンダ社は自身のワイナリーに大きな投資をし、その愛好家たちの一大スポットにするためのリノベーションを行っています。

レオノールは「この地域の教育的シンボルとして、ブドウやワイン文化の芸術的な歴史を学べる場にしたい」と願い、ワイナリーがパルメラ市の観光と経済の資源となることを強く望んでいます。

その想いから新たに造られたワイナリーの中の最新技術を駆使したセラーでは、現代と伝統の共生を垣間見ることができます。

ブドウ果汁の圧搾、オーク樽での熟成、ワインの瓶詰めに至るまでの一連の工程が同じ建物内で完結し、ワインが製造されるように設計されていて、ワイナリー施設内には、商業エリア、テイスティングルーム、最大400人まで収容可能な大規模なイベント用のホールも完備。これら全てが一つのワイナリーに集約されているのです。

この完璧なまでに計画された施設は、訪れる人を楽しませています。

レオノールは、「仕事に男も女もない」と女性実業家としての生き方を発信し、現在ではポルトガル国内のアイコンにもなるほど、名実ともに優れたワイン醸造家として、現場で指揮を執り続けています。

 

もっと詳しくポルトガルワインについて知りたい方は、こちらもご覧になってください。

ポルトガルワインまとめ。知りたいをぎゅっと凝縮!

 

エルメリンダオススメのワイン3選

世界的な大きなコンクールで、数々の賞を受賞する実力派ワイナリーのカーザ・エルメリンダ・フレイタス。その中での厳選した3種類のワインをご紹介します。

 

ドナ・エルメリンダ【赤】

ドナエルメリンダ 赤ワイン ボトル

色調は濃く深い赤色です。樽の香りや高級な完熟した赤肉系果実の香りが漂います。高品質のまろやかなタンニン。心地よい味のハーモニーが長く口に残ります。

産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:カステラォン、カベルネ・ソーヴィニョン、トウリガ・ナショナル

味わい:ミディアムボディ

詳しくはこちらから【ドナ・エルメリンダ】

 

ドナ・エルメリンダ レゼルヴァ【白】

受賞一覧
【独】ベルリン・ワイン・トロフィー2020(冬季) 金賞
【英】ソムリエ・ワイン・アワード2020 金賞
【仏】レ シタデル デュ ヴァン2020 金賞

数々の大規模な国際ワインコンクールで受賞している、注目のワインです。甘い香りと柑橘系の果実味があり、樽の香りとよくマッチしています。口に含むと、コクがあり、クリーミーで、エレガントな後味が続きます。

産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:シャルドネ、アリント、ヴィオニエ

味わい:辛口

詳しくはこちらから【ドナ・エルメリンダ レゼルヴァ白】

 

モスカテル(モシュカテル) 【酒精強化】

色調は複雑な黄金色。この地域で伝統的な香りであるオレンジピールやはちみつを連想させるような香りがします。とても甘味があり、程よい酸味と調和して、フレッシュな味わいの余韻が、長く口の中に残ります。上品な味のお菓子とともに、デザートとして。食前酒にもぴったり。

産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:モスカテル・デ・セトゥーバル100%

味わい:甘口

詳しくはこちらから【モスカテル

 

ポルトガルには日本とは比べものにならない程の数のワイナリーがありますが、その中でも、完全に女性が製造・経営しているワイナリーは珍しく、繊細な感覚と、女性的な温かさでワインが大切に造られています。

是非エルメリンダのワインをお試しください。

 

AraiMartでは、20種を超えるポルトガルワインを1本からご注文いただけます。

ポルトガルにグループ会社があるため、 日本でなかなか出会えないポルトガルワインを、お求めやすい価格でご提供しています。国内でも人気が高まってきているポルトガルワイン。

ご自宅のセラーに、ポルトガルの彩りを添えてみるのはいかがでしょうか。

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飲んでみたいワインNo.1!今噂のヴィーニョヴェルデとは?

ヴィーニョヴェルデ

ヴィーニョヴェルデという種類のワインがあるのをご存知でしょうか。ワインというと、赤・白・ロゼなどが主流ですが、このヴィーニョヴェルデはなんと「緑のワイン」と呼ばれているのです。

そして、このワインは、ポルトガル国内でしか造ることを許されていないのです。

そんなヴィーニョヴェルデですが、いま世界的に人気が高まってきているワインとして注目されています。国内での流通量も増えてきていて、ワイン業界においてもヴィーニョヴェルデ流行の機運が高まっています。

そんなヴィーニョヴェルデの魅力についてご紹介していきます。

ポルトガルワイン通販アライマート

ヴィーニョヴェルデはワイン王国ポルトガルならではのブランド

ヴィーニョヴェルデ地方

ポルトガルの北西部、おもにミーニョ地方に広がる地域はヴィーニョヴェルデと呼ばれます。その地域で造られたワインのみが、“ヴィーニョヴェルデ”と名乗ることができます。

この地域には約2万ヘクタールのブドウ畑が広がっていて、DOC*としては世界でも最大級の規模を誇ります。そして1908年というワイン業界でも早い段階で原産地の境界の設定が行われたのです。

この地域のワイン造り自体も、紀元前96年には始まっていたと文献に残されていて、2200年ほどの歴史を有す屈指のワイン生産地です。

気候と地理的要因に恵まれた土地

1908年9月18日に正式に国から指定されたヴィーニョヴェルデ地方は、ポルトガルで最大のワインの境界領域で、国内のみならず、ヨーロッパにおいても最大の地域の1つに数えられます。その広さは、ポルトガル全土にあるワイン産地の15%の面積を占めています。

ヴィーニョヴェルデ地方は、ポルトガルの北西部、エントレ・ドウロ・エ・ミーニョ(ドウロとミーニョの間)として知られる地域に広がっています。北はミーニョ川、南はドウロ川、東はペネダ、ジェレス、カブレイラ、マランの山々、そして、西には大西洋が広がります。

ヴィーニョヴェルデ地方は西岸に広がる大西洋の影響や、東から西に流れる主要な川の谷の向きに強く影響を受けます。この地方は降雨量が多く、気温が穏やかで、寒暖差が無いことが気候的な特徴です。

この地方の土壌はほとんどが花崗岩ですが局所的に片岩質の地域もあります。気候の変化が少ないため、ヴィーニョヴェルデ内のいくつかの地域には、明確なテロワールの特徴が表れるのです。

微発泡が特徴の飲みやすい若い白ワイン

ヴィーニョヴェルデに使用されるブドウは、通常のワインと比べると1カ月から2カ月ほど早く、完熟する前の若い段階で収穫されます。

ワインが発酵する過程で発生する気泡がそのまま楽しめる形で製品化されたのがヴィーニョヴェルデの最大の特徴と言えます。

微発泡と言っても、ワイナリーやワインの種類によって炭酸の強さも違い、ほとんど炭酸を感じられないものもあります。

基本的には1気圧程度の発泡(一般的なビールが2気圧程度)なので非常に弱い発泡のこのワイン。

アルコール度数も白ワインと比べても低いので、とっても飲みやすくて爽やかなのが特徴で、一度飲んだら忘れられなくなる魔力さえ持つのがこのヴィーニョヴェルデです。

新しい製法も取り入れながら進化を続けるヴィーニョヴェルデ

このヴィーニョヴェルデ地域はもともと赤ワインの産地でした。しかし、瓶内二次発酵製法によって造られた、軽い微発泡を帯びた白ワインが人々の心を捉え、白ワインにシフトしていったといわれています。

伝統的に糖分を加えて二次発酵させていた製法も、現在では二酸化炭素を添加する製法が主流になりつつあります。また、流通量は少ないものの微発泡の赤ワインを冷やして飲むスタイルも楽しまれています。

ヴィーニョヴェルデはボトリングする前にガスを添加、アルコール分はは9-12.5%程度に抑えられています。ガス圧は0.7気圧前後で、アルコールが高いものに限り、バランスを取るためにガス圧が低めに調整されます。

しっかり管理されて愛され続けるブランド

ヴィーニョヴェルデ マーク
ヴィーニョヴェルデと名乗るワインに使われるブドウは、47品種が認可されていて、単一品種での醸造、瓶内二次発酵による微発泡、ロゼ、赤と様々な種類があります。

そしてポルトガル国内のワイン法によって、地域のブドウを100パーセント使い生産したうえで、熟成期間やアルコール度数などの厳しい基準をクリアしたワインのみが「D.O.P.ヴィーニョヴェルデ」と表記することが許され、高い品質が保証されています。

*DOCとはワイン格付け審査の一つで、統制原産地呼称ワインと呼ばれ、栽培から出荷までの生産過程はこの規定に基づき行われなればなりません。審査の対象としては、生産地、栽培方法、ブドウ品種、最大収穫量、最低アルコール度数、熟成方法などがあります。

「緑のワイン」は緑色のワインというわけではない

赤いワインだから赤ワイン、透明だから白ワインという呼び方考えると、「緑のワイン」は緑色をしているの?という想像を廻らしてしまいます。

この「緑のワイン」という呼び名は、ポルトガル語の“Vinho Verde”が直訳されたものです。

ポルトガル語で「vinho」はワイン、「verde」緑という意味があります。直訳すると“緑のワイン”となります。

しかし、ヴィーニョヴェルデとは、完成したワインの色ではなく、完熟する前の、まだ緑色をしたブドウを用いて醸造されることからこの名が付いたとされています。

また、ヴィーニョヴェルデの産地であるヴィーニョヴェルデ地方のブドウ畑が広がる風景が、冬になってもブドウの緑色で輝き美しかったことから、Verde「緑の」という形容詞が添えられ、“Vinho Verde”の名前が付いたともされます。

他にもVerdeという単語自体が“若さ”という意味を持つため、早熟で刈り取られるのブドウで造られるワインを形容してVinho Verdeと呼ばれるようになったという説もあります。

いずれにせよ、赤でも、白でもないヴィーニョヴェルデは、ワイン王国ならではの愛情が存分に注がれ、人々に愛されるブランドとして確立することに成功した、ポルトガルのこだわりと誇りが感じられるワインなのです。

 

ヴィーニョヴェルデの品種

ヴィーニョヴェルデ
ポルトガル北西部、山と大西洋との間にあるヴィーニョヴェルデ地域は 2万1000 ha におよび 、9つのサブリージョンと、約600の醸造ボトラーを擁します。

また、この地域だけで19,000件ものブドウ生産者が登録されていて、約45種類の固有ブドウ品種が生産されています。そしてヴィーニョヴェルデだけで約2000ものワインブランドがあります。

全体の生産量の70%が国内で消費され、残りは海外輸出用に造られます。輸出量では地理的に近いアメリカ、ドイツ、フランス、カナダ、イギリスに次いで、日本は6番目にランクインしています。

ここからも、日本でヴィーニョヴェルデが流行しつつあることがうかがえるのではないでしょうか。

ヴィーニョヴェルデに使用される主な品種は、ローレイロ、アリント、アザール、トラジャドゥーラ、パデイロ、エスパデイロなどがあり、中でも最もメジャーで、世界中にファンを抱えるのがアルバリーニョです。

スペイン北西部のポルトガルにほど近い地域である、リアス・バイシャスでも栽培されている品種で、ヴィーニョヴェルデの中でも高級ブドウ品種として扱われています。

では、アルバリーニョについて詳しく見ていきましょう。

 

ヴィーニョヴェルデのアルバリーニョはどんなワイン?

アルバリーニョは、ポルトガルやスペインで作られる白ワイン用のブドウ品種で、シャルドネなどのメジャー品種に比べるとその知名度は下がりますが、アルバリーニョが持つポテンシャルと魅力を知れば、きっとご自宅のセラーに一本欲しくなるはずです。

なぜ日本人を魅了するのか。日本人に愛される要素がぎゅっと詰まったアルバリーニョについて見ていきましょう。

アルバリーニョはイベリア半島の北西部が原産の白ブドウです。スペインでは高貴な品種と言われ、白ワインが盛んに造られています。

アルバリーニョはもともと、フランスとドイツの国境地域、アルザス地方に起源を持つ、リースリング種の亜種であると考えられてきました。

リースリング種に関する最古の記録は15世紀にまで遡ることができ、フランスのプティ・マンサン種とも近縁だと言われています。

ポルトガルのヴィーニョヴェルデ地方では、アルバリーニョはとても一般的に使われているブドウ品種ですが、モンサオンとメルガーソの畑でのみ栽培が認可されています。

この他、リベイロ、リマ、ブラガ、バルデオーラスなどの地域では、ブレンド用の品種として栽培され、ロウレイロ種、ゴデージョ種、カイーニョ種、アリント種、トレイシャドゥーラ種などが相性が良いとされブレンドされます。

アルバリーニョの果実は小粒で緑色をしていて、房は小ぶりです。果皮が厚いため、ガリシア地方のような雨の多いエリアでもウドンコ病による病害にも負けない強さがあります。

このアルバリーニョですが、実は、日本の新潟県や大分県でも栽培されるようになりました。日本では2000年代に入ってから栽培が始まり、いずれの産地にも共通するのが、海に近い場所であるということです。

フルーティなのに爽やかで、高級感も漂うアルバリーニョがこの日本でも作られ始めたのです。

聞きなれない品種のアルバリーニョですが、世界中のワインファンが、このアルバリーニョに注目し始めました。

それまでは知る人ぞ知るヴィーニョヴェルデの逸品だったアルバリーニョは、ソムリエの目に留まり、一気に世界中に広がり、熱狂的なファンを獲得したのも納得がいく、素敵なブドウ品種なのです。

 

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ヴィーニョヴェルデのブランコってなんだろう

ヴィーニョヴェルデはポルトガルの一地方の名前でもあります。原産地呼称制度によって、多くのワインもヴィーニョヴェルデの名前を使っていますが、ヴィーニョヴェルデ地方では、微発泡のものだけでなく、白ワイン(ブランコ)も造られています。

このワインたちは、ヴィーニョヴェルデの白ワインで、直訳してしまうと「緑のワインの白ワイン」となり、意味が通らなくなります。

その点でも、ヴィーニョヴェルデを日本語に訳してしまうと、誤解を招いてしまうので、ポルトガル語のまま固有名詞としてヴィーニョヴェルデと理解した方がよさそうです。

 

ヴィーニョヴェルデはロゼも健在

豊富な固有品種を生み出す産地であるヴィーニョヴェルデ地方では、様々なワインが造られています。

ポルトガルのワインを支える若手の作り手が色々なチャレンジを続ける中、ヴィーニョヴェルデのロゼも造られるようになりました。

ヴィーニョヴェルデの製法で造られるロゼは、ヴィーニョヴェルデの特徴であるクリスピーな微発泡、そしてフレッシュで軽やかな飲み口に仕上がります。

ヴィーニョヴェルデの魅力に憑りつかれてしまったら、つい試したくなってしまうワインです。

 

ヴィーニョヴェルデ に料理を合わせるなら…

ヴィーニョヴェルデ フガス
ポルトガルの美し海岸線から比較的近い地域で栽培されたブドウが使われるヴィーニョヴェルデは、海の幸であるシーフードとのペアリングが舌を喜ばせます

ポルトガルではメジャーな食材である新鮮なタコを使った海鮮料理や、魚介のマリネやカルパッチョなどの前菜、エビなどのお刺身や魚介類のフリットにも抜群に合います。

クセの少ないチーズやアボカドをのせたサラダや、意外なところではポン酢をほんのり効かせたフレッシュな前菜と合わせてお食事をスタートさせれば、にぎやかで楽しい食卓が約束されます。

もう定番になり始めている天ぷらとのマリアージュや、冬なら水炊きのようなシンプルな鍋ともよく合い、ワインのフレッシュさを活かすために十分に冷やして楽しまれることをおすすめします。

 

ヴィーニョヴェルデのおすすめはこちら

ヴィーニョヴェルデの魅力について見てきましたが、いかがだったでしょうか。緑のワインと称されるポルトガル独自のワインは、現在世界中のワイン愛飲家たちを魅了し始めています

固有品種、微発泡、爽やかな味わい、どれをとっても万人を笑顔にさせる要素に溢れたワインをご紹介します。

 

ヴァランダ・ド・コンデ

フレッシュな南国果実を感じさせる、非常にエレガントでフルーティーな風味 。全体のバランスが良く、厳選されたアルヴァリーニョとトラジャドゥーラが最高のハーモニーを奏で、果実味と新鮮さが特別な味わいを与えています 。8~10℃にキリッと冷やしたヴィーニョ・ヴェルデ「ヴァランダ・ド・コンデ」は、シーフード料理や和食と相性が抜群です。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方

品種:アルヴァリーニョ、トラジャドゥーラ

味わい:辛口

詳しくはこちらから【ヴァランダ・ド・コンデ】

 

ヴィーニョヴェルデ4種飲み比べセット

ヴィーニョ・ヴェルデ おすすめ

初めての方も、ヴィーニョヴェルデ好きの方にも好評な4本セット。こちらで心ゆくまでヴィーニョヴェルデをお楽しみください。

セット内容

①ヴァランダ・ド・コンデ(辛口):アルヴァリーニョ70%、トラジャドゥーラ30%、Alc.12%
②ポルタ・ノヴァ(辛口):ロウレイロ100%、Alc.11.5%
③フガス(辛口):ロウレイロ50%、トラジャドゥーラ50%、Alc.11%
④ヴェルデガル・ブランコ(中辛口):アリント25%、アザウ25%、ロウレイロ&トラジャドゥーラ50%、Alc.9.5%

詳しくはこちらから【ヴィーニョヴェルデ4種飲み比べセット】

 

AraiMartではヴィーニョヴェルデも豊富に取り揃えています。カジュアルに楽しめるものから、ブドウの味わいを楽しめるものまで、幅広くご用意しています。

 

AraiMartのポルトガルワインを覗いてみる

 

ポルトガルワインの基礎知識。ポイントごとに徹底解説!

ポルトガルワイン おすすめ

みなさんは「ポルトガルのワイン」と聞いてどのようなイメージを持たれますか?

日本では、ポルトガルのワインのイメージはあまりないかもしれません。

しかし、実はヨーロッパでは古くからワイン造りに注力してきた国として有名で、その品種の多様さや味にも定評があります。

また、ポルトガルのワインといえば、日本でも流行したことのある「ポートワイン」を思い浮かべる方や、はたまた最近日本でも注目されつつある、緑のワイン「ヴィーニョヴェルデ」をもうお飲みになった方がいらっしゃるかもしれません。

日本ではまだまだ知られていない、魅力にあふれるワインを生産しているのがポルトガルです。もちろん、王道の赤・白ワインも、一度飲んだら忘れられることのできない、各品種のブドウが持つ本来の味を感じさせるものばかりです。

そんな魅惑のワインの宝庫である、ポルトガルのワインの世界について7つのポイントに分けてご紹介していきます。

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ポルトガルワインの歴史は紀元前から始まる

ポルトガルワイン 歴史
ポルトガルワインの起源は紀元前5世紀まで遡ります。当時イベリア半島にいたフェニキア人がブドウ栽培を始め、ワイン造りが始められたとされます。

8世紀から11世紀の間、イベリア半島はイスラムに支配され、ワインの製造は一時停滞しますが、レコンキスタと呼ばれるキリスト教徒による領土回復を機に、ワイン造りが再開され、再び盛んになっていきました。

その後、12世紀にポルトガルはスペインから独立することになります。

この頃からポルトガルでは伝統的な栽培法や醸造法をもとに近代的醸造技術を採り入れ、ポルトガル固有種による、質の高いワインが造られるようになっていきます。

遠く離れた国々に輸出することを目的として造られた酒精強化ワインのマデイラワインや、ポートワインもポルトガルの技術によって生み出されました。

16世紀にはキリスト教や鉄砲とともにポルトガルから日本にワインが伝えられました。

南蛮渡来のワインは新しい物好きで知られる織田信長も気に入り、「血のようだ」と言って好んで飲んだという言い伝えもあります。

当時ワインは「珍陀(ちんた)」と呼ばれ大変珍重されました。この呼び方は赤ワインを指すポルトガル語の「tinto(ティント)」に由来するものだとされています。

このように日本にも伝わったポルトガルのワインですが、1980年代になり、ポルトガルのEU加盟をきっかけに、近代化と国際化が進みました。

最新の技術を活かしたブドウ栽培や、近代的なワイナリーが増え、さらに世界のワイン醸造を学んだ若手のつくり手も増えました。

現在では彼らによって造り出される、古来の固有品種と近代テクノロジーを掛け合わせたポルトガルワインが、世界で注目を集めるようになってきています。

頑固なまでにブドウ本来の味を大切にして造られるポルトガルワイン。その味わいの美しさが、今日も世界中のテーブルに彩りを添えています。

 

ポルトガルワインの特徴は「料理のおとも」であること

ポルトガルワイン 料理
“トゥーリガ・フランカ”、”トゥーリガ・ナシオナル”、”ティンタ・ロリス”。

聞きなれない名前が並びますが、これらはポルトガルを代表するブドウの品種です。

ポルトガルでは、決して広くないその国土で、地形や気候、土壌の違いを最大限に活かし、250種もの固有品種が栽培されています。

「日本酒は日本食とのマリアージュが最高」。このイメージは普遍的なものかもしれません。

それは、どちらも日本の気候風土の中で造られたものだからでしょう。それと同様に、ポルトガルワインはとにかくポルトガル料理とよく合うのです。

ポルトガル料理の特徴を一言で表現すると「素朴な温かみ」です。

スパイスなどの調味料の種類は多くなく、魚介類や米などの食材本来の旨みを生かし、オリーブオイルと塩だけのシンプルな味付けで楽しめるものが好まれます。

この料理と共に楽しまれるのがまさにポルトガルワインなのです。

テーブルワインという言葉がありますが、ワイナリーのぬくもりが感じられる、温かみのあるワインの味わいが、友人や家族で囲む卓上にそっと花を添えるのです。

このシンプルな味付けの料理は、素材の味を存分に引き出すという点で、日本料理の考え方と共通する部分が多く、和食とも相性が良いのもポルトガルワインの特徴です

ワインを大事にするポルトガルは、ワインの原産地呼称制度*を世界のどこの国よりも早く取り入れました。

意外に思うかもしれませんが、フランスでもイタリアよりも早く、ポルトガルが真っ先に取り入れたのです。その点をみても、ポルトガルのワインへの愛情を感じられます。

*「原産地呼称」とは定められた条件を満たしたワインが使用できる制度で、「ワインが産まれた産地を、ワインの名前として呼ぶ」というものです。

 

ポルトガルワインが安いのはみんなに愛されている証

ポルトガルワイン 値段
ポルトガルワインは、比較的手ごろな値段で手に入るものが多く、それでいてすごく品質が良いのが特徴です。

テーブルワインとして造られるワインが多いため、ポルトガル国内に流通しているワインはどれも安い印象を受けます。

それは、「日々の食卓でワインを楽しむから」に他なりません。

それにもかかわらず、それぞれのワイナリーは古くから皆誇りをもってワインを生産しているため、品質や味わいも確かなものばかりです。

また、250品種もある固有種のブドウから醸されるワインたちは、個性豊かで毎日ワインを楽しむ愛飲家をも飽きさせません。

値段の手ごろさもあり、ポルトガルではランチにワインを飲む文化も根付いています。

あまり知られていないですが、国民一人当たりのワインの消費量が世界でも最も多いのもポルトガルです。

伝統的にワインを楽しみ、食事の時はワインを楽しみたいという国民性が、ワインの安さを支えているのです。

 

ポルトガルワインはヴィーニョヴェルデなしでは語れない

ポルトガル ヴィーニョ・ヴェルデ
レストランに入店した時に、「一杯目は“泡”が飲みたい」という女性が増えてきています。

日本でも食前酒としてスパークリングワインが楽しまれるようになってきているのです。

市販のスパークリングワインは、ワインを製造した後の炭酸を加える製法で造られているものも多くあります。

しかしワインの製造工程で自然に発生する炭酸ガスの味わいを楽しめる微発泡のワインが、ポルトガルで盛んに造られていることをご存知でしょうか。

それが今世界的に人気が高まってきている「ヴィーニョヴェルデ」という、赤でも白でもないワインなのです。

ヴィーニョヴェルデ(Vinho Verde)とはポルトガル語で「緑のワイン」を意味し、完熟前のフレッシュな緑色のブドウを用いて醸造されるのが最大の特徴です。

ポルトガルとスペインとの国境を流れるミーニョ川流域は、歴史と伝統のあるワインの産地です。海側から山側に向かって、標高最大で700mもの高さにまでワイン畑が広がる風景はとても美しく、夏は涼しく冬は穏やかな気候で、寒暖差が激しい山側は特にワイン造りに適しています。

ヴィーニョヴェルデは、アルコール度数が低く、微発泡で軽快な飲み口が特徴です。

現地では複雑な味のものよりも、シンプルな味付けの魚介料理などとのペアリングが好まれます。

日本国内では、繊細な味付けの和食とのマリアージュを楽しむ人が増えてきています。

フレッシュで爽やかな、飲み心地が楽しいヴィーニョヴェルデは、アルコール度数が低いので、料理のお供として、ミネラルウォーターのように飲めてしまうのも嬉しい特徴です。

 

ヴィーニョヴェルデについてはこちらの記事もご参照ください。

飲んでみたいワインNo.1!今噂のヴィーニョヴェルデとは?

 

ポルトガルワインの微発泡はとてもエレガント

ポルトガルワイン 微発泡 微炭酸
微発泡ワインとは、読んで字のごとく「炭酸が弱い」ワインのことです。

ではどれくらい弱いのでしょうか。泡ワインの王様「シャンパン」は、瓶内の気圧が5~6気圧、炭酸を優しく感じる「クレマン」は3.5気圧前後に調整されています。

ヴィーニョヴェルデなどの微発泡ワインと呼ばれるものは、2.5気圧以下に調整しなければならないという規定があります。

ちなみに一般的なビールは2気圧前後とされていますので、夏場に乾いた喉を潤すのに最適なワインではないでしょうか。

なぜ発泡するのかというと、ワイン用のブドウは完熟するのを待ってから収穫されるのが一般的ですが、ヴィーニョヴェルデは通常より1カ月から2カ月ほど早く、完熟する前に収穫されます。

完熟前のブドウから醸造されることにより、醸造の過程で発生する二酸化炭素により微発泡となります。

瓶の中で行われるこのプロセスを「瓶内二次発酵」と呼び、生成された炭酸ガスは、粒が小さく口当たりに刺激を感じさせない、繊細でエレガントな泡になるのです。

ヴィーニョヴェルデが日本の女性の支持を受けている理由がうかがえます。

 

ポルトガルワインでDão(ダン)と言えば…

ダンワイン ポルトガル
ポルトガルワインは、ポルトガル国内のほとんどの地域で造られていますが、その中でも日本でちょっと知られたワインがあります。

それがDão(ダン)地方のワインです。

ダンは四方を山に囲まれた、海洋からの涼しい湿った風や雨の影響はほとんど受けない産地で、標高格差も大きく、ゆっくりと成熟することで、酸味とアロマに恵まれたエレガントなワインが造られるのが特徴です。

そのダンがなぜ日本で知られているのでしょうか。大正から昭和を生きた檀一雄という小説家がいます。

彼は小説家ですが、料理家でもあり、世界中を放浪し、1970年頃ポルトガルのリスボン近郊、トーレス・ベドラスという町に滞在しました。

世界の料理を紹介した本、『美味放浪記』ポルトガル編には、“初鰹をサカナに飲む銘酒・Dao ダン”という章を書き残しました。

”ダンのワインが自分の名前と同じ読み方だから気に入っていた”というエピソードが話題になり、そこから、ダンのワインが日本でも知られるようになったのです。

酒好きの作家に「酒ならダン」と言わしめたダンのワイン。ポルトガルを愛し、愛された日本人作家に想いを馳せながら飲みたい、ポルトガルを代表するワインです。

 

ダン地方についてはこちらにまとめていますので、ご興味のある方はご覧ください。

ポルトガルワインのダン地方をもっと知りたくなる5つのポイント

ポルトガルワインの主要7品種を知ろう

ポルトガルのワインのボトルのエチケットを見て最初に気付くのは、今まで見慣れてきたブドウ品種の名前を見つけるのが難しいということです。

メルローやカベルネ・ソーヴィニヨンが好きな人が、ポルトガルワインでその名前に出会うことは非常に難しいと言えるでしょう。

ポルトガルは固有のブドウの品種が非常に多様な国です。ポルトガルには実に250を超えるブドウの品種があり、100以上の土着の品種があります。

ポルトガルワインには赤・白だけではなく、いくつかの種類があります。典型的な北部のワインであるヴィーニョヴェルデは非常に若く、短期間で熟成し、白、ロゼ、赤のいずれかになります。

また、ドウロ地方を代表するポートワインや、マデイラ島で造られるマデイラワインは、甘く、最もアルコール度が高いワインです。 それから、スパークリングやモスカテル、ロゼなど、豊富な種類のワインがポルトガルでは作られます。

ここでは、その豊富なバリエーションを誇るポルトガルのワインを支える、ポルトガルのブドウ品種について見ていきましょう。

主なポルトガルワインの品種のいくつかご紹介します。

アルバリーニョ(白)

ポルトガル北部のミーニョ地方、ヴィーニョヴェルデで主に生産されています。辛口、酸性、芳香性が良く、ミネラルのワインが造られます。高級品種としても有名です。

アリント(白)

ポルトガル北部と中央部の典型的な品種で、ヴィーニョヴェルデにも使用されます。辛口でスパークリングワインに使われるとさわやかなワインとなります。

フェルナンピレス(マリアゴメス)(白)

バイラーダのスパークリングワイン、リバテージョとセトゥーバルの一帯で盛んに作られています。花の香りが美しく、適度な酸味があります。

アラゴネス(ティンタロリス)(赤)

ポートワインに使用される厳選5種の1つで、ポルトガル全土で栽培されていて、スペインでは“テンプラニーリョ”の名前で知られています。タンニンが豊富で、フルーティーでアロマティックなワインを生み出します。

カステラン(赤)

ポルトガル南部で盛んに栽培されていて、若くて滑らかでフルーティーなワインを生産します。

トウリガナショナル(赤)

ポルトガルで栽培されるブドウの中でも最も評価の高い品種と言えます。ポートワインを含むいくつかのワインのベースに使われ、赤い果実味、非常に存在感のあるタンニン、熟成の可能性を秘めたアロマティックなワインとなります。

トリンカデイラ(赤)

アレンテージョの伝統的なブドウで、辛口で力強いワインを生み出します。

ポルトガルワインが造られる際には、栽培されている地域が近い、または同じブドウ品種を使用することが多いとされています。例えば、ドウロ地方やとダン地方ではでは、トウリガナショナルが良く使用されます。

また、通常、ポルトガルワインはさまざまな品種のブレン​​ドであるため、単一のブドウに名前を付けることは困難といえます。樹齢100年を超える古いブドウの木もあるため、どの品種が使用されているのかもはやわからないということさえ起こると言われています。

ここだけは知っておきたいポルトガルワインの産地

イベリア半島の先端に位置するポルトガルの気候条件は、ブドウの成長にとって理想的で、ポルトガルのワインはその国で採れるブドウに加えて、近年の生産技術によってますます高い評価を得ています。ここではポルトガルのワインの生産において最も重要なの地域5つをご紹介します!

アレンテージョ地方

ポルトガル南部に位置し、ポルトガルの国土のほぼ3分の1を占めるアレンテージョは、広大で起伏のある平原が特徴で、8つのサブリージョンに分かれていて、8000万リットルを超えるワインを生産しています。 また、この地域は、伝統的な料理やコルク、オリーブオイルの生産でも世界的に知られています。

この地方で作られるワインの多くが、インパクトのあるフルーティーなアロマと、滑らかで骨格のある味わいが特徴です。

土壌は基本的に頁岩と、砂で構成されていて、植物の根付きの良さ、水はけの良さ、酸味の強い果実をもたらします。

近年では新しい技術が導入され、濃厚な赤から繊細な白まで、優れたワインを生産することが可能になり、世界的に注目されているエリアです。

この地域の主な白ブドウ品種は、フェルナンピレス、ペラム、アンタンヴァス、アリント、ルーペイロです。

主な赤ブドウ品種は、アルフロシェイロ、アリカントブーシェ、カステラン、アラゴネス、トリンカデイラ、トウリガナショナルなどが栽培されています。

アルガルヴェ地方

ポルトガルのブドウ栽培が盛んな地域の中でも最も美しい地域の1つで、観光客も多く訪れるアルガルヴェには、明確な季節があります。その中でも最も特徴的なのが長い夏です。

これによりブドウの完熟が促進され、農薬の使用を最小限に抑えることができるのです。この地方の日照時間も長く、年間で3,000時間以上の日差しに恵まれています。

アルガルヴェは国内で最も暑い地方の1つですが、海岸沿いの丘の上にある、いくつかの細かな地域、特に北部に位置する地域の気候は穏やかです。

この気候の影響もあり、この地域の白ワインとロゼワインは非常にフレッシュで魅力的で、赤ワインはエレガントなアロマに仕上がります。

この地方で最も優れたワインは、ヴィニョ地方の生産者が作り出すブドウによるものです。栽培方法にも柔軟性があり、認可されたブドウ品種の幅が広く、より興味深いワインとなるのです。

最も一般的な白ブドウは、マルヴァジアフィナ、シリア、アリント。

赤ブドウ品種には、カステラン、ネグラモール、トリンカデイラなどがあります。

ダン地方

ダン地方には小さな生産者が多く存在し、ブドウ園は多様性に富んでいます。 エストレーラ山脈の山肌には海抜200メートルから1000メートルの高低差の中にブドウ園が広がります。

この地方の“ダン”という名前は、山々に囲まれた地域を横切り、花崗岩が特徴の地域を流れるダン川に由来しています。

エストレーラ山脈があることによって気候は変化に富み、また、山脈があることで海からの影響と大陸性気候の影響からブドウの木が守られています。

白ブドウの品種には、セルシアル、アリント、エンクルザード、エスガナカン、ビカル、ドナブランカ、マルヴァジアフィナ、ヴェルデーリョ、ラボデオヴェリャなどがあります。

赤ブドウは、トウリガナショナル、イェン、アルフロシェイロ、ティンタロリス、アマラル、ルフェテ、アラゴネスなどがあります。

ドウロ地方

ポルトガルの北部に位置するこの美しい地域は、ドウロ川に向かって下る急な斜面が特徴です。この地方は、冬は寒く夏は非常に乾燥して暑い気候です。これにより、おいしいワインの熟成と生産が可能となります。

何世紀にもわたって、この地方のワイン生産者は世界的に有名なポートワインを造ってきました。製品名は“ポート”と別の地方の名前がついていますが、世界で最も知られているポルトガルのワイン、ポートワインはドウロ地方原産で、そこでこの地方でのブドウ栽培が義務付けられて。

ポートワインの中でも、ルビーポートのように若くてフルーティーなものが最も際立っていて人気がありますが、タウニーやヴィンテージポートのように熟成期間が長いものもあります。

最高のヴィンテージのものは、樽で少なくとも2年寝かせた後に瓶詰めされます。

ポルトガルのこの地方は、世界で最も重要なワイン産地の1つであることに加え、伝統的なブドウの圧搾技術(足でブドウをつぶす方法)が今でも受け継がれています。

この地方の主な白ブドウは、マルヴァジアフィナ、コデガ、ドンゼリーニョブランコ、グヴェイオ、ラビガート、エスガナカン、ヴィオジーニョ、フォルガザンです。

赤ブドウは、トウリガナショナル、トウリガフランカ、ティンタバロッカ、ティンタロリス(アラゴネス)、ティンタフランシスカ、ティンタカン、ティンタアマレラ(トリンカデイラ)、ソウソン、バスタルド、ルフェテ、カステランなどです。

ヴィーニョヴェルデ地方

ヴィーニョヴェルデは国の北西部で国内最大の生産地域であり、寒い気候と降水量が多いのが特徴です。何世紀も前のブドウの木を現在に伝える肥沃な土壌は、山から流れる川によって遮られています。

土壌が豊かで、人口が多いこの地方で、あの有名なヴィーニョヴェルデが誕生しました。独特な特徴を持つ土地と土着の品種に恵まれたこの地域は、比類のない白ワインを誕生させました。

軽く、若く、フレッシュで香り豊かなワインです。このワインは、どんな料理にでもよく合います。サラダ、魚、白身の肉、柑橘類のソース、野菜、シーフード、寿司などと好相性です。

輸出向けには“緑のワイン”が有名ですが、ヴィーニョヴェルデ地方では赤やロゼの品種が最も好まれています。レストランや地元の人々の間では、ポルトガル伝統の料理、イワシのグリルにはロゼがぴったりのと、特に人気があります。

この地方の主な白ブドウは、アルバリーニョ、アザル、アリントアヴェッソ、トラジャドゥーラ、ローレイロです。

赤のブドウは、アマラル、アルヴァレリャン、エスパデイロ、ボラサル、ラボデアンホ、パデイロ、ヴィンハオ、ペドラルなどです。

ポルトガルのワイン造りの歴史は長い伝統に従い、そのワインの多様性と高品質がゆえに、現在の地位を獲得しています。生産者やワイン愛飲家が支えてきたことにより、世界中で有名になったのです。

ポルトガルの主要なワイン産地が分かった今、新しい気持ちで、ポルトガルワインを試してみてはいかがでしょうか?

ポルトガルワインのおすすめinマカオ

マカオ ポルトガルワイン
なぜポルトガルワインでマカオ?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

マカオは16世紀から1999年に中国に返還されるまでポルトガルの統治下にありました。

そのマカオは大陸的なアジアンな要素と、ポルトガルのヨーロピアンな要素が入り混じった魅惑の都市といえます。

食文化でもポルトガルの影響を強く受けるマカオのマーケットには、ポルトガルのワインがずらりと並びます。

中でもマカオではポルト港から出荷される特産の酒精強化ワインのポートワインが飲めたり購入できる店が数多く存在します。

酒精強化ワインとは、発酵の途中にブランデーを加えて酵母の働きを止める製法で、味は独特、コクと甘みの両方が楽しむことができます。

赤く輝くルビー・ポートは「ポルトガルの宝石」とも称され、ルビーのような色と芳醇な香りを包み込む濃厚な甘さが特徴です。

マカオ市内にあるワイン博物館ではポルトガルワインの試飲ができ、1800年代のビンテージワインにも出会うことができます。

館内には、ポルトガルワインのルーツや中国ワインについての映像を観たり、展示物をボードで紹介するスペース等があります。

マカオでポルトガルワインと聞くと意外かもしれませんが、ポルトガル料理店も数多くあるマカオで、ポルトガルワインを楽しむという旅もきっと素敵なものとなるはずです。

 

もっと詳しくポルトガルワインについて知りたい方は、こちらもご覧になってください。

ポルトガルワインまとめ。知りたいをぎゅっと凝縮!

 

AraiBrandではポルトガルワインをおすすめします


ポルトガルという北海道と四国を足したほどの国土の面積で造られるワインの生産量は世界第11位、輸出量では世界第9位、一人当たりのワイン年間消費量が54リットルで、堂々の世界第1位というほどポルトガルはワインが盛んな国です(2015年のデータ)。

そのポルトガルワインを支える主なワイン生産地はドウロ、ヴィーニョヴェルデ、ダン、マデイラの4つの地域です。

各地域で地域独自の品種を用いることが多く、地域ごとに個性的なワインが生産されるのも大きな特徴です。

ポルトガルを代表する固有品種は、熟成タイプのトウリガナショナル、赤ではティンタ・ロリス、トウリガ・フランカ、ティンタ・バロッカ、白ではアルヴァリーニョ、ロウレイロ、トラジャドウラ、アザル・ブランコ、アリントなど、数えきれないほどの多様性を誇っています。

ポルトガルワインの魅力はなんといっても、その土地ならではのブドウを使った、オリジナリティ溢れる味わいです

1ヘクタールあたりのブドウの固有品種が世界最多といわれるポルトガル。多品種をブレンドした味わい深いワインが数多く生産されています。

そんな特徴を持つポルトガルワイン。以下ではAraiBrandオススメのワインをご紹介します。

 

ポルトガルワイン【赤ワイン】のおすすめ商品

口の中に広がるブドウ本来の果実味に、どこか懐かしさや温かみを感じられるのがポルトガルの赤ワインの特徴です。ここではおすすめのポルトガルの赤ワインを紹介していきます。

 

ドナ・エルメリンダ 赤

ドナエルメリンダ 赤ワイン ボトル

ジャパンワインチャレンジ2019銀賞を受賞したワインです。色調は濃く深い赤色で、マデイラの香りや高級な完熟した赤肉系果実の香りが漂う質のまろやかなタンニンが感じられます。心地よい味のハーモニーが長く口に残る赤ワインです。

原産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:カステラォン、カベルネ・ソーヴィニョン、トウリガ・ナショナル

味わい:ミディアムボディ

詳しくはこちらから【ドナ・エルメリンダ】

 

キンタ・ダ・レデ レゼルヴァ

熟した果実の複雑な風味をはっきりと感じられます。トーストを感じさせるベリー ジャム、チョコレートや濃い色合いの花の香りがほのかに漂い、バランスの良い、骨格のしっかりした飲み口です。

原産地:ポルトガル/ドウロ地方

品種:トウリガ・ナショナル40%、トウリガ・フランカ30%、ティンタ・ロリス30%

味わい:フルボディ

詳しくはこちらから【キンタ・ダ・レデ レゼルヴァ】

 

ポルトガルワイン【白】のおすすめ商品

ポルトガルの白ワイン用ブドウ品種はほぼ土着品種で、その種類も多岐にわたります。ポルトガルにはイワシなどの魚を塩焼きで食べたり、フリットにして食べる文化があります。日本と共通した食文化があるという点でも、ポルトガルの白ワインは、日本の食にも合わせやすいワインです。その中でも白ワインのオススメをご紹介します。

 

ドナ・エルメリンダ【白】

アジア最大規模のワインコンテスト「ジャパンワインチャレンジ」にて、2019年金賞を受賞した白ワインです。
色調は緑がかった麦の穂色。濃厚なトロピカルフルーツとはちみつの香りが漂います。酸味と甘み、アルコールと果実感の複雑な味わいで、余韻は長く口の中に残ります。

原産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:シャルドネ、アリント、アンタオン・ヴァス、フェルナオン・ピレス

味わい:辛口

詳しくはこちらから【ドナ・エルメリンダ白】

 

レゲンゴス セレクション

色調は透明感のある麦の穂色。熟したマンゴーやパッションフルーツのアロマの香りと共に、バランスの取れたフレッシュな味わいが楽しめます。

原産地:ポルトガル/アレンテージョ地方

品種:アンタォン・ヴァス60%、ゴウヴェイオ40%

味わい:辛口

詳しくはこちらから【レゲンゴスセレクション】

 

ヴィーニョヴェルデのおすすめ商品

爽やかでキレのある酸とフルーティな果実味に溢れ、軽やかな辛口のヴィーニョヴェルデ。アルコール度数が低めで飲みやすく、ワイン初心者でも親しみやすい味わいも魅力です。飲み疲れることなくカジュアルに楽しめるグリーンワインは、国内でも人気がでてきています。そんなヴィーニョヴェルデのおすすめをご紹介します。

 

ヴェルデガル・ブランコ

グリーンアップルや柑橘系果実のアロマ漂う、フレッシュでほのかな甘みのあるライトボディなワインです。バーニャカウダなどの野菜料理、白身魚の料理と好相性。ライトで微発泡なので、乾杯の一杯にもおすすめです。特に春から夏のシーズンのお食事に、4~8℃までしっかり冷やしてお飲みください。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方

品種:アリント、アゼル、ロウレイロ、トラジャドゥラ

味わい:中辛口

詳しくはこちらから【ヴェルデガル・ブランコ】

 

フガス

フルーティで軽快、滑らかな口当たり。柑橘系の色調を持ち、モダンで爽やかなワインです。8~10℃にキリッと冷やしたヴィーニョ・ヴェルデ「フガス」は、白身魚の料理、鶏肉のような淡白な肉料理と相性が抜群です。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方

品種:ロウレイロ、トラジャドゥラ

味わい:辛口

詳しくはこちらから【フガス】

 

ポルトガルワインを通販で1本からご購入頂けます

ワインは専門店でお買いになっている方も多いかと思います。しかし、現在ではお好きなお店のネット通販でワインを購入できるようになってきています。国内でも、ワインを楽しむ人が増えてきて、そのニーズの高まりとともに、気軽にネット通販で購入するできるように環境が整ってきています。

しかし、ワインなどの飲料をネットで購入する際の問題は、インポーターがレストランなどに直接販売するために、個人で買う際もケースで買わなければならないということが起こりうるということです。

AraiMartでは、20種を超えるポルトガルワインを1本からご注文いただけます。ポルトガルにグループ会社があるため、 日本でなかなか出会えないポルトガルワインを、お求めやすい価格でご提供しています。国内でも人気が高まってきているヴィーニョヴェルデももちろんごお取り扱いしております。ご自宅のセラーに、ポルトガルの彩りを添えてみるのはいかがでしょうか。

AraiMartのポルトガルワインを覗いてみる

ガラナアンタルチカ生誕祭!2020年8月18日で99歳

ガラナアンタルチカは1921年8月18日にブラジルで販売開始。

ブラジル・アンタルチカ社が、アマゾンで収穫される“ガラナの実”から渋味と苦味を排除することに成功し、ガラナ飲料の製品化に世界で初めて乗り出しました。

泡が立つので「Guarana Champagne(ガラナ・シャンペーン)」。

↑1943年のガラナ・シャンペーンの広告

以後、時代のニーズと共に味や香り、容器のデザインを進化させ、ガラナのトップブランドとして走り続けるアンタルチカ。

長年の研究により確立したこのフレイバーは、アンタルチカと他のガラナ飲料を差別化する大きな要因となっています。

 

2020年8月18日は99歳の誕生日。

日本でも盛大にお祝いしたい!

ということで、SNSでお祝いイベントを行うことにしました。

 

ハッシュタグ「#ガラナアンタルチカ生誕祭」で写真を募ったところ、

多くの方の写真と熱いメッセージの投稿が!

スタッフも胸が熱くなりました!!

 

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ガラナを飲んでコロナに負けるな✊😆 ガラナアンタルチカめっちゃ美味しい😆👍🇧🇷🍹 #ガラナアンタルチカ生誕祭 8/18で99歳 今、日本では19日ですが… ブラジルの現地時間なら!? 8/18😆👍🍾🇧🇷🇧🇷🇧🇷 おめでとう🎉Parabéns 🎊🎈🎂 Feliz Aniversário☀️ 我が家は、リビングのニッチに 懐かしい瓶のガラナとチビ缶ガラナを飾ってある😆👍✨ ガラナとの出会いは、僕が中学生だった頃😅 昭和だね!?白黒テレビの時代じゃないよ📺 でもテレビは、リモコンよりガチャガチャ回すタイプが主流だった😂 中学のサッカー部を引退した中3の夏から 日系ブラジル人のチームに入れてもらった⚽️🇧🇷 ブラジル人のサッカー大会⚽️に行くとガラナ売ってた🍹 周りは、みんなブラジル人ばっかり 何を話してるのかも…わからない😳💦 ミーティングも何を話してるか!?わからない🤪 僕だけ個別でミーティングしてもらったりもしたけど 結局は、僕の日本語がカタコトだから… 半分くらいしか理解できてない状態だったと思う😂 そんな中学生の僕を見かねたチームのエース(多分25歳くらい)は グランドの隣に出てる露店!?売店!?みたいな場所に連れて行ってくれた😆☀️ 試合の合間に連れてってもらってガラナを初めて飲んだ😄🇧🇷 そこで初めて飲むガラナ、スペシャルに美味かった😍 サッカーを部活でしかやった事が無かったから どんな時でもストイックになるのが一番だと決め込んでた僕😊 でもガラナを飲んで衝撃を受けた😳🇧🇷✨ ブラジル人て、炭酸ジュースを試合の合間に飲むんだ😳 それで、めっちゃ良いプレーする😆⚽️✨ 炭酸、飲んじゃダメなんて細かく言うほど プレーに影響、出ない😅 もちろん飲み過ぎたら試合中ゲブゲブになる😂😂😂 そんな事より、もっと大切な事がある👍 試合の合間にガラナ飲んで、バチバチなプレーをするブラジル人に憧れた😊🇧🇷 やる時は、ヤル✊ それ以外の時間は、めっちゃフレンドリー🤝😆😄😊 試合では、めっちゃ削ってくるのに試合じゃない時間は ずっと楽しい話してる😆😄🤪😄🇧🇷 どんどんガラナ飲んで、どんどんブラジルの魅力に引き込まれていった😆🇧🇷🍹🍹🍹 これからの100年も僕は憧れます🇧🇷😊🎉 99歳の誕生日、おめでとうございます㊗️ この先100年もよろしくお願いします✊😄 #GuaranaAntarctica #ガラナ #ガラナアンタルチカ #Guaraná🇧🇷 #Guaraná #グァラナ #ブラジル #Brasil #brasil🇧🇷

くいしんぼう🍖🤩🤙🇧🇷⚽️🇯🇵🐢(@picanha_fominha_fininho)がシェアした投稿 –

 

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. 本日 2020.8.18 は 大好きな『ガラナ・アンタルチカ』 99歳の誕生日だとか!(^^)b . 1921年に ブラジルで販売が開始され 99年間も フットボール王国の人達の パワーの源であり続けてきたんですね ⭐️ . って事で 僕と アベンジャーズのみんなで お祝いの意を込めて いただきま~す!(≧▽≦) . 99歳 おめでとうございま~す ⭐️ . #Guaraná #GuaranáAntarctica #Today #99th #Anniversary #Congratulations #Excellent #Avengers #AvengersAssemble #ガラナ #ガラナアンタルチカ #今日 #99歳 #誕生日 #99周年 #おめでとうございます #すごい #ガラナアンタルチカ生誕祭 #アベンジャーズ #アッセンブル

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女子サッカーブラジル代表をガラナアンタルチカがサポート!

ガラナアンタルチカ スポンサー

ガラナ・アンタルチカの製造メーカーであるアンベブ(AmBev)社は、2001年からサッカーブラジル代表チーム(セレソン)の公式スポンサー。18年間の契約を結びました。

さらに2019年には、スポンサー契約の8年延長を発表。

2027年まで継続することになりました!

ブラジル代表チームのスポンサーであることは、ユニフォームを見てご存知の方も多いかもしれませんが、実は女子代表選手を起用したCMを作るなど、女子サッカー代表のバックアップにも力を入れているんです。

このCMをはじめとして、他の会社にも「女子チームも応援しよう!」と呼びかけ、実際に大手化粧品会社Boticárioや航空会社GOLなどの企業がスポンサーに加わることになりました。

ガラナアンタルチカはブラジレイラォン女子大会(Brasileirão Feminino A1)や、ブラジル女子サッカー選手権大会(Campeonato Brasileiro Feminino)といった大きな国内大会のスポンサーにもなっています。

AraiMartならガラナアンタルチカを便利な通販で!