ポルトガルワインの特徴を知りたい人へ。5つのポイントでご紹介

ポルトガルワイン

”ヨーロッパのワイン”と聞いたときに、ポルトガルのワインに対してはどのようなイメージをお持ちでしょうか。

本ではまだまだ知られていませんが、実はポルトガルはヨーロッパで最も小さい国の1つにもかかわらず、貴重な固有のブドウ品種が数多く栽培され、世界が認める美味しいワインの生産国としても知られています。

ポルトガル人が古くから伝統的にワイン造りをしていることや、250種類以上に及ぶ在来種のブドウを栽培していることは、世界的に知られていて、国内市場での流通は当然のこと、ポルトガルワインは今や世界中で高く評価されているのです。

赤ワインと白ワインの古典的なバリエーションに加え、ポルトガルは世界で最も有名で本格的なワインであるポートワインを生産することで知られていますが、それだけがポルトガルワインを有名にしているわけではありません

実はポルトガルのブドウ園には、彼らの産み出すワインについての興味深い物語が隠されているのです。ポルトガルワインが世界的に流行り始めた今、すべてのワイン愛好家が知っておくべき、ポルトガルワインに関する5つの特徴をご紹介します。

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1. 歴史が薫るワインの産地

ポルトガルにおける最初のブドウ園に関する記録は、この地域がフェニキア、ギリシャ、ローマ帝国の人々の影響を受けていた、古代にまでさかのぼることができます。

ローマ人がポルトガルでブドウ園の組織的な栽培を始めたのは、地中海地域がローマ帝国によって支配されていた時代でした。テージョ川の河口の地域は、プランテーションを最初に始めた地域であり、最も古い記録は紀元前2世紀にさかのぼることができます

長い間、ルジタニア(当時のポルトガルの呼び名)ではブドウの栽培が当たり前に行われていましたが、ローマ帝国統治のが終わると、ポルトガルにおけるブドウ栽培も同時に衰退していきました。

西暦400年代には国外からの侵入を受け、西暦700年代からはアラブ人の支配を受け、ポルトガルワインの生産は大きな打撃をうけたのでした。

この状況を一変させたのが、キリスト教が大陸で支配的な宗教になった時で、ワインの生産が再開されました。キリスト教の儀式でのワインが使われることによって、キリスト教を国教とするほとんどの国々におけるブドウ栽培が再燃したのです。

以降ヨーロッパの各地でワインの生産が続けられるようになりました。

20世紀に入ると、ポルトガルのサラザール独裁政権の政策により、半鎖国のような状態が続きました。この時期にもともと輸出が主力だったポートワイン、マデイラワインなどのワインを除き、ポルトガル産のワインは国外に出ることがなくなってしまいました。

1974年に「カーネーション革命」が起き、1986年にはポルトガルはEC(現在のEU)に加盟しました。これを契機にポルトガルワインは再びヨーロッパ、そして世界へと羽ばたくことになります。またEUはポルトガルの産業振興へ数々の支援を実施。その中でも期待されたのがポルトガルのワインの産業だったのです。

 

2. ヴィーニョヴェルデというワイン

ヴィーニョヴェルデは、アルコール度数が低く、酸味が鋭く、微発泡の爽快な飲み物です。“緑のワイン(ポルトガル語の直訳)”という名前にもかかわらず、ワインは緑色をしているわけではありません。赤、白、ロゼのいずれも“緑のワイン”と呼ぶことができます

ヴィーニョヴェルデの名前は、その液体の色に由来するものではなく、美しい緑で有名なドウロ川とミーニョ川の間にある、特定のポルトガルの地域へのオマージュだともいわれています。

現在、ヴィーニョヴェルデは一つの地域の呼び名でもあり、国の北西にあるこの地域で生産されたワインのみに、ヴィーニョヴェルデという名前が与えられます。

ヴィーニョヴェルデ地方には65,000ヘクタールという広大なブドウ園があり(ポルトガル全体の約20%)、今もなお伝統的な独自の栽培方法が採用されているブドウ園もあります。ブドウの木を他の木の隣に植え、その木の幹にブドウの木が絡まるように育てるという手法です。

ヴィーニョヴェルデ地方はワインの管理が非常に厳しく、この地方で生産されたワインを評価する委員会もある程です。そして、この地方で生産されたすべてのワインボトルには、そのワインがヴィーニョヴェルデ地方で生産されたことを証明する保証シールが貼られています。このことからも品質に対する自信と、地方に対する誇りが感じられます

 

3. ポートワインとドウロ地方

ドウロ地域はポルトガルで最も有名なワインの産地です。ドウロ川が流れる美しい景観を有するこの地域は、ユネスコによって世界遺産に登録されています。この地域では2千年以上にわたってワインが作られてきました

そして世界的に有名なポートワインが生まれた場所でもあります。アルトドウロ地域で造られるポートワインは国内で生産される実に47%を占めています。

レグアとピニョンという町は、ポートワインを生産するための2つの主要なハブとして知られています。他のワインとは異なり、不完全な発酵状態のグレープマストから作られます。その結果、より甘く、粘りのある、アルコール性の液体になります。

ポートワインには、タウニー、ルビー、ホワイトの3種類が大きなバリエーションとしてありますが、レゼルバ、ヴィンテージ、レイトボトルドヴィンテージなど、他にも豊かなバリエーションがあります。

 

4.  忘れてはいけないダン(Dão)地方のワイン

“エレガントで忘れられない”というフレーズは、ポルトガル中北部のダン地方で生産されたワインを紹介するために使用される形容詞です。

フレーバーとアロマの組み合わせで国際的に認められているこの地方のワインは、ワイン専門メディアからのランキングと賞を総なめにしています。この地域は、ポルトガルワインの最も象徴的な品種の発祥の地といわれています。

固有品種の中でも最も高貴な赤と見なされているトウリガ・ナショナルのブドウと、白ブドウの代表であるエンクルザードがこの地を代表する品種といえます。

ダン地方の生産者たちは、ワインのアイデンティティや個性、優雅さを伝承する術を知っていました。そして『Dãoのエンクルザードはポルトガルワインのための最も美味しい白ブドウ品種』として知られているのです。

 

5. アレンテージョとそのブドウ品種

ヴィーニョヴェルデ地方とドウロ地方は主要なワイン生産地ですが、どちらもより伝統的なワインのバリエーションというよりも「本物のワイン」と形容できます。

“クラシック”なワインの主な生産地域といえばアレンテージョ地方です。この地域はテージョ川(国を東から西に横断する主要なポルトガルの水路)の南側にあり、ポルトアレグレ、エヴォラ、ベジャの地区とセトゥーバルとサンタレンの地区の一部が含まれています。

ポルトガルワイン生産において最大の地域であり、22,000ヘクタール以上のブドウ園が広がり、この土地に世界で最も多くの固有種のブドウが集中しています。

ポルトガルは、その地域でしか見られない自生のブドウ品種が特徴です。この特徴により、ポルトガルワインは独特の風味と香りを持っているのです。アレンテージョの主な品種は赤ブドウです。アラゴネス、トレンチャー、カステラォン、アリカント・ブーシェ、アルフロシェイロ、トウリガナショナル、シラー、そしてカベルネソーヴィニヨン。

また、白ブドウで最も栽培されているのは、アンタンヴァス、アリント、ルーペイロ、フェルナン・ピレスなどです。

いずれも見慣れないブドウ品種が並びます。ポルトガルのワイン愛飲家でさえも、初めて出会うブドウ品種があるといわれるほど、固有品種のバリエーションがあるのも、ポルトガルワイン愛飲家を飽きさせない魅力の一つです。

 

AraiBrandおすすめのポルトガルワイン

1ヘクタールあたりのブドウの固有品種が世界最多といわれるポルトガル。多品種をブレンドした味わい深いワインが数多く生産されています。

そんな特徴を持つポルトガルワイン。以下ではAraiBrandオススメのワインをご紹介します。

 

ポルトガルワイン【赤】のおすすめ

口の中に広がるブドウ本来の渋みや酸味に、どこか懐かしさや温かみを感じられるのがポルトガルの赤ワインの特徴です。ここではおすすめのポルトガルの赤ワインを紹介していきます。

 

ドナ・エルメリンダ

ジャパンワインチャレンジ2019銀賞を受賞したワインです。色調は濃く深い赤色で、マデイラの香りや高級な完熟した赤肉系果実の香りが漂う質のまろやかなタンニンが感じられます。心地よい味のハーモニーが長く口に残る赤ワインです。

原産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:カステラォン、カベルネ・ソーヴィニョン、トウリガ・ナショナル

味わい:ミディアムボディ

詳しくはこちらから【ドナ・エルメリンダ】

 

キンタ・ダ・レデ レゼルヴァ

熟した果実の複雑な風味をはっきりと感じられます。トーストを感じさせるベリー ジャム、チョコレートや濃い色合いの花の香りがほのかに漂い、バランスの良い、骨格のしっかりした飲み口です。

原産地:ポルトガル/ドウロ地方

品種:トウリガ・ナショナル40%、トウリガ・フランカ30%、ティンタ・ロリス30%

味わい:フルボディ

詳しくはこちらから【キンタ・ダ・レデ レゼルヴァ】

 

ポルトガルワイン【白】のおすすめ

ポルトガルの白ワイン用ブドウ品種はほぼ土着品種で、その種類も多岐にわたります。ポルトガルにはイワシなどの魚を塩焼きで食べたり、フリットにして食べる文化があります。日本と共通した食文化があるという点でも、ポルトガルの白ワインは、日本の食にも合わせやすいワインです。その中でも白ワインのオススメをご紹介します。

 

ドナ・エルメリンダ【白】

アジア最大規模のワインコンテスト「ジャパンワインチャレンジ」にて、2019年金賞を受賞した白ワインです。
色調は緑がかった麦の穂色。濃厚なトロピカルフルーツとはちみつの香りが漂います。酸味と甘み、アルコールと果実感の複雑な味わいで、余韻は長く口の中に残ります。

原産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:シャルドネ、アリント、アンタオン・ヴァス、フェルナオン・ピレス

味わい:辛口

詳しくはこちらから【ドナ・エルメリンダ白】

 

レゲンゴス セレクション

色調は透明感のある麦の穂色。熟したマンゴーやパッションフルーツのアロマの香りと共に、バランスの取れたフレッシュな味わいが楽しめます。

原産地:ポルトガル/アレンテージョ地方

品種:アンタォン・ヴァス60%、ゴウヴェイオ40%

味わい:辛口

詳しくはこちらから【レゲンゴスセレクション】

 

ヴィーニョヴェルデのおすすめ

爽やかでキレのある酸とフルーティな果実味に溢れ、軽やかな辛口のヴィーニョヴェルデ。アルコール度数が低めで飲みやすく、ワイン初心者でも親しみやすい味わいも魅力です。飲み疲れることなくカジュアルに楽しめるグリーンワインは、国内でも人気がでてきています。そんなヴィーニョヴェルデのおすすめをご紹介します。

 

ヴェルデガル・ブランコ

グリーンアップルや柑橘系果実のアロマ漂う、フレッシュでほのかな甘みのあるライトボディなワインです。バーニャカウダなどの野菜料理、白身魚の料理と好相性。ライトで微発泡なので、乾杯の一杯にもおすすめです。特に春から夏のシーズンのお食事に、4~8℃までしっかり冷やしてお飲みください。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方

品種:アリント、アゼル、ロウレイロ、トラジャドゥラ

味わい:中辛口

詳しくはこちらから【ヴェルデガル・ブランコ】

 

フガス

フルーティで軽快、滑らかな口当たり。柑橘系の色調を持ち、モダンで爽やかなワインです。8~10℃にキリッと冷やしたヴィーニョ・ヴェルデ「フガス」は、白身魚の料理、鶏肉のような淡白な肉料理と相性が抜群です。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方

品種:ロウレイロ、トラジャドゥラ

味わい:辛口

詳しくはこちらから【フガス】

 

ポルトガルワインを通販で1本からご購入頂けます

ワインは専門店でお買いになっている方も多いかと思います。しかし、現在ではお好きなお店のネット通販でワインを購入できるようになってきています。国内でも、ワインを楽しむ人が増えてきて、そのニーズの高まりとともに、気軽にネット通販で購入するできるように環境が整ってきています。

しかし、ワインなどの飲料をネットで購入する際の問題は、インポーターがレストランなどに直接販売するために、個人で買う際もケースで買わなければならないということが起こりうるということです。

AraiMartでは、20種を超えるポルトガルワインを1本からご注文いただけます。ポルトガルにグループ会社があるため、 日本でなかなか出会えないポルトガルワインを、お求めやすい価格でご提供しています。国内でも人気が高まってきているヴィーニョヴェルデももちろんごお取り扱いしております。ご自宅のセラーに、ポルトガルの彩りを添えてみるのはいかがでしょうか。

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アレンテージョの実力派。最大手ワイナリーカルミン社とは

ポルトガル カルミン ワイナリー

果てしない地平線が美しい穀倉地帯のアレンテージョは、ポルトガル語で、Além(向こう側)+Tejo(テージョ川)を意味し、首都リスボンから見て南にあるテージョ川の対岸以南に位置します。

15世紀末までポルトガルがイスラムから領土を取り返すレコンキスタ(国土回復運動)が行われましたが、一番最後までイスラムが残り続け、イスラム文化を今に伝える地域となっています。

そんなアレンテージョはコルクの生産地としても知られ、ワイン愛好家にはちょっと知られた地域でもあります。

古くは小麦畑だったこの地方でもブドウ作りが盛んになり、近年アレンテージョでは、資本の投入や醸造技術の革新によって、品質の高いワイン造りが行われ始め、多くのワイナリーが急速に進化し始め、世界的に注目されつつあるエリアとなっているのです。

そのアレンテージョに品質・生産量ともにポルトガルで最高レベルのワイナリーがあります。それがカルミン社(Carmim)です。

ワイン王国として知られるポルトガルで、世界的なワイナリーにまで成長したカルミン社について見ていきましょう。

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世界でも認められている一流ワイナリー

カルミン社は、1971年にこの地域の60のワイン生産者グループによって、ワインを生産および販売することを目的として創立されました。

3,600ヘクタールのブドウ園と、900人の従業員を擁するカルミン社は、ポルトガルでは決して長くない歴史にもかかわらず、卓越したワインの代名詞とも称される、ハイクオリティなワインを製造することに成功しています。

ポルトガル国内の市場でも、上質なワインの分野でリーディングカンパニーとして、その存在感を示しています。

ポルトガルの3大ワイナリーの1つに数えられ、アレンテージョ地方では最大の規模を誇ります。白、赤、早飲みからレゼルヴァ、リキュール、ロゼ、スパークリングワインなど、74種類にも及ぶワインを、年間平均にして約1,800万リットルの生産し、世界34か国に輸出しています。

そして、その生産量もさることながら、ポルトガル国内のみならず、国際的なコンテストも合わせ600を超える賞を受賞しているのです。

このことからも分かるように、その味と品質を作り出すカルミン社は世界的に見ても一流ワイナリーと言えます。

 

カルミン社の一級品ブドウはこうして作られる

アレンテージョに位置するカルミン社のブドウ園の土壌は主に花崗岩で、石英片岩に似た土質のエリアもあり、土壌の肥沃度は中程度です。ブドウ園には太陽の日差しが効果的にあたる穏やかな傾斜があり、機能的な自然排水を作り出しています。

この地方の気候は、年間平均気温が15.5〜16℃で地中海性および大陸性気候で、乾燥しした空気に覆われ、最高気温が42.1℃、最低気温は-5℃と、夏と冬の寒暖差が特徴的な地域にブドウ園は位置しています。

平均年間降水量は約580 mmで、特に冬場に集中して雨が降ります。また、平均日照時間は3000時間/年と、ヨーロッパのなかでも最も長く、この環境がブドウの生育にも大きく影響しています。

ブドウ園の苗木は、農薬の使用を極力少なくし、環境に優しい農法で栽培されています。この栽培方法はアレンテージョの暖かく乾燥した気候にマッチし、ブドウの成長を促す効果があると言われています。

アレンテージョの土着のブドウはもちろんのこと、多品種のブドウが、高い品質で育てられていて、特にレゲンゴス・デ・モンサラーシュのテロワールを、環境に合わせて合理的に管理することに成功しているます。

このことからも、カルミン社が地域に根差したワイナリーであることが伺えます。

 

レゲンゴスというブランドの持つ力

ポルトガルのDOC(原産地呼称管理法)の一地域である、レゲンゴス・デ・モンサラーシュの土着ブドウの品質管理に携わる人的リソースや、8ヘクタールにおよぶブドウ園は、カルミン社にとって大切な資産となっています。

その証ともいえるのが、園内で一際目を引くレゲンゴス専用のワインセラーです。

そして、最高のテクノロジーを兼ね備えたDOCワインの瓶詰め用の建屋もまた、かけがえなのない資産なのです。

1日あたり150万キロのブドウを醸造し、1時間あたり21,000本のボトルを瓶詰めを可能としているのはこの最新鋭の設備があるからに他なりません。そして最大3,300万リットルものワインを貯蔵することができるのです。

巨大ワイナリーとなったカルミン社のワイン造りは、レゲンゴス・デ・モンサラーシュ地域の経済開発において最も重要な事業の1つであり、関連する農業会社やその家族の重要なハブとして機能しているのです。

もっと詳しくポルトガルワインについて知りたい方は、こちらもご覧になってください。

ポルトガルワインまとめ。知りたいをぎゅっと凝縮!

 

 

日本で飲めるカルミン社のワイン

世界でも有数のワイナリーとして名を連ねる、ポルトガルが誇るカルミン社のワインが日本でも飲むことができます。ポルトガルの大地と、醸造家たちの情熱が育んだ、温かみ溢れるワインをご紹介します。

 

レゲンゴス セレクション【白】

 

色調は透明感のある麦の穂色。熟したマンゴーやパッションフルーツのアロマの香りと共に、バランスの取れたフレッシュな味わいが楽しめます。

産地:ポルトガル/アレンテージョ地方

品種:アンタォン・ヴァス60%、ゴウヴェイオ40%

味わい:辛口

詳しくはこちらから【レゲンゴスセレクション 白】

 

レゲンゴス セレクション 【赤】

色調は透明感のあるガーネット色。野生のブドウ、チョコレートやコーヒー系のコクのある心地よいアロマが特徴で、やわらかいタンニンと上品な味わいが楽しめます。実はこのレゲンゴスという赤ワインは、イタリアの作家、アントニオ・タブッキの小説『レクイエム』に登場しています。文学作品に思いを馳せて、読書しながらワインを飲むのも楽しいかもしれません。

産地:ポルトガル/アレンテージョ地方

品種:トリンカデイラ40%、アラゴネス40%、アリカンテ・ブシェ20%

味わい:ミディアムボディ

詳しくはこちらから【レゲンゴスセレクション 赤】

 

日本でも飲めるポルトガルのワイン

AraiMartでは、20種を超えるポルトガルワインを1本からご注文いただけます。ポルトガルにグループ会社があるため、 日本でなかなか出会えないポルトガルワインを、お求めやすい価格でご提供しています。

国内でも人気が高まってきているヴィーニョヴェルデももちろんお取扱いしております。

ご自宅のセラーに、ポルトガルの彩りを添えてみるのはいかがでしょうか。

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アレンテージョの新星、エルダーデ・ド・ロシムの実力に迫る

ポルトガル ワイナリー

ポルトガルワインの産地の中でも、コルクの産地として広く世界で知られているのがアレンテージョ地方です。

この地方では古くから強く耐用性のあるコルク樫のコルクが生産され、世界で消費されるコルクの半分近くをこの地方が供給しているため、コルクの産地としてのイメージが強いかもしれません。

しかし、アレンテージョではワイン造りも盛んで、高級なワインだけでなく、リーズナブルなワインも多く造られ、フルーティーで飲みやすい人気のあるワインが造られています

そんなアレンテージョ地方で20世紀末に産声を上げたワイナリーが今注目を集めています。

古くからの伝統的なスタイルを守り続けているワイナリーが多い中で、最新のワインに関する研究の粋を集め、ワインを醸造しているワイナリー“エルダーデ・ド・ロシム”です。

どのようなワイナリーなのか探っていきましょう。

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ポルトガルの乾燥地帯アレンテージョ地方

見渡す限り地平線が広がるアレンテージョ地方は古くは穀倉地帯で、小麦畑が広がっていました。

現在では多くの小麦畑はブドウ園となり、広大な土地と照り付ける太陽の熱を利用して生産されるワインは、ポルトガルでも最高のワインの1つとして広く認知されています。

海抜200m以下の緩やかな起伏を持った大地は、大陸性気候に属していて、夏は酷暑で冬は寒いという、寒暖の差が激しく乾燥した地域です。

ポルトガル国内でも日照量が多い地域で、出来上がるワインは、高温かつ乾燥した地域らしく、熟した果実味とボリュームを感じさせる赤ワイン、そして、フレッシュかつフルーティーな早飲みワインや適度な厚みのある白ワインも造られています。

また、近年この地方では、資本の投入や醸造技術の革新によって、品質の高いワイン造りが行われ始めていて、多くのワイナリーが急速に進化し始め、世界的に注目されつつあるエリアでもあります。

その中でも、一際異彩を放つワイナリーがエルダーデ・ド・ロシムなのです。

アレンテージョ屈指のこだわりを持つエルダーデ・ド・ロシム

ロシム社は、アレンテージョ地方南東部のバイショアレンテージョの町、ヴィディゲイラとクバの間に位置し、約120ヘクタールの土地を所有し、そのうち約70ヘクタールがブドウ園です。

2000年から6年間かけて組織の再構築を行い、ほぼすべての苗木の植え替えを行い、ブドウ園を一新しました。

ロシム社の賭けともいえるこの改革は、高品質なブドウだけ生産することを目指し、高い基準の下行われました

ワイナリーの中心的役割を果たす建屋の建築は、“良質なワイン生産”というソフト面と、“建築の美しさ”というハード面を見事に持ち合わせ、地域におけるマーケティングやプロモーションのためのシンボルマークとしても機能しています。

このワイナリーにおけるワイン開発に関するマネジメントは、農学者のカタリーナ・ヴィエイラ氏が担当、また、ブドウ栽培のコンサルタントは、リスボン大学の農業経営学研究所のブドウ栽培学教授のロジェリオ・デ・カストロ教授が行い、ワイン醸造については、ワイン醸造学のスペシャリストであるアントニオ・ヴェントゥーラ教授の指導の下行われています。

このようにポルトガル国内屈指の各界のスペシャリストがワイン醸造に携わることで、ロシム社の類を見ない高品質なワイン造りが可能となっているのです。

拡大を続けるロシム社のブドウ園

ロシム社には70ヘクタールのブドウ園があり、50ヘクタールで赤ブドウ品種を栽培し、残りは白ブドウ品種を育ています。

創業当初の2000年には20ヘクタールの古いブドウ園しかなく、その内の50%はアラゴンとトリンカデイラの赤ブドウ品種があり、残りの50%は白ブドウ品種のアンタンヴァスでした。

2001年になると約13ヘクタール、2004年さらに17ヘクタールブドウ園を拡大し、2006年にはさらに7ヘクタール増やしアルバリーニョ等の植え付けを行いました。

砂地と粘土質の土壌を持つ農園では赤ブドウと白ブドウがそれぞれ適した土地で栽培されています。現在では70ヘクタールの広大な農園を所有し、農園には点滴灌漑システムが導入され、ワインの生産量も順調に増やしてます。

老舗ワイナリーに負けない存在感を放つロシム社

2000年に設立されたロシム社のワイナリーは、近年流行しているワインツーリズムに備え、巨大なスクリーンを館内に持ち、かつてないほど大胆で斬新な造りとなっています

近隣の風景との調和が美しく、レジャー客のためのカフェテリアや近代的な食堂も完備しています。

ロシム社の実力を裏付ける出来事が起きたのは、会社の発足からわずかな月日しか経っていなかった2010年のことでした。

ロシム社のスーパープレミアムワインGrande Rocim 2007が、ポルトガル屈指のワイン愛好家でありジャーナリストのジョアン・パウロ・マルティンスの2010年のワインガイドにおいて、“今年の最高のポルトガルワインの1つ”と称賛されたのです。

老舗ワイナリーが無数にあるポルトガルにおいて、このようなことはほとんどなく、この出来事からもロシム社の実力がうかがえます。

今日、ロシム社は世界28か国、主に米国、ヨーロッパ、マカオ、中国、台湾、ブラジル、アンゴラなどにワインを輸出しています

2017年には約90万本のワインを販売していて、売上高全体の約40%がポルトガル国内で流通しています。

過去に目を向け、未来に賭ける

ロシム社の中で一番の特徴的な存在と言えば、ワイナリーのマネジメント業務を任される前に、ワイン醸造学を修め、ヨーロッパのいくつかの国でワインを学び、特にフランスでブドウ栽培やワイン学を学んだ、会社の共同オーナーでもある、女性農学者のカタリーナ・ヴィエイラ氏です。

「ワインの品質を維持するための基本的な哲学は、ブドウの品質に絶えず注意を払うことにあり、“消費者を決して軽んじることなく”、ブドウ作りからワイン醸造まで最善を尽くすことです。」とヴィエイラ氏は語ります。

「この品質維持の活動には膨大な時間を要します。そして何よりも、今市場で何が起こっているのかをよく理解していなければ、私たちは優れたワイン生産者にはなれません。全体をマネジメントするためには、すべてのプロセスを知りつくさなければならないのです。」と自身の経験を踏まえて、ワイン造りへの想いを語ります。

そんな彼女ですが、ポリシーは『過去に目を向け、未来に賭ける』。細やかなマネジメントを重要視する一方で、大胆な一面ものぞかせ、ロシム社発展の裏にある情熱をうかがわせます。

 

もっと詳しくポルトガルワインについて知りたい方は、こちらもご覧になってください。

ポルトガルワインまとめ。知りたいをぎゅっと凝縮!

 

 

アレンテージョの新星ロシム社のワインが日本でも飲めます

アレンテージョ地方のワインはこの数10年でめざましい発展をとげ、世界中で注目を集めています。

アレンテージョのワインは大企業などの投資により、近代的な大規模な農園があったり、醸造家をコンサルタントに招聘しワイン造りを行ったり、世界のワイン需要に応えられる、良質なワインが数多く造られています。

ロシム社はその中でも、トップクラスの専門家を集め、ワイン造りを行っています。そんなロシム社のワインをご紹介します。

 

ボジャドール【白】

色調は金色がかった緑色。トロピカルフルーツの豊かなアロマが広がります。すっきりとしたフレッシュさと豊かな果実味をお楽しみください。

産地:ポルトガル/アレンテージョ地方

品種:アンタォン・ヴァス、アリント、アルヴァリーニョ

味わい:辛口

詳しくはこちらから【ボジャドール白】

 

ボジャドール【赤】

色調は深いルビー色。熟した赤肉系果実のアロマが広がります。

まろやかなタンニンを感じる、フルボディの赤ワインです。

産地:ポルトガル/アレンテージョ地方

品種:アラゴネス、トウリガ・ナショナル、トリンカデイラ

味わい:フルボディ

詳しくはこちらから【ボジャドール赤】

 

日本でも飲めるポルトガルのワイン

AraiMartでは、20種を超えるポルトガルワインを1本からご注文いただけます。ポルトガルにグループ会社があるため、 日本でなかなか出会えないポルトガルワインを、お求めやすい価格でご提供しています。

国内でも人気が高まってきているヴィーニョヴェルデももちろんごお取り扱いしております。ご自宅のセラーに、ポルトガルの彩りを添えてみるのはいかがでしょうか。

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ドウロ地方の最高峰キンタ・ダ・レデのワインが最高に美味しい理由

ポルトガル ドウロ ワイン

ポルトガルのワインと言えば、何を思い浮かますか?最近流行りのヴィーニョヴェルデでしょうか。それとも、世界で大流行したポートワインでしょうか。

実は、ポルトガル国内でも屈指のワインの産地と言われている地方があります。土着の品種に恵まれ、色とりどりの良質なワインを産み出す地方、それがドウロ地方です。

数えきれないほどあるワイナリーの中でも、古くからワインづくりをしていて、しかも、その良さを残しながら近代化を遂げた、今注目のワイナリー、キンタ・ダ・レデのワインをご紹介します。

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ドウロ地方は土着ブドウ品種の宝庫

上質なポートワインを産み出すことで有名なドウロ地方は、最近では、ポルトガル国内のみならず、世界中の愛飲家の中で話題が沸騰するほどの素晴らしいワインを生み出しています。

土着品種のパワフルなコクがありインパクトのある味わいですが、一方で上品なエレガントさも兼ね備えているのがドウロ地方のワインの特徴で、他にはない、個性的な味わいが今世界中で選ばれています

ドウロ地方はヨーロッパで最も古いワイン産地の1つで、少なくとも2000年にわたってワインを生産してきました。

ポルトガルの北東に位置し、ドウロ川に近いこの地域の地形はワイン造りにも適していて、一年を通して乾燥した気候で、冬は寒く、夏は暑く、降水量は比較的多めの地域です。

この地域には25万ヘクタール以上のブドウ園があり、その広大さから、いかにワインづくりが精力的に行われているかをうかがうことができます。

ドウロ川流域の土地は栄養豊富な土壌で、層状の変成岩で構成されています。

近年のプランテーションへの傾向としては、

主に5種の赤ブドウ品種、トウリガ・ナショナル、トウリガ・フランカ、ティンタ・バロッカ、ティント・カォン、ティンタ・ロリスと、

5種の白ブドウ品種マルバジア・フィーナ、ゴウヴェイオ、ヴィオジーニョ、コデガ、マルバジア・レイが盛んに作られています。

これらのブドウは、ポートワインにもスティルワインの醸造にも使用されています。

この地域では、政令で推奨されているブドウだけでも29の品種があり、これらのブレンドする際には、メインの品種を少なくとも60%使用しなければならないと定められています。

 

ドウロ地方だけでもワインの種類は無限大

かつてポートワインで有名だったこの地は、ポルトガルのEU加盟後、設備が各段に向上したことで、スティルワインの生産も本格的に始まりました。

ドウロ地方の多くのブドウ園は山の斜面にあり、機械が入るのが難しく、今も昔と変わらず多くの作業が手作業で行われています

そのため生産量も限られ、ドウロのワインは貴重なワインとしても知られています。

ドウロ川流域のDOC地域には、正式に認められたブドウの品種が多く、実に100種類以上のブドウ品種が認定されています。

それほど多くのブドウから作られるワインですので、ワイン好きのポルトガル人ですら、まったく知らないブドウのワインに出会うことも日常的にあることです。

そして、歴史によって研鑽されたブレンド技術が、よりおいしいブレンドワインを作り出し、その組み合わせは無限大にあるといえます。

 

ドウロ地方珠玉のワインブランド“キンタ・ダ・レデ”

山脈に囲まれたドウロ地方はバイショ・コルゴ、ドウロ・スペリオール、シーマ・コルゴの3つのサブリージョンに分かれています。

キンタ・ダ・レデはバイショ・コルゴ地区にあり、ドウロ地方の最西端に位置します。この地方のプランテーションの29.9%はブドウ園なので、ブドウの収穫量が豊富で、ワイン造りが盛んな地域です。

キンタ・ダ・レデは、ドウロ川に面した、絶好のロケーションにあり、その恵まれた環境の中で白と赤のレゼルバとキンタ・ダ・レゼルバのワインを製造しています。

歴史と個性が薫るキンタ・ダ・レデのワインは、ワイン愛好家による、世界のベスト100にも選ばれるほどの実力があり、今、世界中で注目されているワイナリーの一つです。

 

キンタ・ダ・レデ、その伝統と革新

サンタクリスティーナの教区にあるキンタ・ダ・レデの歴史は、1484年には始まっていたという歴史的記録があります。

1756年、ドン・ジョゼ1世の時代にマルケス・デ・ポンバル侯爵によってワイン生産地の境界設定が行われましたが、それより以前にドウロ地方のワイナリーとしてすでにワインを造っています

キンタ・ダ・レデの“レデ”は、ポルトガル語で魚を捕る網という意味があり、ワイン農園にしては珍しい名前が付けられています。

キンタ・ダ・レデは、ドウロ川の川幅が最も狭くなる地域に位置し、川幅拡幅の工事が行われるよりずっと前に、漁民たちがドウロ川の端と端に漁網を渡して漁をしていたという歴史に由来します。

キンタ・デ・レデのロゴや、ワインボトルにもこの網があしらわれ、特徴的なデザインが目を引きます。

1996年、キンタ・ダ・レデは、現在のオーナーであるジョゼ・フォンセッカ・アルベス氏に買収されました。

ジョゼ・アルベス氏はオーナー就任後、ブドウ園とワイナリーのオペレーション、生産方法、宣伝方法を、抜本的に改革することを目的としたプロジェクトをすぐに開始しました。

ワイナリーのブランディング、顧客を増やすための多くのアイデアを、次々と実行に移していきました。彼の指揮のもと、ブドウ園全体の再構築も行われました。

ブドウ栽培全体の修復作業が行われ、ブドウ園の大部分は、わずかな株を残し、植え替えられました。

2008年には『QUINTA da REDE』というラベルの付いた、最初のワインが発売されました。

ジョゼ・アルベス氏は、彼が経営に携わるずっと前からワインが生産されてたことに重きを置き、「農場の歴史的な遺産を製品に詰め込みたい」と語っています。

 

日本で飲めるキンタ・ダ・レデ

ドウロ地方はポルトガルのワインの激戦区です。多くの良質な固有品種のブドウがあり、飲む人の喜びを約束するワインが多く製造されています。

その中でも頭一つ抜けているのが、キンタ・ダ・レデのワインです。

500年以上続く伝統と、近代化による革新によって素晴らしいワインが造られています。そんなキンタ・ダ・レデのおすすめのワインをご紹介します。

レデ レゼルヴァ【白】

クリスタルのように澄んだ緑がかったシトラス色。マンゴー、パパイヤなどのトロピカルフルーツの豊かな香りで、白い花とシトラスのニュアンスが感じられます。フルーティーでフレッシュ、若々しい味のワインです。心地よい味わいで余韻もたっぷり。

産地:ポルトガル/ドウロ地方

品種:アリント40%、ラヴィガート20%、ゴウヴェイオ40%

味わい:辛口

詳しくはこちらから【レデ レゼルヴァ白】

 

 

レデ レゼルヴァ【赤】

色調は澄んだザクロ色。完熟した赤系果実のはっきりとした香りが特徴。アルコール漬けした野生の果実のニュアンスとトーストとバラの繊細な印象も。果実味溢れるワインです。

産地:ポルトガル/ドウロ地方

品種:トウリガ・ナショナル20%、トウリガ・フランカ50%、ティンタ・ロリス30%

味わい:フルボディ

詳しくはこちらから【レデ レゼルヴァ赤】

 

キンタ・ダ・レデ レゼルヴァ【白】

芳香性が非常に豊か。

フレンチオーク新樽のトーストと、トロピカルなアロマのバランスが良いワインです。

白い花や柑橘類のニュアンスも。フルーティーでフレッシュ、口の中で心地よいボリューム感があります。上質で繊細な構造を感じさせ、余韻は長く続きます。

産地:ポルトガル/ドウロ地方

品種:アリント30%、ヴィオズィーニョ30%、ゴウヴェイオ40%

味わい:辛口

詳しくはこちらから【キンタ・ダ・レデ レゼルヴァ白】

 

キンタ・ダ・レデ レゼルヴァ【赤】

熟した果実の複雑な風味をはっきりと感じる。トーストを感じさせるベリー ジャム、チョコレートや濃い色合いの花の香りがほのかに漂う。バランスのいい、骨格のしっかりした飲み口。

産地:ポルトガル/ドウロ地方

品種:トウリガ・ナショナル40%、トウリガ・フランカ30%、ティンタ・ロリス30%

味わい:フルボディ

詳しくはこちらから【キンタ・ダ・レデ レゼルヴァ赤】

 

AraiMartでは、20種を超えるポルトガルワインを1本からご注文いただけます。ポルトガルにグループ会社があるため、 日本でなかなか出会えないポルトガルワインを、お求めやすい価格でご提供しています。

国内でも人気が高まってきているヴィーニョヴェルデももちろんごお取り扱いしております。ご自宅のセラーに、ポルトガルの彩りを添えてみるのはいかがでしょうか。

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アルバリーニョを飲みたければプロヴァンのワインがおすすめ

ポルトガルワイン

現在世界のヴィーニョヴェルデ愛飲家の中でも注目を集めているポルトガルのワイナリーがプロヴァンです。AraiMartのヴィーニョヴェルデの商品群の中でも、高級ブドウ品種、アルバリーニョをメインにワインづくりを行うワイナリーとして、一際存在感を放つプロヴァンのワインについてご紹介します。

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ヴィーニョヴェルデの基礎知識

ヴィーニョヴェルデを産み出すヴィーニョヴェルデ地方は、ポルトガルの北西部に位置し、ドウロ川とミーニョ川の間に広がる地域を指します。

北はスペインとの国境、南はドウロ川とフレイタを中心とする山脈まで届き、そして西側には大西洋という地理的な特徴があります。

“緑の海岸”とも称されるこの地方は、緑豊かな森や、見るものを感動させる川や滝、そしてブドウ園や農場など、美しい景色が広がります。

ヴィーニョヴェルデ地方はポルトガルにおいても、最も古いブドウの産地で、古代ローマ時代にはブドウ作りが始められていたとされています。

冷涼な夏と温暖な冬が特徴のこの地域は、海側から山側までの丘にワイン畑が広がっていて、標高が高いところでは朝晩の寒暖差が大きく、ワインには最適なブドウが収穫されます。

標高700mにも達する丘を有すこの地方のブドウ畑の総合面積は21,000ヘクタールと広大で、ポルトガル国内のワイン畑の約15%にも相当します。

年間平均で1,200mmと降水量も多く、冬から春にかけて雨の多い地域でもあります。地質は花崗岩質で、良質なブドウを育てるのに適した土壌を持つのがヴィーニョヴェルデ地方の特徴です。

飲んでみたいワインNo.1!今噂のヴィーニョヴェルデとは?

 

ヴィーニョヴェルデが上質であり続ける理由

この地域が織りなす自然環境は、優れた白ワインだけでなく、スパークリングワインの生産にも理想的とされています。

この地域で造られるヴィーニョヴェルデやスパークリングワインの品質は、世界でも類を見ない高品質なものとなります。この地域が古くから、フレッシュで低アルコール、そして微発泡という特徴と持つワインを作り続けているのは決して偶然でありません。

それだけのワインを作るのに適した地理的要因があるからです。 また、ワインの自然な酸性度がもたらすテイストは、古くから伝わるワイン醸造の技術的な側面によって支えられ、高水準な品質を保ち続けているのです。

 

プロヴァンとはどんなワイナリー?

プロヴァン社は、ヴィーニョヴェルデのモンサンとメルガソ地区のサブリージョンのワイン製造者10人によって構成される会社で、1992年に、モンサン地区のバルベイタという町に、モダンで機能的なワイナリーを構えることで、本格的にワインを製造し始めました

このワイナリーでは質の高いアルバリーニョ100%や、アルバリーニョとトラジャドゥーラのブレンドと言った、アルバリーニョを中心としたブレンドワインをメインに製造しています。

現在では、モンサンとメルガソ地区の生産者に加え、約200もの小規模ワイン生産者からのブドウの醸造し、51万リットルの規模のワイナリーになりました。

これらワイン生産者のほとんどは、20年以上プロヴァンにブドウを供給していて、それらのブドウ園のほとんどが30年以上の歴史を有しています。

 

プロヴァンが守り続けるポリシー

プロヴァン社では、今後もワインの生産を作るためのテロワール、気候風土、ブドウ畑、ワイン醸造に関する技術、歴史、食などを守り続けることを目的として、そしてその全ての起源となっているアルバリーニョワインの独自の生産方法を守り続けていくことが、関係者全員のポリシーとなっています。

また、プロヴァン社は、アルバリーニョワイン研究において、世界でも先駆的な企業の1つとなっています。1993年に初めて自社ワイナリーでワインの製造が成功して以降、ワイン製造技術の進化を検証し続けています。

「進化を続けるアルバリーニョの可能性は、モンサンとメルガソのブドウの良質なブドウあってこそと」、謙虚な姿勢でワイン造りを続けています。

 

世界トップ50スパークリング金賞受賞ワインも輩出

50 Great Sparkling Wines of the World(世界トップ50スパークリングワイン)において、2021年プロヴァンのワインが金賞を受賞しています。

このコンテストは、スペインのワイン情報メディアWine Pleasuresが主催している国際的なもので、イタリア、ポルトガル、スペイン、アルゼンチン、チリ、クロアチア、フランス、ニュージーランド、スロベニア、英国などが参加。審査方法は5名の審査員によってブラインドテイスティングが行われ、100点満点で採点。

全体の上位50ブランドにのみ、ゴールドメダルもしくはシルバーメダルが授与されます。このコンテストにおいて、アルバリーニョ100%のコート・デ・マモエラス スパークリングが金賞を受賞しました。

 

アルバリーニョはどのような品種?

アルバリーニョはイベリア半島の北西部で栽培される白ブドウの品種の一つです。スペインのガリシア州やポルトガルのミーニョ地方の土着品種で、世界的に産地として有名なのはガリシア州です。

ブドウの実は小粒で緑色をしており、果皮が厚いためウドンコ病などの病害にも強く、ポルトガルでも大切に育てられている、白ワインの高級ブドウ品種です。

 

アルバリーニョ最高峰のワインが日本で飲めます

お酒は好きだけど、ビールの苦みが苦手という方に、爽やかでシトラスなヴィーニョヴェルデは美味しくお飲み頂けます。フレッシュで爽快な飲み口が、食欲もそそります。繊細な味付けの日本料理などにも料理の味の邪魔をせず、素材の味を引き立たせます。ここではAraiMartで購入できるプロヴァンのワインをご紹介します。

ヴァランダ・ド・コンデ【ヴィーニョヴェルデ】

フレッシュな南国果実を感じさせる、非常にエレガントでフルーティーな風味 。全体のバランスが良く、厳選されたアルヴァリーニョとトラジャドゥーラが最高のハーモニーを奏で、果実味と新鮮さが特別な味わいを与えています 。8~10℃にキリッと冷やしたヴィーニョヴェルデ「ヴァランダ・ド・コンデ」は、シーフード料理や和食と相性が抜群です。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方

品種:アルヴァリーニョ、トラジャドゥーラ

味わい:辛口

詳しくはこちらから【ヴァランダ・ド・コンデ】

 

コート・デ・マモエラス スパークリング辛口

2021年の“50 Great Sparkling Wines of the World 2021”において、95点という高得点で金賞に輝いたワイン。果実やミネラル・香ばしさを感じさせる複雑なアロマを、きめ細かな泡が引き立てます。厚みがある辛口で、ほどよい酸味を感じ、余韻はアルヴァリーニョの持つフルーティーさが広がります。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方

品種:アルヴァリーニョ100%

味わい:辛口

詳しくはこちらから【コート・デ・マモエラス】

 

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エルメリンダ家のワイナリー 女性醸造家の新たなる挑戦

エルメリンダ

近年、世界中のワイン通から注目されているワインと言えば、ポルトガルのワインです。

これを読んでいる皆さんはポルトガルのワインのイメージはあまりないかもしれません。

しかしポルトガルはヨーロッパの中ではワイン王国として知られています。

ポルトガルでは250種を超える固有品種が登録されていて、日本では考えられないくらいの種類のワインが造られています。

イタリア、フランスなどで使われるメジャーなブドウ品種とは一線を画す、ポルトガルで紀元前から受け継がれてきたオリジナルの品種で作られるワインの味わいは、温かみがあり、どこか懐かしさを感じさせてくれます。

そんなポルトガルでひときわ異彩を放ち、注目されているワイナリーがあります。

それが1920年創業の「カーザ・エルメリンダ・フレイタス」(Casa Ermelinda Freitas)。

今回はこの、2020年に創立100周年を迎えたをワイナリーをご紹介します。

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公務員からの突然の転身。本格的にブドウ作りを始める

ドナ・エルメリンダ
参照:Casa Ermelinda Freitas

このワイナリーは、1920年にレオニルデ・フレイタス氏がブドウ栽培を始めたことにより、その歴史を刻み始めます。

しかし、このワイナリーの躍進の歴史は、3代目のエルメリンダと一人娘のレオノール二人によって作られたと言っても間違いはないでしょう。

小さく始まったワイナリーも、この女性二人の徹底したブドウ作りへの愛情に育まれ、成長していったのです。

娘のレオノールはブドウ栽培をするかたわら、保健省に勤める公務員として働いていました。

彼女はそれまで「自分の代でこのブドウ栽培は終わりにする」と考えていたにもかかわらず、突然公務員を辞め、本格的なブドウ作りに乗り出す決断をします。

二人はブドウ作り、ワイン造りを行っていましたが、当時は主に販売用で、自分たちのブランドを持っているわけではありませんでした。

日夜ブドウ作りに没頭して、作ったワインの販売のみを行っていましたが、1997年に4代目として経営を担っていたレオノールは賭けに出ます。オリジナルワインの自社によるボトリングをはじめたのです。

その記念すべき第一号ワインが“Terras do Pó”(テラス・ド・ポー)というワインでした。これを契機にワイナリーは急成長することになります。

 

努力が実り世界的な賞を受賞

レオノール・フレイタス エルメリンダ
参照:Casa Ermelinda Freitas

2008年には、フランスの名誉ある“ワイナリーインターナショナル2008”の赤ワイン「シラー2005部門」で優勝したのでした。

ポルトガルでの赤ワインの受賞は前例がなく、当時のアニーバル・カヴァコ・シルヴァ大統領は、彼女の勝利に対し、「ポルトガルワインの優れた品質の国際的な認知に貢献した」とお祝いのメッセージをレオノールに送りました。

レオノールはお茶目に「この大統領の言葉のせいで、近隣のブドウ園や地元のレストランに、シラーワインのオーダーが殺到しちゃったわ!」と冗談を残していますが、実は彼女、この世界的な賞が存在することすら知らなかったとか。

それほど彼女は日々ワイン造りに没頭していたということでしょう。

2009年には彼女の功績が認められて、ポルトガル共和国の大統領から、農業従事者に贈られる勲章も受勲しています。

また近年では 英国の飲食業界やソムリエが最も注目しているコンクールと言われている“ソムリエ・ワイン ・アワード 2020”において年間最優秀プロデューサー(欧州部門)に選ばれました。

これらメジャーな賞の受賞によって、ワインの味と共に、彼女の女性醸造家としての確かな腕も証明され、彼女のワイナリーはワイン業界においてますます注目を集めています。

 

至高のワインを作り出すエルメリンダのブドウ畑

エルメリンダ ワイナリー
参照:Casa Ermelinda Freitas

ワイナリー「カーザ・エルメリンダ・フレイタス」のブドウ畑は、セトゥーバルのパルメラ市の恵まれたエリアにあります。

彼女たちの農園はリスボンから車で20分ほどの、セトゥーバル地方のテーラ・ド・サドにあり、穏やかな起伏が続き、丁寧に整備されたブドウ畑は、見る者の目をも楽しませる風景となっています。

彼女たちは4世代にわたり、130ヘクタールのブドウ畑を所有していて、そのうちの100ヘクタールでは、ポルトガルで“ペリキータ”という愛称でも親しまれているカステラォンが作られています。

残りの30ヘクタールでは、トウリガナショナル、トリンカデイラ、シラー、アラゴン、アリカント・ブーシェ、カベルネ・ソーヴィニヨンなど、他のブドウ品種も作られています。

この地域の中でも抜群のロケーションに恵まれ、この畑から出来たブドウから良質なワインが数多く生産されています

 

レオノールの新たな挑戦とは

エルメリンダ ワイナリー
参照:Casa Ermelinda Freitas

近年ではポルトガルのワイン畑を巡る、“Rotas do Vinho” (ワインツーリズム)愛好家が増えています。

エルメリンダ社は自身のワイナリーに大きな投資をし、その愛好家たちの一大スポットにするためのリノベーションを行っています。

レオノールは「この地域の教育的シンボルとして、ブドウやワイン文化の芸術的な歴史を学べる場にしたい」と願い、ワイナリーがパルメラ市の観光と経済の資源となることを強く望んでいます。

その想いから新たに造られたワイナリーの中の最新技術を駆使したセラーでは、現代と伝統の共生を垣間見ることができます。

ブドウ果汁の圧搾、オーク樽での熟成、ワインの瓶詰めに至るまでの一連の工程が同じ建物内で完結し、ワインが製造されるように設計されていて、ワイナリー施設内には、商業エリア、テイスティングルーム、最大400人まで収容可能な大規模なイベント用のホールも完備。これら全てが一つのワイナリーに集約されているのです。

この完璧なまでに計画された施設は、訪れる人を楽しませています。

レオノールは、「仕事に男も女もない」と女性実業家としての生き方を発信し、現在ではポルトガル国内のアイコンにもなるほど、名実ともに優れたワイン醸造家として、現場で指揮を執り続けています。

 

もっと詳しくポルトガルワインについて知りたい方は、こちらもご覧になってください。

ポルトガルワインまとめ。知りたいをぎゅっと凝縮!

 

エルメリンダオススメのワイン3選

世界的な大きなコンクールで、数々の賞を受賞する実力派ワイナリーのカーザ・エルメリンダ・フレイタス。その中での厳選した3種類のワインをご紹介します。

 

ドナ・エルメリンダ【赤】

ドナエルメリンダ 赤ワイン ボトル

色調は濃く深い赤色です。樽の香りや高級な完熟した赤肉系果実の香りが漂います。高品質のまろやかなタンニン。心地よい味のハーモニーが長く口に残ります。

産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:カステラォン、カベルネ・ソーヴィニョン、トウリガ・ナショナル

味わい:ミディアムボディ

詳しくはこちらから【ドナ・エルメリンダ】

 

ドナ・エルメリンダ レゼルヴァ【白】

受賞一覧
【独】ベルリン・ワイン・トロフィー2020(冬季) 金賞
【英】ソムリエ・ワイン・アワード2020 金賞
【仏】レ シタデル デュ ヴァン2020 金賞

数々の大規模な国際ワインコンクールで受賞している、注目のワインです。甘い香りと柑橘系の果実味があり、樽の香りとよくマッチしています。口に含むと、コクがあり、クリーミーで、エレガントな後味が続きます。

産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:シャルドネ、アリント、ヴィオニエ

味わい:辛口

詳しくはこちらから【ドナ・エルメリンダ レゼルヴァ白】

 

モスカテル(モシュカテル) 【酒精強化】

色調は複雑な黄金色。この地域で伝統的な香りであるオレンジピールやはちみつを連想させるような香りがします。とても甘味があり、程よい酸味と調和して、フレッシュな味わいの余韻が、長く口の中に残ります。上品な味のお菓子とともに、デザートとして。食前酒にもぴったり。

産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:モスカテル・デ・セトゥーバル100%

味わい:甘口

詳しくはこちらから【モスカテル

 

ポルトガルには日本とは比べものにならない程の数のワイナリーがありますが、その中でも、完全に女性が製造・経営しているワイナリーは珍しく、繊細な感覚と、女性的な温かさでワインが大切に造られています。

是非エルメリンダのワインをお試しください。

 

AraiMartでは、20種を超えるポルトガルワインを1本からご注文いただけます。

ポルトガルにグループ会社があるため、 日本でなかなか出会えないポルトガルワインを、お求めやすい価格でご提供しています。国内でも人気が高まってきているポルトガルワイン。

ご自宅のセラーに、ポルトガルの彩りを添えてみるのはいかがでしょうか。

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飲んでみたいワインNo.1!今噂のヴィーニョヴェルデとは?

ヴィーニョヴェルデ

ヴィーニョヴェルデという種類のワインがあるのをご存知でしょうか。ワインというと、赤・白・ロゼなどが主流ですが、このヴィーニョヴェルデはなんと「緑のワイン」と呼ばれているのです。

そして、このワインは、ポルトガル国内でしか造ることを許されていないのです。

そんなヴィーニョヴェルデですが、いま世界的に人気が高まってきているワインとして注目されています。国内での流通量も増えてきていて、ワイン業界においてもヴィーニョヴェルデ流行の機運が高まっています。

そんなヴィーニョヴェルデの魅力についてご紹介していきます。

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ヴィーニョヴェルデはワイン王国ポルトガルならではのブランド

ヴィーニョヴェルデ地方

ポルトガルの北西部、おもにミーニョ地方に広がる地域はヴィーニョヴェルデと呼ばれます。その地域で造られたワインのみが、“ヴィーニョヴェルデ”と名乗ることができます。

この地域には約2万ヘクタールのブドウ畑が広がっていて、DOC*としては世界でも最大級の規模を誇ります。そして1908年というワイン業界でも早い段階で原産地の境界の設定が行われたのです。

この地域のワイン造り自体も、紀元前96年には始まっていたと文献に残されていて、2200年ほどの歴史を有す屈指のワイン生産地です。

気候と地理的要因に恵まれた土地

1908年9月18日に正式に国から指定されたヴィーニョヴェルデ地方は、ポルトガルで最大のワインの境界領域で、国内のみならず、ヨーロッパにおいても最大の地域の1つに数えられます。その広さは、ポルトガル全土にあるワイン産地の15%の面積を占めています。

ヴィーニョヴェルデ地方は、ポルトガルの北西部、エントレ・ドウロ・エ・ミーニョ(ドウロとミーニョの間)として知られる地域に広がっています。北はミーニョ川、南はドウロ川、東はペネダ、ジェレス、カブレイラ、マランの山々、そして、西には大西洋が広がります。

ヴィーニョヴェルデ地方は西岸に広がる大西洋の影響や、東から西に流れる主要な川の谷の向きに強く影響を受けます。この地方は降雨量が多く、気温が穏やかで、寒暖差が無いことが気候的な特徴です。

この地方の土壌はほとんどが花崗岩ですが局所的に片岩質の地域もあります。気候の変化が少ないため、ヴィーニョヴェルデ内のいくつかの地域には、明確なテロワールの特徴が表れるのです。

微発泡が特徴の飲みやすい若い白ワイン

ヴィーニョヴェルデに使用されるブドウは、通常のワインと比べると1カ月から2カ月ほど早く、完熟する前の若い段階で収穫されます。

ワインが発酵する過程で発生する気泡がそのまま楽しめる形で製品化されたのがヴィーニョヴェルデの最大の特徴と言えます。

微発泡と言っても、ワイナリーやワインの種類によって炭酸の強さも違い、ほとんど炭酸を感じられないものもあります。

基本的には1気圧程度の発泡(一般的なビールが2気圧程度)なので非常に弱い発泡のこのワイン。

アルコール度数も白ワインと比べても低いので、とっても飲みやすくて爽やかなのが特徴で、一度飲んだら忘れられなくなる魔力さえ持つのがこのヴィーニョヴェルデです。

新しい製法も取り入れながら進化を続けるヴィーニョヴェルデ

このヴィーニョヴェルデ地域はもともと赤ワインの産地でした。しかし、瓶内二次発酵製法によって造られた、軽い微発泡を帯びた白ワインが人々の心を捉え、白ワインにシフトしていったといわれています。

伝統的に糖分を加えて二次発酵させていた製法も、現在では二酸化炭素を添加する製法が主流になりつつあります。また、流通量は少ないものの微発泡の赤ワインを冷やして飲むスタイルも楽しまれています。

ヴィーニョヴェルデはボトリングする前にガスを添加、アルコール分はは9-12.5%程度に抑えられています。ガス圧は0.7気圧前後で、アルコールが高いものに限り、バランスを取るためにガス圧が低めに調整されます。

しっかり管理されて愛され続けるブランド

ヴィーニョヴェルデ マーク
ヴィーニョヴェルデと名乗るワインに使われるブドウは、47品種が認可されていて、単一品種での醸造、瓶内二次発酵による微発泡、ロゼ、赤と様々な種類があります。

そしてポルトガル国内のワイン法によって、地域のブドウを100パーセント使い生産したうえで、熟成期間やアルコール度数などの厳しい基準をクリアしたワインのみが「D.O.P.ヴィーニョヴェルデ」と表記することが許され、高い品質が保証されています。

*DOCとはワイン格付け審査の一つで、統制原産地呼称ワインと呼ばれ、栽培から出荷までの生産過程はこの規定に基づき行われなればなりません。審査の対象としては、生産地、栽培方法、ブドウ品種、最大収穫量、最低アルコール度数、熟成方法などがあります。

「緑のワイン」は緑色のワインというわけではない

赤いワインだから赤ワイン、透明だから白ワインという呼び方考えると、「緑のワイン」は緑色をしているの?という想像を廻らしてしまいます。

この「緑のワイン」という呼び名は、ポルトガル語の“Vinho Verde”が直訳されたものです。

ポルトガル語で「vinho」はワイン、「verde」緑という意味があります。直訳すると“緑のワイン”となります。

しかし、ヴィーニョヴェルデとは、完成したワインの色ではなく、完熟する前の、まだ緑色をしたブドウを用いて醸造されることからこの名が付いたとされています。

また、ヴィーニョヴェルデの産地であるヴィーニョヴェルデ地方のブドウ畑が広がる風景が、冬になってもブドウの緑色で輝き美しかったことから、Verde「緑の」という形容詞が添えられ、“Vinho Verde”の名前が付いたともされます。

他にもVerdeという単語自体が“若さ”という意味を持つため、早熟で刈り取られるのブドウで造られるワインを形容してVinho Verdeと呼ばれるようになったという説もあります。

いずれにせよ、赤でも、白でもないヴィーニョヴェルデは、ワイン王国ならではの愛情が存分に注がれ、人々に愛されるブランドとして確立することに成功した、ポルトガルのこだわりと誇りが感じられるワインなのです。

 

ヴィーニョヴェルデの品種

ヴィーニョヴェルデ
ポルトガル北西部、山と大西洋との間にあるヴィーニョヴェルデ地域は 2万1000 ha におよび 、9つのサブリージョンと、約600の醸造ボトラーを擁します。

また、この地域だけで19,000件ものブドウ生産者が登録されていて、約45種類の固有ブドウ品種が生産されています。そしてヴィーニョヴェルデだけで約2000ものワインブランドがあります。

全体の生産量の70%が国内で消費され、残りは海外輸出用に造られます。輸出量では地理的に近いアメリカ、ドイツ、フランス、カナダ、イギリスに次いで、日本は6番目にランクインしています。

ここからも、日本でヴィーニョヴェルデが流行しつつあることがうかがえるのではないでしょうか。

ヴィーニョヴェルデに使用される主な品種は、ローレイロ、アリント、アザール、トラジャドゥーラ、パデイロ、エスパデイロなどがあり、中でも最もメジャーで、世界中にファンを抱えるのがアルバリーニョです。

スペイン北西部のポルトガルにほど近い地域である、リアス・バイシャスでも栽培されている品種で、ヴィーニョヴェルデの中でも高級ブドウ品種として扱われています。

では、アルバリーニョについて詳しく見ていきましょう。

 

ヴィーニョヴェルデのアルバリーニョはどんなワイン?

アルバリーニョは、ポルトガルやスペインで作られる白ワイン用のブドウ品種で、シャルドネなどのメジャー品種に比べるとその知名度は下がりますが、アルバリーニョが持つポテンシャルと魅力を知れば、きっとご自宅のセラーに一本欲しくなるはずです。

なぜ日本人を魅了するのか。日本人に愛される要素がぎゅっと詰まったアルバリーニョについて見ていきましょう。

アルバリーニョはイベリア半島の北西部が原産の白ブドウです。スペインでは高貴な品種と言われ、白ワインが盛んに造られています。

アルバリーニョはもともと、フランスとドイツの国境地域、アルザス地方に起源を持つ、リースリング種の亜種であると考えられてきました。

リースリング種に関する最古の記録は15世紀にまで遡ることができ、フランスのプティ・マンサン種とも近縁だと言われています。

ポルトガルのヴィーニョヴェルデ地方では、アルバリーニョはとても一般的に使われているブドウ品種ですが、モンサオンとメルガーソの畑でのみ栽培が認可されています。

この他、リベイロ、リマ、ブラガ、バルデオーラスなどの地域では、ブレンド用の品種として栽培され、ロウレイロ種、ゴデージョ種、カイーニョ種、アリント種、トレイシャドゥーラ種などが相性が良いとされブレンドされます。

アルバリーニョの果実は小粒で緑色をしていて、房は小ぶりです。果皮が厚いため、ガリシア地方のような雨の多いエリアでもウドンコ病による病害にも負けない強さがあります。

このアルバリーニョですが、実は、日本の新潟県や大分県でも栽培されるようになりました。日本では2000年代に入ってから栽培が始まり、いずれの産地にも共通するのが、海に近い場所であるということです。

フルーティなのに爽やかで、高級感も漂うアルバリーニョがこの日本でも作られ始めたのです。

聞きなれない品種のアルバリーニョですが、世界中のワインファンが、このアルバリーニョに注目し始めました。

それまでは知る人ぞ知るヴィーニョヴェルデの逸品だったアルバリーニョは、ソムリエの目に留まり、一気に世界中に広がり、熱狂的なファンを獲得したのも納得がいく、素敵なブドウ品種なのです。

 

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ポルトガルワイン最高峰アルヴァリーニョ。気になるその特徴について

 

ヴィーニョヴェルデのブランコってなんだろう

ヴィーニョヴェルデはポルトガルの一地方の名前でもあります。原産地呼称制度によって、多くのワインもヴィーニョヴェルデの名前を使っていますが、ヴィーニョヴェルデ地方では、微発泡のものだけでなく、白ワイン(ブランコ)も造られています。

このワインたちは、ヴィーニョヴェルデの白ワインで、直訳してしまうと「緑のワインの白ワイン」となり、意味が通らなくなります。

その点でも、ヴィーニョヴェルデを日本語に訳してしまうと、誤解を招いてしまうので、ポルトガル語のまま固有名詞としてヴィーニョヴェルデと理解した方がよさそうです。

 

ヴィーニョヴェルデはロゼも健在

豊富な固有品種を生み出す産地であるヴィーニョヴェルデ地方では、様々なワインが造られています。

ポルトガルのワインを支える若手の作り手が色々なチャレンジを続ける中、ヴィーニョヴェルデのロゼも造られるようになりました。

ヴィーニョヴェルデの製法で造られるロゼは、ヴィーニョヴェルデの特徴であるクリスピーな微発泡、そしてフレッシュで軽やかな飲み口に仕上がります。

ヴィーニョヴェルデの魅力に憑りつかれてしまったら、つい試したくなってしまうワインです。

 

ヴィーニョヴェルデ に料理を合わせるなら…

ヴィーニョヴェルデ フガス
ポルトガルの美し海岸線から比較的近い地域で栽培されたブドウが使われるヴィーニョヴェルデは、海の幸であるシーフードとのペアリングが舌を喜ばせます

ポルトガルではメジャーな食材である新鮮なタコを使った海鮮料理や、魚介のマリネやカルパッチョなどの前菜、エビなどのお刺身や魚介類のフリットにも抜群に合います。

クセの少ないチーズやアボカドをのせたサラダや、意外なところではポン酢をほんのり効かせたフレッシュな前菜と合わせてお食事をスタートさせれば、にぎやかで楽しい食卓が約束されます。

もう定番になり始めている天ぷらとのマリアージュや、冬なら水炊きのようなシンプルな鍋ともよく合い、ワインのフレッシュさを活かすために十分に冷やして楽しまれることをおすすめします。

 

ヴィーニョヴェルデのおすすめはこちら

ヴィーニョヴェルデの魅力について見てきましたが、いかがだったでしょうか。緑のワインと称されるポルトガル独自のワインは、現在世界中のワイン愛飲家たちを魅了し始めています

固有品種、微発泡、爽やかな味わい、どれをとっても万人を笑顔にさせる要素に溢れたワインをご紹介します。

 

ヴァランダ・ド・コンデ

フレッシュな南国果実を感じさせる、非常にエレガントでフルーティーな風味 。全体のバランスが良く、厳選されたアルヴァリーニョとトラジャドゥーラが最高のハーモニーを奏で、果実味と新鮮さが特別な味わいを与えています 。8~10℃にキリッと冷やしたヴィーニョ・ヴェルデ「ヴァランダ・ド・コンデ」は、シーフード料理や和食と相性が抜群です。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方

品種:アルヴァリーニョ、トラジャドゥーラ

味わい:辛口

詳しくはこちらから【ヴァランダ・ド・コンデ】

 

ヴィーニョヴェルデ4種飲み比べセット

ヴィーニョ・ヴェルデ おすすめ

初めての方も、ヴィーニョヴェルデ好きの方にも好評な4本セット。こちらで心ゆくまでヴィーニョヴェルデをお楽しみください。

セット内容

①ヴァランダ・ド・コンデ(辛口):アルヴァリーニョ70%、トラジャドゥーラ30%、Alc.12%
②ポルタ・ノヴァ(辛口):ロウレイロ100%、Alc.11.5%
③フガス(辛口):ロウレイロ50%、トラジャドゥーラ50%、Alc.11%
④ヴェルデガル・ブランコ(中辛口):アリント25%、アザウ25%、ロウレイロ&トラジャドゥーラ50%、Alc.9.5%

詳しくはこちらから【ヴィーニョヴェルデ4種飲み比べセット】

 

AraiMartではヴィーニョヴェルデも豊富に取り揃えています。カジュアルに楽しめるものから、ブドウの味わいを楽しめるものまで、幅広くご用意しています。

 

AraiMartのポルトガルワインを覗いてみる

 

ポルトガルワインの基礎知識。ポイントごとに徹底解説!

ポルトガルワイン おすすめ

みなさんは「ポルトガルのワイン」と聞いてどのようなイメージを持たれますか?

日本では、ポルトガルのワインのイメージはあまりないかもしれません。

しかし、実はヨーロッパでは古くからワイン造りに注力してきた国として有名で、その品種の多様さや味にも定評があります。

また、ポルトガルのワインといえば、日本でも流行したことのある「ポートワイン」を思い浮かべる方や、はたまた最近日本でも注目されつつある、緑のワイン「ヴィーニョヴェルデ」をもうお飲みになった方がいらっしゃるかもしれません。

日本ではまだまだ知られていない、魅力にあふれるワインを生産しているのがポルトガルです。もちろん、王道の赤・白ワインも、一度飲んだら忘れられることのできない、各品種のブドウが持つ本来の味を感じさせるものばかりです。

そんな魅惑のワインの宝庫である、ポルトガルのワインの世界について7つのポイントに分けてご紹介していきます。

ポルトガルワイン通販アライマート

ポルトガルワインの歴史は紀元前から始まる

ポルトガルワイン 歴史
ポルトガルワインの起源は紀元前5世紀まで遡ります。当時イベリア半島にいたフェニキア人がブドウ栽培を始め、ワイン造りが始められたとされます。

8世紀から11世紀の間、イベリア半島はイスラムに支配され、ワインの製造は一時停滞しますが、レコンキスタと呼ばれるキリスト教徒による領土回復を機に、ワイン造りが再開され、再び盛んになっていきました。

その後、12世紀にポルトガルはスペインから独立することになります。

この頃からポルトガルでは伝統的な栽培法や醸造法をもとに近代的醸造技術を採り入れ、ポルトガル固有種による、質の高いワインが造られるようになっていきます。

遠く離れた国々に輸出することを目的として造られた酒精強化ワインのマデイラワインや、ポートワインもポルトガルの技術によって生み出されました。

16世紀にはキリスト教や鉄砲とともにポルトガルから日本にワインが伝えられました。

南蛮渡来のワインは新しい物好きで知られる織田信長も気に入り、「血のようだ」と言って好んで飲んだという言い伝えもあります。

当時ワインは「珍陀(ちんた)」と呼ばれ大変珍重されました。この呼び方は赤ワインを指すポルトガル語の「tinto(ティント)」に由来するものだとされています。

このように日本にも伝わったポルトガルのワインですが、1980年代になり、ポルトガルのEU加盟をきっかけに、近代化と国際化が進みました。

最新の技術を活かしたブドウ栽培や、近代的なワイナリーが増え、さらに世界のワイン醸造を学んだ若手のつくり手も増えました。

現在では彼らによって造り出される、古来の固有品種と近代テクノロジーを掛け合わせたポルトガルワインが、世界で注目を集めるようになってきています。

頑固なまでにブドウ本来の味を大切にして造られるポルトガルワイン。その味わいの美しさが、今日も世界中のテーブルに彩りを添えています。

 

ポルトガルワインの特徴は「料理のおとも」であること

ポルトガルワイン 料理
“トゥーリガ・フランカ”、”トゥーリガ・ナシオナル”、”ティンタ・ロリス”。

聞きなれない名前が並びますが、これらはポルトガルを代表するブドウの品種です。

ポルトガルでは、決して広くないその国土で、地形や気候、土壌の違いを最大限に活かし、250種もの固有品種が栽培されています。

「日本酒は日本食とのマリアージュが最高」。このイメージは普遍的なものかもしれません。

それは、どちらも日本の気候風土の中で造られたものだからでしょう。それと同様に、ポルトガルワインはとにかくポルトガル料理とよく合うのです。

ポルトガル料理の特徴を一言で表現すると「素朴な温かみ」です。

スパイスなどの調味料の種類は多くなく、魚介類や米などの食材本来の旨みを生かし、オリーブオイルと塩だけのシンプルな味付けで楽しめるものが好まれます。

この料理と共に楽しまれるのがまさにポルトガルワインなのです。

テーブルワインという言葉がありますが、ワイナリーのぬくもりが感じられる、温かみのあるワインの味わいが、友人や家族で囲む卓上にそっと花を添えるのです。

このシンプルな味付けの料理は、素材の味を存分に引き出すという点で、日本料理の考え方と共通する部分が多く、和食とも相性が良いのもポルトガルワインの特徴です

ワインを大事にするポルトガルは、ワインの原産地呼称制度*を世界のどこの国よりも早く取り入れました。

意外に思うかもしれませんが、フランスでもイタリアよりも早く、ポルトガルが真っ先に取り入れたのです。その点をみても、ポルトガルのワインへの愛情を感じられます。

*「原産地呼称」とは定められた条件を満たしたワインが使用できる制度で、「ワインが産まれた産地を、ワインの名前として呼ぶ」というものです。

 

ポルトガルワインが安いのはみんなに愛されている証

ポルトガルワイン 値段
ポルトガルワインは、比較的手ごろな値段で手に入るものが多く、それでいてすごく品質が良いのが特徴です。

テーブルワインとして造られるワインが多いため、ポルトガル国内に流通しているワインはどれも安い印象を受けます。

それは、「日々の食卓でワインを楽しむから」に他なりません。

それにもかかわらず、それぞれのワイナリーは古くから皆誇りをもってワインを生産しているため、品質や味わいも確かなものばかりです。

また、250品種もある固有種のブドウから醸されるワインたちは、個性豊かで毎日ワインを楽しむ愛飲家をも飽きさせません。

値段の手ごろさもあり、ポルトガルではランチにワインを飲む文化も根付いています。

あまり知られていないですが、国民一人当たりのワインの消費量が世界でも最も多いのもポルトガルです。

伝統的にワインを楽しみ、食事の時はワインを楽しみたいという国民性が、ワインの安さを支えているのです。

 

ポルトガルワインはヴィーニョヴェルデなしでは語れない

ポルトガル ヴィーニョ・ヴェルデ
レストランに入店した時に、「一杯目は“泡”が飲みたい」という女性が増えてきています。

日本でも食前酒としてスパークリングワインが楽しまれるようになってきているのです。

市販のスパークリングワインは、ワインを製造した後の炭酸を加える製法で造られているものも多くあります。

しかしワインの製造工程で自然に発生する炭酸ガスの味わいを楽しめる微発泡のワインが、ポルトガルで盛んに造られていることをご存知でしょうか。

それが今世界的に人気が高まってきている「ヴィーニョヴェルデ」という、赤でも白でもないワインなのです。

ヴィーニョヴェルデ(Vinho Verde)とはポルトガル語で「緑のワイン」を意味し、完熟前のフレッシュな緑色のブドウを用いて醸造されるのが最大の特徴です。

ポルトガルとスペインとの国境を流れるミーニョ川流域は、歴史と伝統のあるワインの産地です。海側から山側に向かって、標高最大で700mもの高さにまでワイン畑が広がる風景はとても美しく、夏は涼しく冬は穏やかな気候で、寒暖差が激しい山側は特にワイン造りに適しています。

ヴィーニョヴェルデは、アルコール度数が低く、微発泡で軽快な飲み口が特徴です。

現地では複雑な味のものよりも、シンプルな味付けの魚介料理などとのペアリングが好まれます。

日本国内では、繊細な味付けの和食とのマリアージュを楽しむ人が増えてきています。

フレッシュで爽やかな、飲み心地が楽しいヴィーニョヴェルデは、アルコール度数が低いので、料理のお供として、ミネラルウォーターのように飲めてしまうのも嬉しい特徴です。

 

ヴィーニョヴェルデについてはこちらの記事もご参照ください。

飲んでみたいワインNo.1!今噂のヴィーニョヴェルデとは?

 

ポルトガルワインの微発泡はとてもエレガント

ポルトガルワイン 微発泡 微炭酸
微発泡ワインとは、読んで字のごとく「炭酸が弱い」ワインのことです。

ではどれくらい弱いのでしょうか。泡ワインの王様「シャンパン」は、瓶内の気圧が5~6気圧、炭酸を優しく感じる「クレマン」は3.5気圧前後に調整されています。

ヴィーニョヴェルデなどの微発泡ワインと呼ばれるものは、2.5気圧以下に調整しなければならないという規定があります。

ちなみに一般的なビールは2気圧前後とされていますので、夏場に乾いた喉を潤すのに最適なワインではないでしょうか。

なぜ発泡するのかというと、ワイン用のブドウは完熟するのを待ってから収穫されるのが一般的ですが、ヴィーニョヴェルデは通常より1カ月から2カ月ほど早く、完熟する前に収穫されます。

完熟前のブドウから醸造されることにより、醸造の過程で発生する二酸化炭素により微発泡となります。

瓶の中で行われるこのプロセスを「瓶内二次発酵」と呼び、生成された炭酸ガスは、粒が小さく口当たりに刺激を感じさせない、繊細でエレガントな泡になるのです。

ヴィーニョヴェルデが日本の女性の支持を受けている理由がうかがえます。

 

ポルトガルワインでDão(ダン)と言えば…

ダンワイン ポルトガル
ポルトガルワインは、ポルトガル国内のほとんどの地域で造られていますが、その中でも日本でちょっと知られたワインがあります。

それがDão(ダン)地方のワインです。

ダンは四方を山に囲まれた、海洋からの涼しい湿った風や雨の影響はほとんど受けない産地で、標高格差も大きく、ゆっくりと成熟することで、酸味とアロマに恵まれたエレガントなワインが造られるのが特徴です。

そのダンがなぜ日本で知られているのでしょうか。大正から昭和を生きた檀一雄という小説家がいます。

彼は小説家ですが、料理家でもあり、世界中を放浪し、1970年頃ポルトガルのリスボン近郊、トーレス・ベドラスという町に滞在しました。

世界の料理を紹介した本、『美味放浪記』ポルトガル編には、“初鰹をサカナに飲む銘酒・Dao ダン”という章を書き残しました。

”ダンのワインが自分の名前と同じ読み方だから気に入っていた”というエピソードが話題になり、そこから、ダンのワインが日本でも知られるようになったのです。

酒好きの作家に「酒ならダン」と言わしめたダンのワイン。ポルトガルを愛し、愛された日本人作家に想いを馳せながら飲みたい、ポルトガルを代表するワインです。

 

ダン地方についてはこちらにまとめていますので、ご興味のある方はご覧ください。

ポルトガルワインのダン地方をもっと知りたくなる5つのポイント

ポルトガルワインの主要7品種を知ろう

ポルトガルのワインのボトルのエチケットを見て最初に気付くのは、今まで見慣れてきたブドウ品種の名前を見つけるのが難しいということです。

メルローやカベルネ・ソーヴィニヨンが好きな人が、ポルトガルワインでその名前に出会うことは非常に難しいと言えるでしょう。

ポルトガルは固有のブドウの品種が非常に多様な国です。ポルトガルには実に250を超えるブドウの品種があり、100以上の土着の品種があります。

ポルトガルワインには赤・白だけではなく、いくつかの種類があります。典型的な北部のワインであるヴィーニョヴェルデは非常に若く、短期間で熟成し、白、ロゼ、赤のいずれかになります。

また、ドウロ地方を代表するポートワインや、マデイラ島で造られるマデイラワインは、甘く、最もアルコール度が高いワインです。 それから、スパークリングやモスカテル、ロゼなど、豊富な種類のワインがポルトガルでは作られます。

ここでは、その豊富なバリエーションを誇るポルトガルのワインを支える、ポルトガルのブドウ品種について見ていきましょう。

主なポルトガルワインの品種のいくつかご紹介します。

アルバリーニョ(白)

ポルトガル北部のミーニョ地方、ヴィーニョヴェルデで主に生産されています。辛口、酸性、芳香性が良く、ミネラルのワインが造られます。高級品種としても有名です。

アリント(白)

ポルトガル北部と中央部の典型的な品種で、ヴィーニョヴェルデにも使用されます。辛口でスパークリングワインに使われるとさわやかなワインとなります。

フェルナンピレス(マリアゴメス)(白)

バイラーダのスパークリングワイン、リバテージョとセトゥーバルの一帯で盛んに作られています。花の香りが美しく、適度な酸味があります。

アラゴネス(ティンタロリス)(赤)

ポートワインに使用される厳選5種の1つで、ポルトガル全土で栽培されていて、スペインでは“テンプラニーリョ”の名前で知られています。タンニンが豊富で、フルーティーでアロマティックなワインを生み出します。

カステラン(赤)

ポルトガル南部で盛んに栽培されていて、若くて滑らかでフルーティーなワインを生産します。

トウリガナショナル(赤)

ポルトガルで栽培されるブドウの中でも最も評価の高い品種と言えます。ポートワインを含むいくつかのワインのベースに使われ、赤い果実味、非常に存在感のあるタンニン、熟成の可能性を秘めたアロマティックなワインとなります。

トリンカデイラ(赤)

アレンテージョの伝統的なブドウで、辛口で力強いワインを生み出します。

ポルトガルワインが造られる際には、栽培されている地域が近い、または同じブドウ品種を使用することが多いとされています。例えば、ドウロ地方やとダン地方ではでは、トウリガナショナルが良く使用されます。

また、通常、ポルトガルワインはさまざまな品種のブレン​​ドであるため、単一のブドウに名前を付けることは困難といえます。樹齢100年を超える古いブドウの木もあるため、どの品種が使用されているのかもはやわからないということさえ起こると言われています。

ここだけは知っておきたいポルトガルワインの産地

イベリア半島の先端に位置するポルトガルの気候条件は、ブドウの成長にとって理想的で、ポルトガルのワインはその国で採れるブドウに加えて、近年の生産技術によってますます高い評価を得ています。ここではポルトガルのワインの生産において最も重要なの地域5つをご紹介します!

アレンテージョ地方

ポルトガル南部に位置し、ポルトガルの国土のほぼ3分の1を占めるアレンテージョは、広大で起伏のある平原が特徴で、8つのサブリージョンに分かれていて、8000万リットルを超えるワインを生産しています。 また、この地域は、伝統的な料理やコルク、オリーブオイルの生産でも世界的に知られています。

この地方で作られるワインの多くが、インパクトのあるフルーティーなアロマと、滑らかで骨格のある味わいが特徴です。

土壌は基本的に頁岩と、砂で構成されていて、植物の根付きの良さ、水はけの良さ、酸味の強い果実をもたらします。

近年では新しい技術が導入され、濃厚な赤から繊細な白まで、優れたワインを生産することが可能になり、世界的に注目されているエリアです。

この地域の主な白ブドウ品種は、フェルナンピレス、ペラム、アンタンヴァス、アリント、ルーペイロです。

主な赤ブドウ品種は、アルフロシェイロ、アリカントブーシェ、カステラン、アラゴネス、トリンカデイラ、トウリガナショナルなどが栽培されています。

アルガルヴェ地方

ポルトガルのブドウ栽培が盛んな地域の中でも最も美しい地域の1つで、観光客も多く訪れるアルガルヴェには、明確な季節があります。その中でも最も特徴的なのが長い夏です。

これによりブドウの完熟が促進され、農薬の使用を最小限に抑えることができるのです。この地方の日照時間も長く、年間で3,000時間以上の日差しに恵まれています。

アルガルヴェは国内で最も暑い地方の1つですが、海岸沿いの丘の上にある、いくつかの細かな地域、特に北部に位置する地域の気候は穏やかです。

この気候の影響もあり、この地域の白ワインとロゼワインは非常にフレッシュで魅力的で、赤ワインはエレガントなアロマに仕上がります。

この地方で最も優れたワインは、ヴィニョ地方の生産者が作り出すブドウによるものです。栽培方法にも柔軟性があり、認可されたブドウ品種の幅が広く、より興味深いワインとなるのです。

最も一般的な白ブドウは、マルヴァジアフィナ、シリア、アリント。

赤ブドウ品種には、カステラン、ネグラモール、トリンカデイラなどがあります。

ダン地方

ダン地方には小さな生産者が多く存在し、ブドウ園は多様性に富んでいます。 エストレーラ山脈の山肌には海抜200メートルから1000メートルの高低差の中にブドウ園が広がります。

この地方の“ダン”という名前は、山々に囲まれた地域を横切り、花崗岩が特徴の地域を流れるダン川に由来しています。

エストレーラ山脈があることによって気候は変化に富み、また、山脈があることで海からの影響と大陸性気候の影響からブドウの木が守られています。

白ブドウの品種には、セルシアル、アリント、エンクルザード、エスガナカン、ビカル、ドナブランカ、マルヴァジアフィナ、ヴェルデーリョ、ラボデオヴェリャなどがあります。

赤ブドウは、トウリガナショナル、イェン、アルフロシェイロ、ティンタロリス、アマラル、ルフェテ、アラゴネスなどがあります。

ドウロ地方

ポルトガルの北部に位置するこの美しい地域は、ドウロ川に向かって下る急な斜面が特徴です。この地方は、冬は寒く夏は非常に乾燥して暑い気候です。これにより、おいしいワインの熟成と生産が可能となります。

何世紀にもわたって、この地方のワイン生産者は世界的に有名なポートワインを造ってきました。製品名は“ポート”と別の地方の名前がついていますが、世界で最も知られているポルトガルのワイン、ポートワインはドウロ地方原産で、そこでこの地方でのブドウ栽培が義務付けられて。

ポートワインの中でも、ルビーポートのように若くてフルーティーなものが最も際立っていて人気がありますが、タウニーやヴィンテージポートのように熟成期間が長いものもあります。

最高のヴィンテージのものは、樽で少なくとも2年寝かせた後に瓶詰めされます。

ポルトガルのこの地方は、世界で最も重要なワイン産地の1つであることに加え、伝統的なブドウの圧搾技術(足でブドウをつぶす方法)が今でも受け継がれています。

この地方の主な白ブドウは、マルヴァジアフィナ、コデガ、ドンゼリーニョブランコ、グヴェイオ、ラビガート、エスガナカン、ヴィオジーニョ、フォルガザンです。

赤ブドウは、トウリガナショナル、トウリガフランカ、ティンタバロッカ、ティンタロリス(アラゴネス)、ティンタフランシスカ、ティンタカン、ティンタアマレラ(トリンカデイラ)、ソウソン、バスタルド、ルフェテ、カステランなどです。

ヴィーニョヴェルデ地方

ヴィーニョヴェルデは国の北西部で国内最大の生産地域であり、寒い気候と降水量が多いのが特徴です。何世紀も前のブドウの木を現在に伝える肥沃な土壌は、山から流れる川によって遮られています。

土壌が豊かで、人口が多いこの地方で、あの有名なヴィーニョヴェルデが誕生しました。独特な特徴を持つ土地と土着の品種に恵まれたこの地域は、比類のない白ワインを誕生させました。

軽く、若く、フレッシュで香り豊かなワインです。このワインは、どんな料理にでもよく合います。サラダ、魚、白身の肉、柑橘類のソース、野菜、シーフード、寿司などと好相性です。

輸出向けには“緑のワイン”が有名ですが、ヴィーニョヴェルデ地方では赤やロゼの品種が最も好まれています。レストランや地元の人々の間では、ポルトガル伝統の料理、イワシのグリルにはロゼがぴったりのと、特に人気があります。

この地方の主な白ブドウは、アルバリーニョ、アザル、アリントアヴェッソ、トラジャドゥーラ、ローレイロです。

赤のブドウは、アマラル、アルヴァレリャン、エスパデイロ、ボラサル、ラボデアンホ、パデイロ、ヴィンハオ、ペドラルなどです。

ポルトガルのワイン造りの歴史は長い伝統に従い、そのワインの多様性と高品質がゆえに、現在の地位を獲得しています。生産者やワイン愛飲家が支えてきたことにより、世界中で有名になったのです。

ポルトガルの主要なワイン産地が分かった今、新しい気持ちで、ポルトガルワインを試してみてはいかがでしょうか?

ポルトガルワインのおすすめinマカオ

マカオ ポルトガルワイン
なぜポルトガルワインでマカオ?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

マカオは16世紀から1999年に中国に返還されるまでポルトガルの統治下にありました。

そのマカオは大陸的なアジアンな要素と、ポルトガルのヨーロピアンな要素が入り混じった魅惑の都市といえます。

食文化でもポルトガルの影響を強く受けるマカオのマーケットには、ポルトガルのワインがずらりと並びます。

中でもマカオではポルト港から出荷される特産の酒精強化ワインのポートワインが飲めたり購入できる店が数多く存在します。

酒精強化ワインとは、発酵の途中にブランデーを加えて酵母の働きを止める製法で、味は独特、コクと甘みの両方が楽しむことができます。

赤く輝くルビー・ポートは「ポルトガルの宝石」とも称され、ルビーのような色と芳醇な香りを包み込む濃厚な甘さが特徴です。

マカオ市内にあるワイン博物館ではポルトガルワインの試飲ができ、1800年代のビンテージワインにも出会うことができます。

館内には、ポルトガルワインのルーツや中国ワインについての映像を観たり、展示物をボードで紹介するスペース等があります。

マカオでポルトガルワインと聞くと意外かもしれませんが、ポルトガル料理店も数多くあるマカオで、ポルトガルワインを楽しむという旅もきっと素敵なものとなるはずです。

 

もっと詳しくポルトガルワインについて知りたい方は、こちらもご覧になってください。

ポルトガルワインまとめ。知りたいをぎゅっと凝縮!

 

AraiBrandではポルトガルワインをおすすめします


ポルトガルという北海道と四国を足したほどの国土の面積で造られるワインの生産量は世界第11位、輸出量では世界第9位、一人当たりのワイン年間消費量が54リットルで、堂々の世界第1位というほどポルトガルはワインが盛んな国です(2015年のデータ)。

そのポルトガルワインを支える主なワイン生産地はドウロ、ヴィーニョヴェルデ、ダン、マデイラの4つの地域です。

各地域で地域独自の品種を用いることが多く、地域ごとに個性的なワインが生産されるのも大きな特徴です。

ポルトガルを代表する固有品種は、熟成タイプのトウリガナショナル、赤ではティンタ・ロリス、トウリガ・フランカ、ティンタ・バロッカ、白ではアルヴァリーニョ、ロウレイロ、トラジャドウラ、アザル・ブランコ、アリントなど、数えきれないほどの多様性を誇っています。

ポルトガルワインの魅力はなんといっても、その土地ならではのブドウを使った、オリジナリティ溢れる味わいです

1ヘクタールあたりのブドウの固有品種が世界最多といわれるポルトガル。多品種をブレンドした味わい深いワインが数多く生産されています。

そんな特徴を持つポルトガルワイン。以下ではAraiBrandオススメのワインをご紹介します。

 

ポルトガルワイン【赤ワイン】のおすすめ商品

口の中に広がるブドウ本来の果実味に、どこか懐かしさや温かみを感じられるのがポルトガルの赤ワインの特徴です。ここではおすすめのポルトガルの赤ワインを紹介していきます。

 

ドナ・エルメリンダ 赤

ドナエルメリンダ 赤ワイン ボトル

ジャパンワインチャレンジ2019銀賞を受賞したワインです。色調は濃く深い赤色で、マデイラの香りや高級な完熟した赤肉系果実の香りが漂う質のまろやかなタンニンが感じられます。心地よい味のハーモニーが長く口に残る赤ワインです。

原産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:カステラォン、カベルネ・ソーヴィニョン、トウリガ・ナショナル

味わい:ミディアムボディ

詳しくはこちらから【ドナ・エルメリンダ】

 

キンタ・ダ・レデ レゼルヴァ

熟した果実の複雑な風味をはっきりと感じられます。トーストを感じさせるベリー ジャム、チョコレートや濃い色合いの花の香りがほのかに漂い、バランスの良い、骨格のしっかりした飲み口です。

原産地:ポルトガル/ドウロ地方

品種:トウリガ・ナショナル40%、トウリガ・フランカ30%、ティンタ・ロリス30%

味わい:フルボディ

詳しくはこちらから【キンタ・ダ・レデ レゼルヴァ】

 

ポルトガルワイン【白】のおすすめ商品

ポルトガルの白ワイン用ブドウ品種はほぼ土着品種で、その種類も多岐にわたります。ポルトガルにはイワシなどの魚を塩焼きで食べたり、フリットにして食べる文化があります。日本と共通した食文化があるという点でも、ポルトガルの白ワインは、日本の食にも合わせやすいワインです。その中でも白ワインのオススメをご紹介します。

 

ドナ・エルメリンダ【白】

アジア最大規模のワインコンテスト「ジャパンワインチャレンジ」にて、2019年金賞を受賞した白ワインです。
色調は緑がかった麦の穂色。濃厚なトロピカルフルーツとはちみつの香りが漂います。酸味と甘み、アルコールと果実感の複雑な味わいで、余韻は長く口の中に残ります。

原産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:シャルドネ、アリント、アンタオン・ヴァス、フェルナオン・ピレス

味わい:辛口

詳しくはこちらから【ドナ・エルメリンダ白】

 

レゲンゴス セレクション

色調は透明感のある麦の穂色。熟したマンゴーやパッションフルーツのアロマの香りと共に、バランスの取れたフレッシュな味わいが楽しめます。

原産地:ポルトガル/アレンテージョ地方

品種:アンタォン・ヴァス60%、ゴウヴェイオ40%

味わい:辛口

詳しくはこちらから【レゲンゴスセレクション】

 

ヴィーニョヴェルデのおすすめ商品

爽やかでキレのある酸とフルーティな果実味に溢れ、軽やかな辛口のヴィーニョヴェルデ。アルコール度数が低めで飲みやすく、ワイン初心者でも親しみやすい味わいも魅力です。飲み疲れることなくカジュアルに楽しめるグリーンワインは、国内でも人気がでてきています。そんなヴィーニョヴェルデのおすすめをご紹介します。

 

ヴェルデガル・ブランコ

グリーンアップルや柑橘系果実のアロマ漂う、フレッシュでほのかな甘みのあるライトボディなワインです。バーニャカウダなどの野菜料理、白身魚の料理と好相性。ライトで微発泡なので、乾杯の一杯にもおすすめです。特に春から夏のシーズンのお食事に、4~8℃までしっかり冷やしてお飲みください。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方

品種:アリント、アゼル、ロウレイロ、トラジャドゥラ

味わい:中辛口

詳しくはこちらから【ヴェルデガル・ブランコ】

 

フガス

フルーティで軽快、滑らかな口当たり。柑橘系の色調を持ち、モダンで爽やかなワインです。8~10℃にキリッと冷やしたヴィーニョ・ヴェルデ「フガス」は、白身魚の料理、鶏肉のような淡白な肉料理と相性が抜群です。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方

品種:ロウレイロ、トラジャドゥラ

味わい:辛口

詳しくはこちらから【フガス】

 

ポルトガルワインを通販で1本からご購入頂けます

ワインは専門店でお買いになっている方も多いかと思います。しかし、現在ではお好きなお店のネット通販でワインを購入できるようになってきています。国内でも、ワインを楽しむ人が増えてきて、そのニーズの高まりとともに、気軽にネット通販で購入するできるように環境が整ってきています。

しかし、ワインなどの飲料をネットで購入する際の問題は、インポーターがレストランなどに直接販売するために、個人で買う際もケースで買わなければならないということが起こりうるということです。

AraiMartでは、20種を超えるポルトガルワインを1本からご注文いただけます。ポルトガルにグループ会社があるため、 日本でなかなか出会えないポルトガルワインを、お求めやすい価格でご提供しています。国内でも人気が高まってきているヴィーニョヴェルデももちろんごお取り扱いしております。ご自宅のセラーに、ポルトガルの彩りを添えてみるのはいかがでしょうか。

AraiMartのポルトガルワインを覗いてみる